以前の記事
2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●11-18(1119-0020)#C#BSE、ヤギ-フランス2002年(02):疑い#
情報源:国際獣疫事務局(OIE)疾患情報Disease Communique動物衛生情報局 Animal Health Information Department、11月18日。 情報はOIE本部が2004年11月12日パリ農業食糧漁業僻地開発省総合食糧監督局 (DGAL)責任者代行Dr Isabelle Chmitelinより受領: フランスのヤギにおいて牛海綿状脳症(BSE)に分子生物学的および生物学的所 見が合致する感染病原体の検知。 報告日:2004年11月2日。 EU監視計画枠内において検知されたスクレーピー症例に対するプリオン株タイ ピングのフランス国内ネットワークは、2002年に屠殺されたヤギにおいてBSE に分子生物学的および生物学的所見が合致する感染病原体を検知した。(以下、 BSEやスクレーピーのプリオン株をタイピングする目的でフランス国内7ヵ所の 公衆衛生検査室の協力の下に設立されたネットワークがBSEと生物学的特徴が 一致するスクレーピーのプリオンを同定したことと、マウス脳内接種による検 査法の概略、スクレーピー確定ヤギ集団に対する疫学上の処置、またこの発見 によりスクレーピーからBSEが発生する過程を示唆する疫学上の有意義な知見 がもたらされたことの報告。) ●11-17(1119-0030)#Ep#重症葉巻病Severe leaf curl disease、ササゲ-イン ド# Mungbean yellow mosaic Indiaウイルスとsatellite DNA bによるインド北部 におけるササゲの新規疾患-ササゲ重症葉巻病Severe leaf curl disease。 情報源:イギリス植物病理学会British Soc Plant Pathol. New Disease Reports Vol. 10、11月17日。 ●11-18(1119-0040)#C#原因不明の大量死亡-インド(Uttar Pradesh州)(06): 脳炎# 原因不明の疾患のためUttar Pradesh州でさらに37名の小児が死亡。情報源: Rediff news、11月18日。 過去2日間で、Uttar Pradesh州西部においてさらに37名の小児が原因不明の疾 患のために死亡し、流行開始以降死亡患者総数は177名に達した。最大の患者 数(98名)が報告されたSaharanpurでは17名の小児がこの疾患のために死亡し、 その臨床症状は日本脳炎や髄膜炎と一致すると当局者がGhaziabadで述べた。 Muzaffarnagarではさらに少なくとも6名が死亡しており、一方でBagpatではこ の疾患のため4名が死亡した。Bulandshahr地区では小児8名が死亡し、 Ghaziabadでも2名が死亡したと彼らは述べた。 加えてMeerut保健長官Dr SK Aroraは患者から採取された血液検体がニューデ リーのウイルス学研究所、感染症研究所、全インド医学研究所で検査されたが、 ウイルスの特徴に関して確定的な結論は得られていないと述べた。 [Moderator注:いまだ原因不明のこの疾患流行による死亡患者総数は引き続き 増加傾向にある。(2004年11月9日の前回報告においてこの流行による死亡患 者数は98名であった;現在は177名に増加している)。我々は異なる情報源か らUttar Pradesh州に関してそれぞれ異なる2種類の原因が存在するが、メディ アではこれをUttar Pradesh州西部における原因不明の流行を単一の原因とし て記載しているという情報を聞いた。 我々はインド保健省、Uttar Pradesh州保健局、あるいはこの地域で活動して いるであろう国際組織などからの公式情報筋からの情報を入手していないので、 前回の投稿におけるModeratorコメントを今回報告で若干の更新をして繰り返 し再録するのが適切と思われる。「インドUttar Pradesh州における"原因不明 の疾患"という記事はこれで6件目の記事である。これまでのニュース記事では "マラリア"や"コレラ"の記述があったが、同様に脳炎も(疑い疾患として)記 載されていた。脳炎の記載から我々はUttar Pradesh州における例年どおりの 日本脳炎流行の事実とは無関係に、この"原因不明の"疾患流行の原因となる感 染起因病原体が日本脳炎(ウイルス)ではないかと推測した。あらゆるこれま での投稿記事において我々は、これまで掲載したようなニュース記事でなく事 実の調査に基づいた情報を有しうるインドの投稿者や国際的公衆衛生団体の一 員がさらなる情報を提供して頂けるよう要求してきた。日本脳炎が病因として 最も可能性が高いが、ヘニパウイルスhenipaviruがバングラデシュやインドの 北ベンガル地方での稀な脳炎の原因であることを忘れるべきではない。この事 例についての第1報が公衆衛生上の懸念と考えられてから、日本脳炎の確定診 断がなされないまま7週間以上が経過した。] ●11-15(1119-0050)#C#デング熱/デング出血熱最新情報2004年(36)# 目次: [1]ドミニカ共和国。 [2]中国(マカオ)。 [3]キューバ(Cienfuegos)。 [1]ドミニカ共和国。投稿者:Giovanni Ara、11月15日。 「2004年ドミニカ共和国におけるデング熱に関して私はなんら情報を有してい ない」とのModeratorコメントに関して、以下のWHO汎アメリカ支局ウェブサイ ト「2004年:デング熱/デング出血熱(DHF)報告患者数、アメリカ地域(国毎 亜地域毎)」(ドミニカ共和国を含む)を参照されたい: http://www.paho.org/english/ad/dpc/cd/dengue-cases-2004.htm [Moderatorによる投稿者への謝辞。上記ウェブサイトには最新データとして 2004年8月2日までの国別データの記載が有り、ドミニカ共和国では疫学第6週 (2004年2月中旬まで)に189名のデング熱患者が報告されている。コスタリカ とパナマだけが2004年7月までの数を記載している;残りの国々はそれ以前の データであり、ボリビア、コロンビア、プエルトリコ、ウルグアイは全く報告 していない。] [2]中国(マカオ)。情報源:新華社通信、11月11日。今月[2004年11月]51歳 女性がデング熱に感染したことが発見され、今年[2004年]マカオにおける2例 目のデング熱患者となった。1例目デング熱患者は2004年9月に発見されている。 保健当局はこの入院した女性の自宅周辺200平方メートルの地域の蚊族駆除対 策を命じた。保健サービス局は2004年4月に、3年から4年毎の流行パターンか ら今年おそらくはデング熱が再興(再発生)することを予測していた。 マカオ特別自治区(SAR)政府は2004年4月から6月中旬にデング熱対策キャンペ ーンを実施し、疾患に対する個人的防蚊対策の理解や、空き家、汚れた街角、 ゴミ箱の消毒を促進する予算を計上した。[Moderator注:デング熱のベクター であるネッタイシマカ_Aedes aegypti_の飛翔距離はおそらく直線距離200mよ り長い。] [3]キューバ(Cienfuegos)。情報源:Alejandro Tur Valladares, Cubanacan Press、11月11日。デング熱ベクターネッタイシマカ_Aedes aegypti_の繁殖地 35ヵ所以上が35番街やMonserratカトリック教会、Tulipan地区、Reina地区、 Ciudad Electronuclear地区でも発見された。 匿名の殺虫剤噴霧業者がAguada de Pasajeros町で公式に報告されていないデ ング熱患者が少なくとも3名はいると述べた。[以下Moderatorにより、このニ ュースの情報源が反政府筋であるため、信憑性は読者自身が結論して欲しいと の注意書きと、2003年以後キューバでデング熱報告が無いことの記載。] ●11-19(1120-0010)#D#鳥インフルエンザ-東アジア(137):ベトナム# [1]鳥インフルエンザ更新-2004年11月18日現在。情報源:FAO - AIDEニュース 第25版、11月18日。 1. 鳥インフルエンザ最新情報。先月カンボジアやマレーシアからは高病原性 鳥インフルエンザ(HAPI)報告はなかった。冬季にはアジア北部でインフルエン ザ症例が増加することを考慮し、新たな症例を全て検知するために警戒を持続 し早期警告態勢を強化すると共に、有効な流行対策と人類への脅威を最小限に することが重要である。 2. 国別情報 タイ:2004年7月3日以後、HPAI感染が57県において確認され、100万羽以上の 鳥が死亡するかまたは対策として処分された。11月9日現在家畜開発局(DLD)と 農業協同組合省により44県261ヵ所が21日間の監視期間に指定されている。 HPAI流行は11月8日までの週に117地区で、また11月15日までの週に37地区で流 行が確認され、結果としてそれぞれ87,385羽と63,378羽が処分された。(以下 タイにおける流行調査の概要の記載。) ベトナム:6月下旬以後、鳥インフルエンザは14県で感染が確認され、46,984 羽の鳥が死亡、または処分された。(以下ノイラミニダーゼN型は不明ながら H5型であるHPAIの各地での確認情報の記載。) 香港特別自治区(SAR):農業漁業保護省(AFCD)はLok Ma Chau地域で死亡して発 見されたアオサギgrey heronが鳥インフルエンザウイルスH5N1型陽性であるこ とを11月3日確認した。この鳥は国境近郊の制限区域内で建設現場作業員が発 見し、診断検査目的でAFCDに11月1日提出された。 [2]ベトナムで新規鳥インフルエンザ感染検知。情報源:新華社通信、11月18 日。ベトナムで最近少数のニワトリが鳥インフルエンザH5型株に感染している ことが検知され、このウイルスの流行に好適な気象条件である冬季に、新たな 流行が発生する可能性があり、高い警戒態勢が維持されている。 11月中旬にカントー(Can Tho)市南部のBinh Thuy地区の家庭で飼育されてい たニワトリ20羽がH5型ウイルスに感染していたことが発見され、これらニワト リ全部が既に処分されたと、11月18日に地方紙Liberation Saigonが動物衛生 省のコメントとして伝えた。(以下HPAI対策として、特にメコン河三角州を含 む全国各地で消毒や監視活動が強化されていることの記載。)[以下Moderator により、今後相当期間にわたり鳥インフルエンザ根絶が困難である状況と、寒 冷な季節に向けてベトナム、中国、インドネシアやタイなどで大規模な鳥イン フルエンザワクチンが家禽に対して使用されるようであるが、この使用はOIE ワクチン規定に基づき適切に実施する必要があるとの警告記載。] ●11-18(1120-0020)#C#パラインフルエンザウイルス、介護施設-中国(香港) # [1]香港:パラインフルエンザウイルスが3検体から検出された。情報源:香港 衛生署、11月18日。保健省保健保護センター(CHP)は2004年11月18日、Caritas 医学センター(CMC)で患者7名から得られた臨床検体7件中3件においてRT-PCR法 においてパラインフルエンザウイルス(PIV)を検出したが、その他一般的な呼 吸器病原体に関しては7検体全て陰性であったとする香港大学の報告を受領し た。 CHP広報官はPIVが、感染したヒトとの密接な接触や、汚染された物質表面や物 質を介して、呼吸器分泌物により感染伝播すると述べた。「PIV感染は、とり わけ幼児や若年小児においては、良くあることである。しかしながら若年小児 や免疫抑制状態の患者においては重症化することがある。潜伏期間は一般に1 日から7日間である。感染性物質が眼や口や鼻の粘膜に接触したり、またおそ らくはくしゃみや咳嗽による飛沫を吸入したりした場合にも感染することがあ る」と広報官は述べた。その他の臨床検体による検査室診断も進行中である。 11月18日午前10時現在、CMC養育施設において少年19名と少女13名からなる (年齢4歳から17歳)合計32名の小児が呼吸器疾患に感染していることが判明 している。うち2名がいまだに発熱を呈している。広報官は、CMCの問題の病棟 で実施されている強化感染制御対策がPIV感染拡大防止に有効であると述べた。 「病院内の環境でPIV感染拡大の可能性は、厳密な飛沫接触感染防護策である 手洗いやマスク、ガウン、手袋着用を忠実に実行することで予防することが可 能であり、それを実施するべきである」と広報官は加えた。 [2]香港:Caritas医学センターにおける原因不明の病原体が同定された。情報 源:China Daily、11月18日。CHPにおける原因不明の呼吸器疾患の原因がパラ インフルエンザウイルス(PIV)であることを確認したことを伝える上記[1]と同 様情報の記載。[ModeratorによりPIVが4種の血清型があることと、一部の患者 からしかPIVが検出されていないため詳細な情報を期待するとのコメント。] ●11-17(1120-0030)#Er#アシネトバクター、薬剤耐性-米国軍人# 米軍負傷兵治療陸軍医学施設内患者におけるアシネトバクター_Acinetobacter baumannii_感染。情報源:Morb Mortal Wkly Rep (MMWR)2004; 53: 1063-6、 11月19日。 アシネトバクター_Acinetobacter baumannii_は良く知られているが、稀な院 内感染を起こす病原体である。この病原体は抗生物質耐性(薬剤耐性)を獲得 しやすい性質があるため、アシネトバクター_A. baumannii_による感染の治療 は次第に困難になってきている(文献1)。この報告では、イラク/クウェー トにおけるイラクの自由作戦(OIF)やアフガニスタンにおける不屈の自由作戦 (OEF)において負傷した軍人において次第に増加するアシネトバクター_A. baumannii_菌血症を記載する。 こうした感染症患者数と、この起因菌の薬剤耐性は、1)戦闘状態下や医療施 設における感染コントロールの重要性と、2)この感染症を治療するための新 規抗生物質の開発の必要性を示すものである。 2002年1月1日から2004年8月31日の期間に、アフガニスタンやイラク/クウェ ート地域で負傷した軍人を治療する陸軍医学施設において陸軍保健当局は102 名の患者から血液培養でアシネトバクター_A. baumannii_を培養・同定した。 全患者がCDCの国家院内感染監視(NNIS)システムが確立した診断基準に基づい たアシネトバクター_A. baumannii_菌血症の診断基準(文献2)に合致してい た。これら患者102名中、85名(83%)がOIFかOIE作戦活動に関与していた。 (以下、感染症報告のあった施設と、施設ごとの軍人の性別や従軍していた作 戦内容、抗生物質感受性結果の報告と、CDC編集部によるアシネトバクターの 解説、疫学事項の記載。)
by sank100
| 2004-11-22 21:17
|
ファン申請 |
||