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●12-27(1228-0010)#C#コレラ、下痢症&赤痢、最新状況2004年(36) #
目次: [1]コレラ-ケニア。 [2]コレラ-ケニア。 [3]下痢症-バングラデシュ。 [4]赤痢-ロシア(シベリア地方)。 [5]下痢症-ロシア(Maritime地域)。 [6]赤痢-ロシア(Karachayevo-Cherkessia)。 [7]コレラ-世界各国:WHO WER報告。 [1]コレラ-ケニア、情報源:AllAfrica.com and The Nation (Nairobi)、12月 6日。 コレラ流行に関する警告発令。 全国的なコレラ警報が発令されている。医療局責任者James Nyikal氏は12月5 日に、8州すべての保健当局とそれらが管轄する71地域の保健当局に、高度の 警戒を取るよう命じた通達を行ったことを確認した。 Dr. Nyikalは、コレラの被害が出ているNairobi-Mombasa高速道路沿いの地区 での状況評価について、保健省当局を指揮している。同氏は、新たな患者4名 がMakindu亜地区病院、Mtito Andei保健センター、およびやはりMtito Andei にあるSuleiman Farooq記念医療センターに入院したと述べた。 Dr. Nyikalは、最初にコレラ患者が確認された2004年11月22日以来12月5日ま でに、3名が死亡し、患者153名が治療を受けたとしている。同氏が加わった専 門家チームが感染地区を訪れた際にも、2歳の女児を含む患者4名が入院した。 Dr. Nyikalはまた、対策チーム3組が、流行制圧のため設置されている。その3 チームとは、医療、衛生および住民教育チームである。現地の下院議員は、政 府に対し、迅速に対応し、状況を沈静化するため追加の保健担当者を展開する よう強く求めている。 医療局責任者と保健省は、感染地区にあるすべての河川、井戸、ダムおよびす べての水源を消毒するよう命じている。また、衛生基準が維持されることを確 認するため、感染地区にあるすべての飲食店で取締りが開始された。検査を受 けたホテルおよびレストラン162ヵ所中68ヵ所が、基準を満たしていないため 閉鎖された。ホテル従業員も検査を受けた。検査された82名中18名が食品の取 り扱いを禁じられた。 [2]コレラ-ケニア、情報源:AllAfrica.com and The East African Standard (Nairobi)、12月7日。 コレラ感染で1名が死亡し、26名が入院。 当地でのコレラ流行のために、12月6日には住民1人が死亡し、それとは別に26 人がVoi病院に入院した。 地区保健所医務官Dr. Shem Pataは、死亡患者発生を確認し、医薬品が流行地 に急送されたと述べた。また、政府はコレラ流行を受けて、医療関係者に高度 な警戒態勢を取らせているとしている。 Pata氏は、Wundanyi地域病院内にある事務所で、Voi および Maungu(病院)の6 名はコレラに罹患していると診断確定され、別の20名がコレラ様症状を呈して いるため、Voi地域病院で経過観察されていると述べた。また、死亡した患者 は、コレラ(患者)が12月第1週に初めて報告されたMtito Andeiで発生したとし ている。同氏は、コレラ患者と接触のあった1,500名がコレラ治療薬を投与さ れてると加えた。 [3]下痢症-バングラデシュ、情報源:The New Nation、12月20日。 下痢症流行- Dinajpurで5名死亡。 Sadar, Biral およびBirampur Upazilaで、下痢症が流行しており、住民2,000 名以上が発病した。2004年12月20日には、少なくとも患者5名が24時間以内に 死亡した。保健当局は、Dinajpur医科大学病院で、55歳と60歳の成人2名と、3 歳と7歳の小児2名の死亡を確認した。下痢症に罹患した約40名が、12月20日に Dinajpur医科大学病院に入院した。100名以上がBirampur保健複合施設で治療 を受けている。現地を視察した下院議員は、補液用生食水や他の医薬品の不足 を確認した。同議員らは、当局に迅速な医薬品の配給を求めている。 [4]赤痢-ロシア(シベリア地方)、情報源:Russian news agency Press-Line、 12月22日。 ロシアKrasnoyarsk地域で赤痢流行。 Russian news agency Press-Line地域Abanskiy地区のLazarevo区で、小児6名 を含む住民15名が、2004年12月3日から21日に赤痢に罹患したと、緊急事態省 のシベリア地域センター当局が発表した。 小児6名を含む10名が中央地域病院の感染症部に入院している。乳幼児2名(1歳 半と1ヵ月)が死亡した。診断は検査により確定されている。Abanskiy地域衛生 疫学管理センターからの専門家が、流行の原因確定のため調査を実施している。 [Moderator注:Krasnoyarsk地域は、シベリア南部に位置する。] [5]下痢症-ロシア(沿海地方)、情報源:Itar-Tass.com、12月27日。 沿海地方(Maritime region)で、多数の消化管感染症患者が記録される。 12月第3週を通して、ロシアの沿海地方で、住民計107名が消化管感染症に罹患 した。医療関係者は、不清潔な飲料水と低品質の乳製品が流行の背景にあると 考えている。地域衛生疫学局の情報筋は、12月27日に、沿海地方の4地区に加 え、Vladivostok, Nakhodka, Spassk-Dalny,および Ussuriiskでも、患者数十 名が記録されたと明らかにした。 年始休暇を控えて、専門家は現地住民に対し、煮沸した飲料水やミネラルウォ ーターおよび新鮮な乳製品のみを摂取するよう呼びかけている。 [6]赤痢-ロシア(Karachayevo-Cherkessia)、情報源:Rian.ru news agency、 12月17日。 赤痢菌血清型ソンネ_Shigella sonnei_が病因の赤痢流行が、 Karachayevo-Cherkessi地域南部で報告されている。住民71名が入院しており、 その内55名が小児である。今回の流行は、不衛生な乳製品の摂取が原因とされ ている。 [7]コレラ-世界各国:WHO WER報告、情報源:WHO Epidemiological Records、 12月10日および17日。 2004年12月3日~9日に受領した報告: 国名/期間/患者数/死亡患者数 アフリカ: ギニア/ 2004 年11月8日~28日/ 164 / 7 タンザニア/2004 年11月13日~26日/ 405 / 13 2004年12月10日~16日に受領した報告: 国名/期間/患者数/死亡患者数 アフリカ: コンゴ民主共和国 / 2004 年11月8日~28日/ 167 / 1 ケニア/ 2004 年5月18日~12月8日/ 116 / 2 セネガル/ 2004 年10月26日~11月28日/ 685 / 6 ●12-27(1228-0020)#C#津波に関連した感染症発生の恐れ-アジア# 情報源:Reuters、12月27日。 国連が、地震被害にあったアジア各地での2次的な感染症流行を警告。 国連は12月27日、巨大津波により15,500名が死亡し、数十万人が住居を失った 事態を受けて、(被害にあった)南アジアの公衆衛生システムがこうした事態に 対処できなければ、数日以内に2次的な感染症流行が発生する危険性があると 警告した。 2004年12月26日に巨大海底地震に伴って発生した巨大津波により、少なくとも 6ヵ国の沿岸部に甚大な被害が発生したことを受けて、世界中の援助機関が、 南アジアに人員、資材、資金を急派・急送している。 以下、今回の津波による被害状況についての関係者のコメント、専門家による 今後の対策の重要点の指摘、および(インド南部では)津波による死者の遺体が 腐敗し始めているという報道。 [Moderator注:ProMED-mailでは通常は、続発する感染症流行発生がない時点 での自然災害については報告を行わない。しかし、こうした広範囲に渡る今回 の災害の規模の大きさ、社会資本の深刻な破壊、被害地に常在する感染症の広 がりを考えれば、2次的な感染症流行は必然的であり、ProMED-mailでは速やか にそうした流行発生を読者に報告する予定である。 また、被害を受けた方々へ、我々からのお見舞いを申し上げたい。]
by sank100
| 2004-12-28 18:13
| ProMed-mail
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