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●01-17(0119-0010)#C#コレラ、大津波関連-インドネシア#
情報源:The Australian。 被災者にコレラ患者発生。 大津波によって最も大きな被害を受けたインドネシア、アチェ州のBanda Aceh およびMeulaboh町で活動する医療チームを派遣しているイスラム圏の援助機関 Mer-Cによれば、大津波による衛生状態悪化のために、アチェ州でコレラが発 生している。 Mer-CメンバーJose Rizal Jurnalis氏は、コレラ患者20名がMeulaboh地区の Nagan Raya難民キャンプで治療されていると述べた。Dr Jurnalisは、患者の うち2名が重症で、その両親も頻回の下痢によって重い脱水状態を呈している と加えた。 患者の1人は12歳の小児であるが、他の患者は成人である。 Dr Jurnalisは、コレラはまだ流行には至っていないが、衛生状態の悪化と不 潔な飲料水のため、予防が困難となっていると指摘した。同氏は、「ワクチン は有効ではない。」、「コレラ対策の最も簡単な方法は、安全な飲料水(の供 給)と環境衛生の維持である。しかし、井戸は汚染されている。」としている。 WHOの疫学者Tom Grein氏は、Mer-Cがコレラの発生を確認したとする西側沿岸 部地域で、重症の下痢症患者が発生しているが、自分自身はコレラ患者を確認 していないと述べた。Dr Greinは、「我々も事態を非常に懸念している。」と 加えた。 以下、両氏による現地でのコレラ予防対策の困難さを伝えるコメント。 ●01-15(0119-0020)#Ea#口蹄疫、ウシ-コロンビア:根絶対策# 情報源:El Diario del Otun, Colombia。 コロンビアの一部地域(the coffee region)で、口蹄疫(FMD)根絶が宣言される。 先週パリで、国際獣疫事務局とその技術委員会により指名された特別グループ は、2005年5月からコロンビア国内の新たな2地区について、口蹄疫が根絶され たと公式に認めることを承認した。 以下、今回口蹄疫根絶が宣言される予定の2地区と従来から口蹄疫根絶地区と されていた5地区の情報、同国の畜産業界に予測される(好)影響、および関係 者のコメント。 ●01-18(0119-0030)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(06):ベトナム# [1]情報源:AFP via ChannelNewsAsia、1月18日。 鳥インフルエンザ流行拡大のため、ベトナム当局は全ての家禽輸入を禁止。 2005年1月初め以来、少なくとも死亡患者4名を出した鳥インフルエンザ流行が 全国に拡大したため、ベトナム当局は全ての家禽輸入を禁止した。 国が管理するVietnam News Agency (VNA)は、Phan Van Khai首相の指示を引用 して、「近隣諸国からの家禽および家禽製品輸入は一時的に中止される。」と 報じた。 以下、ベトナム国内での鳥インフルエンザ流行状況の概説と関係者のコメント。 [2]情報源:Voice of Vietnam、1月18日。 首相:鳥インフルエンザ流行制圧のための強化対策。 Phan Van Khai首相は2005年1月17日に、全ての関係機関と全国の地区当局に対 して、メコンデルタ地方および南部地方で被害を出している鳥インフルエンザ 流行の拡大を沈静化するため、4つの必要な対策を講じるよう求めた。 首相は、短期間に複数の死亡患者を出し、養鶏産業と公衆衛生を脅かしている H5N1型ウイルスの流行の再発生と拡大に懸念を表明した。 首相は、各省および都市の人民議会と関係省庁に、全ての人的資源を動員し、 流行を制圧・終息させるため最も強力な対策を講じるよう主張した。 以下、首相の挙げた4つの緊急対策の概要、 -発病したり、死亡したり、感染が確認された個体が発生した群に属する家禽 の全個体処分 -獣医学機関、警察、市場責任者および地区当局に、厳密に感染地区から/への 家禽および家禽製品の移送を防止することを要請すること。 -非感染地区でも、家禽の屠殺、加工および移送の管理を強化すること。 -近隣諸国からの家禽および家禽製品輸入を一時的に中止すること。 また、保健省は、状況を迅速に評価し、緊急患者に対する医療設備を供給し、 感染患者を現地で治療できるよう各地の医療施設を確保するよう命じられた。 獣医学局によれば、1月17日時点で、鳥インフルエンザ流行は18省および都市 内62地区の136区(commune)に拡大した。2005年1月1日~16日の間に、ニワトリ 75 454 羽、ガチョウ 73 703羽およびウズラ 104 850 羽が処分された。 [3]情報源:Voice of Vietnam、1月18日。 ホーチミン市:重要地点"hot spots"を調査し、処理するための強化策。 中央警察113署は、獣医学局および市場管理局と共同で、市場での売買特に、 市内への家禽の移送をチェックしている。 合同対策当局は、市内の家禽売買の重要地点"hot spots"を24時間体制で監視 している。 [4]情報源:Voice of Vietnam、1月18日。 Quang Nam省:感染したアヒル1,500羽近くが処分される。 Tran Van Thanh地区の1家でアヒル1,200羽近くが、Le Van Hien地区の1家では アヒル270羽が、1月17日に、中央部のQuang Nam省にある古都Hoi Anで処分さ れた。ほとんど全てのアヒルからの検体が、検査で鳥インフルエンザ陽性とな った。以下、当局による処分以外の流行対策の概要。 [5]情報源:Voice of Vietnam、1月18日。 Da Nang省:大規模市場で家禽売買禁止。 Da Nang省人民議会は、2005年1月20日から、大規模市場での家禽の売買禁止を 決定した。Da Nang省当局はまた、感染地区から市内への家禽移送を中止させ るため、5ヵ所の検問所を設置した。 ●01-17(0119-0040)#C#腸炎ビブリオ、シーフード-チリ(Puerto Montt地方)# [1]情報源:Infinita Radio News, Chile、1月17日。 200名以上が腸炎ビブリオ_Vibrio parahaemolyticus_に感染した可能性。 汚染されたシーフードを食べて、第10地域のPuerto Montt地区で、201名が腸 炎ビブリオ_Vibrio parahaemolyticus_に感染した可能性が出ている。全有症 者中少なくとも8名が腸炎ビブリオ_Vibrio parahaemolyticus_感染と診断が確 定し、その他の患者も、症状から同感染症が示唆されるため、観察下に置かれ ている。 公衆衛生当局は、有症者の大部分が生のシーフードを摂取したことを確認した。 従って当局は、食中毒を避けるために、シーフードを十分加熱して食べるよう 強調した。 [2]情報源:Aqua Noticias, Chile、1月17日。 腸炎ビブリオ_Vibrio parahaemolyticus_感染患者数増加中。 汚染されたシーフードを摂取して感染した患者数が、現在も増加を続けている。 2005年1月14日時点で、腸炎ビブリオ感染患者8名が衛生当局により確認された。 Llanchipal保健局のDr. Alejandro Roaによれば、それと平行して、現在治療 を受けている別の50名についての検査結果は未着である。 El Llanquihue紙が本日報じた記事によれば、Dr. Roaは、Llanchipal保健局が、 2005年1月14日~17日に発生した正確な患者数を発表するための記者会見を行 う予定である。 同医官は、いかなる漁業規制の実施も否定した。一方、衛生当局が主導するメ ディアを使った予防啓発キャンペーンが先週強化された。 こうした展開にもかかわらず、過去2日間に集められた非公式データによれば、 観光リゾートのAngelmoで、生のシーフードを食べたり購入した人の中に、さ らに多くの腸炎ビブリオ感染疑い患者が発生する可能性がある。Angelmoの水 産物業界責任者 Juan Oyarzo氏は、数日前、現地のレストランの90%は、加熱 調理したシーフード(のみ)を販売していると明言した。 [Moderator注:Puerto Monttは、チリのPatagonia地域にある。腸炎ビブリオ 菌による感染は、生、不十分な加熱、加熱調理後再度汚染された魚貝類の摂食 に関連する。感染の危険性と気温(海水温)の高い時期には相関性が認められる。 この菌に汚染されたシーフードを不適切に低温保存すると、菌が増殖し、感染 の危険性を増加させる。今回の感染源は記載されていないが、原因として最も 頻度が高い食材は(生)カキである。] ●01-18(0119-0050)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(11):ベトナム # [1]情報源:The Scotsman newspaper online、1月18日。 新たな鳥インフルエンザ疑い患者の死。 ベトナム当局は1月18日に、鳥インフルエンザ感染疑いの17歳少年が志望した と発表し、一方で、家禽の輸入を禁止し、鳥インフルエンザの感染拡大を防止 するための対策を強化している。この少年が、昨年ベトナムで死亡患者24名、 タイで12名を出した鳥インフルエンザウイルスに罹患していたかを確認するた め、検査が実施されている。検査結果は今週後半に予定されている。 南部のBac Lieu省出身のこの少年は、入院した翌日の2005年1月15日に死亡し たと、省予防医学センターの責任者Nguyen Minh Tungが述べた。患児はニワト リを屠殺して3日後に、高熱、咳、呼吸不全を発症した。 首相は、鳥インフルエンザの拡大を防止するため、近隣諸国からの家禽の一時 禁止を命じた。同首相は、どの国からの家禽輸入かを特定しなかったが、ベト ナムへの家禽輸入の大部分が中国産である。北部のLang Son省の警察は2005年1月16日に、中国から密輸された鶏肉1.5トンを押収した と、Labour紙が報じた。 [2]情報源:alertnet online, Reuters report、1月18日。 10名もの疑い患者を調査中であるが、渡航禁止勧告はなされず。 WHOは2005年1月18日、ベトナムでの鳥インフルエンザ感染拡大に懸念を表明し たが、ヒトへの感染のリスクは低いため、同国への渡航勧告は考慮していない。 2004年12月以来、ベトナムでは5名が(鳥インフルエンザ感染により)死亡し、 2003年以来の死亡患者総数は25名に達したが、これは2番目に被害の大きい隣 接するタイでの死亡患者数の2倍以上である。ベトナム当局はWHOに対して、最 多で10名の疑い患者を調査中であり、鳥インフルエンザはベトナム全土に感染 拡大したと報告した。以下、上記に要約されたWHO広報官Maria Cheng氏のコメ ント。 [Moderator注:2005年1月18日現在、WHOは、2004年1月28日以来の東アジアで の鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルス感染確定患者累計数を50名(タイが17名、 ベトナムが33名)としている。そのうちの37名がすでに死亡した(タイが12名、 ベトナムが25名)。 上記の記事によれば、ベトナム当局は、これまでの患者とは別に、調査中の疑 い患者10名を確認している。これまでにヒト・ヒト感染伝播が疑われた患者は1 名のみである。従って、ヒトでの鳥インフルエンザウイルス感染リスクは依然 として低く、渡航勧告はWHOからは発表されていない。] ●01-18(0119-0060)#C#ボツリヌス中毒症、燻製の魚-ロシア(Rostov地域)# 情報源:Regions.ru。 ロシアRostov地域でのボツリヌス中毒症。 2005年1月これまでにRostov地域では、ボツリヌス中毒症患者9名が報告されて いる。これまでの患者は燻製の魚や自家製の缶詰の摂取に関係している。缶詰 製品や自家製の燻製の魚の摂取の危険性について住民には何度となく警告がな されているが、患者数の増加が認められている。2004年同期には、ボツリヌス 中毒症を発病したのは4名のみであった。 [Moderator注:Rostov地域は、ロシア南部、Don川河口に位置する。記事中に 記載はないが、シーフードや海産物が原因となったボツリヌス中毒症症例の大 部分はE型である。] ●01-18(0119-0070)#Ep#Pseudomonas viridiflava、メロン-イタリア (Perugia)# 情報源:アメリカ植物病理学会誌、Plant Disease Notes。 イタリアの栽培メロンでの_Pseudomonas viridiflava_によるLeaf Necrosis(葉の壊死)の初報告。 ●01-18(0119-0080)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(07):EU輸入方針# 情報源:EU press communication Midday Express、1月12日。 アジアでの鳥インフルエンザ流行状況の評価。 食物連鎖および動物衛生常任委員会は、アジア10カ国での鳥インフルエンザの 流行状況とそれへの対策の見直しを行った。 日本と韓国は現在鳥インフルエンザ発生がないと考えられる。従って同委員会 はこれら2カ国に適用された制限を撤廃するとした提案に同意した。 他の8カ国(タイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、中国、ベトナム、パキ スタンおよびマレーシア)については、現在も感染が存在するか、感染が終息 したと証明できないため、現在2005年3月31日までとされているすべての家禽、 家禽製品の輸入停止措置が、2005年9月30日まで延長される。 ●01-17(0119-0090)#C#狂犬病、ヒト患者、吸血コウモリ-ペルー# 情報源:Mi Punto.com Noticias、1月15日。 吸血コウモリが伝播する狂犬病の流行では、小児が最も感染の危険性が大きい。 ペルーでは、すでに小児12名が犠牲となった吸血コウモリが伝播する狂犬病流 行を予防するため、エクアドルとアルゼンチンから狂犬病ワクチン22,000接種 回分を受領する予定であると、ペルー保健省が2005年1月14日に発表した。 この発表を行った環境保健局責任者のJorge Albinagorta氏は、これらの寄付 に加え、ペルー当局は、予防対策に必要な装備購入のため、UNICEFから8,000 米ドルを受けとる予定であると加えた。今回の流行は、エクアドルに近接した 遠隔のアマゾン川地域にあるCondorcanqui州(province)内で発生し、2004年12 月に保健緊急事態が宣言された。 当局によれば、現地の住民全員に感染のリスクがあるため、集団ワクチン接種 は、現地にある16の先住民共同体の、年齢とは無関係に全住民が対象となる予 定である。このアマゾン地域に居住する人口は13,300人と推定される。これま でのところ、最も患者数が多いのは、15歳未満の小児である。集団ワクチン接 種に加えて、保健当局は、感染伝播を制圧するため、コウモリをネットで捕獲 し毒物を噴霧する予定である。保健省によれば、自分の体をなめる習性のある コウモリは付着した毒物を摂取し、その効果により出血して死亡する。 一方で、保健当局は現地住民の文化的な問題に直面している。先住民は、狂犬 病を敵対する部族の魔術によるものと信じ、一部住民はワクチン接種を拒否し ている。吸血コウモリは、住民が就眠中に吸血する。 [Moderator注:南米の数カ国では、吸血コウモリによる狂犬病は、家畜および ヒトでの感染の問題となっている。3種類の吸血蝙蝠が存在するが、最も重要 な感染伝播種は_Desmodus rotundus_である。家畜の感染予防には、ウシ用狂 犬病ワクチンと、コウモリ駆除用の抗凝固剤(ジフェナジオンやワーファリン) が使用される。ヒトの感染予防には、通常の狂犬病ワクチン接種と、それより 効果は劣るが、夜間の防御ネットが使用される。今回の流行で小児の患者が多 い理由は、睡眠が深いため、吸血コウモリによる咬傷に気づきにくいためであ ろう。その他の解釈も可能と思われるので、ご意見を歓迎する。]
by sank100
| 2005-01-20 18:42
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