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●01-25(0125-0010)#Ea#口蹄疫、ブタ-アイルランド(Carlow):否定#
情報源:IrishExaminer.com、1月24日。 口蹄疫検査結果の公表。 Carlow地区のブタから採取された検体で実施された予備検査では、口蹄疫の証 拠は確認されなかったとする報告が1月23日に発表された。 (予備検査結果判明までに、予防措置として実施された流行対策など、中略。) 農業食糧局は、現在結果が得られていない検査も数日以内に完了する予定であ り、その間は、Carlowの加工場と飼育施設への立ち入り制限は継続されるとし ている。 (検査結果を受けた、関係者のコメント。) ●01-25(0125-0020)#C#サルモネラ症、食中毒-オーストラリア(ビクトリア 州)(03)# 情報源:Herald Sun (Victoria)。 集団食中毒による患者数は多数となる見込み。 Brunswick地区にある2軒のトルコ料理店での集団食中毒による患者数は、700 名を上回って来ている。720名以上が、保健当局に対して、2005年1月8日~19 日の間にAlasya店およびAlasya2号店で食事した後発病したと報告した。当局 は、患者数十名がまだ発病を報告していない可能性があると考えている。 診断が確定したのは163名に留まるが、別の患者の検査結果が判明しているた め、確定患者数は確実に増加する見込みである。今回の食中毒患者少なくとも 20名が入院し、さらに多くの患者が救急外来で治療を受けた。少なくとも5名 が検査でサルモネラ菌陽性となっている。厚生局(Department of Human Services)広報官Bram Alexanderは、患者数はさらに増加すると予想されると 述べた。 同氏は、今回の食中毒事例の感染源を特定するための食品検体についての検査 結果は、2005年1月25日にも判明する予定であるとしている。 [Moderator注:疑い患者数および確定患者数とも増加を続けているが、病因と なったサルモネラ菌の血清型と、感染源となった食品を特定するための疫学調 査結果が待たれる。] ●01-24(0125-0030)#C#食中毒、政治集会-ホンジュラス(Comayagua)# 情報源:China Post。 ホンジュラスの政治集会で、約200名が発病。 1月23日に、約200名がホンジュラスでの政治集会中に出されたチキンライスと チャプスイを摂食後、食中毒に罹患した。同国議会の議長Porfirio Lobo Sosa 氏がその昼食会を提供したが、議長本人と側近は発病を免れた。病院医師 Hunter Torresは、当局は食中毒を疑っているが、正確な原因と特定していな いと指摘した。 与党国民党の代表指名選挙の候補であるLobo Sosa氏を支持して、2,000名近く が、首都Tegucigalpaから北に100kmにあるComayaguaで開催された昼食会に出 席した。食事後2時間で、招待客は胃痛、嘔気および嘔吐を発症し始め、約150 名が入院した。 Lobo Sosa氏および病院当局は、今回の集団食中毒は意図的なものではないよ うだと発表した。 多くの患者が運ばれたLa Paz,にある病院の院長Torres氏は、全員を治療でき ないため、一部の患者を転院させざるを得なかったとしている。同氏は、同院 で治療されている患者の半数以上が小児であると加えた。 [Moderator注:Comayagua市は、ホンジュラス西中央部にある同名の州 Comayagua州の州都である。 現時点では、今回の事例の正確な原因は不明である。発病までの潜伏時間が短 く(1~6時間)、主として嘔吐性であることから、黄色ブドウ球菌 _Staphylococcus aureus_かセレウス菌_Bacillus cereus_が産生する毒素が原因である可能性が 高い。ある種の重金属を含む液体を摂取した際にも、非常に短い潜伏期(30分 以内)でこの一連の症状が引き起こされる。 以下、米国食品医薬品局ウェブサイトにある黄色ブドウ球菌とセレウス菌によ る食中毒の解説、URLはhttp://vm.cfsan.fda.gov/~mow/chap3.htmlおよび http://www.cfsan.fda.gov/~mow/chap12.html。] ●01-24(0125-0040)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(17):ベトナ ム# [1]情報源:Xinhuanet News Agency、1月24日。 新たに2名の鳥インフルエンザ感染患者が報告される。 ベトナム北部のThai Binh省在住の36歳男性が、鳥インフルエンザA (H5N1)型 ウイルスに感染したと確認される一方で、1月21日に死亡した女性もこのウイ ルスに感染したことが確認された。今回の患者発生により、(2004年12月以来 の)ベトナム国内の鳥インフルエンザ感染患者数は10名に増加した。 ハノイ市内の熱帯病研究所で治療中の患者からの検体が、検査でH5N1型ウイル ス陽性となったと、現地紙Pioneerが保健副大臣Tran Chi Liem のコメントと して1月24日に報じた。検査は、国立衛生疫学研究所で実施された。鳥インフ ルエンザ感染症状を発症する前に、(今回の患者を含む)問題の3兄弟は2004年 12月29日に現地の市場で、アヒルと生のアヒルの血で作られた料理を食べてい た。47歳の長兄はハノイ市内の熱帯病研究所で2005年1月9日に死亡した。一時 期長兄の看護をした、42歳の次兄も1月13日に同施設に入院となった。36歳の なる弟は、先週(2005年1月第3週)同研究所で診察を受けた。ハノイ市内に住む この42歳(原文では36歳と誤記している)男性患者とThai Binh省に住む弟は、 現在同研究所で治療中であるが、病態は安定している。 他方、南部のDong Thap省出身の35歳女性は、ホーチミン市にある熱帯病病院 に2005年1月20日に入院し、その翌日に死亡した。患者の親類は、患者は発病 したニワトリを屠殺したり、発病したり死亡したニワトリを摂食したりしなか ったが、死亡した家禽が浮いている運河でよく水浴をしていたと述べた。 鳥インフルエンザ感染患者10名中、8名がすでに死亡した。死亡患者の内、7名 は南部地方出身であり、1名が北部地方出身であった。ベトナムでの今回の鳥 インフルエンザ流行の最初の患者は、2004年12月28日に報告された。動物衛生 局によれば、2005年1月以来、鳥インフルエンザ流行は全国の25地域(省および 都市)の404地区(commune)で発生し、家禽557,600羽が死亡したり処分された。 [2]情報源:Alertnet online, Reuters report、1月24日。 生のアヒルの血が、鳥インフルエンザ患者の感染源とされる。ヒト・ヒト感染 伝播の可能性は薄れる。 鳥インフルエンザに罹患したベトナム北部在住の3兄弟は、全員が家族の宴会 で生のアヒルの血を飲んでいたと、現地紙が1月24日に報じたことで、鳥イン フルエンザウイルスが、ヒト・ヒト感染したのではという当初の危惧は薄れて いる。 以下、当局の調査によって明らかにされた、今回の鳥インフルエンザに感染し た3兄弟の発病までの経緯。 WHOも、予備的な調査結果により、生のアヒルの血や臓器が饗された宴会の食 事が指摘されたと発表している。 [Moderator注:複数の投稿者が、3兄弟中の2人が明らかに鳥インフルエンザに 感染した時期からは、共通した食事が感染源となった発病よりも、ヒト・ヒト 感染伝播の可能性が高いと示唆している。上記記事中のデータは、3人目の兄 弟が発病したことと合わせて、そうした説の可能性を削いでいる。] ●01-24(0125-0050)#Er#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(18):タイ# 情報源:New England Journal of Medicine online、1月24日。 鳥インフルエンザA (H5N1)型ウイルスのヒト・ヒト感染伝播の可能性。 [Moderator注:以下は、本日New England Journal of Medicine誌に発表され たKumnuan Ungchusakら他15名による論文の抄録である。] 背景: 2004年中に、高病原性鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルスにより、アジア8カ 国で家禽での流行が発生し、少なくとも44名が感染し、32名が死亡した。感染 者の大部分が家禽と密接な接触があった。効率的なヒト・ヒト感染伝播の証拠 は報告されていない。当研究チームは、タイで家族内に患者が集団発生したヒ ト・ヒト感染伝播の可能性がある事例を調査した。 方法: 家族内発生した患者3名各々について、個々の事情や家禽や他の患者への曝露 の時期を再調査した。フィールドチームは、生存した患者を隔離・治療し、鳥 インフルエンザ感染の能動的サーベイランスと曝露を受けた接触者での予防内 服を実施し、症例が発生した村の周囲で飼育されていた家禽の処分を行った。 家族からの検体は、ウイルス培養、血清学検査(microneutralization法)、免 疫組織アッセイ法、RT-PCR法および遺伝子核酸配列解析により、検討された。 結果: 初発患者は、飼育していた瀕死のニワトリに最後に曝露して3~4日後に発病し た。母親は、患者の介護のため遠方の都市から来所し、家禽への曝露は確認さ れておらず、感染防御対策なしで16~18時間介護した後、肺炎で死亡した。お ばも感染防御対策なしで介護を行った。おばは、母親が最初に発熱してから5 日後に発熱した。母親の剖検検体とおばの鼻腔・咽頭拭い検体が、RT-PCR法に よりインフルエンザA (H5N1)型株に対して陽性となった。それ以外の感染伝播 の連鎖は確認されなかった。ウイルス遺伝子の核酸配列解析では、同ウイルス のヘムアグルチニンの受容体結合部にも、他の重要な分子にも変異は確認され なかった。検出された8つのウイルス遺伝子断片の核酸配列は、他のタイで鳥 類検体から最近分離されたH5N1型ウイルス株との相同性が高かった。 結論: 母親とおばの感染・発病は、重症の初発患者に感染防御対策なしで曝露した際 生じた鳥インフルエンザA (H5N1)型株のヒト・ヒト感染伝播の結果であった可 能性が高い。 ●01-21(0125-0060)#Er#Bウイルス(Cercopithecine herpesvirus)、タイワン ザル# 投稿者:Robert Peters (Ph.D.、動物診断学コンサルタント)。 ある示唆: この件に責任を持つ当局は、Bウイルスの世界的権威であるジョージア州立大 学のDr. Julia Hilliardに、感染したサルから咬傷を負った歳の適切な処置と、 マカク属サルでの感染検出も時に困難であるこの感染症の診断法について、連 絡をとって見てはどうだろうか。 (訳者注:以下は、感染症研究所の感染症週報2000年第41週(10月9日~15日)、 42週(10月16~22日)号の「感染症の話」で取り上げられたBウイルス病の序 文解説の引用。 1933 年にポリオ研究者がアカゲザルに咬まれ、脳脊髄炎を発症して死亡した。 神経組織よりウイルスが分離され、患者の名前にちなみ、Bウイルスと命名さ れ た。正式名称はCercopithecine herpesvirus(CHV‐1)であるが、Bウイルス、 ヘルペスB 、Herpes simiae 、Herpesvirus simiaeとも呼ばれる。なお、 Cercopithecus とはオナガザルのことである。Bウイルスはニホンザルなどの マカク属サルを自然宿主とし、この宿主では単純疱疹類似の疾患を引き起こし、 致死的感染は例外的である。しかし、ヒトに感染すると、致命的な疾患(Bウ イルス病)を引き起こす。ニホンザル等との接触の機会を有している場合、注 意すべき感染症である。) ●01-24(0125-0070)#Er#ウエストナイルウイルス、鳥類、2003年~2004年-ロ シア(極東地方)# 投稿者:Valery B. Loktev (Professor, Dr. Sci, M.D., PhD.、ウイルス学生 物工学研究センター)。 ロシア極東部の野鳥でのウエストナイルウイルス(WNV)感染循環の確認。 [Moderator注:ウイルス学生物工学研究センター"Vector"を初めとする複数の 研究機関の関係者による共同研究結果の概要。] 2003年~2004年の間にロシア極東地方で採取された死亡した野鳥からの凍結標 本について、抗WNVモノクローナル抗体を利用したウイルス抗原検出用免疫酵 素抗体法(ELISA法)とRT-PCR法によって解析が行われた。クロハゲワシ (_Aegypius monachus_)からの陽性検体4件とアマサギ(_Bubulcus ibis_)から の陽性検体2件が確認された。検体はELISA法およびRT-PCR法共に陽性であった。 E蛋白をコードする遺伝子400塩基での配列解析の結果、1999年にロシアの Volgogradで分離されたWNV/LEIV-Vlg99-27889株と高い相同性が確認された。 さらに、2004年秋に他の種の野鳥(_Ixobrychus eurhytmus_, _Pica pica_, _Corvus, macrorhynchos_, _Falco tunnuncules_) から採取された陽性検体4 件が、抗WNVモノクローナル抗体を利用したELISA法によるスクリーニングの際 に確認された。この結果からは、WNVが現在もロシア極東地方で感染循環して いることが確認される。 ●01-24(0125-0080)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(10):ベトナム# 情報源:Voice of Viet Nam、1月24日。 新たに4省が鳥インフルエンザ流行を報告。 鳥インフルエンザはベトナム全国に感染拡大を続けており、最新の流行がVinh Long, Dak Lak および Hai Phongの各省から報告された。2005年1月22日に、 鳥インフルエンザは、新たに9地域(都市および省)の23区(commune)で発生し、 死亡したり処分された家禽は5万羽を越えた。 中央高地にあるDak Lak省では、Krong Nang地区の養鶏場で流行が報告され、 家禽100羽以上が死亡したり、処分された。 他方、北部のHai Phong市Thuy Nguyen 地区のTan Phong 区の養鶏場では、200 羽以上の発病したアヒルやニワトリが屠殺された。 南部のSoc Trang省でも、2004年12月に鳥インフルエンザ感染がメコンデルタ 地方で再流行して以来、My Xuyen地区では初の事例を報告した。 Quang Nam省では、鳥インフルエンザは、高速1号線沿いに6地域の7区 (communes、wards)に拡大している。 死亡した家禽は、過去2週間にDa Nang市内でも報告されている。 ハノイ市医療局は2005年1月23日に、数ヵ所の大規模市場で、食品衛生および 安全性の検査を行ったが、違反事例は確認されなかった。 以下、現地関係当局による鳥インフルエンザ流行制圧のための対策とコメント。 ●01-21(0125-0090)#D#野兎病、実験室内感染-米国(マサチューセッツ州): 2004年(02)# 情報源:Boston Globe。 ボストン大学での実験室内感染事例調査は、試料に病原性株が潜伏感染してい た可能性に集中。 ボストン大学の研究者3名がどのように野兎病に感染したかについての調査は、 自然発生した病原性株が、非病原性株を増殖させるために使用された動物血液 を汚染した可能性に次第に集中してきている。 野兎病ワクチンを開発しようとしていたボストン大学の研究者らは、病原性を 失わせた細菌株を使用していた。しかし研究者らが、2人は2004年5月に、もう 1人は9月に発病した後、検査で病原性株が同大学の試料を汚染していたことが 確認された。快復した研究者らは、明らかに致死性(病原性)菌株を吸入してい た。この錯綜した問題に2カ月間取り組んだ後、調査官は、ボストン大学また はボストンの研究者に野兎病菌を供給していたNebraskaの実験室の研究者が、 非病原性株と病原性株をいつの間にか混ぜてしまったという可能性をほとんど 棄却した。この事例調査に当たる連邦当局の主任調査官Dr. Paul Meadは、意 図的な汚染の証拠も確認されなかったとしている。 ボストン市の感染症対策課責任者Dr. Anita Barryは、Nebraskaの実験室は、 ボストン大学に送付する非病原性の菌株を増殖させるため、サウスカロライナ 州の施設で飼育されたウサギの血液を使用しており、ウサギの血液製剤を作製 するにはかなり多数のウサギ個体が必要になることから、今回の事例を説明す る仮説の1つとして、血液製剤を作製の際に、病原性株に感染しているウサギ が混入し、Nebraskaの実験室がウサギ血液を入手した時には、誰も知らないう ちにそれがA型野兎病菌に汚染されていたということが考えられると指摘した。 [Moderator注:記事中の非病原性株(あるいは少なくとも弱毒株)は、以下で議 論されているLVSワクチン株である可能性がある。 以下の議論は、Mary Beth NierengartenおよびMod.LLによるMedscape Infectious Diseases誌に公表された「新野兎病ワクチンの開発」から引用し た(省略)。 http://www.medscape.com/viewpublication/206参照のこと。]
by sank100
| 2005-01-25 19:29
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