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●02-28(0303-0030)#C#レジオネラ症、院内感染-スペイン(Barcelona地域)#
情報源:スペインABC.es、2月28日。 スペインBarcelona地域Duran i Reynals Hospitalin L' Hospitalet de Llobregatの患者6名が(レジオネラ菌_Legionella_による)レジオネラ症に感染 した。患者のうち1名はレジオネラ症と診断された翌日にあたる土曜日(2005年 2月26日)に死亡したと、保健会議Health Councilは報告した。感染者らは Bellvitge病院からそれほど離れていない癌センターに入院中の免疫抑制状態 患者である。 保健会議によれば、初発患者は肺癌に罹患し放射線療法を受けていたが臨床的 には安定している」と思われていた81歳男性である。この患者は、肺炎を示唆 する臨床兆候を呈した後、2月25日に確定診断された。 2例目の患者は、原発巣不明の多発性脳転移が認められた41歳男性であり、非 常に進行した末期患者である。この男性の感染も2月25日に診断確定し、翌日 死亡した。 3例目の患者は骨髄無形成(訳注:再生不良性貧血または骨髄異形成症候群のこ とか?) であり、レジオネラ症の診断は2月26日に診断確定したが、現在は安定 した容態である。 43歳女性も今回の流行でレジオネラ症に感染した。保健会議によれば、この患 者は2月27日に診断確定し、現在病態は安定している。 2月27日に診断確定した5例目の患者は、再発悪性リンパ腫の75歳女性である。 最後の患者は肺癌の61歳男性で、感染は2月27日に診断確定した。双方の患者 とも容態は安定している。 最初のレジオネラ症患者発生以来、Duran I Reynals病院では水道水の過塩素 化処理と消毒を実施し、2月7日~20日の間に退院した患者全員にレジオネラ症 を示す症状を呈していないかを確認するため連絡を取った。 入院は不要だが病院での治療が必要となる非腫瘍性疾患患者を除き、新規患者 の入院も同様に停止された。安全性が確認されるまで、病院当局は患者にシャ ワー使用を許可していない。 現在流行を調査している保健会議は、流行が「市中感染ではない」ことを指摘 し、従って一般市民や保健センターに入院している患者の面会者や親戚は「特 別な予防対策をとる必要はない」と主張している。 [Moderator注:院内感染としてのレジオネラ症は稀であり、特に臓器移植患者 やHIV患者、癌化学療法を受けている患者などの細胞性免疫の欠損のある患者 で顕性になりやすい。実施された制圧法は適切であり、病院外の一般市民には 感染の危険性はないと考えられる。] ●03-02(0303-0040)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(41):ベトナ ム# [1]ベトナム:新たに2名の鳥インフルエンザ感染疑いヒト患者。 情報源:Xinhuanet News Agency、3月2日。 ベトナム北部地域の患者2名が鳥インフルエンザA (H5N1)型ウイルス感染疑い により入院した。患者2名(1名はHai Duong省、もう1名はNam Dinh省出身)は、 発熱と呼吸困難を発症して2005年3月1日にハノイの熱帯病研究所に入院したと、 地方紙Pioneer紙が3月2日報じた。 この研究所ではH5N1型株感染確定患者3名を治療中である、すなわち、ハノイ 出身の35歳女性、北部Thai Binh省出身の21歳男性、そしてこの男性の14歳に なる妹である[以前の報告ではこの妹は検査陰性であった;ProMED-mail 20050301-0070鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(38)参照。]。 今回の新たな疑い患者の他にも、この病院では、ウイルス検査の最終結果を待 っているThai Binh省出身の36歳男性を治療している。この男性患者から採取 された臨床検体は最初の検査ではウイルス陽性であったが、2回目の検査では 陰性となった。この研究所に2月22日に収容された男性患者は重症であるが、 他の患者2名は回復の兆候を示している。患者のうち2名はカモ肉を摂取してお り、3例目の患者は市内の生鮮家禽市場をゴミ拾いとして頻回に訪れていたと、 現地の医師団は明らかにした。 現地のメディアによれば、2004年12月下旬に始まる今回の流行で、ベトナムで は鳥インフルエンザH5N1型ウイルス感染確定患者21名が確認されており、うち 13名が死亡した。しかしベトナム保健省は死亡患者12名しか確認していない。 ベトナムでは、住居の近くにあるベトナム国内の病院で治療を受けて鳥インフ ルエンザのために1月30日に死亡したカンボジア人女性も確認されている。 ベトナム国内の35地域(都市と省)で150万羽以上の家禽を死亡させるか強制処 分に追いやった鳥インフルエンザ流行は沈静化している。ベトナム動物衛生局 によれば、35地域中14地域では少なくとも3週間は新たな鳥インフルエンザ感 染地区が検知されていない。 [2]ベトナム:保健省によって、患者の死亡が誤って報告された。 情報源:ING7 (Philippines), Agence France Presse、3月1日。 鳥インフルエンザ感染により重症の21歳ベトナム人男性を治療する医師団は 2005年3月1日、この男性が死亡したとする保健省声明を否定した。 (以下、保健省広報官Pham Tuan Hung氏が、AFP記者に死亡したと述べたコメ ントと、ハノイ熱帯病研究所副院長Cao Van Vien医師と主治医Nguyen Tuong Van医師の双方が「重症ながら生存している」とのコメントが食い違うことを 報じる新聞記事。) [3] WHOは、ベトナムからの鳥インフルエンザ報告の欠如がリスク評価の妨げ になると懸念を表明。 情報源:Canada.com、3月2日。 インフルエンザ専門家らがインフルエンザ汎流行の引き金となるではないかと おそれている危険な鳥インフルエンザH5N1型株の最新の感染患者を、ベトナム 当局が公式報告しないことに関して、WHO当局は2005年3月1日懸念を表明した。 (以下、2月2日以降、ベトナムから鳥インフルエンザ患者に関する公式報告が 中断していることと、その危険性を指摘するWHOインフルエンザ専門家Klaus Stohr医師のコメントと、同様に危険性を指摘するProMED編集者らのコメント 記載。) ●03-02(0303-0050)#Ep#Blackleg、キャノーラ、病原性4群-カナダ(マニトバ 州):初報告# 情報源:米国植物病理学会誌、Plant Disease Notes。 マニトバ州での_Leptosphaeria maculans_ 病原性4群によるキャノーラ Blacklegに関する初報告。
by sank100
| 2005-03-03 20:11
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