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●03-29(0331-0010)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(62):ベトナ
ム&カンボジア# [1]情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、3月29日。 鳥インフルエンザ-ベトナムおよびカンボジア-WHO更新12。 ベトナム: ベトナムの保健省は、新たに3名の鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルス感染患 者を確認した。今回の患者は、中央部のQuang Binh省出身の5歳少年、北部の Nam Dinh省出身の17歳少女、北部Nam Dinh省出身の40歳女性である。17歳少女 患者は死亡した。以前報告されていた患者1名も診断が確定した。今回の確定 患者により、2004年12月中旬以来のベトナムでの死亡患者総数は28名となった。 WHOは、現在北部のHaiphong市の病院に入院している家族5人での鳥インフルエ ンザA (H5N1)ウイルス感染疑い報告を認識している。両親と子供3人の今回の 症例は、H5型鳥インフルエンザウイルス感染を示唆する予備的検査結果を受け、 更なる精査中である。報告では、家族の近所で家禽の鳥インフルエンザ流行が あったことが示されている。この家族内集団患者発生のフィールド調査が進行 中である。 今回のベトナムでの鳥インフルエンザ感染患者発生には、家族を中心に、時間 的・空間的に密接な接触が認められる集団患者発生が含まれる。鳥インフルエ ンザウイルスの変異を確認し、インフルエンザ汎流行のリスク評価をするため には、こうした集団発生事例すべての徹底的な調査が必須である。現在のとこ ろH5N1型ウイルスが容易にヒト・ヒト感染するという証拠はない。現在の集団 患者発生事例から得られたウイルス株をWHOが迅速に共有することの重要性が 増している。分離株の解析によって、鳥インフルエンザウイルスに有意な変異 が生じているか決定し、リスク評価に更なる支援を行うことが可能となる。 一部のメディアは最近Quang Binh省でのインフルエンザ様疾患の大規模流行の うわさを報じた。この流行については現在、省および中央政府の保健当局によ って調査中である。分析のため検体が採取され、WHOは解析結果を待っている。 インフルエンザ様症状を呈した患者数はメディアによって当初報じられたそれ よりもはるかに少数であったようだ。 カンボジア: カンボジア保健省は3月29日、同国で2例目となる鳥インフルエンザ患者を確認 した。Kampot州出身の28歳男性は、3月17日に発病し、3月21日にプノンペン市 内で入院した。患者は3月22日に死亡した。同じ日に、プノンペンにあるパス ツール研究所による検査で、この患者が鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルスに 感染していたことが確認された。カンボジア政府は直ちに、別に患者がいない かを探し同ウイルスの感染源を特定するため、調査を開始した。Kampot州で活 動している調査チームには、保健省および農業省担当官に加え、WHOカンボジ ア事務所およびパスツール研究所スタッフが参加している。 FAOは家畜での疾患調査を支援している。現地ではニワトリの大量死が報告さ れ、発病したニワトリから採取された検体は検査で鳥インフルエンザ陽性とな った。調査結果からは、死亡した男性は発病した家禽に接触したことが判明し ている。 疑い患者とされていた18歳少年は検査で鳥インフルエンザウイルス陰性と確認 された。今回の確定患者との家族内接触者とプノンペンの医療スタッフを含む 他の27名からの検体もすべて、検査でH5型鳥インフルエンザウイルス感染は陰 性とされた。Kampot州のさらに別の6名についての検査結果もH5型株は陰性で あった。カンボジアでの最初の患者(2005年1月広範に死亡した25歳女性)も Kampot州出身であったが、別の地域に居住していた。 カンボジアでの家禽の大部分が農村部の小規模な個人家屋の庭先で飼育されて いるため、流行サーベイランスが特に困難となっている。死亡したり発病した 家禽との接触の危険性について現地住民を教育するキャンペーンがWHOの支援 をうけた政府により実施されている。 [2]情報源:Reuters Health online、3月29日。 新たに4名の鳥インフルエンザ感染疑い患者。 ホーチミン市にある熱帯病病院の当局者はメディアに対して、カンボジアから 帰国し咳と発熱を呈し同院に3月29日に入院した25歳女性患者について、H5N1 型鳥インフルエンザウイルス検査が進行中であると語った。この女性患者のカ ンボジア旅行の詳細は明らかにされなかった。 41歳男性と小児のベトナム人疑い患者2名は、5人家族が鳥インフルエンザに罹 患したと確認された北部の港湾都市Haiphong市近郊で発病した。以下、2名の 発病の経緯。 4例目の鳥インフルエンザ疑い患者は中央部Quang Tri省出身の30歳男性で、 Hue Central病院に入院中である。病院関係者は検査結果を待っている。 以下、現時点でのアジアでの鳥インフルエンザ感染患者統計。 ●03-30(0331-0020)#C#トリパノソーマ症、食物媒介性-南アメリカ(04)# 情報源:O Folho(Mod.MPPがポルトガル語原文を翻訳)。 鳥インフルエンザウイルス感染疑いで、少年が死亡。 Santa Catarina州当局は、シャーガス病汚染の現場を確認。 Santa Catarinaの疫学サーベイランス部は、州内で発生したシャーガス病の主 要な汚染現場を特定した。同機関によれば、患者の90%がNavegantes 市と Pen-ha市の間にあるKiosk(キオスク) Barracao da Penha 2店で、サトウキビ ジュースを飲んでいた。 同機関による調査の結果、3月28日に今回情報が確認された。サーベイランス 責任者Luis Antonio Silva氏によれば、現場の調査の結果、店の衛生状態や食 品加工過程には問題がないことが確認された。同氏によれば問題点は、同店が サトウキビを屋外に貯蔵していた点である。同店は閉鎖されていないが、サト ウキビジュースの販売は禁じられている。 以下、当局者による今回の事例調査進行状況の説明。 3月30日時点で患者30名が報告されている。保健省はCuritiba (PR)で新規患者 1名を加えたため、患者数は31名となった。5名がシャーガス病により死亡した。 現在その他に疑い患者64名が調査中となっている。 他方Joinville市では、無症の10名が1次検査で陽性となった。当局者は、2次 検査の結果患者42名が除外されたとしている。Joinville市の保健サーベイラ ンス当局責任者は、26458名が検査を受けるよう登録されており、21166件の検 査がすでに実施された。 野生動物:保健省疫学サーベイランス部は、患者が確認された地域でサシガメ 調査を継続しているが、これまでのところ確認できていない。オポッサム、野 生コウモリおよびげっ歯類の5種類の動物が、トリパノソーマ原虫の保有につ いて検査するため捕獲された。 ●03-30(0331-0030)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(40):北朝鮮# [1]情報源:Reuters alert news、3月30日。 国連機関の鳥インフルエンザ専門家が、北朝鮮で発生した流行の制圧に乗り出 す。 FAOは3月30日に、国連機関の最高の鳥インフルエンザ専門家が、北朝鮮での鳥 インフルエンザ流行を評価し制圧する活動の支援を行うため、現地に向かって いると発表した。H5N1型ウイルスに対するアジア諸国の対策で重要な役割を演 じているバンコクのFAO当局高官Hans Wagner氏は、北朝鮮がFAOに原因ウイル ス株情報なしで鳥インフルエンザ流行を報告した翌日の3月29日に、ピョンヤ ン市に向かった。 以下、今後のWagner氏の活動予定、今回の流行報告を受けたFAOの動き。 [2]情報源:Kyodo News via Japan today、3月30日。 北朝鮮当局は、鳥インフルエンザ流行を受けてニワトリ1000万羽を処分する可 能性。 韓国の日刊紙Donga Ilboは3月30日、今回の鳥インフルエンザ流行を受けて、 北朝鮮当局はピョンヤン地区だけでもニワトリ1000万羽余りを処分する可能性 があると報じた。 [3]情報源:Donga (North Korean)、3月30日。 北朝鮮当局は、鳥インフルエンザ流行対策を実施。 2005年3月29日、北朝鮮中央通信社は、鳥インフルエンザ流行が報告された養 鶏場の消毒を行う流行対策担当当局者の映像を報じた。同日韓国当局は、北朝 鮮に対し板門店経由で、今回の鳥インフルエンザ流行情報の提供を求めるとと もに、可能な支援を行うとした通知を手渡した。 ●03-29(0331-0040)#C+#マールブルグ病-アンゴラ(09)# [1]情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、3月29日。 マールブルグ病-WHO更新情報第3報。 2005年3月29日時点でアンゴラ保健省は、カビンダ州、ルアンダ州、ウィジェ 州で死亡患者117名を含むマールブルグ病患者総計124名を報告した。患者全員 が、ウィジェ州(での曝露)が原因であった。これらの患者うち10名が、米国ア トランタ市にあるCDCでの検査により診断確認された。 WHOスタッフを含む専門家チームが、能動的サーベイランスと接触者追跡強化 のため、アンゴラ保健省を支援している。以下、各国際機関の現地での活動内 容(中略)。 アンゴラからポルトガルに帰国した旅行者2名がマールブルグウイルス感染の 疑いで検査されたが、WHO委託研究の1つであるドイツ、ハンブルグにある Bernard-Nocht熱帯医学研究所が実施した検査では結果は陰性であった。 [2]情報源:CDC/MMWR Dispatch、3月30日。 米国CDCによる、今回のアンゴラでのマールブルグ病流行の経緯の要約、マー ルブルグ病の解説(致死率は25%~80%)、発病前10日以内にアンゴラ北部を旅 行し発熱した個人を診察する臨床医への注意喚起、情報提供を行っているウェ ブサイトのURL、参考文献。 [3]情報源:News 24.com, Agence France Presse report、3月30日。 非公式の死亡患者数は現在130名。 アンゴラでの記録的な死者数を出したマールブルグ病流行を受けて、アフリカ の少なくとも3カ国が警戒状態にあるが、最も大きな被害を受けた地区当局高 官は、Luanda当局の無関心を非難した。 保健警報が、以前マールブルグ病流行で2番目の死亡患者数を記録したコンゴ 民主共和国、コンゴ(Congo-Brazzaville)およびアフリカ東部のケニアで、発 令されている。 ケニアの保健省は3月30日、Nairobi と Mombasaにある同国の2主要空港にアン ゴラからの到着客をスクリーニングするためのシステムを設置したと発表した。 1980年代にマールブルグ病患者3名を記録したケニアでは、国内の全ての医療 機関に警報が発令された。アンゴラの隣国コンゴ民主共和国は3月29日に高度 警戒状態に移行し、感染防御装備を配布した。 コンゴも感染流行の拡大可能性を減じるため、コンゴ民主共和国との国境沿い に保健管理システムを設置している。 他方、今回の流行の中心地であるアンゴラ北部のUige町の保健当局の副責任者 Quiala Godi氏は、首都ルアンダ当局の対応を批判した。以下、そのコメント (中略)。3月29日にはUige 町で2 名、近隣のNegage町で2名の死亡患者計4名が 発生した。これにより非公式死亡患者数は130名となった。 ルアンダ州保健局局長Vita Mvemba氏は3月28日に国際的な支援を訴え、アンゴ ラは27年間に及ぶ凄惨な内戦から極最近脱したばかりで、全国に医師は1200名 しかいないと述べた。 ●03-31(0331-0050)#C#ウイルス性胃腸炎最新状況、2005年(09)# 目次: [1]ノロウイルスウイルスと旅行者の下痢症-アンティグア、グアテマラ &メキ シコ。 [2]ロタウイルス、病院-米国(ペンシルベニア州)。 [1]ノロウイルスウイルスと旅行者の下痢症-アンティグア、グアテマラ&メキ シコ、情報源: Forbes online, HealthDay News、3月10日。 旅行者の下痢症の主な原因はノロウイルスと判明。 研究チームは、少なくともメキシコ、カリブ諸島のアンティグア、中央アメリ カのグアテマラへの米国旅行者の下痢症は、ノロウイルスによる可能性が最も 高いと発表した。新たに発表された研究によれば、これら諸国への渡航者に認 められた旅行者下痢症の65%で、ノロウイルスの関与が確認された。さらに研 究チームは、旅行者の南方地域での滞在期間の長期化に従って、ノロウイルス 感染の頻度が高まると加えている。Johns Hopkins Bloomberg公衆衛生学部環 境保健科学科Kellogg J. Schwab助教授は、今回の発見によりこの非常に一般 的な感染症予防の研究が加速されるはずと語った。 論文の筆頭著者であるAmy R. Chapin氏は、ノロウイルス陽性便検体のうち11 件は検査で大腸菌も陽性となったと指摘した。この事実は、旅行者下痢症患者 での重複感染は、以前考えられていたよりもより一般的である可能性が高いこ とを示唆している。研究チームは、今回の研究結果は旅行者下痢症でのノロウ イルスに役割についてより一層の検討が必要であることを示しているとしてい る。 [Moderator注:上記記事の元になったJournal of Clinical Microbiology2005 年3月号に掲載された論文「米国からメキシコおよびグアテマラを訪れ旅行者 下痢症を呈した旅行者でのノロウイルス感染率」の要旨。] [2]ロタウイルス、病院-米国(ペンシルベニア州)。 情報源:wpxi.com & Pittsburg.com、3月29日。 ピッツバーグ市内の病院の入院患者がロタウイルスに感染。 複数の小児患者がロタウイルスに感染したため、現地の病院は感染予防策を講 じることを余儀なくされた。小児病院の複数の入院患者が、嘔吐や下痢を来た すロタウイルスに感染した。病院当局は10から12名の小児が同ウイルスに感染 したとしている。そのうちの4名は入院中にノロウイルスに罹患した。 新生児1名は小児病院で外科手術を受けた3日後に感染した。母親もロタウイル スに感染した。 以下、ロタウイルスの病期、感染予防法、感染経路、脱水補正を主目的とした 治療について。 ●03-30(0331-0060)#Ep#トマトモザイクウイルス、Tm-22耐性遺伝子-スペイン # 情報源:英国植物病理学会誌、New Disease Reports、10巻。 スペインでのTm-22耐性遺伝子を持つ栽培トマト(_Lycopersicon esculentum_) の耐性を打ち破って感染したトマトモザイクウイルス(ToMV)変異株の初報告
by sank100
| 2005-03-31 19:00
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