以前の記事
2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●04-20 (0421-0060)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(49):ベトナム#
[1]ベトナムで鳥インフルエンザ対策強化。 情報源:Xinhua News Agency、4月19日 ベトナム政府は鳥インフルエンザを2006年か2007年までに制圧し、2010年まで に撲滅するために、より徹底的な対策をとる予定であると、現地新聞ベトナム ニューズが4月19日に報じた。 政府は、首都Hanoi、Ho Chi Minh市、北部のHai Phong 市、中央部のHue市を 含む一部の内陸市および都市部での家禽の飼育を禁止し、住宅地から養鶏施設 を隔離する予定であると、農業地方開発省のBui Ba Bong副大臣は4月18日の鳥 インフルエンザ制圧に関する会議の場で語った。 ベトナム政府は、水鳥の孵化と飼育の禁止策を2005年6月30日から同年末まで 延長し、現地の農家は敷地内で自由に水鳥を育てることが許可されない予定で ある、と同氏は加えた。さらに、政府は今年試験的にTien Giang州南部とNam Dinh州北部で家禽に対し鳥インフルエンザワクチンを使用する予定である。 以下、対策に要する費用と国際機関からの資金援助の概要、2003年12月以来の 鳥インフルエンザ流行による被害の概況。 [2]ベトナムで鳥インフルエンザ専門家がさらなるアヒルの処分を主張 情報源:Reuters Alertnet、4月19日 アジアで最も深刻な鳥インフルエンザ流行による被害を受けたベトナムでは、 同ウイルスの根絶を望むなら、当局はアヒルの処分を拡大させ、ウイルス新興 の経緯を徹底的に検証すべきと専門家が4月19日に指摘した。 2003年後期からアジアでは、36人のベトナム人を含む51人がH5N1ウィルスによ り死亡した。専門家は、野生や家畜のアヒルが無症候性の保有宿主として裏庭 の露天農場で感染を拡大させたと主張している。 以下、地域鳥インフルエンザ会議での専門家の発言内容、ベトナム農業相のア ヒル処分に関する見解、鳥インフルエンザウイルスが汎流行インフルエンザウ イルスに変異することを恐れるWHO。 ●04-21 (0422-0010)#C#裂頭条虫症-ブラジルからオランダへの輸出例# オランダ人旅行者がブラジルで裂頭条虫症に罹患。 投稿者:HR van Doorn (MD、アムステルダムにあるMichele van Vugt大学医療 センター医学微生物学科)。 2004年11月にブラジルを訪れたことのある31歳のオランダ人男性が、便中に自 身が "tagliatella"(長く平たいパスタの一種)様と表現した15cm程の白いひも 状のものを確認した。それ以外に症状はなかった。患者は最近サンパウロ地域 を訪れ、生牡蠣と生魚料理を食べた。彼は最近ヨーロッパや世界中の他の感染 常在地を訪れてはいなかった。 便の寄生虫検査では、多数の裂頭条虫卵が認められた。患者はpraziquantel 10 mg/kgで治療され、治療後数日間多数の片節が見られたと報告された。残念 なことに、それらは検査室には持ち込まれなかったため、種の特定には至って いない。2週間後の便検査では虫卵は確認されなかった。 後日我々は、ブラジルのサンパウロ地域で発生した裂頭条虫症流行を知った。 以上は裂頭条虫症が容易に輸出されること、および最近ブラジルへの旅行歴の ある患者では裂頭条虫症に注意すべきであることを示唆している。 [Moderator注:患者が実際にブラジルで感染したかについては確信できない。 広節裂頭条虫_D. latum_(感染)が本当に南アメリカで発生しているのか、また ヒトは太平洋裂頭条虫_Diphyllobothrium pacificum_に感染するか、などは議 論のあるところである。] ●04-21 (0422-0020)#C#腸チフス-マレーシア(Kelantan州)# マレーシアで発生した腸チフス事例で2名が死亡、公衆衛生上の懸念が高まる。 情報源:Keralanext [edited] マレーシアの北東部にあるKelantan州での腸チフス流行発生を受けて、現地で は公衆衛生上の恐慌を来しており、これまでに2名が死亡し203人が入院したと、 4月21日に報じられた。 州保健局のAhmad Razin Ahmad Maher 長官は、3週間前に確認された今回の流 行が重大な局面を迎えていると語った。同長官は、当局が疾患を制圧するため に、軽飲食店や業者への大規模な取り締まりを含めた早急な手段を講じたとし ている。2週間で不潔な食品露店30軒が閉鎖されたと加えた。また「事態は収 拾されたので、市民はパニックを起こさないでほしい」とする長官の発言を Bernama通信社は伝えた。 Ahmad Razin長官は、遷延化する発熱、胃部不快感、倦怠感、頭痛、食指不振 など腸チフスの初期症状がある人はすぐ治療を受けるよう勧告している。州内 の病院や診療所には注意を喚起したと述べた。 23歳の学生が4月15日に死亡し、さらに20歳の患者が4月18日に腸チフスで死亡 したと、Bernama社は報じた。両人とも、州都で開かれた博覧会で汚染された 食品を摂取した後に発病した。合計で164名が腸チフスあるいはその疑いで入 院中である。Kelantan州はマレーシアの全13州中で最も貧しい州である。 ●04-19(0422-0030)#C#腸チフス-フィジー# 新たな腸チフス患者が報告される。 情報源:Fiji Times。 保健省は腸チフス患者39名を確認したと、上級医官Doctor Lepani Waqatakirewaが明らかにした。これより以前2005年4月(前半)に発表された確 定患者数は27名であった。同医官は患者39名中25名が中央部および東部から、 13名は北部から、1名は西部から報告されたとしている。また、「腸チフスに 伴う複数の合併症による死亡患者1名が発生した。」と加えた。 Dr Waqatakirewaは、腸チフスに罹患した大部分の患者は治療され、一部は慎 重に経過観察されていると述べ、北部と中央部には治療を受け保健当局が経過 観察している複数の疑い患者がいることも明らかにした。 腸チフス患者を報告した主な地区は、Lomaiviti地域のLami, Samabula, Vatuwaqa, Ovalau および Koro地区である。北部ではNaweni, Rabi Island, Batiri,およびMacuata地区である。「流行対策チームが、フィールド調査、症 例診断を行うため慎重に活動を行い、各地区での社会的動員と啓発予防キャン ペーンを実施している。」 これより以前2005年4月(前半)に、腸チフスに感染した男性患者がSuva市にあ る植民地戦争記念病院で死亡した。この患者は今年初の腸チフスによる死亡患 者となった。Suva市在住であったこの男性は、嘔吐を訴えて同院の外来を受診 した。医師の診察と投薬を受け自宅安静を指示されたが、数日後吐血で再来し、 入院後死亡した。 ●04-21(0422-0040)#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(KwaZulu-Natal地域)# 南アフリカの中部地方Midlandsでアフリカ馬疫が猛威を振るう。 情報源:Cape Times, South Africa、4月21日。 KwaZulu-Natal Midlands地域で今回発生したアフリカ馬疫流行により、 Nottingham Roadでは深刻な被害が発生したため、今週末に予定されていた定 例のClifton Hunters Trial が中止となった。 最初のウマは2005年4月19日に発病し、4月20日までにNottingham Road地区の 馬主全員のウマで発病が認められた。獣医師は、懸命に各牧場を回り治療に当 たっているが効果は出ていない。 アフリカ馬疫は吸血性のハエ(ブヨ)により媒介されるウイルスによる感染症で ある。感染性を帯びたブヨから刺咬を受けたウマは高熱を呈し、後に肺炎を合 併する。 以下、関係者による今回の流行の経緯と被害状況についてのコメント。 ●04-21(0422-0050)#B#マールブルグ病-アンゴラ(30)# [1]アンゴラ:マールブルグ病による死者数は241名に達する。 情報源:Prima Latina (Latin American News Agency)、4月21日。 2005年4月20日現在、アンゴラ保健省(MSA)は、マールブルグ病流行により241 名が死亡したと発表した。保健副大臣は、保健省は衛生や患者対策を強化して いるが、流行は全国18州中8州(Luanda, Cabinda, Kuanza Sul, Kuanza Norte, Malanje, Zaire, Bengo およびUige)に拡大したと述べた。 現在合計264名が感染しており、その他に患者に接触した513名が監視下にある。 政府は市民に対して、個々人の衛生習慣を順守することで感染の拡大を抑止す るよう再び呼びかけを行った。 [2] アンゴラ:マールブルグ病流行-WHO情報更新:2005年4月14日~21日。 情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、4月21日。 2005年4月19日現在、アンゴラ保健省(MSA)は、マールブルグ病患者266名を報 告している。そのうち、239名が死亡した。現在も流行の中心地であるUige州 では、4月20日時点で死亡患者228名を含む患者250名が報告された。 政府により招集されたアンゴラ人保健専門家28名からなるチームが4月21日に、 流行制圧対策を支援強化のためUige州に到着した。同チームは、感染制圧活動、 新規患者サーベイランス、接触者追跡と管理を割り当てられ、こうした活動を 行うため訓練され装備を与えられている。これらの新たなスタッフは、現地住 民のマールブルグ病理解と感染対策の受け容れを改善するため患者の発生して いる地区内の各共同体を訪問しているチームにも加わる予定である。こうした チームはSobasと呼ばれる伝統的な地域リーダーおよび現地のボランティアに よる支援を受けている。 現地住民のマールブルグ病理解と流行対策への参加が、依然として制圧対策を 成功させる上で最も重要な因子である。医療機関内でさらなる感染拡大を抑止 するために必要な活動も着実に浸透している。加えて、信仰療法者(呪術医)や 助産婦には、感染予防のための手袋、石鹸が提供され、それらを使用すること の重要性が教示されている。 患者の発生している共同体確認作業ではかなりの進展が認められている。しか し、そうした共同体では、患者や死亡患者の発生が続いている。発病直後に患 者を迅速に隔離するための努力および接触者の経過観察が、一層強化される必 要がある。 共同体内で最近発生した死亡患者を調査しているチームは、自宅で行われてい る家族による患者看護の中に患者への注射行為が含まれていることを確認した。 こうした行為はハイリスクであり、共同体内の感染伝播を継続させる可能性が ある。そうした行為に伴う危険性を伝えるための指導が本日行われ、共同体へ の保健情報に加えられる予定である。 [3]アンゴラ:注射針の使い回し続く。 情報源:Reuters Foundation AlertNet、4月21日。 現地住民のマールブルグ病(患者隔離)への理解を深めるため、隔離病棟で家族 に感染予防衣を着用させて患者の治療の様子を見学できるようにした国境なき 医師団のスタッフの活動の様子。WHOスタッフの流行対策の概況に対する評価 コメント。人口5万人のUige州の州都Uigeの街路で展開される広報活動とその 効果。保健当局は、信仰療法者(呪術医)や現地の医療関係者に一部で確認され た注射針の使い回しの危険性を認識させるため接触を続けている。
by sank100
| 2005-04-22 18:29
| ProMed-mail
|
ファン申請 |
||