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●04-22(0428-0010)#C#エルシニア症-ロシア(シベリア)#
情報源:Interfax News。 2005年3月~4月の間に、シベリアのNovosibirsk地域では、新たなエルシニア 症流行3件が報告された。手元の情報によれば、疫学専門家が、4月18~21日に エルシニア症患者42名が確認されたSuzun村の学校の生徒について調査を行っ ている。発病した患児全員が、学校の食堂で食事を取った。別の流行は Novosibirskの海軍大学から報告され、寄宿舎に住む学生18名が感染した。3例 目の流行は、Kolivanの農業大学の学生での発生が報告された。寄宿舎に住む 学生9名が罹患した。 3件すべての流行の原因は施設内の食堂の衛生状態に関連があると考えられて いる。今回の感染症は、保存が不適切な野菜(キャベツ、タマネギ、ニンジン など)が感染源となったと考えられた。すべての食品貯蔵施設中で、専門家は 多量のネズミの排泄物を確認した。 2004年には、当地のエルシニア症発症率は人口10万人当たり29.35例で、ロシ ア全国の発症率(人口10万人当たり3.96例)の7.4倍である。 [Moderator注:_Y. pseudotuberculosis_による感染は人獣共通感染症であり、 保有宿主は、げっ歯類、ウサギ、シカおよび多種類の鳥類を含む多くの動物で ある。この感染症の最も一般的な症状は、発熱と右下腹部痛を伴った腸間膜リ ンパ節炎であり、急性虫垂炎と混同されることがある。 疾患の診断は、リンパ節や便からの細菌の検出による。血清学検査も有用であ るが、エルシニア菌と一部のサルモネラ菌を含む他の腸管細菌間には交差反応 性が認められる。今回の流行での患者の症状や診断法については記載がない。] ●04-27(0428-0020)#C#クリプトスポリジウム症-スコットランド (Perthshire)(02)# クリプトスポリジウム症確定患者数は62名に達する。 情報源:This is North Scotland。 Comrie近郊のAuchingarrich野生生物センターを訪れてクリプトスポリジウム 症に罹患した患者中には、入院治療が必要な小児患者6名が含まれている。 NHS(英国の国民健康保険) Taysideは4月26日、これまでにTayside地区で患者 49名、Forth Valley地区で7名、大Glasgow圏およびFifeで2名、Grampian およ び Lothian地区で各1名の患者が報告されていると確認した。しかし、これら の統計は今週中さらに増加するものと予想される。患者の一部は、最長で2005 年3月25日まで遡って、同センターを訪れていた。 この原虫は動物の腸内に一般的に認められ、下痢、嘔吐、胃痛および微熱の原 因となるが、これまで重症例は報告されていない。NHS Tayside, NHS Forth Valley, Perth および Kinross 委員会およびスコットランド健康保護 局からの専門家による流行対策チームは、感染源特定のための調査を継続して いる。問題の野生生物センターは、現在ふれあい動物園を中止している。 同チームの議長であるNHS Tayside顧問医師Dr. Christopher McGuiganは市民 に対して、衛生習慣を遵守し、動物に接触した後は感染予防のため、手洗いを 徹底するよう呼びかけている。 [Moderator注:これほど多くのヒトが動物と接触してクリプトスポリジウム症 に感染する可能性は低い。感染源は飲料水である可能性が最も高い。] ●04-11(0428-0030)#C#腸チフス-ケニア(Bungoma地域)(02)# ケニアの医療関係者は腸チフスの感染拡大を危惧。 情報源:Independent On Line。 ケニア西部では2005年3月以来腸チフス流行により、少なくとも5名が死亡し、 150名以上が感染したと、同地域の医療当局責任者が4月11日に明らかにした。 ケニアのWestern 州保健当局者Olango Onudi氏は、2005年3月上旬以来同州の Bungoma地区では、上記の死亡患者に加えて、少なくとも160名が腸チフス症状 を呈して医療機関に収容されたとしている。「当局は今回の流行の原因を未処 理の飲料水の使用と確認した。」と同氏は語った。 ケニアの現地紙は腸チフスによる死亡患者数を21名と報じたが、Onudi氏は、 その報道は誇張されている、なぜならそうした死亡患者の大部分は腸チフスと は関連のない疾患で死亡したからだと反論した。「当局は流行を制圧するよう 活動している。」、「政府は感染被害の最も大きい地区の家庭に塩素剤の配布 を開始した。」と加えた。 [Moderator注:腸チフスの水系感染は途上国では以前大きな問題となってい る。] ●04-27(0428-0040)#B#マールブルグ病-アンゴラ(34)# Uige州で新たなマールブルグ病患者3名が確認される。 情報源:All Africa and Angola Press Agency (Luanda)。 アンゴラ北部のUige州では4月25日に、死亡患者1名を含む新たなマールブルグ 病患者3名が確認され、流行開始以来の患者総数は256名となった。保健省統計 (MINSA)によれば、今回の患者3名中2名が検査で診断が確定された。2005年4月 26日までに、患者2名はUige州立病院に収容された。患者や死体と直接接触し た約526人が検査され隔離されている。 今回の流行が2004年10月に始まって以来、アンゴラ全土では患者267名、死亡 患者247名が報告されている。 [Moderator注:2005年4月21日時点までについての前回のWHO更新情報では、ア ンゴラ保健省はマールブルグ病患者266名を報告し、そのうち244名が死亡した としていた。Uige州では、死亡患者233名を含む患者253名が記録された。 今回の統計からは4月21日以降に、上記記事中の患者3名・死亡患者1名の増加 ではなく、患者数は1名、死亡患者数は3名増加したことが示唆される。いずれ にせよ、アンゴラ国内で記録された新規マールブルグ病患者および死亡患者数 は減少しており、今回の流行も制圧されつつある可能性が高い。] ●04-25(0428-0050)#Ea#炭疽、シマウマ-ウガンダ(Lake Mburo国立公園)# [1]炭疽のためシマウマ50頭が死亡。 情報源:All Africa. 野生生物当局筋によれば、ウガンダ西部のLake Mburo国立公園で発生した炭疽 流行により、シマウマ50頭以上が死亡した。同公園は約2年前にも炭疽流行が 発生し、100頭以上のシマウマと公園内で遊牧している農民が所有するウシを 含む多数の動物が死亡した。 ウガンダ野生生物局(UWA)の責任者代理Moses Mapesa氏は4月25日、この報告を 確認したが、詳細は今週後半に明らかにするとして、今回は公表を拒んだ。 以下、野生生物当局筋からの情報とUWAの対策の概要。 [2]ウガンダ国内の2ヵ所目の動物保護区で炭疽の発生。 情報源:IOL。 当局は4月26日に、2004年以来炭疽によりカバ300頭以上が死亡している自然保 護区近くにあるウガンダ西部の動物保護区で、炭疽によりシマウマ少なくとも 43頭が死亡したと発表した。 ウガンダの炭疽対策チームの責任者Dr. Nicholas Kautaは、「過去2ヵ月間に Lake Mburo国立公園ではシマウマ43頭が死亡し、検査の結果新たな炭疽流行で あることが判明した。」とし、「感染が拡大する前に制圧を試みている。」と 述べた。 以下、Dr. Kautaによる家畜へのワクチン接種、死骸の焼却処分など具体的な 対策の説明。 Lake Mburo保護区にはシマウマ4,700頭が生息すると推計されている。同保護 区は、2004年7月以来炭疽により少なくとも302頭のカバが死亡したQueen Elizabeth 国立公園 (QENP)から約100km離れている。
by sank100
| 2005-04-28 05:45
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