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●05-04(0505-0010)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(72):カンボジア#
カンボジア:鳥インフルエンザ流行状況-WHO更新情報第16報。 情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、5月4日。カンボジア保健省は5月4日、 2005年4月 19日にベトナム国内の病院で死亡したKampot州出身の20歳女性が、カ ンボジアで 4例目の鳥インフルエンザ患者であったことを確認した。高等学校の 生徒であったこの女性患者は、2005年2月にカンボジアで初の鳥インフルエンザ患 者が報告されたのと同じKampot州Kompong Trach地区出身であった。この女性患者 から採取された検体は、ホーチミン市にあるパスツール研究所での検査で鳥イン フルエンザ A/H5型ウイルス陽性となった。カンボジア保健省スタッフは、患者が 通っていた学校のある村で能動的な症例調査を実施し、学校の生徒に保健教育を 行った。農業省は同校のある地区で家禽の死亡事例を調査している。 ●05-05(0505-0020)#B#マールブルグ病-アンゴラ(37)# [1]マールブルグ病患者数は再び増加。 情報源:ミネソタ大学保健センター感染症研究対策センター (CIDRAP)、5月3日。 マールブルグ病流行が制圧されたという希望的観測にもかかわらず、アンゴラ北 部のUige州では過去数日間に新規患者38名が報告された。 AFP報道によれば、5月 3日現在の患者総数は313名で、死亡患者数は280名となっており、その他に208名 が経過観察されていると、WHOとアンゴラ保健省は5月2日に発表した。 WHOは4月 27日に死亡患者255名を含む患者275名を報告したが、この数字にはその前の週に 比べ新規患者9名のみが含まれていただけであった。最新の統計からは、今回のマー ルブルグ病流行の致死率が89.5%であることが示されている。 AFP報道では、新 規患者は最近Uige州の外部では発生してないとしている。しかし大規模な国際機 関による流行対策にもかかわらず、Uige州での感染伝播は継続されているようで ある。5月1日にNgombe村を訪れた保健チームは、Uigeでの葬式に参加した女性が 同村にマールブルグ病を拡大させたという事実を把握したと、アンゴラのJose Van Dunem保健副大臣が語った。さらに、マールブルグ病患者を治療していた呪術 医も死亡した。どちらの事例も、4月 29日に WHOが発表した声明につながった院 内感染対策での誤りとは関連がないようである。今回の流行が国際的な関心とな って以来、公衆衛生関係者は制圧のため精力的に活動している。Uige住民にも一 定の教訓が浸透している。以下、 BBCが報じた、マールブルグ病により母親が死 亡し他の家族が逃げ去って取り残された1ヵ月の乳児を死亡するまで介護せず、死 後公衆衛生関係者に通知した住民の行動とWHO広報官のコメント。 [2]マールブルグ病流行は依然制圧されず。 情報源:国境なき医師団(MSF)、5月3日。 国境なき医師団(MSF)は、流行を制圧するためには、住民にマールブルグ病とその 予防法の情報提供を行うことが必要であると考えている。患者とその家族は、当 局、共同体およびこの危機の対策に当たる全ての関係者からの支援を受けねばな らない。 MSFスタッフに報告されている患者家族への暴力や脅迫は事態を一層悪 化させるだけである。 2005年 3月 22日に生物学的検査によりアンゴラでのマー ルブルグ病流行が確定されて6週間が経過したが、今回の流行は依然制圧されてい ない。4月30日時点での公式統計では、死亡患者271名、患者 301名となっている [5月3日時点では、患者数 313名、死亡患者数280名。] マールブルグ病により医 療関係者にも多数の死者が発生した、少なくとも19名が死亡している。MSFは感染 制圧での役割を増している。以前は隔離病棟内での感染対策に限定していたが、 MSFは現在病院内すべてで同様の責務を担っている。状況は以前警戒を要する。流 行の中心である Uige市では、遺体が毎日収集されている。最初の警報以降、新た な感染中心が、 Uigeの約50km北西にあるSongo病院でも発生した。多くの問題が 未解決のままであり、新たな困難が毎日出現している。先週、 Uige病院の異なる 病棟でマールブルグ病患者3名が死亡した。現在実施されている感染制御システム は不十分である。このシステム実施についてアンゴラ保健省を支援している WHO は 4月29日、こうした状況では、感染伝播の増幅が発生する可能性が高いという 認識を示した。患者と医療関係者の両方を保護し、当局からの要求に応じるため に、 MSFは感染制御での責務を増加させる予定である。すべての病棟を消毒し、 救命救急入院を一時的に制限するため、患者の厳密なトリアージが必要とされる。 こうした対策が成功するためには、こうした対策が厳密に順守されることが必須 である。こうした新たな状況発生の結果、周辺の保健センターは追加的な患者を 受け入れ、マールブルグ病以外の疾病を治療するために強化される必要がある。 現地の保健当局とWHOも、疑い患者の特定システムと、感染患者との接触者の経過 観察を改善する必要がある。MSFは、 Uige, Songo, NegageおよびLuandaにマール ブルグ病患者治療用病棟を有している。こうしたセンターのおかげで、MSFは患者 を隔離して治療することが可能となっている。MSFはまた、地域共同体から患者と 遺体を集め、最も厳密な生物学的感染防御措置を施した埋葬を行っている。公衆 衛生的な対策が地域住民に理解されるように、住民教育活動も強化されている。 MSFではこの緊急事態に対応する外国人スタッフ55名が活動している。 ●05-03(0505-0030)#Ep#アルテルナリア葉枯れ病 (Alternaria Leaf blight)# アルゼンチンでの真菌_Alternaria triticina_が病因となった小麦の葉枯れ病。 情報源:英国植物病理学会誌、New Disease Reports, Vol. 11。 ●05-04(0505-0040)#Ea#水胞性口炎、ウマ-米国(ニューメキシコ州)(02)# 情報源:米国動植物衛生検査局(APHIS)更新情報。 2005年5月1日時点の米国内での水胞性口炎発生に関する情報。 2005年4月27日に 国立獣医学研究所(NVSL)は、ニューメキシコ州Grant郡で飼育されていたウマでの 水胞性口炎感染を確認した。初発症例はウイルス分離により診断が確定された。 分離されたウイルス株は VS-New Jersey株であった。この症例は2005年米国で初 の水胞性口炎症例である。今回、初発症例の発生した施設を含む2ヵ所の陽性施設 がニューメキシコ州内で確認された。2例目の陽性施設は同州のLuna郡にある。こ れまでのところ、感染した動物種はウマのみである。以下、流行情報の詳細。 ●05-03(0505-0050)#C-#インフルエンザA (H2N2) ウイルス、検査施設への誤配布 (02)# CDCは、誤って配布された全てのH2N2型インフルエンザウイルス(標本)は処分され たと発表。 情報源:CIDRAP News、5月3日。 2005年5月3日時点で、過去数ヶ月間に18カ国の検査施設数千ヵ所に(誤って)送付 された潜在的に危険性の高いインフルエンザウイルスの全標本が確認され、処分 されたと、政府の保健当局が発表した。1957年から58年にインフルエンザ汎流行 の原因となったインフルエンザA (H2N2)ウイルスの標本は、各施設のインフルエ ンザ診断能力の検証用に、検査施設6000ヵ所に送付された。検査施設の大部分は 米国内にある。米国疾病予防センターCDCは、精度検査を管理している機関が、全 ての標本が処分されたと報告したことを明らかにした。CDCでは、この標本への曝 露が関係した可能性のある患者報告は1件もなかったとしている。このウイルス株 は 1968年以来感染循環しておらず、このことは大部分のヒトが同株に対する免疫 がないことを意味する。以下、 CDC当局者のコメント、今回のウイルス株誤配布 の経緯、同日発表された H2N2型株取り扱い時の規制強化策(BSL-2施設から BSL-3施設とすること)など。
by sank100
| 2005-05-05 15:20
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