以前の記事
2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●05-14 (0516-0010)#Ea#口蹄疫、ウシ-中国:OIE#
緊急届出報告。情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information 2005; 18(19)、5月14日。情報は2005年5月13日北京農業省獣医学局長官Jia Youling 氏より受領。診断法:臨床診断および検査室診断。疾患 発症日:4月24日。推定初感染日:4月18日。診断確定日:5月12日。 流行:中国東部江蘇(Jiangsu)省無錫(Wuxi)市Huishan地区。流行件数:1件。 中国東部山東(Shandong)省Tai'an市Daiyue地区。流行件数:1件。 流行中の動物総数:場所/種類/曝露/発症患畜数/死亡患畜数/処分/屠殺: 江蘇省/ウシ/183頭/15頭/ 0 /183頭/ 0、 山東省/ウシ/40頭/17頭/ 0 /40頭/ 0。 (以下、診断法と疫学、対策内容の記載。) ●05-14 (0516-0020)#Ea#羊痘、山羊痘-ベトナム:OIE# ベトナムにおける羊痘、山羊痘(この疾患は従来ベトナムから報告されたこと は無かった)。情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information 2005; 18(19)、5月14日。情報は2005年5月12日(5月2日付報告を)ハノイ農業僻地開発 省動物衛生局長官Dr Bui Quang Anh氏より受領。迅速届出の事由:OIEリスト 掲載疾患の国内における初発生。疾患初確定日:4月5日。疾患発症日:1月3日。 診断法:臨床、剖検および検査室診断。流行の詳細:地区/流行開始日/種類/ 曝露/発症患畜数/死亡患畜数/処分/屠殺: 1. Cao Bang省Trung Khanh地区/1月3日/ヤギ/ 1,000 / 598 / 515 / 83 / 0、 2. Bac Giang省Luc Nam地区/1月13日/ 100 / 72 / 48 / 24 / 0、 3. Bac Giang省Luc Nam地区/1月13日/ ... / ... / 170 / 0 / 0、 4. Lang Son省Huu Lung地区/1月25日/65 / 31 / 1 / 30 / 0、 5. Ha Tay省My Duc地区/1月18日/100 / 72 / 55 / 17 / 0。 (以下、診断法と感染源が動物の不法輸入によるとの記載。) ●05-14 (0516-0030)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(74):インド ネシア、疑い# インドネシアで鳥インフルエンザ警報。情報源:China View、5月13日。South Sulawesi州における最新の鳥インフルエンザ流行以後、インドネシア保健省は 病原性のあるウイルスによるヒト患者監視を強化したと述べた。 先週[2005年5月第2週]保健省は、鳥インフルエンザ感染が疑われる地方の家禽 労働者由来臨床検体6件を検査室診断目的で香港に送付した。同じ目的で2005 年3月から4月にかけてこれまでに少なくとも77件の臨床検体が香港に送付され た。「我々はSidenreng Rappang, Pinrang, Wajo, Maros, Soppengの各領地の 農作業員血液検体を送っている」とSouth Sulawesi州保健事務所長が述べたこ とが5月13日付 Jakarta Postに掲載されている。 South Sulawesi州は2005年3月に鳥インフルエンザ流行に見舞われた。5つの領 地で死亡したニワトリの検査で家禽が鳥インフルエンザH5N1型に感染している ことが示され、報ずるところによればこのウイルスは2004年最初の感染事例が 発見されたWest Java州から感染拡大したものである。鳥インフルエンザ流行 にもかかわらず、インドネシアでは鳥インフルエンザ感染ヒト患者の描く定例 は発生していない。 WHO代表Georg Petersen氏によれば、H5N1型ウイルスはヒトにも感染する能力 を有する。保健省動物媒介性疾患根絶局長は、同部門が2005年3月以降South Sulawesi州の鳥インフルエンザ監視を強化していると述べた。監視強化とは、 各地方病院や各保健センターにおける臨床症状監視や、家畜飼育区域に入る際 にマスクや消毒スプレーを用いるなど家禽労働者の安全対策キャンペーンの実 施などである。 WHOはウェブサイト上でニワトリ肉を摂食したヒトが感染する心配はないと述 べている。ウイルスは高温では感染性を維持できないため、鶏肉を十分加熱す れば、鳥インフルエンザウイルスは不活性化される。 [Moderator注:2005年3月South Sulawesi州の5つの領地の養鶏場がH5N1型ウイ ルス流行に見舞われた。最近この州の家禽作業員が鳥インフルエンザ感染を疑 われている。6件の鳥インフルエンザ感染疑いヒト患者由来臨床検体が検査室 診断目的で香港に送付された。結果は未判明である。] ●05-15 (0516-0040)#C-#旋毛虫症、ヒト患者-ラトビア(02)# ラトビアにおける旋毛虫症流行は市場で購入したベーコンに関連、2005年1月 ~3月。情報源:Eurosurveillance Weekly 2005; 10(19)、5月12日。 2005年1月から3月の間に45名の旋毛虫症患者がラトビア公衆衛生局(PHA)に届 け出られた。この数字は2004年同じ時期と比較して246%の増加にあたり、3件 の集団発生中の患者42名と、散発発生例3名を含む。 最大の流行は患者27名を伴い、2月28日~3月14日にかけて発生した。患者らは 3つの地域(ラトビアの首都Riga、Riga周辺地区、Madona地区)において発生し た。 疫学的解析で感染はRiga中央市場で購入した塩蔵柵状ベーコン摂食と関連性が あった。患者27名中18名が女性、9名が男性(年齢平均41歳;範囲:13歳~60 歳)。主要症状は筋力低下、悪心、顔面浮腫(半数以上の症例で認められた)と 発熱である。半数以上の症例で体温は38℃を超えた。患者全員が入院している。 潜伏期間は2週から4週である。[2005年Rigaにおける旋毛虫症流行の患者の表 は以下のウェブサイトで参照可能: (以下、疫学調査の結果市場から収集された肉製品から旋毛虫は検出されなか ったが、記述疫学上重症患者がいずれも柵状ベーコンを摂食していたこと、症 例対照試験は実施できなかったことの記載。また「ヒト旋毛虫症」と「動物に おける旋毛虫症」と題して、ラトビアにおける旋毛虫症疫学、検査法、公衆衛 生介入対策の記載、原文参照。) ●05-15 (0516-0050)#C#マラリア、ドミニカ共和国からの輸出例(04)# CDCがドミニカのリゾート地域におけるマラリア予防勧告を解除。情報源:CDC、 5月15日。CDCはドミニカ共和国La Altagracia地域のPunta Canaリゾートを含 む地域への渡航に際するマラリア流行警告を解除した。現在2005年1月以降は この地域から新規マラリア患者は報告されていない;ドミニカ共和国における マラリア患者数はこの地方の通常の数値に戻った。Duarte地域の流行警告は2 月23日に解除されている。(以下、警告発令の原因となった2004年11月3日~ 2005年1月10日の間の21名のマラリア輸出例報告とCDCの対応の記載、 ProMED-mail 20050118-0020 マラリア、ドミニカ共和国からの輸出例、参照。) [Moderator注:リゾート地域のマラリア流行は制圧されたようにみえるが、 CDCはリゾート地域外の辺境地域では現在もマラリア予防が必要であることを 強調している。] ●05-15 (0516-0060)#C#旋毛虫症-アルゼンチン(La Plata州)# 旋毛虫症、アルゼンチン。情報源:Diario Hoy, La Plata、アルゼンチン、5 月14日。Saladillo州Buenos Aires自治区における流行により保健省地域委員 会は住民に、獣医学的検査済の適正なラベルの無い各種自家製ソーセージ[エ ンブチドembutidosとカチナードcachinados]を購入しないように勧告を出すこ とを余儀なくされた。住民に浮腫、筋肉痛、発熱などの旋毛虫症症状を呈した 場合医療機関を受診することを住民に勧める警報も発令された。 80名以上(全例が臨床確定診断) Saladillo, Roque Perez, Lanus, Banfield自 治区で旋毛虫症と診断された。検査室診断結果は未判明である;重症例はいな い。患者の大部分は先日の感謝祭Easter期間中にSaladillo地域とLas Flores 地域を結ぶ国道63号線沿いで豚肉製品を購入した。製品は公式認証を受けてお らず、地域当局は小売店や密売食肉業者を摘発しようとしている。 [Moderator注:ProMED-mailで報告された1999年の流行でも、獣医学的検査を 受けずに違法に販売された自家製ソーセージが原因となっていた。] ●05-12 (0516-0070)#C#デング/デング出血熱最新情報2005年(11)# 目次: [1] タイ(バンコク)。 [2] タイ(バンコク)。 [3] タイ(バンコク)。 [4] タイ(Nakhon Si Thammarat県)。 [5] オーストラリア(Queensland州)。 [1] タイ(バンコク)。深刻なデング熱流行のためタイで12名が死亡。情報源: Reuters AlertNet、ロンドン、イギリス、5月12日。蚊族がどこの家にも浸淫 しているタイでは深刻なデング熱流行に直面しており、今年[2005年]これまで に12名が死亡しており、昨年の死亡総数の約2倍にあたると保健当局が2005年5 月12日公表した。 5月7日時点で7,200名がデング熱に感染しており、うち12名が死亡したが、こ れは昨年同じ時期の7名に比較して約2倍の増加にあたると疾患感染制御部主任 Thawat Suntrajarn氏がロイター記者に述べた。(以下、蚊族の繁殖がおびただ しいタイではデング制圧が困難であること、流行ピークが例年雨季の6月下旬 から7月であること、13歳小児がデング出血熱のため死亡したことと過去のタ イにおける感染者と死亡者数、デング症状の記載。) [2] タイ(バンコク)。若いデング熱犠牲者の死因をタイの医師団が調査中。情 報源:MCOT: TNA English News、バンコク、タイ、5月12日。今週[2005年5月 第2週]バンコクの病院でデング熱のために死亡した10歳台少年の死因に関して 医師団が法医学的調査を実施している。この犠牲者両親は、この研究が数百万 人の小児の命を救うワクチン開発に役立つことを願って、蚊族媒介性疾患の研 究目的で少年の遺体を献体している。 13歳少年患者が数日間にわたる治療の甲斐なく5月11日夜バンコクの Ramathibordhi病院で死亡を宣告された。両親はその遺体をMahidol大学ワクチ ン開発センターに研究目的で献体することを決意した。「当センターでは死因 となったウイルスタイピングを実施する予定である。また我々は突然変異が極 めて稀であることは周知しているが、新規突然変異株の可能性も調査する予定 である。デング熱はタイとインドネシア両国に土着する常在感染症であるため いかなる可能性も無視できない」とワクチン開発センター長Suthee Yoksan医 師は述べた。(以下この研究が25年にわたるデング熱研究の中でも最も詳細な 研究であり研究に1年以上を要すること、病態整理の解明だけでなくワクチン 開発も念頭に入れて研究を進めること、研究資金がマイクロソフト社のBill & Melinda Gates基金から拠出されていることなどを述べる同医師のインタビュ ー内容記載、原文参照。) [Moderatorによりこの逸話が非常に琴線に触れる (感動を誘う)ものであるとのコメントと、[1]の記事同様のタイのデング疫学 事項要約。] [3] タイ(バンコク)。当局が24時間デング熱ホットラインを設置。情報源: MCOT: TNA English News、バンコク、タイ、5月14日。疾患感染制御部は今回 のデング熱流行に対する対策として24時間電話相談を設置した。 今年[2005年]デング熱により14名が死亡し、その他約7,000名がデング熱に感 染したため、疾患感染制御部はデング熱症状や感染制御対策に関する情報を提 供する電話相談を設置した。(以下、首相の弟も25歳で誤診により死亡したこ と、デング熱が数日以内に出血熱を呈することもあることの記載。) [4] タイ(Nakhon Si Thammarat県)。Nakhon Si Thammarat県でデング熱流行の 恐れ。情報源:MCOT: TNA English News、バンコク、タイ、5月11日。タイ南 部Nakhon Si Thammarat県の主任医務官が本日[5月14日]既に死亡患者1名とそ の他患者378名を発生させたデング熱流行に関して懸念を表明した。 同医務官は患者の大部分が年齢6歳から13歳の小児であるとして公式に当局に 対し蚊族媒介性疾患であるデング熱感染制御への支援を要請した。 デング熱はとりわけThung Song地区とNa Bon地区において流行が深刻であると いわれ、これらの地域では当局が学校や家庭を巡回し殺虫剤噴霧を実施して回 っている。 [5] オーストラリア(Queensland州)。都市郊外がデング熱流行に見舞われてい る。情報源:Townsville Bulletin、クイーンズランド州、オーストラリア、5 月14日。 Townsvilleがデング熱流行に見舞われている。「あらゆる蚊族」により媒介さ れ致死的になることもあるデングウイルスにはワクチンも特異的治療法も無い。 昨日[5月13日] Currajong在住40歳代男性がデング熱と診断され、この男性の 自宅から半径200m以内の住宅全戸が当局の査察を受け、家主らは危険を警告さ れた。 North Queensland地域においてデングは自然発生していないが、デングウイル スを媒介する蚊族は土着しており、感染した海外渡航者や住民によりウイルス が地域蚊族に移入された際に流行が発生することがある。(以下、住民に注意 を促す当局の警告と、血清型特異的免疫により異なる型のデングウイルスに感 染した際にデング出血熱DHFやデングショック症候群DSSなどを発症し重症化す ることの記載、原文参照。) ●05-14 (0516-0080)#C#らい-ネパール(Tanahu地区)# 情報源:China View (Xinhuanet)、5月14日。 Tanahu地区保健事務所は2004年10月16日以降現在[2005年]までの年度後半期に ネパール西部の同地区において新たに20名のらい患者を発見した。「新規発見 らい患者中、5名は女性、17名は男性であると地区保健事務所当局者は、2005 年5月14日事務所から記者に述べた。患者の大部分はDamauli市場とPeripheral 村から発見された。当局者は「2名を除き全員が通常のらい(訳注:らい腫らい のことか?)である。患者全員が近隣の保健センターや保健監視所で定期的治 療を開始された。」と加えた。昨年[2004年]同地区では約28名のらい患者が発 見されている。[Moderatorにより上記報告は急峻な患者数増加を意味すること、 世界各国におけるらい発症の疫学と、患者発生が非連続的で罹患率地域格差が 大きいこと、感染経路はいまだ良く判っていないが、ネパールにおける患者の 多くは近親者に患者がおり、密接な(家庭内などの)接触により感染伝播するこ との記載、情報提供を歓迎するとのコメント。] ●05-15 (0516-0090)#Ea#原因不明の大量死、ヒキガエル-ドイツ(03)# ProMED-mail 20050428-0070原因不明の大量死、ヒキガエル-ドイツ:情報提供 依頼、に対する回答。投稿者:Peter Daszak、5月15日。 これは明らかに大量死事件であり興味深い状況であるが、現時点ではまだ何も 明確な回答は得られていない。ラナウイルスRanavirusesと真菌症 chytridiomycosisはいずれも(ヒキガエルを含む)両生類の大量死原因となる。 (以下、ヒキガエル大量死の原因としてこの双方の疾患が考えられることの記 載と、その習性上鳥についばまれたとは考えにくいとのコメント。ProMED既報 参照。) ●05-15 (0516-0100)#D#狂犬病、ネコ-米国(イリノイ州)# ネコ狂犬病感染事例により懸念拡大。情報源:The Quincy Herald-Whig, Quincy、イリノイ州、5月15日。Bloomingtonの家庭で飼育されていたネコ狂犬 病感染事例により、Quincy人道連盟yはAdams郡のネコ飼い主全員に対し、飼い 猫全てに狂犬病ワクチン予防接種を受けるよう示唆した。 イリノイ州保健局によれば、最近判明したBloomingtonの事例はイリノイ州で は1996年以来のネコ狂犬病感染事例である。(以下、歴史的にネコジステンパ ー流行に引き続きネコ狂犬病流行が発生していること、州内ではイヌには規制 があるが州内102郡のうち約70郡ではネコの狂犬病ワクチン予防接種は義務付 けられていないこと、予防接種費用や狂犬病の疫学、飼い主の心得などの記載、 原文参照。) [Moderatorにより上記記載内容の不備誤りの指摘:発病患畜は狂 犬病確定診断用の脳剖検目的で必ず安楽死させるが、曝露患畜は予防接種済患 畜の場合45日隔離、予防接種歴の無い場合6ヵ月隔離されること。屋外室内飼 育を問わず3年毎のワクチン予防接種は必須であること。狂犬病による習性変 化は、しばしば肝疾患合併などに修飾され診断が困難であることの記載。]
by sank100
| 2005-05-16 19:58
| ProMed-mail
|
ファン申請 |
||