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●05-25(0526-0010)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-中国:疑い、情報提供の
依頼# 重症鳥インフルエンザにより患者数名が死亡、当局が疾患感染制御対策を開始。 情報源:Boxun.com、5月23日。 最近青海省で多数の人々が鳥インフルエンザのため死亡した。2005年4月上旬 現在、感染発生地域では数件の渡り鳥死亡が確認されている。4月末までにヒ ト患者数件が発生し始めた。5月1日以降、この地域を訪れた観光客数名が感染 後重症化し、うち6名が死亡した。 2005年4月には、ヒトと家畜の両方を巻き込む大規模な感染播種が発生した。 感染地域は広大であるが、人口は極めて低密度な地域である。そのためヒト患 者と飼育動物双方を巻き込む大規模感染は比較的気づかれにくい。野生の鳥類 は自由に渡りをするため、感染伝播地域を拡大させる。中国当局は流行を認め、 感染地域の封鎖を開始した。 この問題のために、中国保健相(副首相) 呉儀Yi Wu女史は訪日予定を短縮し、 中国に帰国した。感染地域の地方ニュースによれば、死亡患者数は6名以上に 上る。 死亡患者全員が省外からの渡航者である(地域住民ではない):2名は四川省成 都Chengdu市から(男性1名、女性1名)、男性1名は重慶Chongqing市からの観光 客である。残りの死亡患者の出身地は不明である。 この情報は流行地域を訪問した人から寄せられた。 [Moderator注:この非公式情報は実証する必要がある;あらゆる入手可能な情 報を歓迎する。] ●05-25(0526-0020)#Ea#口蹄疫-中国(08)# [1] 情報源:Yahooニュース上のAP記事、5月24日。このニュース記事は以下の 解説文に加えて写真を提示している。] 2005年5月24日中国の首都北京の北西部にあるShanjiaying村に入る部外者を阻 止する多数の検問所の一つで、消毒剤と思える資材を装備したボランティアと 町への一時チェックポイントにいる男性。中国当局は5月24日、口蹄疫(FMD)流 行制圧のため数千頭のウシが処分されたと報じられた北京郊外の複数の村々へ の交通を遮断した。保健および農業当局はFMD流行制圧のためウシが処分され たとする香港のSouth China Morning Post紙の報道の確認を拒否した。 [2] 中国当局は口蹄疫発生の主張を無視。情報源:Meatprocess France中のAP 記事、5月25日。中国は新たな鳥インフルエンザ汎流行予防対策を実施してい るため、当局は北京郊外における口蹄疫(FMD)流行に関する複数の報告に引き 続き堅い口を閉ざしている。(以下、農業省がFMD報道に関して声明を拒否して いること、報ずるところによれば北京北西部郊外のYanqing地区で2,000頭以上 のウシが処分され検疫隔離体制がしかれているとの報道、中国当局が最近国連 食糧農業機構(FAO)に感染性疾患流行を迅速に報告することに同意したにもか かわらず現時点では報告していないこと、FMD流行と疫学の記載、後略。) [3] ウシ疾患がおそらく緊急帰国の原因。 情報源:International Herald Tribune、5月24日。 2005年5月23日中国外務省は、訪日中の呉儀Wu Yi副首相が突然東京から帰国し た理由を直ちに説明するようにという申し出を拒否したが、副首相の突然の離 日理由は首都北京から車で2時間の距離にある酪農場での口蹄疫(FMD)流行とお そらく関連がある。(以下、呉儀副首相の公務が貿易と保健問題であること、 FMD発生に関しては中国当局の確認が得られていないことなどの記載、後略。) [Moderatorにより、2005年5月13日山東省と江蘇省における血清型アジア1型 FMD流行はOIEに緊急報告されたこと、それ以外の流行が存在するなら必ずしも 同じ血清型とは限らないこと、メディア報道により北京近郊のFMD流行のうわ さがあることの記載、後略。] ●05-25(0526-0030)#C+#ポリオ-インドネシア(04)# [1]インドネシアで新たなポリオ患者が確認される。 情報源:Jakarta Post。 インドネシア保健当局は5月25日、国内で新たなポリオ患者6名が検知され、患 者総数は14名となったと確認した。保健省感染症対策部の担当官Dr. Yusharmenによれば、新規患者は、Banten州に近接し2005年4月に最初の患者が 確認されたWest Java州内の同じ地区で発生した。 「今回の患者発生は、ワクチン接種率の低い地区で最初の患者が発生した時か ら予想されており、驚くような事態ではない。」とDr. Yusharmenはメディア に語った。 2005年4月21日にSukabumi在住の20ヵ月齢の女児がポリオと診断され、インド ネシアでは1995年以来のポリオ患者発生となった。当局は、患児が海外で感染 した移民労働者か旅行者と接触したと考えている。 今回の流行により、政府保健当局者は現地の複数の村で戸別訪問による緊急ワ クチン接種を行い、サーベイランスを強化した。AP通信によれば、WHOは、当 局が次週に実施される広範囲ワクチン接種キャンペーンで、5歳未満の小児640 万人にワクチンを接種する計画であると明らかにした。 Dr. Yusharmenはポリオ患者14名中11名がSukabumi村で確認されたと説明して いる。別の1名は、ジャカルタのすぐ南にある近隣の地区で確認され、残りの2 名はBanten州で確認された。 [2]情報源:ポリオ撲滅計画ウェブサイト、5月24日。 2005年5月24日、インドネシアで新たにポリオ患者6名が報告され、患者総数は 14名になった。新規患者のうち3名は初発症例と同じSukabumi地区で発生し、 残りの3名は近隣地区(Lebak および Bogor地区)から発生した。これより前に 報告された患者8名は全員が、初発患者と同じ村か隣接した村から発生してい た。 5月31日~6月2日に実施される予定のポリオワクチン接種キャンペーンの計画 が続けられている。このキャンペーンでは、West Java, Banten および Jakarta州で、5歳未満の小児640万人にワクチン接種を行う予定である。2回目 のキャンペーンは2005年6月末に実施される予定である。 感染の危険性: 今回確認された患者を含め患者全例が、感染制圧対策の目標となっている州内 の隣接した地区で発生している。野生ポリオウイルスの感染循環が他の地区へ と拡大する危険性はあるが、強化された急性弛緩性麻痺患者サーベイランスに よっても、現在の感染地区外では患者は確認されていない。 [Moderator注:易感染性地区における追加患者発生は、流行当初の地理的地域 外への野生型ポリオウイルスの単純な循環延長に過ぎない。初発患者確定に引 き続き第1回のワクチン予防接種活動が患者の発生した4村で実施され、年齢5 歳以下の小児4,000名が接種を受けた。5月末と6月末に計画された未接種者掃 討作戦では野生型ポリオウイルスがいまだに循環している広範囲な地理的範囲 をカバーする必要があり、願わくは感染伝播の中断に至って欲しいものである。 インドネシアのその他の地域における強化AFP監視結果は述べられていない; 現時点ではまださらなる感染拡大の可能性に関する情報は得られていない。] ●05-24(0526-0040)#Ea#原因不明の大量死、イヌ-米国(複数の州)(04)# 投稿者:Julie Levy (DVM, PhD, ACVIM、フロリダ大学獣医学部)。 Dr. Crawfordが、次週メリーランド州ボルチモア市で開催されるACVIM (The American College of Veterinary Internal Medicine) 会議で発表する予定の 新たに確認された犬インフルエンザウイルス流行報告の要旨。 表題:競争用グレイハウンドでのインフルエンザウイルス感染。 著者:Cynda Crawford (フロリダ大学)ら。 以下、一部抜粋。 インフルエンザA血清型H3N8型ウイルスが、2004年1月に死亡したフロリダ州の イヌと2004年6月に死亡したテキサス州のイヌの肺から分離された。インフル エンザH3N8型ウイルスは、2003年に発生した呼吸器感染症流行の際死亡したフ ロリダ州のグレイハウンドからの肺組織標本からも検出されていた。遺伝子解 析および系統学的比較検討により、死亡したイヌからの分離株3株すべては相 互に近似し、当時感染循環のあった馬インフルエンザウイルスH3N8型株由来で あったと確認された。 肺からのウイルス分離、肺組織中のウイルス抗原、ペア血清でのセロコンバー ジョンデータを基に、研究チームは、上記の新種犬インフルエンザウイルスが、 2004年1月と6月に競争用グレイハウンドで発生した呼吸器感染症流行の病因で あったと結論する。 ●05-24(0526-0050)#Ep# Plum pox potyvirus-チュニジア:初報告# チュニジアでのPlum pox potyvirusに関する初報告。 情報源:European Plant Protection Organization (EPPO), Reporting Service、2005年第2号。 ●05-25(0526-0060)#C-#らい(ハンセン氏病)-米国# ニュージャージー州拘置所収監者がらいに感染していた可能性、当局は生検結 果を待っている。 情報源:NBCニュース、5月25日。 当局は、ニュージャージー州Trentonの州立拘置所収監者がらいに感染してい るか判定するための生検結果を待っている。当局はこの男性を個室隔離し、抗 生物質治療を開始した。 らいは鼻腔に生息する菌により発症し、咳嗽やくしゃみでも感染伝播すること がある。 ニュージャージー州矯正局は結果判定に1週間から10日かかる生検結果がCDCか ら寄せられるのを待っている。 [Moderatorによりらいがハンセン氏病とも呼ばれ、らい菌_Mycobacteria leprae_による感染症であるとの解説と、米国におけるらい疫学、アルマジロ とヒトの人畜共通感染症であることなどの記載、原文参照。] ●05-25(0526-0070)#C-#らい(ハンセン氏病)-米国# 「05-25(0526-0060)#C-#らい(ハンセン氏病)-米国#」と同じ内容、原文の表題 が 'HANSEN'S DISEASE - USA'から' LEPROSY - USA'と変更された。 ●05-25(0526-0080)#C#クリミア・コンゴ出血熱-カザフスタン(Kizilorda市)# カザフスタン南部でクリミア・コンゴ出血熱患者3名(1名死亡)発生。 情報源:Gazeta.ru News Agency、5月24日。 カザフスタン緊急事態省からのデータによれば、22歳女性がKizilorda市病院 でクリミア・コンゴ出血熱により死亡した。 Kizilorda地区健康管理局は、それと同日の5月17日に、男性1名が出血熱の診 断で感染症病院に収容されたと報告した。 カザフスタン南部からの別の報告では、3例目の男性患者がクリミア・コンゴ 出血熱により入院したとされる。緊急事態省によれば、患者が発生した地区で は、保健当局により流行対策が実施されている。 [Moderator注:クリミア・コンゴ出血熱はブニヤウイルス科_Bunyaviridae_ナ イロウイルス属_Nairovirus_に属するダニ媒介性のクリミア・コンゴウイルス が病因である。クリミア・コンゴ出血熱はカザフスタン南部に土着感染してい る。今回の患者3名は相互に関連がないようである。患者の曝露状況やその後 の流行対策に関するより詳細な情報があれば有用であろう。これまでにカザフ スタンから報告されたクリミア・コンゴ出血熱患者はダニ刺咬が直接の原因で あり、ヒト・ヒト感染伝播は発生していない。] ●05-25(0526-0090)#C+#エボラ出血熱-コンゴ共和国(03)# コンゴ共和国:エボラ出血熱流行-WHO更新情報:2005年5月25日。 情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News, 5月25日。 2005年5月24日時点で、死亡患者9名を含む エボラ出血熱患者合計12名(検査による診断確定患者1名と疫学的関連が特定さ れた11名)が、Cuvette Ouest地域のEtoumbi およびMbomo地区から報告されて いる。新たに発生した患者1名は、Etoumbi出身の患者との接触者であった。 接触者71名がEtoumbi (62名) および Mbomo (9名)で経過観察されている。 保健省とWHOアフリカ地域事務局は、接触者の経過観察を継続し、感染地区住 民への注意喚起を行っている。 ●05-25(0526-0100)#C#A型肝炎、汚染された氷-タイ# タイ:肝炎流行を受けて氷製造禁止。 情報源:MCOT.org。 公衆衛生省は5月25日、タイ北部のLampang および Chiang Rai県で発生した、 保健当局の追跡調査により感染源が汚染氷とされた大規模なA型肝炎流行を受 けて、製氷工場に対する厳格な管理対策を発表した。 すでに906名の感染者が発生している肝炎流行に関連して、公衆衛生当局責任 者(Permanent Secretary) Dr. Vichai Tienthavornは、予備的な調査の結果現 地の掘抜き井戸からの水を引いていたChiang Rai県の製氷工場が感染源と判明 したと明らかにした。水源からの検体では、糞便汚染を示唆する大腸菌による 汚染が確認された。 最初の肝炎患者は4月7日にLampangのWieng Pa Pao地区で発見され、患者数は 2005年5月前半の2週間に急増した。現在906名が肝炎の治療を受けている。内 訳は、患者11名がChiang Raiの Mae Saruay 地区で発生し、531 名がWieng Pa Pao で、264 名が Wang Neuaで発生した。 現地の医療機関では現在も毎日10~50名の新規患者を診察している。診察に当 たっている医師らは重症患者はいないとしている。 Dr. Vichaiは、市民に対し食品衛生に注意を払うよう呼びかけると共に、製氷 工場に対する管理強化を発表した。移動医療チームは現在、A型肝炎感染のリ スクがあると考えられる住民全員から血液検体を採取するため、北部の各県を 回っている。 [Moderator注:ピコルナウイルスの一種であるA型肝炎ウイルスは非常に安定 しており、60℃以下の加熱や酸性(低pH)に耐性である。したがって、A型肝炎 ウイルスは氷や結氷前の水中では、長期間生存が可能である。冷水や角氷は、 衛生状態が悪かったりその製造に汚染された水が利用された場合、しばしば病 原性のウイルスや微生物によって汚染される。水源に糞便汚染があった場合、 A型肝炎ウイルスは肝内で複製し胆汁中に含まれて環境中に放出されるため、A 型肝炎ウイルス汚染の可能性が高い。糞便汚染が起きた水源から製氷された場 合、今回のタイの事例のように、その結果は深刻となる可能性がある。幸いな ことに、A型肝炎ウイルスによる黄疸は時限的であり、重症化は稀であり、慢 性化はない。優れたワクチンが存在し、流行はワクチン接種により制圧可能で ある。角氷を良いウイスキーに浸すのは、大部分の汚染微生物(の殺菌)には有 効であるかも知れないが、A型肝炎ウイルスには無効であろう。]
by sank100
| 2005-05-26 19:03
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