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●05-31 (0603-0010)#Ep#柑橘類癌腫病-オーストラリア(Queensland州) (04)#
クイーンズランド州の第3の農園で癌腫病疑い例確認される。 情報源:1次産業局、クイーンズランド州、5月25日 ●06-01 (0603-0020)#Ec#告知 2005(04):Wikipediaでのインフルエンザ汎流 行に対する準備# 投稿者:Lucas Gonzalez(公衆衛生従事者、カナリア諸島、スペイン) 私はWikipedia< http://en.wikipedia.org/wiki/Avian_influenza>で“汎流行へ の準備”に取り組み始めた。私は汎流行に対する準備は(当局による)公衆衛生 サービスとともに社会的にも行わなければならないと信じている。 以下、汎流行に対しては共同で準備にあたることが必要であり、すでにある鳥イ ンフルエンザに関するブログやProMED-mailの広範で深い専門性が役立つものと 考えられる。 ●06-01 (0603-0030)#Ea#カモのウイルス性腸炎-米国(コロンビア特別区) # 投稿者:Tabitha Viner(DVM、DACVP、国立動物園病理部門、Washington, DC) Washington D.C.にあるスミソニアン国立動物園で、飼育カモと園内で見つかっ た野性カモにウイルス性腸炎(DVE)の流行がみられた。死亡した20例のほとんど が野生のカモだった。 最初は目立った病変は、はっきりしないか見られなかった。数日後、鳥の肝臓に 白斑と、ときにパイエル板の肥厚が出現した。組織学的には、肝細胞に核内封入 体を伴う肝壊死が見られた。DVEはコーネル大学カモ研究所でPCR法により診断さ れた。同園で感染した飼育動物の中には、オーストラリアツクシガモ (Australian shelduck)、オカヨシガモ(gadwall)、バハマオナガガモ(Bahama pintail)やキタホオジロガモ(Barrow's goldeneye)が含まれる。最後の死亡例は 5月27日に発生した。 ●06-02 (0603-0040)#C#胃腸炎-中国(内モンゴル):水系感染、疑い# 中国北部の街で中学生135名が食中毒に罹患。 情報源:People's Daily Online。 中国北部の内モンゴル自治区、包頭(Baotou)市で、中学生合計135名が5月30日に 食中毒に罹患し、6月1日午後時点で24名が入院中である。 同市Donghe地区の教育局の副局長Lu Wei氏は、第2と第8中学校の生徒135名が悪 心、嘔吐と下痢を呈したと明らかにした。 ほとんどの生徒は5月30日に病院で点滴と投薬を受けて帰宅した。生徒たちは発 病前に特定地域の水を飲んだと考えられている。調査が進められている。 [Moderator LL注:ウイルス、細菌、毒物などの原因を推定するためには、病状 や推定される潜伏期間などのさらなる疫学的情報が有用である。] ●06-01 (0603-0050)#C#デング熱/デング出血熱、更新情報2005年(14)# 目次: [1] フィリピン(Zambo) [2] タイ [3] コスタリカ [4] グアテマラ [5] エクアドル [1]フィリピン(Zambo)、情報源:Balita Organization, Philippines、6月1日 Zambo当局がデング熱流行を警戒。 市当局がデング熱制圧キャンペーンを継続しているにもかかわらず、症例数は増 え続けており、保健当局はデング熱患者数がすでに流行の域に達したと危機感を 抱いている。市保健当局のRodel Agbulos氏は5月30日に、2005年1月から5月1日 までの間に患者289名が登録されたが、これは昨年同期の40名からは大幅な増加 であると述べた。増加率は298%となる。同氏によれば、今年の患者多発地区 は、Santa Maria、BaliwasanとSangali保健区である。彼は5月30日に、デング熱 感染を封じ込める方法を見出すため、デング熱コントロールチームと会談し、病 気の発生を抑えるよう関連政府機関に援助を要請した。 (一方、)保健省は、毎年数千名のデング熱患者を報告している。2004年には、保 健省は1月1日から5月15日の間に、死亡患者16名を含むデング熱患者2,332名が、 全国の定点観測病院に入院したと報告した。同省の国立疫学センターは、今年 (2005年)のデング熱患者数は2003年同期に比べ58%の増加と報告した。保健当局 は例年雨季中にデング熱患者数増加を記録しており、保健省は繰り返し市民に対 し、早期診断のためデング熱疑い患者を最寄りの医療機関に受診させるよう勧告 している。 [2]タイ、情報源:Reuters Alert Net UK、6月2日。 タイ当局はより大規模なデング熱の流行を警告。 タイ当局は6月2日、時に致死的となるデング熱のさらなる拡大に対する危惧を表 明した。今年はこれまでにデング熱により16人が死亡している。 熱帯地方のタイでは、蚊はどの家でも見られる害虫であり、今年はこれまでに 10,390人がデング熱に感染して16人が死亡した。5月22~28日の週だけでも、 2687人が感染し、2人が死亡したと保健省が発表している。 声明の中でSuchai Charoenrattanakul保健大臣は、「今年のデング熱は、昨年よ りも流行の程度を増す傾向を示しており、これは2年毎の流行の周期が今年ピー クを迎えているためであろう」と語った。「タイは現在雨季にあり、当局は1200 万所帯すべてに注意を喚起している。」 2002年は、ワクチンも特異的治療もない蚊媒介疾患であるデング熱に114,800人 が感染し、176人が死亡した。症状として、高熱、激しい頭痛、背部(腰)痛、関 節痛、悪心と嘔吐、眼痛や発疹を呈する。 [3]コスタリカ、情報源:Teletica, Costa Rica、5月24日。 雨季中で、ネッタイシマカによる刺咬頻度高まる。 Orotinaで初のデング出血熱患者が報告された。患者は28歳女性で、Puntarenas にあるMonser Sanabria病院に移送された。デング熱感染頻度が高まっている。 2004年同期には、デング熱患者2,679名が報告されたが、今年はすでに患者3,560 名が記録されている。 夏季は蚊の発生地を除去することが最も必要な時期で、考えられているよりネッ タイシマカ発生が早まる可能性があるため、数日中に迅速に行動に移る必要性が ある。昨年は、デング出血熱患者11名が発生したが、死亡患者は報告されなかっ た。Limon 地区及び Pacifico Central地区は、蚊族の格好の発生地となってい る。 [4]グアテマラ、情報源:Mi Punto.com Noticias, Venezuela、5月24日。 雨季が近づいているため、グアテマラではデング熱予防キャンペーンが発表され る。 当局筋は5月17日、グアテマラ政府が5月26日に全国的なデング熱感染予防キャン ペーンを開始する予定であると発表した。デング熱は通常雨季に被害が拡大し、 昨年は死亡患者9名が発生した。 保健介護統合システム責任者Dr. Mario Gudielは、今回のキャンペーンにはデン グ熱に関する情報提供、殺虫剤噴霧の他、感染媒介蚊の発生場所となるゴミや水 たまりの除去が含まれると述べた。 同氏は、2005年これまでに、デング熱患者1106名、デング出血熱患者3名が報告 されているが、死亡患者は発生していないと説明した。 一方、2004年には、デング熱患者6,000名とデング出血熱患者30名が報告され、 死亡患者9名が発生した。 気象学研究所によれば、グアテマラでは冬季がすでに始まり、今後5カ月間続 く。 [5]エクアドル、情報源:Radio Sucre, Ecuador、5月24日。 デング熱患者数が増加中。 デング熱患者の大部分は小児である。そのため市議会は、殺虫剤噴霧およびデン グ熱、マラリア、レプトスピラ症に関する住民教育文書配布に加え、地域での対 策活動を計画している。 このキャンペーンはハイリスク地区やその他の一部地区で実施される予定であ る。 ●06-02(0603-0060)#C#病原性大腸菌O157、宗教グループ-米国(オレゴン州)(02) # [1]オレゴン州保健局新聞発表、5月31日。 Camp Yamhillでの集団感染の感染源は飲料水であった可能性が高まる。 州及び地区の公衆衛生当局は、50名以上が発病したYamhill郡のCamp Yamhillで 発生した先週の集団感染事例の感染源として、飲料水の汚染の可能性が高いこと を確認した。 州厚生局の疫学者Mel Kohn医師は、North Yamhill川から水を引いているキャン プの浄水システムが、最近の豪雨による表層水の流出量増加のため、処理能力を 超えてしまった可能性があると指摘した。 Kohn医師は、問題の処理水には1種類以上の細菌の汚染があったようだとしてい る。「検査では、病原性大腸菌O157およびカンピロバクター感染患者が確認され ている。」、「感染者の重症度はまちまちであるが、幸い大部分の患者が快復し た。」と語った。また、感染源として食品は関係しておらず、感染者が多数であ ることと病因として2種類の菌が同定されたことから、食品が感染源であった可 能性は小さいとし、「同キャンプは浄水システムの改良を計画している。」、 「システム改良について当局も技術的な助言を行っている。」と述べた。 病原菌への曝露は20005年5月17日~20日の間に発生したと確認された。公衆衛生 当局担当者は、この間にキャンプに参加した学生・成人90名以上の聞き取り調査 を行った。 [2]キャンプでの汚染された飲料水が感染源あった可能性。 情報源:Register Guard (オレゴン州Eugene)。 公衆衛生当局は5月31日に、汚染された飲料水が、Lane 郡の住民7名を含む50名 以上が発病したYamhill郡のキャンプでの集団感染の感染源である可能性が高い と発表した。 以下、[1]の発表内容の要約記事。 ●06-01(0603-0070)#Ea#原因不明の疾患、家禽-ブラジル(Mato Grosso do Sul 州)(02)# 当局は、今回のニワトリの感染症の原因は鳥インフルエンザではないと発表。 情報源:Grand Forks Herald, ND, USA / Associated Press。 農業省当局者は6月1日、ブラジル中央西部の州(Mato Grosso do Sul州)でニワト リ17,000羽の処分のきっかけとなった原因不明の呼吸器疾患の病因として、鳥イ ンフルエンザを除外した。同省動物衛生部調整官Jamil Gomes氏は、「当局は今 回の事例が鳥インフルエンザでないと確認した。」、「鳥インフルエンザは南ア メリカには上陸していない。」と述べた。病因特定のための検査は現在も継続さ れているが、Gomes氏は、当局は外来性のニューキャッスル病の可能性を疑って いるとしている。 ニワトリの大量処分は先週、飼育していたニワトリ5,000羽が死亡したMato Grosso do Sul州にある養鶏場で命じられたが、当局は5月31日までその事実を公 表せず、当初は死亡したニワトリの症状を発表することを拒んでいた。以下、 現地での当局による流行対策、ブラジルが世界最大の鶏肉輸出国であること。 ●06-02(0603-0080)#C-#鼠径(そけい)リンパ肉芽腫症-ヨーロッパ(02)# 更新情報:ヨーロッパの男性同性愛者での鼠径リンパ肉芽腫症LGV流行。 情報源:Eurosurveillance Weekly。 _Chlamydia trachomatis_血清型L2が病因のヨーロッパ広域に渡る鼠径リンパ肉 芽腫症LGV流行が続いている。感染は男性同性愛者で認められ、その多くが HIV(ヒト免疫不全ウイルス)陽性でもある。集団感染や様々な症例報告がヨー ロッパ諸国で記録されており、最近では米国やカナダでも記録された。LGVはHIV やその他の血液を介する感染症の伝播を促進するため、今回の流行は公衆衛生上 の重要性がある。 ヨーロッパでのLGV流行状況概況(2005年3月): オランダでは、2005年3月までに、アムステルダムを中心にLGV確定患者144名が 報告されている。2002年~2003年には患者65名が遡って特定された。フランスで は、パリとボルドーを中心にLGV患者142名が確認されている。2002年~2003年に は患者21名が遡って特定された。 英国では、2004年10月以来、確定患者34名が報告されているが、その大部分がロ ンドンで発生し、残りは英国中の複数都市から報告された。8名が遡って特定さ れた。ヨーロッパの他の諸国からは、少数の患者が報告されているのみである、 すなわち、ドイツで20名、スウェーデンで3名、スペインで1名。 オランダ、フランス、英国および米国での能動的サーベイランスシステムでの予 備的な調査結果からは、概括的に類似した傾向が認められ、こうした流行に対す る対策が実施されている。現在のLGV流行は男性同性愛者間のみに発生し、直腸 の疼痛、テネスムス(しぶり腹)、直腸浸出(分泌)、および便秘を含む遷延化した 重症の肛門直腸感染が特徴である。LGV患者の大部分はHIV陽性である。患者全員 が、不特定多数のパートナーとの感染予防を行わない肛門性交を含む様々な性的 リスク行為を報告した。感染伝播のリスク因子に関する疫学的調査は進行中であ る。 以下、患者の検知、LGVの病因(微生物学的検討結果)と臨床所見、多国間での流 行情報の共有とそれに基づいた対策について(詳細は省略)。 ●06-02(0603-0090)#C#レジオネラ症、死亡患者-ノルウェー(南東部)(02)# ノルウェー人8名がレジオネラ症により死亡。 情報源:Reuters。 ノルウェー南部にある病院当局は6月1日、住民8名がレジオネラ症集団感染で死 亡したが、これは同国史上最悪の事例となったと発表した。 感染源は未だ特定されていない。その他に45名が、2005年5月中旬以降レジオネ ラ菌に感染している。Oestfold病院の広報担当者は、「患者のうち1名が人工呼 吸器管理下にある。」と明らかにした。最後の死亡患者は5月26日と27日に発生 したが、これらの高齢男性2名がレジオネラ症により死亡したとは現在までに確 定されていない。 ノルウェー保健当局は、今回の集団感染事例は終息したと考えていると発表した が、病院当局はレジオネラ症の潜伏期が最長で20日間であるため、新たな患者が 発生する可能性があるとしている。 今回のノルウェー南東部の2町で発生した集団感染は、死者7名を出した2001年の 事例を上回って、死者数最多の事例となった。
by sank100
| 2005-06-03 18:43
| ProMed-mail
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