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●06-24 (0625-0130)#D#狂犬病、ヒト患者-インドネシア(Jambi州)#
インドネシア:Jambi州で狂犬病感染拡大。情報源:The Jakarta Post online、 6月24日。先月(2005年5月) Muarojambi王領Marosebo地区で数十名の住民が狂 犬病に感染し1名が死亡した。犠牲者の大部分は年齢7歳から12歳の小学生であ るとMuarojambi王領管理広報官Idaryani氏が2005年6月23日明らかにした。(以 下、犠牲者14名の居住地情報や治療施設情報記載、後略。) [Moderatorにより情報の整合性がなく、"dozens"(少なくとも21名以上を指す) とあるのに文中で14名と記載されていたり、死亡患者以外の犠牲者が生存して いる理由がイヌ咬傷を受けても発症しなかったためか、それとも曝露後予防接 種で発症しなかったためかはっきりしないとの指摘。] ●06-24 (0625-0140)#Ea#東部ウマ脳炎、ウマ-米国(フロリダ州)(02)# 東部ウマ脳炎感染ウマ発見。情報源:フロリダ州The Ledger Online、6月24日。 Polk郡保健局は2005年6月23日5頭のウマ脳炎感染患畜を診断確定した。東部ウ マ脳炎(EEE)感染ウマはPolk郡の北部と南東部で発見された。(以下、EEE感染 症状の記載。) [Moderatorにより、この報告により2005年6月15日以降フロリ ダ州で51頭のEEE感染ウマ患畜が報告されたことになるとの指摘。] ●06-24 (0626-0010)#Ea#BSE-オーストリア(03):OIE# オーストリアにおける牛海綿状脳症(BSE)。情報源:OIE Disease Information 2005; 18(25)、6月24日。 (オーストリアからOIEに報告された前回のBSE流行:2001年。) 情報は2005年6月22日、在ウィーン連邦保健省獣医官Dr Ulrich Herzogより受 領。迅速届出事由:流行終息宣言後の国内におけるOIEリスト掲載疾患再発生。 診断確定日:6月15日。診断法:臨床および検査室診断。流行の詳細: Vorarlberg連邦州Bregenz地区農場。種類/曝露/発症/死亡/処分/屠殺:ウシ/ 8頭/ 1頭/ 1頭/ 7頭/ 0。(以下、感染ウシの識別情報や飼料、診断法、検査実 施施設と対策の記載、後略。) ●06-25 (0626-0020)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(58):水禽# [1]投稿者:米国野生動物保全連盟William B Karesh獣医学博士、6月25日。 H5N1型鳥インフルエンザに関する関心の低さを警告し、ProMEDやメディア報道 の正確性と透明性を期待するコメント。過去のProMEDでも鳥類の種別記載や生 態系への関与、特に「渡り」の考察が非常にあいまいで専門性に欠けるとの指 摘と、科学的にまだ「渡り」の経路が誤解されたり十分特定されていないこと の指摘。専門性が非常に高い文章のため原文参照。 [2]ベトナム中央部の省の水禽が鳥インフルエンザに感染。情報源:人民日報 オンライン、6月24日。ベトナム中央部Quang Tri省の水禽集団全体の約1/5が 鳥インフルエンザH5N1型に感染していると地方紙Saigon Liberationが2005年6 月24日報じた。以下、地方獣医局の検査状況や各地の処分状況の記載、後略。 ●06-24 (0626-0030)#C#ダニ媒介性脳炎-エストニア# 非加熱ヤギ乳に関連したエストニアにおけるダニ媒介性脳炎流行、2005年5月 ~6月。情報源:Eurosurveillance Weekly 2005; 10(25)、6月25日。 2005年5月から6月にかけて27名のダニ媒介性脳炎(TBE)患者がエストニア保健 保護監視局に報告された。患者全員が2つの自治体から報告されている: Tallinn市とHarju郡である。患者27名中15名は女性、12名は男性であり、年齢 は4歳から69歳である。 発症日は5月9日から6月1日である。患者15名はインフルエンザ様症状(発熱 and/or頭痛)を発症;4名は嘔吐、8名は神経症状のため入院した。 総計24名が入院した。臨床例全員が検査室診断でも確定しており、死亡患者は 報告されていない。患者全員がTBEワクチン予防接種を受けておらず、発症前 にマダニに咬まれた者もいない。 記述疫学的調査結果に基づき、患者全員が5月7日から8日に販売促進の一環と してTallinn市のスーパーマーケットで消費者に試供された非加熱ヤギ乳摂取 と関連があった。(以下、ヤギ乳供給農場のヤギ5頭から採取された血清検体 TBEウイルス中和抗体価がスウェーデンで測定され、1頭で陽性、他の1頭で境 界値となったこと。疫学曲線の記載と、ヨーロッパ早期警報対策システム (EWRS)による周知により注意喚起がなされたことの記載、過去の乳製品を介し たTBE感染伝播事例を記載した文献4件紹介、原文参照。) [Moderatorにより TBE感染伝播経路はマダニによるものと、非加熱ミルクによるもの2通りがある ことの解説。] ●06-25 (0626-0040)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(94)# ベトナム:予備的ウェスタンブロット解析に基づいた鳥インフルエンザの抗体 保有率研究。情報源:Revere news online?、6月25日。ベトナムにおける鳥イ ンフルエンザH5N1型ウイルス感染ヒト患者に関して、病院に入院するような最 重症患者だけではなく、より軽症で臨床的には検知されない不顕性感染のよう な感染が存在するかどうかという疑問に常に悩まされてきた。ヒトが感染する 大部分のウイルス性疾患において最重症患者は氷山の一角であり感染者の一部 に過ぎないことから、こうした懸念は納得できる。(トリ・ヒト感染にしろヒ ト・ヒト感染にしろ)現時点では以前より高頻度で起こると考えられるように なっている。この仮説を支持するともそうでないともとれる証拠がハノイにお けるベトナム・カンボジア共同研究チームにより明確に得られた。(以下、ウ ェスタンブロット法で数百検体の臨床検体中数十件の抗H5N1型抗体陽性例が検 出され、ベトナム当局が国際支援を要請したとの噂を報道する記事。) [以下 Moderatorにより、WHOジュネーブ本部感染症部門責任者Dick Thompsonのコメ ントを引用し、「これらは非常に疑問の多い結果であり、現時点では評価は困 難である」として、抗原特異性の低いウェスタンブロット法の限界と注意すべ き点を解説するコメント、原文参照。] ●06-25 (0626-0050)#C#メタノール中毒、死亡患者-ケニア、疑い:情報提供 依頼# ケニアで有毒な密造酒により21名死亡。情報源:New York Times、6月25日。 おそらく有害なメタノールを含有すると思われる密造酒を飲用したため少なく とも21名のケニア人が死亡したと、2005年6月25日医療関係者と目撃者らが証 言した。犠牲者らはケニアの首都ナイロビNairobiから南方約30マイルにある Makutano村のバーで6月24日夕方地酒を飲み、数時間以内に発症した。(以下、 少なくとも21名が死亡し、その他36名が錯乱や疼痛のため病院で治療を受けて いると述べる当局者のコメント。入院患者のうち10名は失明し、さらに8名は 重態である。[Moderatorにより過去にも2000年ケニアにおいてメタノール中毒 を2,000名以上が発症、100名以上が死亡したこと。またメタノール中毒の代謝、 用途、致死量や症状、治療法の解説、原文参照。] ●06-24 (0626-0060)#Er#牛結核、チーズ-米国(ニューヨーク州)(03)# 牛結核菌_Mycobacterium bovis_によるヒト結核患者-ニューヨーク市、2001年 ~2004年。情報源:Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) 2005; 54: 605-8、6月24日。 2004年3月ニューヨーク市(NYC)在住の月齢15ヵ月米国人乳幼児が牛結核菌 _Mycobacterium bovis_によると思われる結核症(TB)の可能性のために死亡し た。非定型抗酸菌_M. tuberculosis_ complexの一種である牛結核菌_M. bovis_は主にウシに感染する病原体である。しかしながらヒトもこの病原体に 感染する可能性があり、通常感染したウシ由来の非加熱ミルク製品摂取を介し て感染する。先進国諸国では、乳製品の加熱殺菌と感染ウシ集団の処分のため に牛結核菌によるヒトTBは稀である(文献1)。 この報告はNYCにおいて35名の牛結核菌感染ヒト患者を同定した現在進行中の 多施設共同調査結果を要約する。予備的調査結果により、メキシコからNYCに 持ち込まれた非加熱チーズ(例、queso frescoなど)が感染源である可能性が示 された。ヒト・ヒト感染の証拠は発見されていない。非加熱牛乳由来乳製品は ある種の感染症と関連があり、ウシにおける牛結核菌が良くある国々から輸入 された場合牛結核菌を媒介する危険性がある。非加熱牛乳由来乳製品を何人も 摂取すべきではない。(以下、TB患者監視、検査室診断、疫学調査の概要と、 編集部後記。後略、原文参照。) ●06-24 (0626-0070)#Er#離乳後多臓器性発育不良症候群(PWMS)、ブタ-ニュー ジーランド# [1]政府は生産者の声に耳を傾け豚肉禁輸措置再開を見送るべきである。情報 源:ABC News Online、オーストラリア、6月24日。オーストラリア豚肉有限会 社(APL)は連邦政府が、多大な手間と予算をPWMSに投じているニュージーラン ドの豚肉生産者らの体験を聞いて豚肉輸入を禁止すべきであると述べた。(以 下連邦政府との法廷闘争となっている豚肉禁輸措置に関して、輸入再開に反対 する保護貿易の立場の生産者のコメント、後略。) [2]輸入豚肉が生物学的安全性上の脅威となる。情報源:NZ Pork Industry Media Release、6月23日。2003年ニュージーランドで初めて同定されたPMWSを、 ニュージーランドの豚肉生産者らが非常に懸念しており、世界中にPWMSが感染 拡大した現在禁輸措置を実施するオーストラリアの立場をよく理解していると の当局者コメント。[ModeratorによりPWMSがporcine circovirus 2 (PCV2)に よると思われるが詳しい病因が不明であることの記載、後略。]
by sank100
| 2005-06-27 10:53
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