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●06-30(0702-0110)#C+#ポリオ-インドネシア(11):スマトラ島#
インドネシアにおけるポリオ-更新第7報-2005年7月1日。情報源:WHO CSR更新、 7月1日。 2005年6月30日新たに1名のポリオ患者がインドネシアで確定診断され、患者総 数は66名に達した。新規患者はスマトラ島のLampung州から初めて報告された。 この3歳女児の麻痺発症は6月4日である。 今回の患者とその前のCentral Java州の患者はいずれも緊急「掃討」ワクチン 予防接種キャンペーンの実施された範囲外からの患者発生である。この緊急 「掃討」キャンペーンは2005年5月31日から6月2日にかけて、West Java州、 Banten州、Jakarta州の年齢5歳以下の小児640万人を対象に実施された。2回目 のワクチン接種は6月29日に終了した。 年齢5歳以下の78,000名の小児を対象とした広範囲流行対策予防接種が6月26日 以降Central Java州の患者周辺で実施された。Lampung州とCentral Java州は8 月から開始される広範囲ワクチン予防接種キャンペーンの対象地域に含まれる 予定である。[ModeratorによりLampung州における新規患者発生は残念なこと であるとして各州の人口分布や地理的拡大に関する解説。ポリオ根絶ウェブサ イトの紹介: ナイジェリアに端を発するポリオ再興の地理的分布は引き続き拡大している。] ●07-01(0702-0120)#C+#炭疽、ヒト患者-カザフスタン(南部)(02)# 情報源:News agency "Kazinorm"、7月1日。カザフスタン共和国緊急事態省が 2005年6月30日にKazygurtsky地区国家衛生疫学監督局から受けた報告に基づけ ば、6月27日南部カザフスタンKasylgurtsky地区Kyzyl-ata居住区住民67歳女性 が「右手示指感染創」の診断で中央地区病院に入院した。 6月28日「皮膚炭疽」の予備的診断がなされた。この発病女性と接触のあった 14名が追跡調査され、全員が医学的監視下に置かれた。検査室調査と流行対策 行動が実施されている。[Moderator注:これまでカザフスタン南部において実 施された流行対策は必ずしも100%有効とは言えないようだ。カザフスタンの この地域は炭疽流行が最も深刻な地域である。] ●07-01(0702-0130)#C+#ポリオ-アフリカ(04):アンゴラ# [1]アンゴラにおけるポリオ-2005年7月1日。情報源:WHO CSR更新、7月1日。 2005年6月24日アンゴラ保健省はポリオ患者を報告した。2001年以降アンゴラ でポリオ患者の発生はなかった。経口ポリオワクチン(OPV)接種歴のある月齢 17ヵ月女児が発熱と両下肢の麻痺を4月25日首都Luanda大都市圏において発症 した。 野生型ポリオウイルス1型株の遺伝子解析でこのウイルスの起源がインドであ ることが判明した。ウイルス学的および疫学的証拠からこのウイルスが最近輸 入されたことが示唆された。患児とその家族の海外渡航歴はない。調査では市 中への感染拡大は検知できなかった。 ワクチン予防接種キャンペーンに先立ち、定期ワクチン予防接種サービスが行 き届かない場所の予防接種が強化された。小児のポリオワクチン全国定期予防 接種率は推定45%である。 全国規模のポリオワクチン予防接種キャンペーンは7月29日から31日にかけて 計画されている。当局は最大限の効果を挙げるために、患者直近地域で単価経 口ポリオワクチン(mOPV)と、国内他の地域における3価経口ポリオワクチンの 併用を考慮している。引き続き8月に2回目の接種が予定されている。 保健当局は直ちに感染地区や周辺地域で急性弛緩性麻痺(AFP)患者監視を強化 し、WHOアフリカ地域支局は近隣諸国に通知した。 全ての地域指導者や宗教指導者、非政府組織、信仰療法者(呪術医)による打ち 合わせがLuanda全地区で実施された。 [2]アンゴラにおけるポリオ患者状況報告。情報源:ポリオ根絶ウェブサイト、 7月1日。上記報告と重複する内容の記載、背景情報としてアンゴラにおける過 去2001年までのポリオ発生疫学事項記載がある、原文参照。 [Moderatorにより今回のポリオ発生は世界的なポリオ根絶計画にとって大きな 後退を余儀なくされるとのコメント、アンゴラにおける予防接種率が45%と低 いことから、全国規模での「掃討」活動による対策が必要であるとの指摘。] ●07-01(0702-0140)#Ea#BSE、ウシ-米国(10):テキサス州# [1]米国農務省(USDA)はBSE発症ウシ生産元がテキサス州南東部であると公表。 情報源:Houston Chronicle、7月1日。狂牛病検査陽性となったウシはテキサ ス州南東部が生産元であると、このウシの配送を担当したペットフード会社所 有者が2005年6月30日公表した。(以下、会社所有者のコメント、後略。) [2]米国は狂牛病追跡システムに関して年余の遅れをとっている。情報源:ロ イター、6月30日。政府の狂牛病と診断されたウシの同一飼育集団追跡調査シ ステムは年余の遅れをとっており、消費者団体の目からすれば米国は「食品安 全に怠惰な国」である。(以下、ブッシュ政権のBSE感染ウシ追跡システムの完 成目標が2009年1月を目標にしており、対策の遅れを指摘する意見記載、後 略。) [Moderatorにより、生産元ブランド化のための耳票ear tagによる感染制御計 画は数十年にわたり実施されていること、オーストラリアではプラスチック尾 票tail-tagによる安価で効率的な追跡システムが約30年前に構築され、現在は 牛乳生産や飼料情報を盛り込んだマイクロチップも使用されていることなどの 解説記載。] ●07-01(0702-0150)#Ep#ダイズさび病、アジア型株-米国(複数の州における流 行)# 警告:現在さび病は3つの州のダイズで発生している;アリゾナ州、ジョージ ア州、フロリダ州。情報源:StopSoybeanRust.com、6月30日。 ●06-30(0702-0160)#C#ウエストナイルウイルス最新情報2005年-西半球(05)# 目次: [1]米国(カリフォルニア州):ヒト患者。 [2]米国(アリゾナ州):ヒト患者。 [3]米国(コロラド州):ヒト患者2名。 [4]米国(ニューメキシコ州):ヒト患者2名。 [5]米国(ルイジアナ州):感染鳥類。 [1]米国(カリフォルニア州):ヒト患者。Tulare郡在住男性がウエストナイル ウイルス(WNV)に感染。情報源:Sacbee News、カリフォルニア州サクラメント 市、6月30日。Tulare郡在住47歳男性が今年[2005年]カリフォルニア州で初め てWNV検査陽性となったと6月29日州保健当局が公表した。(以下この患者がカ ンザス州に引き続いて米国内今年2例目の患者にあたることの記載、後略。) [2]米国(アリゾナ州):ヒト患者。Maricopa郡で2005年初めてのWNV患者。情報 源:Tucson Citizen.com、6月30日。2005年アリゾナ州初のWNV感染ヒト患者50 歳代男性が診断確定したとMaricopa郡保健当局が6月29日公表した。(以下この 男性は軽症で、入院を要しなかったことや過去のアリゾナ州におけるWNV疫学 など州保健当局コメント記載、後略。) [3]米国(コロラド州):ヒト患者2名。WNVが報告された。情報源:コロラド州 Loveland FYI、6月30日。州保健当局によれば、最近Larimer郡とWeld郡住民が WNVに感染し、2005年におけるコロラド州初のWNV感染患者となった。(以下、 患者のうちLarimer郡Fort Collins在住17歳男性は一晩入院し快復したこと、 Weld郡住民50歳女性は5月24日にWNVが原因で発熱したが入院しなかったことな ど州保健当局者らのコメント。) [4]米国(ニューメキシコ州):ヒト患者2名。ニューメキシコ州でWNV感染ヒト 患者2名。情報源:ニューメキシコ州KOBTV News、6月30日。ニューメキシコ州 保健局は6月30日、同州で2005年初めてWNV感染ヒト患者2名を診断確定したと 公表した。(以下、患者がBernalillo郡在住44歳男性とValencia郡在住37歳男 性で、後者は入院したことの記載。) [5]米国(ルイジアナ州):感染鳥類。情報源:ルイジアナ州KATC 3、6月30日。 ルイジアナ州Ouachita Parishでもう一羽の鳥がWNV検査陽性となった。この鳥 はSwartz地域で発見された。 [Moderatorにより各地で初のWNV感染鳥類や蚊族が発生した際は継続して報じ ていくとのコメント。] ●07-02(0702-0170)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(62):日本、H5N2型 (OIE)# 日本における鳥インフルエンザ(緊急届出報告)。情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information Vol. 18, 26、7月1日。 情報は2005年6月27日、東京農林水産省主任医務官Dr Hirofumi Kugitaより受 領:報告日:6月27日。 起因病原体の正確な同定:低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)ウイルスH5N2型。 診断確定日:6月26日。感染発生日:6月24日。臨床診断:あり。診断法:検査 室診断。流行詳細:茨城県水海道市養鶏場。流行開始日:6月24日。種類/曝露 /発症患畜/死亡/処分/屠殺:鳥/25,000羽/…/…/…/…。(以下、診断法と診断 検査実施施設、感染源が不明であること、対策の記載、後略。) ●07-02(0702-0180)#Ea#口蹄疫、ウシ-ロシア(Amur地域)(06):OIE# ロシアにおける口蹄疫-ウイルスアジア1型。情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information Vol. 18, 26、7月2日。 経過報告第1報。情報はモスクワ農業食糧省中央獣医局主任Dr Evgueny A. Nepoklonovより2005年6月30日受領:前回報告最終日:6月14日。今回報告最終 日:6月22日。起因病原体の正確な同定:口蹄疫(FMD)ウイルス血清型アジア1 型。診断確定日:6月12日。感染発生日:6月6日。臨床診断:あり。診断法: 臨床、剖検、検査室診断。流行詳細:Amur地域(Amurskaya県oblast) Svobodnyy地区(Svobodnenskiy rayon) Busse村。種類/曝露/発症患畜/死亡/処 分/屠殺:ウシ/213頭/42頭/ 0 /213頭/ 0 。(以下、感染動物、感染源が不明 であること、対策記載、後略。) ●07-01(0702-0190)#Ea#鳥インフルエンザ、野生の水禽-中国(07)# 情報源:新華社通信Xinhuanet、7月1日。中国農業省広報官は現地で2005年7月 1日、中国北西部青海省における鳥インフルエンザ流行は「制圧された」と述 べた。(以下6月8日以降1日の死亡鳥類数が約20羽程度まで減少し、5月4日以降 渡り鳥約6,000羽が死亡した流行が終息したと述べる当局者のコメント、原文 参照。) ●07-01(0703-0010)#C#日本脳炎-中国(02):疑い# 甘粛省における脳炎流行は流行性脳炎ではない:当局発表。情報源:Gansu Daily / Xinhua、6月28日。中国北西部甘粛省の都市天水Tianshui市小児にお ける最近の脳炎流行は、市感染制御予防センター長官Wang Jian氏によれば、 流行性脳炎でも日本脳炎[脳炎B]でもなく、一種のウイルス性脳炎である [Moderator注:検査室診断結果のない純粋な推測である]。 2005年6月24日?金曜日朝に開催された地方保健当局による記者会見で、Wang 氏は3月4日から6月23日までに天水Tianshui市内2つの病院では、発熱と頭痛の ため年齢1歳から13歳の小児を収容したことを明らかにした。男子53名と女子 30名がウイルス性脳炎と診断された。残り70名の患者のうち23名が疑い患者で、 47名は脳炎の可能性を除外された。 現時点でまだ42名の小児が医学的観察下にあり治療を受けており、うち13名が ウイルス性脳炎と診断されているとWang氏は述べた。小児らは間もなく退院の 見込みである。 これまでの報告では脳炎流行が、さも天水市内の幼稚園数ヵ所における日本脳 炎ワクチン予防接種副作用であるかのような報道がなされていたが、6月24日 の記者会見でその可能性は除外された。 流行原因は不明なままであるが、血液検体がウイルス分離のため北京の中国疾 患感染制御予防センターに送付された。 [Moderatorにより、省および市当局による公式見解により流行性脳炎は否定さ れたが検査室診断による根拠が無いこと、別の信頼が置ける筋からの情報では エコーウイルスによる無菌性髄膜炎が原因として考えられていること、患児の 中には日本脳炎(JE)接種後具合が悪くなった症例も含まれること、不明な点が 多いので今後詳しい情報提供を期待するとのコメント記載。] ●07-02(0703-0020)#C#原因不明の疾患、学童-中国(吉林省)# 中国:吉林省諸南Taonan市で200名以上の学童がインフルエンザ疑いで入院。 情報源:Xinhuanet News Agency吉林省諸南Taonan市、7月1日。2005年6月29日 午後18時以降(中国北東部吉林省) 諸南Taonan市第10中学校で発熱や咽頭痛を 発症するものがいた。7月1日午前11時までに総計223名の学童が上記症状を発 症した。207名の学童が治療のため入院した。 省保健局は調査を指揮させるために諸南市へ疫学者と感染症専門家らを[呼吸 器、神経、消化管専門家らと共に]急派した。詳しい患者診察と検査室検査の 後で、この疾患はインフルエンザと診断された。 現時点では発症した学童らは諸南自治体病院、Shizhong病院、Shibaojian病院 に入院中である。症状の治療を受けた後で171名の学童の体温は既に正常に復 し、症状は基本的に軽快した。学童らの発症原因はまだ確定的には同定されて いない。現時点では全入院学童らは隔離されている。 疾患が判明した後、州書記官Wang Yunkun氏ら共産党リーダーらは疾患原因の 迅速な究明、治療の実施、学童らの安全確認を要求した。公衆衛生機関は全て の部署で特命医学チームを結成し、全市内の医療従事者らが遅滞無く[診断確 定や適切な治療の調整を]実施できるよう組織調整を図らねばならない。 諸南市第10中学校は普通中学校である。感染学童の大部分は1年生から2年生で ある。総計1,053名の寄宿舎1年生および2年生がこの中学には在籍している。 うち556名が寄宿生である。この学校は6月30日に全校規模の休業をとり、「学 校自警団」が組織された。[Moderatorによりインフルエンザの診断名は暫定的 診断に過ぎないこと。発症が急激で、咽頭痛が著明、急速に症状が消退するこ とはインフルエンザに一致しないため、詳しい情報提供を期待するとのコメン ト。] ●07-02(0703-0030)#C#トリパノソーマ症-アンゴラ# 情報源:Angola Press Agency (Luanda)、7月2日。少なくとも29名のアフリカ 睡眠病(アフリカトリパノソーマ症)患者が過去20日間にUige州北部で臨床検査 技師により発見されたと、Angop記者が疾患対策研究所Institute for the Fight Against this diseaseから通報を受けた。この情報筋によれば、患者15 名はUige市(Uige District)から、14名はSongo地区から報告された。この患者 発生はこの地域をマールブルグ病流行が襲った状況下で、2つのセンターが活 動を停止したことによる。 この情報筋はUige市で報告された15名の患者以外にも、11名が疾患対策研究所 入院中であると述べた。Songo、Ambuila、Bembe、Mucaba、Quitexeの各地区が 最も流行が深刻である。[Moderator注:ProMEDでは8年間にわたりアンゴラの トリパノソーマ症を取り上げている。ベクター制御などの状況に関する前回の 詳しい総説はProMED-mail 20041215-0030 トリパノソーマ症-アンゴラ(03)の 記事である。] ●07-02(0704-0010)#Ep#柑橘類癌腫症Citrus canker-米国(フロリダ州)(08)# Fort Pierce近郊のフロリダ大学研究用果樹園で柑橘類癌腫症;樹木1万本に壊 滅的打撃。情報源:Miami Herald, AP、7月1日。Fort Pierce近郊インディア ン川研究教育センターのフロリダ大学研究用果樹園で柑橘類癌腫症が発見され、 約1万本の樹木が処分される予定であると当局が2005年7月1日述べた。 ●07-02(0704-0020)#C#呼吸器疾患、小児-カンボジア(02):情報提供の依頼、 インフルエンザB型疑い# カンボジアにおけるインフルエンザ流行により新生児2名死亡。情報源:The Daily Democrat、7月2日。カンボジアの首都でインフルエンザ流行により 1,000名以上の小児が入院し、2名の乳児が死亡したため、若年患者のなかには 同一の病床に収容せざるを得ない事例が出てきて、医師らを驚かせている。 犠牲者らは月齢9ヵ月と14ヵ月の男児であると国立小児病院技術主任Dr. Kdan Yuvathaは2005年6月30日述べた。いずれの犠牲者も重症肺炎のために過去2週 間以内に死亡した。「この小児らが入院した際には既に救命不可能なまでに容 態は悪化していた」と医師は述べた。 保健副大臣Heng Tay Kry氏はインフルエンザ患者数を「全例が無いほど」と記 述しており、1,000名以上の小児が最近Phnom Penh市内の複数の病院に入院し た。 政府とWHO当局者らは流行が、近隣諸国で数十名の死亡患者を出した鳥インフ ルエンザではなく、ヒトインフルエンザによるものであると述べている。 カンボジアは昨年[2004年]鳥インフルエンザ大流行の発生したベトナムとタイ の2国に挟まれている。ベトナムで38名、タイで12名、カンボジアで4名が発病 した鳥類から感染した鳥インフルエンザのために死亡している。 今週[2005年7月第1週]発病した小児から採取された臨床検体が検査でインフル エンザB型陽性と判明した。インフルエンザB型は鳥インフルエンザに比較すれ ば「比較的軽症の症状を来たす」と在カンボジアWHO疫学者Megge Millerは述 べた。(以下、例年よりインフルエンザ患者発生が多いことは確かであるが詳 しい患者死亡患者数は調査中であるとの当局者コメント。インフルエンザA型 とB型の症状、貧困なカンボジアではインフルエンザワクチンは殆ど投与され ていないこと、通常現在のような雨季にはデング熱などの蚊族媒介性疾患流行 はしばしば経験されるがインフルエンザは稀であることの解説、後略。) [Moderatorにより、現在カンボジア、ニュージーランド、中国広州などでイン フルエンザB型流行が発生していると思われ詳しい情報提供を期待するとのコ メント。] ●07-03(0704-0030)#Er#住血吸虫症Schistosomiasis-中国# 中国が致死的転帰をとる住血吸虫症原因となる遺伝子研究を強化。情報源: Chinaview.cn、7月2日。中国は住血吸虫症診断と予防の改善に役に立つと思わ れる吸虫熱感受性遺伝子snail-fever-susceptibility geneを5年がかりで解読 する計画を進めている。現在年間84万3千人の中国人が、進行末期住血吸虫症 のため死亡している[2003年度統計学的数字]。(以下、感受性遺伝子解析が住 血吸虫症感染者のうち末期肝硬変に進行する約1.8~3%の患者の発症予知に役 立つこと、WHO統計によれば世界各国で約2億人が住血吸虫症に感染し、1億2千 万人が症状を発症、その他6億人が感染の危険に曝されていること、中国とり わけ気候が温暖で湿潤な人口6,600万人の雲南省は世界的にも住血吸虫症多発 地帯で、中国全土の患者の約1/4が雲南省の患者であることの記載、原文参 照。) [Moderatorにより2003年と2004年ProMED-mailでは住血吸虫症患者増加を報告 しており、住血吸虫症感染リスクのある地域には約6,500万人の中国人が居住 するとのコメント。] ●07-01(0704-0040)#C#クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型)最新状況2005 年(07)# [Moderator注:イギリス保健省ウェブサイトが改訂され、月ごとの新規変異型 クロイツフェルト・ヤコブ病患者統計が「暦年ごとのイギリスクロイツフェル ト・ヤコブ病(1990年以降)」にて閲覧可能である: 者、確定例、可能性例などの用語と、症例定義は上記保健省ウェブサイトか、 過去のProMED-mail記事(2002年3月、番号2002305.3693)で参照可能である。 英国における変異型CJD(ProMED-mailではCJD(new var.)またはvCJDと省略す る)発生頻度が既にピークを打ったか、または平衡状態に達していることを示 しており、保健省の確定または可能性CJD死亡患者の総数表はProMED-mailでは 再録しない。状況に何らかの変化がない限り、vCJD月間要約のみ掲載する。] 目次: [1]イギリス:保健省新規変異型クロイツフェルト・ヤコブ病患者月間統計 -2005年7月1日現在。 [2]ポルトガル:12歳少年がポルトガルにおける初めてのvCJD患者。 [3]アイルランド:ダブリンの病院でvCJD疑い患者。 [1]イギリス:保健省vCJD患者月間統計-2005年7月1日現在。情報源:イギリス 保健省クロイツフェルト・ヤコブ病患者月間統計公報no. 2005/0231、7月1日。 保健省は本日既知のCJD患者数に関する最新情報を公表した。この中にはBSEと 関連があると思われるvCJD患者も含まれる。状況は以下の通り: vCJD患者要 約-死亡患者: vCJD確定例における死亡患者(確定例):107名。 vCJD可能性 例における死亡患者(神経病理学的に未確定):42名。 vCJD可能性例におけ る死亡患者(神経病理学的確定実施中):1名。 vCJD確定例または可能性例に おける死亡患者総数:150名。 vCJD患者要約-存命中:6名。 vCJD確定例また は可能性例総数(死亡または存命中):156名。 [Moderator注:2005年5月3日 に公表された前回の月間統計以来、vCJD確定または可能性例における死亡患者 総数は150名のままであり、vCJD可能性例患者の生存者数は6名のままである。 従って、vCJD確定または可能性例の患者総数(死亡または存命中)は156名の ままである。このデータはイギリスにおけるvCJD流行は現在衰退傾向であると する見解に一致する。2005年最初の6ヵ月間で確定または可能性vCJDによる死 亡患者2名が発生した。死亡患者数のピークは2000年で28名であり、その後 2001年に20名、2002年に17名、2003年に18名、2004年に9名と減少している。 2005年7月1日時点で、2005年これまでに英国内では、CJD疑い患者60名が発生 した;散発型CJDによる死亡患者は19名、 GSS(Gertsmann-Straussler-Scheinker症候群)による死亡患者は1名、家族性 CJDによる死亡患者は1名、医原性CJDによる死亡患者は1名、vCJDによる死亡患 者2名が発生した。1990年以降のデータは上記ウェブサイトで参照可能であ る。] [2]ポルトガル:12歳少年がポルトガルにおける初めてのvCJD可能性例。情報 源:Direccao-Geral da Saude. Variante da Doenca de Creutzfeldt-Jakob - Comunicado記者発表、6月9日。ポルトガル保健監督局総長は最近、検査室診断 結果(扁桃生検)で判明したポルトガルにおける最初のvCJD可能性患者を報告し た。[ProMED-mail 20050612-0040クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型)-ポ ルトガル:第1例;フランス参照] 患者は現在両親と共に居住する12歳男子であり、専門家による医学的治療を受 けている。この患者はヨーロッパおよび同盟国によるCJD共同研究グループ (EUROCJD)のvCJD可能性例の診断基準を満たし(診断基準は以下のウェブサイト 参照: により確認された。患者にイギリスへの渡航歴は無い。 [3]アイルランド:ダブリンの病院でvCJD疑い患者。情報源:Yahoo UK、AFP記 事、7月1日。ダブリンの病院入院中の患者がvCJD感染を疑われていると、保健 相兼副首相Mary Harneyが明らかにした。Harney女史は声明の中で「可能性例」 が確定待ちの状況であると述べた。(以下、民衆への注意勧告を行う記載と、 アイルランドにおけるウシBSE疫学状況の記載、後略。)
by sank100
| 2005-07-05 09:30
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