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●07-09 (0713-0010)#C#ブルセラ症、ヒト:キルギスタン(Jelalabad)#
情報源:Russian news agency Rosbbalt.ru。 キルギスタンでヒトのブルセラ症発生。 ブルセラ症の流行がキルギスタン南部のJelalabad地域で報告されている。現 地当局によると、これまでに183名がブルセラ症と診断され、入院している。 患者全員が感染した肉や乳製品を喫食した後に発病しており、家畜のウシが感 染源であると考えられている。 2005年の患者発生数は、2004年の同期(年前半)と比べて30%増加している。 [Moderator注:ブルセラ症は、キルギスタンでの小型反芻動物やウシの風土病 である。当地でのブルセラ症の主な病原体は_Brucella melitensis_であると 推定されるが、確認が必要である。この問題に関するデータが必要である。] ●07-11(0713-0020)#Er#結核、イノシシ-スペイン(03)# 結核、イノシシ-スペイン(02) (0710-0080)の記事に対する応答 投稿者:Christian Gortazar。 イノシシと結核症感染制御の意見の一部には、全く同意しかねる。 「狼やmountain lion(アメリカライオン)がいないところでは、イノシシの主 な捕食者動物は雄のイノシシであり、それらは敵対する同腹の個体を穴から狩 り出し、殺して捕食する」というのは、事実ではない。ヨーロッパのイノシシ は「穴を掘る」ことはなく、また「地下に」住んでいることもなくて、共食い の記録もわずかである。(Gortazar et al., Ann NY Acad Sci, 2002)。餌の量 というのがおそらくイノシシの個体密度に影響する主な要因であり、狩猟まし てや捕食や共食いの影響は極めて限定的である。同腹の子の数は餌の量ばかり でなく、疾病の流行や個体構成に影響される。成熟した雌では一度に出産する 子の数が多い。(Ruiz-Fons et al., Theriogenology, in press)。狩猟は、普 通成獣の割合を減少させる。 従って、「イノシシを狩猟すればするほど、イノシシが増加する」という文も 正しくない。もし狩猟が、食料が豊富な地域で行われたなら、狩猟はイノシシ の密度の減少に対して意味がないと同意する。しかし、餌付けの禁止が狩猟に よる圧力増加と同時に行われれば、野生のイノシシの個体群動態に影響を与え、 イノシシの密度を低下させることができるであろうと思う。 [Moderator注:以下、参考文献の提示。イノシシや野生のブタの管理は、最近 様々な国で研究され、議論されている。また、いくつかの動物の疾患、ウシ結 核に加えて、豚コレラ、旋毛虫症、アフリカ豚コレラ、口蹄疫(1992年からオ ーストラリアで広範囲に研究されている)やその他の疾患の制御や予防に関し ても同様に行われている。] ●07-12(0713-0030)#Er#口蹄疫、ウシ-ロシア(Amur 地域)(07)# Amur地域での口蹄疫に関する隔離措置が解除される。 情報源:Itar-Tass通信社、2005年7月12日。 口蹄疫流行に関して1ヶ月前からAmur地域Busse村に課せられていた隔離措置解 除されたと、地域行政当局が2005年7月12日タス通信社に明らかにした。 緊急対策委員会は、隔離措置を解除することを決定し、Svobodnensky地区の行 政責任者はその決定を承認した。Vladimirにある動物衛生研究所および地域の 獣医学局・衛生局からの専門家が、7月11日に同村の疫学調査を終了した。牛 肉や乳製品の供給に関するすべての規制が解除された。しかしながら、Busse 村の住民は、今後3ヶ月間、ウシを購入したり周辺の牧草地での放牧すること が禁止されている。 口蹄疫の流行は大小すべての反芻動物の徹底的な処分によって撲滅された。 ●07-11(0713-0040)#Er#気腫疽菌、ウシ-ジンバブエ(Masvingo州)# 気腫疽(Blackleg)がMasvingo州の家畜への脅威となっている。 情報源:All Africa, 2005年7月11日 2005年5月以来Masvingo州でウシ500頭以上が気腫疽により死亡しているが、今 回の流行ではさらに多くの家畜が死亡する恐れが出ている。現地の農民は、政 府が緊急に対策を応じなければ、同州の家畜がこの致死的な疾患によって死滅 すると危惧している。 以下、当局はワクチンを買い増すだけの資金がないこと、最も被害の大きい地 区はGutu, Zaka, Chivi およびBikitaであること、州畜産局責任者のコメント など。 ●07-12(0713-0050)#Ea#国境を越えた動物疾患の感染拡大 -アフリカ(南部): 2003年# [1]国境を越えたウシの移動による感染症の拡大。 情報源:IRIN via Reuters news alertnet、2005年7月11日 地域内の感染症サーベイランスや管理の改善にもかかわらず、南部アフリカ地 方で飼育されるウシ4700万頭の約半分が国境を越えた家畜の疾患の脅威に曝さ れていると、新たな研究では警告している。家畜、食料および農業統計」が先 月(2005年6月)に、ボツワナの南部アフリカ開発共同体(SADC)事務局によって 発表された。 以下、その報告書の内容。 [2]国境を越えた動物感染症が、畜産業発展を妨げている。 情報源:Daily News Online, Botswana 2005年6月27日 [1]で紹介されたSADC報告書の記載。 南部アフリカ牛肺疫および口蹄疫の実例。 ●07-11(0713-0060)#C#ボツリヌス症、缶詰食品-ロシア(Rostov地域)# 情報源:Regions ru。 Rostov地域でボツリヌス症患者15名が報告された。Sholohovo 地区(rayon)で は、ボツリヌス症により女性2名が死亡した。専門家は、食品を消費する際に 十分に注意するよう勧告している。ボツリヌス症は、一般にボツリヌス菌 _Clostridium botulinum_が産生する毒素に汚染された食品の摂取が原因とな る、重篤な中毒症である。 州衛生疫学サーベイランスセンターは現在、(感染源となった食品の)販売場所 と食品工場を調査している。 内科医らは、膨らんだ缶詰の中身を食べないように勧告しており、また缶詰を 作る場合には一層の注意をするように忠告している。 [Moderator注:Rostov州の位置(ロシアヨーロッパ地方の東部、Nero湖沿い)、 ボツリヌ中毒症の概説、米国科学アカデミー紀要誌に公表された、牛乳のボツ リヌス毒素汚染事例に基づいた生物テロ原因菌としての危険性を評価した論文 の紹介。] ●07-11(0713-0070)#C+#マールブルグ病-アンゴラ(49)# アンゴラ:Uige州でのマールブルグ病流行制圧過程で得た経験の評価。 情報源:国境なき医師団(MSF)情報、7月11日。 MSFチームが最初にアンゴラのマールブルグ病流行地区に到着した2005年3月後 半には、同チームはマールブルグ病流行を制圧するために徹底的な、一見無慈 悲ともいえる、対策を取らざるを得なかった。4ヵ月後、これまでに患者391名 中350名の死者を出した(致死率89.5%)マールブルグ病流行は沈静化しつつあ るように見える。過去数週間で新規患者数名が確認されたのみであるため、 MSFでは緊急対策を終了し、その活動を引継いでいる。しかし、チームは今回 の対策から学んだ教訓の評価で多忙である。 以下、今回のアンゴラのマールブルグ病流行の中心地であったUige州でMSFチ ームが当初経験した疾病への恐怖や誤解に基づく住民からの反発を克服してマ ールブルグ病流行を制圧していく経緯(入院を拒否する患者の自宅での家族へ の感染伝播リスクの低減対策など)の記述。 [Moderator注:1ヵ月前の2005年6月5日、アンゴラ保健省はマールブルグ病患 者423名を報告した。そのうち357名が死亡した。患者のほとんど全てがUige州 で発生した。同州では、患者412名、死亡患者346名が報告された。2005年6月 17日のWHO更新情報では、アンゴラ保健省がUige州で患者422名、死亡患者356 名を報告したとしていた。接触者21名がUige州で、111名が他の地区では経過 観察されている。2005年7月7日にMSFによって報告された患者数と死亡患者数 が、WHOや保健省により報告されたそれらよりも少数である理由は明確ではな い。しかし、Uige州でのマールブルグ病流行がほぼ確実に成功裏に制圧された というのは明らかである。 アンゴラでのMSFチームの経験は、高圧的な取り組み方が逆効果となっている ような状況に直面している他の援助機関にとって、有益な実例となるであろ う。] ●07-12(0713-0080)#C#食中毒、イベントホール-アルジェリア# アルジェリアの複数のイベントホールで、多数の食中毒患者が報告される。 情報源:Al Bawaba。 アルジェリア貿易省発表の食中毒に関する統計データによれば、アルジェリア 品質管理局により記録された患者の46%がイベントホールでの飲食が原因であ るのに対し、26%はレストランでの飲食、11%が大学の食堂での飲食が原因で あったことが示された。 2005年7月11日付のAl-Khabar紙は、アルジェリア品質管理局責任者Mr. Ramadanの発言として、イベントホールでの食中毒症例が多数となっている原 因は、午前中に調理されたものが夕食時に給仕されるためであると報じた。 食中毒の原因食品としては、24%が食肉製品、23%がクスクス、22%がデザー トであった。 [Moderator注:このアルジェリアからの報告は、明らかにイベントホールで給 仕される食品の適切な冷蔵保存の必要性を示している。] ●07-08(0713-0090)#C# 病原性大腸菌O157、湖での遊泳- 米国(ミネソタ州)# Anoka郡で発生した病原性大腸菌O157集団感染事例で、小児が発病。 情報源:WCCO (MN)。 Anoka郡の湖岸で発生した病原性大腸菌O157集団感染事例で小児少なくとも2名 が入院したと、州保健局が7月8日に発表した。ミネソタ州保健局では、これま でに2005年6月21日~23日の間にCoon湖岸で遊泳した小児が発病していると指 摘した。 保健当局は、年齢2~13歳の小児での病原性大腸菌O157:H7感染確定患者4名を 記録している。そのうちの2名は一時入院したがすでに退院した。保健当局で は、患児らは湖で泳いで1日~5日後に発症したとしている。今回の事例では、 溶血性尿毒症症候群を合併した患者は発生していないとされている。Anoka郡 当局は問題のビーチを7月8日に閉鎖し、再開は検査で安全が確認された後とな る予定である。 [Moderator注:記事中には湖水から病原性大腸菌O157が検出されたとは記載さ れていない。したがって食中毒が原因であった可能性も残されている。 最近のPediatrics誌(2005年6月6日号)に掲載された、病原性大腸菌O157感染の 合併症である溶血性尿毒症症候群のリスクを低減させる治療法に関する論文の 紹介。] ●07-12(0713-0100)#C+#ポリオ- アフリカ(05): アンゴラ# 国連の機関がアンゴラで2例目のポリオ患者を報告。 情報源:CNN online / AP。 国連の保健機関(WHO)は7月12日、2例目のポリオ患者がアンゴラで確認された ことから、この致死性の感染症がアフリカ南西部にある同国内で拡大している 可能性があると発表した。 WHOのポリオ撲滅計画報道官Oliver Rosenbauer氏はAP通信社に対して、「流行 であるのは間違いない。」、「今後も拡大が続くものと観られる。」と語った。 アンゴラ当局は首都ルワンダ市から約644km南にある港湾都市Lobitoで2例目の 患者を報告した。同市では今月初めアンゴラで4年ぶりとなるポリオ患者が報 告された。 Rosenbauer氏は、2例の病因ウイルスは遺伝子的に関連しており、2例目の患者 がアンゴラ国内に単独に輸入された可能性は小さいと指摘した。 ●07-12(0713-0110)#Ep# Tomato leaf curl New Delhi virus、チリペッパー- インド# インドでのチリペッパーに感染が認められたTomato leaf curl New Delhi virusに関する初報告。 情報源:英国植物病理学会誌、11巻。
by sank100
| 2005-07-14 13:08
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