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●08-15 (0818-0080)#Ep#大豆さび病、アジア株-米国(サウスカロライナ州)#
情報源:StopSoybeanRust.com、8月15日。 サウスカロライナ州の商業用栽培畑で初の大豆さび病事例確認、これまでの最 北地での発生。 アジア大豆さび病(Asian soybean rust [ASR])がサウスカロライナ州南部ハン プトン郡の大規模農場で確認された。以下略。 ●08-19 (0819-0010)#C#クリプトスポリジウム症、水泳プール-米国(モンタナ 州)# モンタナ州の小児がクリプトスポリジウム症に集団感染。 情報源:WTOP News / AP、8月18日。 マジソン郡の保健当局は、腸内寄生虫感染症が、先週明けの患者2名から週末 の患者30名確認に至った拡大の経過を知るために、最近の診療記録を集めてい る。先週最初の患者2名が報告された際に、その内の児童1人が泳いでいたこと が確認されたため、Fredericktown市営プールは、予防策として、自主的に閉 鎖された。当局は8月16日に、現時点でどのようにして、またどこで感染が広 まったかは不明であると発表した。 ミズーリ州南東部にあるマジソン群保健局に勤務する正看護師Teresa Clark氏 によれば、8月8日、2名の家庭医がそれぞれ別個に、小児1名はクリプトスポリ ジウム症であり、もう1名はランブル鞭毛虫症であると報告した。 以下、市民プールが感染源ではないとみる同氏のコメント、市民プール以外の 遊泳施設での感染予防に対する取り組みなど。 [Moderator注:クリプトスポリジウムとジアルジア(ランブル鞭毛虫)の2種類 の原虫は、水泳プールで伝播されることが多い。幼若な小児による「Fecal accidents (プール内での排便)」と通常の水泳プールの残留塩素濃度に対する 原虫側の耐性が原因となって、汚染されたプールでの小規模な集団感染は防止 が困難である。今回の事例では、水泳プールが疑われているが、感染源はまだ 特定されていない。] ●08-14(0819-0020)#C#デング熱/デング出血熱最新情報、2005年(25)# 目次 [1] Guadeloupe, Martinique(仏領アンチル列島) [2] フィリピン(Misamis Occidental州) [3] ベトナム [1] Guadeloupe, Martinique(仏領アンチル列島) 情報源:Invs.sante、8月12日。 Guadeloupe島: デング熱の疫学サーベイランスデータによれば、2005年6月以来毎週確実に患 者数が増えている。定点医師ネットワークにより確定される、デング熱疑い患 者数が2週間連続して流行域値を越えたことを受けて、流行の開始は7月1日か らと確認された。 6月に最も患者数の多かった地区は、南部のBasse-Terre島(Basse-Terre, Saint-Claude, and Gourbeyre)とSaint-Martin島である。2005年8月1~6日に、 定点医師ネットワークは、臨床症状による疑い患者158名と生物学的検査によ る確定患者142名を報告した。流行の地理的拡大は続いている。デング熱患者 は今でもBasse-Terre島中心部、Grande-Terre島、Marie-Galante島で報告され ている。 Martinique島: 例年になく早期から、デング熱患者の季節性再発の域値が減少している(患者 が多発している)。流行域値は、6月中旬以来7月中旬まで、減少が続いている。 患者数が最多なのは中央部(Fort de France, Lamentin, Saint-Joseph, and Schoelcher)、南部(Riviere Pilote, Marin, and Francois)、北部(Trinite and Basse Pointe)である。2005年6月1日~8月10日の間に定点医師ネットワー クはデング熱疑い患者242名を報告し、そのうち、234名が生物学的検査で確認 されている。今回の流行開始以来、Martinique島では1200名が感染しているこ とが、定点ネットワークのデータから推計される。 以下、対応策については原文参照。 [2] フィリピン(Misamis Occidental州) 情報源:Sun.Star,Philippines、8月15日。 Misamis Occidental州でもデング熱患者発生。 セブ島の事例に続いてMisamis Occidental州でも、憂慮すべきデング熱患者発 生に関連して、非常事態が宣言された。非常事態宣言は、8月12日の州議員が 満場一致で採択された決議案に含まれている。デング熱患者は、州内の17地区 で確認されている。 2005年6月から現在まで349名の患者が発生し、うち9名が死亡している。患者 のほとんどは小児であった。感染中心地はTangub、OzamizおよびOroquieta市 で、ほとんどの患者がここで発生した。 死亡患者9名中8名が小児で1名は10代である。死亡例中6例がTangub市で発生し た。 以下、対応策についての州知事の指示や、州議会議員のコメント。 [3] ベトナム。 情報源:Xinhua, China、8月10日。 ベトナム政府は過去1カ月間に、南部のメコンデルタ地方で、デング熱患者 5500名を確認したため、今年の総患者数は15,500名以上となった。このうち死 亡例は17名である(仮のCFRは110/100,000)。 現地の患者の大部分がSoc Trang、Dong Thap、Hau Giang、An GiangおよびBac Lieuの各省で発生しているが、その地域では気候が媒介蚊の成育に最も適して いると、現地の新聞Saigon Liberation紙が8月11日報じた。 現地保健当局は、8月と9月にデング熱が流行する可能性があると予想しており、 住民に対して、もっと積極的に蚊やボウフラを駆除するよう奨励している。 当局は昨年(2004年)、死亡患者101名を含むデング熱患者73,300名を報告して いる(CFRは138/100,000)が、それらの統計はその前年(2003年)に比べて、それ ぞれ74%、108%の増加であった。 ●08-18(0819-0030)#Er#豚連鎖球菌、ブタ、ヒト患者-中国(15)# 投稿者:CW Leung (Dr.、香港在住)。 国際的な専門家でも、中国では以前から住民に豚連鎖球菌感染流行が発生して おり、江蘇省もその感染源となったことを認識していない可能性がある。 1998年夏季(7月および8月)中に、江蘇省で住民に致死性の豚連鎖球菌感染事例 が発生し、14名が死亡した上、ブタ8万頭が死亡した。その事例の疫学的調査 結果や臨床的記述(診断、微生物学的確認や治療など)は中国医学誌に詳しく報 告されている。患者と死亡したり発病したブタとの疫学的関連性は、今回の四 川省における流行に類似していて、患者は(時間的に)散発的に発生し、地理的 にも散在していた。単一の感染源による流行やヒト-ヒト感染伝播は記録され ていない。 ある報告では、25名が罹患し14名が死亡した(死亡率は56%)。連鎖球菌トキシ ックショック症候群(STSS) を呈した16名中13名が死亡した(粗死亡率は81 %)。 連鎖球菌性髄膜炎を呈した9例のうち、死亡したのは1例のみであった(粗死亡 率は11%)。臨床像は、その臨床型の分類方法を除けば、最近の四川省の報告 に類似している。四川省患者は4つのカテゴリーに分類されている、つまり(1) 通常型(ショックや髄膜炎を伴わない軽症の熱病)、(2)STSS(高い死亡率)、(3) 髄膜炎(感音性難聴を高率に伴う)、そして(4)混合型(STSSと髄膜炎、および 高い死亡率を伴う)。原因菌は、最近の四川省における流行と同じ_S. suis_ 血清型2株と確認された。疫学的関連も四川省で確認されたものと同様である。 したがって、豚連鎖球菌感染の集団患者発生は、中国では決して新しくはない が、英語やその他の世界の医学誌では新しいかもしれない。 現在も解明されていないのは、四川省におけるブタの死亡の程度である。8月5 日の公式発表(新華社 致死的な細菌によって、わずかに豚644頭のみが死亡したと報告されている。 以下、取り上げた江蘇省の事例に関する中国語文献(英文の要約付き)の紹介。 ●08-18(0819-0040)#Ea#鳥インフルエンザ-アジア(03):日本(埼玉県)、家禽、 H5型株# 埼玉県の養鶏施設で鳥インフルエンザ感染症例が確認された。 情報源:Xinhuanet.com、8月18日。 埼玉県鴻巣市にある養鶏施設のニワトリが、検査で鳥インフルエンザウイルス (に対する抗体)陽性となったと、農水省が8月18日に発表した。 同省によれば、検出されたのはH5型ウイルス(に対する抗体)であったが、施設 内では大量死が発生していなかったことから、病原性がより低い株であったと 考えられるとしている。埼玉県は、施設内のニワトリ98,300羽を処分し、施設 から半径5km以内のニワトリおよび鶏卵の出荷を禁止すると決定した。問題の 施設は加工食品用の鶏卵を生産していた。 ●08-17(0819-0050)#C#腸チフス最新状況、2005年(05)# 目次:[1]&[2]フィジー。 [1]患者100名が腸チフスと診断確定された。 情報源:Fiji Times、8月17日。 保健省は、2005年これまでに、腸チフス患者100名が確認されていると発表し た。公衆衛生局長は、保健省がその他にも、疑い患者と治療され経過観察され ている感染キャリアー多数を確認していると述べた。これまでに確認された患 者100名のうち、38名は中央部から、1名は西部から、最多の61名が北部から報 告された。感染が発生して以来、患者2名が死亡した。 公衆衛生局長は、Bua地域のWainunu地区で新たな事例発生が疑われたことを受 けて、北部の保健当局者は警戒態勢にあるとしている。同氏は、保健省が、 Wainunu地区で住民12名が腸チフスに似た症状を呈しているとの報告を受けた と明らかにした。これ以前の報告では、児童・生徒5人が腸チフスと疑われ、 Bua地域での児童・生徒からの腸チフス患者数は45名となったとしていた。 以下、関係者による北部のBua地域の患者発生状況の報告。 [2]児童・生徒が腸チフスのため入院。 情報源:Fiji Times、8月17日。 Ratu Luke小学校および中学校の児童・生徒11人は現在も腸チフスの疑いで Nabouwalu病院に入院している。Nabouwaluの病院当局は児童・生徒の病状につ いて一切の情報の提供を拒んでいる。 患者からの血液検体と学校からの飲料水検体が採取されたが、検査結果は未着 である。また患児の便は検査のためLabasa病院に送付された。同校は、先週児 童・生徒11人が腸チフスの疑いでNabouwaluに収容されたのを受けて、閉鎖さ れた。 ●08-18(0819-0060)#C#日本脳炎-インド(Uttar Pradesh州):疑い、情報提供 依頼# [1]投稿者:Dr. R. K. Vaid(Uttar Pradesh州畜産衛生局)。 現地テレビ記者は(取材先の)政府系病院から、インドのUttar Pradesh州 Gorakhpur地区で、小児に脳炎患者100名が確認されたと報告した。 [2]インド北部で脳炎のため46名が死亡。 情報源:Reuters AlertNet。 保健当局は8月17日、インド北部のUttar Pradesh州各地で広範囲に発生してい る脳炎により、46名が死亡したと発表した [Moderator注:入院患者数から計 算すると死亡率は約20%]。モンスーン期間中に発生した今回の流行により、 その他に180名が入院しているが、その多くが重体である。 日本脳炎と呼ばれる脳炎の急性型である、この水系感染症(飲料水媒介性感染 症)は、蚊によって感染伝播されるウイルスが原因である(原文のママ)。 「患者の90%が小児である。」と州保健局局長が明らかにし、「毎年雨期にこ の致死性ウイルスの活動性が高まるのは稀でないが、今回は例年に比べ被害が 大きいようだ。」と語った。2004年にはUttar Pradesh州で約50名がこの感染 症により死亡した。インドでは今年のモンスーン期に例年より雨量が多く、衛 生状態の悪さから、現地では水系感染症の拡大懸念が高まっている。 [Moderator注:小児(全体の90%)を主体に患者が発生しているUttar Pradesh 州での脳炎流行については詳細な情報がないし、また他の病因が除外されたわ けでもないが、ウイルス性の病因、特に日本脳炎ウイルスを疑うのは妥当と思 われる。複数のProMED Moderatorが、モンスーン期間中のインドのこの地域で 繰り返されるウイルス性脳炎にコメントしてきた。そうした事例は、毎年の流 行が終息するたびに、最終的な診断が確定されないまま報道が途切れることが 多い。ProMED 編集部では、現状に精通し、この地区の水系感染脳炎の病因に ついて専門知識のある投稿者からの情報提供を期待する。] ●08-18(0819-0070)#Ea#口蹄疫-モンゴル:OIE# モンゴルでの口蹄疫(ウイルスA 型)。 情報源:OIE Disease Alert Messages。 報告日:2005年8月18日。 現地からの緊急報告は8月12日に受領された。検査による診断は8月17日になさ れた。 流行発生地:モンゴル東部のDornod県Bayantumen郡。 症例が発生した群の個体数:ウシ118頭。 症例数:ウシ118頭。 以下、流行対策の概要。 ●08-18(0819-0080)#C-#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(117):WHO更 新情報# 鳥類でのH5N1型鳥インフルエンザ感染の地理的拡大;現状の評価と公衆衛生上 の意義-WHO更新情報第28報。 情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、8月18日。 2005年7月後半以来、各国政府当局からOIEに寄せられた公式報告から、H5N1型 鳥インフルエンザウイルスがその感染範囲を拡大させていることが示されてい る。ロシアとカザフスタン当局は、7月報半に家禽での鳥インフルエンザ流行 を報告し、8月初旬にその病因がH5N1型株であることを確認した。同ウイルス 株に感染した渡り鳥の死亡も報告されている。両国での鳥インフルエンザ感染 発生は、共用の水源地での家禽と野生の水鳥同士の接触が原因とされる。今回 の事例は両国で記録された初の高病原性H5N1型鳥インフルエンザ流行である。 両国とも、これ以前はH5N1型株の感染が存在しないとされていた。 以下、ロシアとカザフスタンでの鳥インフルエンザ流行の概要(略)。 8月初旬、モンゴル当局は同国北部の湖2カ所で発生した渡り鳥89羽の大量死を 受けて、緊急報告を発した。病因として鳥インフルエンザAウイルスが同定さ れたが、血清型は決定されていない。また同時期に、中国のチベット地方でも、 家禽でのH5N1型株流行が確認された。 以下、2003年以来鳥インフルエンザ流行の確認が続いている東南アジアでの感 染状況、H5N1型鳥インフルエンザウイルスを保有した渡り鳥により感染が拡大 されているという仮説を裏付ける証拠。 公衆衛生上の意義: (要旨)1997年と2003年の香港、2004年初期以来の東南アジアで実際起きたよう に、家禽でのH5N1型株感染が新たに発生した地区では、同様のヒト患者発生の 危険性が存在する。患者の大部分が辺地で発生し、その大部分が死亡したり発 病した家禽への直接的な曝露と関連している。各地域で異なる家禽の飼育密度 とその飼育方法がヒト患者発生のリスクに影響している可能性がある。 汎流行の可能性評価: (要旨)新たな国で家禽でのH5N1型鳥インフルエンザ感染拡大が発生する可能性 は除外できない。同ウイルス感染の地理的な拡大は、ヒトへの曝露機会を増大 させるため、懸念される。ヒトの間で急速に伝播されるH5N1株の新興は、汎流 行の端緒となる可能性がある。 ●08-18(0819-0090)#Er#クリプトスポリジウム症、水泳プール-米国(ミズーリ 州):州名の訂正# 情報源:ProMED-mail。 「0819-0010#Er#クリプトスポリジウム症、水泳プール-米国(モンタナ州)」と して投稿したが、発生地の州名はモンタナ州でなく、ミズーリ州であったとい う、訂正記事。 ●08-18(0819-0100)#Ea#鳥インフルエンザ-アジア(04):EU更新情報、H5N1型 株# [1]鳥インフルエンザ感染は、西シベリア地方から南部ウラル地方へと拡大。 情報源:Ria Novosti、8月17日。 ロシアでの鳥インフルエンザ感染の拡大により、鳥類薬113,000羽が死亡した と農業省が8月17日に発表した。同省の新聞発表は、同ウイルス感染の被害が 確認された西シベリア地方と南部ウラル地方の6地域での実例を引用している。 以下各地(Altai territory、Tyumen地域、Omsk地域、Kurgan地域、 Chelyabinsk地域、Novosibirsk地域)での被害状況。 獣医学当局は、鳥インフルエンザ感染はロシア国内の人口が密集した35地区で 確認され、その他69地区で発生が疑われている。 [2]高病原性鳥インフルエンザは、ロシア西部に拡大していると報告される。 情報源:Eurosurveillance weekly report, Vol 10 (8)、8月18日。 高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)は、ロシアの鳥類において、西方へと感染を 拡大しているようである。当局は、ウラル山脈の直ぐ東に位置する Chelyabinsk市周辺の養鶏場15カ所で飼育されていた家禽での新たな鳥インフ ルエンザ流行を報告している。PCR法による予備的な検査結果によれば、病因 株は鳥インフルエンザウイルスA/H5N1型株であると示された。この結果はまだ 国際的な鳥インフルエンザ委託研究所によって確認されていないが、ロシア当 局は、症例の発生した村々で毎日戸別訪問を行ってヒト患者発生の有無を調査 していると報告されている。 以下、渡り鳥によって今後H5N1型株がヨーロッパ地方に持ち込まれる可能性に 対し、EU各国の講じている対策。 ●08-18(0819-0110)#Ea#鳥インフルエンザ-ヨーロッパ(02):ロシア (Kalmykia)、感染疑い# Kalmykia、Bashkortostanでの家禽の大量死は、鳥インフルエンザとは無関係。 情報源:Itar-tass、8月18日。 Bashkortostan 村および Kalmykiaでの家禽の大量死は、全く鳥インフルエン ザとは無関係であったと、Rosselkhoznadzor地域連邦動植物衛生検査局責任者 がItar-tass通信社に明らかにした。 同氏は、「予備的な検査結果によれば、家禽の死は塩分中毒が原因であっ た。」、「家禽は誤ってウシ用の飼料が与えられていた。」と述べた。 また、Kalmyk 共和国で発生した家禽の大量死は、寄生虫感染症である蠕虫病 が原因で発生したと加えた。 ●08-18(0819-0120)#C#原因不明の疾患-キューバ(Santiago州):情報提供依頼 # キューバ:Santiago de Cuba州で、原因不明のウイルス性感染症患者発生。 情報源:CubaNet、8月12日。 過去2週間に渡りSantiago de Cuba州で発生している嘔吐と血性下痢を来す感 染症に罹患した患者を治療するため、Ambrosio Grillo および Clinico Quirurgico病院に特別治療室が設置された。(Mod注:症状はアメーバ赤痢症に 類似する。) 今回の流行はキューバで最近行われたカーニバル期間中に始まり、当初は、 Reparto Sueno地区で販売された傷んだピザとスパゲッティの摂食が原因とさ れた。発病したカーニバル参加者の長い列が、Saturnino Lora地域病院前に認 められた。 カーニバルに参加しなかった人にも嘔吐と下痢の症状が認められたため、住民 は病因を汚染された飲料水と考え始めた。(Mod注:当局は、残留塩素濃度が不 十分であったとしている。) 現地の医師らは、デング熱の病因ウイルスに類似したウイルスが原因と指摘し ている。 [Moderator注:嘔吐と下痢は、デング熱ウイルスや、ウエストナイルウイルス やセントルイス脳炎ウイルスといった他のフラビウイルス感染では、一般的な 症状ではない。詳細情報の提供を希望する。] ●08-18(0819-0130)#C#病原性大腸菌O157、旅行者-英国(スコットランド)トル コからの輸入例# トルコから帰国したスコットランド人旅行者で発生した病原性大腸菌O157感染、 2005年7月~8月。 情報源:Eurosurveillance.org。 トルコから帰国したスコットランド人旅行者で、病原性大腸菌O157集団感染が 確認された。2005年7月25日以来、病原性大腸菌O157感染確定患者10名、疑い 患者5名がスコットランド健康保護局に報告されている。患者8名の病因株はフ ァージ型(PT) 8型と同定された。これらの8件中7件が、ベロ毒素VT1およびVT2 の遺伝子を持ったPT8型株であった。 旅行者15名中7名が、トルコ南西部のリゾート地Marmaris, Icmelerあるいは Turuncに滞在したが、それらはお互いに10km以内に存在している。3名は40km ほど離れたPeriliに滞在したが、その後クルーズ船に乗船した。到着港は不明 である。2名は50km離れたDalamanに滞在し、別の2名は300km以上離れたAlanya に滞在し、残る1名は80km離れたGumbetに滞在した。発病日は7月15日~8月4日 であった。 ヨーロッパ全域の感染症情報ウェブサイトEnter-net参加者 ( これらの患者発生の警報が出され、8月16日にはEarly Warning and Response Systemを通じて、EU加盟国の保健大臣に警報が送付された。英国の旅行業者連 合にも情報が提供された。 スウェーデン在住のEnter-net 参加者は、Enter-netに対して、トルコの Marmarisに滞在して7月8日に発病した旅行者での病原性大腸菌O157感染症例1 例を報告した。分離された病因株はeae遺伝子を持ち、VT1 および VT2を産生 した。この比較的一般的な病原性大腸菌O157株による他の複数の患者も英国内 で確認され、旅行との関連があるか調査されている。しかし夏季中は、多くの ヨーロッパ諸国で病原性大腸菌O157感染患者報告が増加する。 ヨーロッパでは以前にも、海外渡航者での病原性大腸菌O157集団感染事例が報 告されているが、一般的には、帰国後の旅行者での旅行中の感染症についての データはほとんど存在しない。 患者間の関連についてはまだ確認されていない。トルコの保健当局にも警報が 発せられている。 以下、同様の患者発生についての情報提供の呼びかけ。
by sank100
| 2005-08-19 21:42
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