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●10-26(1026-0090)#Ea#鳥インフルエンザ-ユーラシア (31):中国、ドイツ#
目次: [1]中国 (湖南省)、ニワトリおよびアヒル、H5型高病原性株 [2]ドイツ (Rhineland-Palatinate)、ガン、感染疑い [1]中国 (湖南省)、ニワトリおよびアヒル、H5型高病原性株、情報源: Reuters alertnet、10月26日。 中国当局は、同国東部での別の流行に引き続いて、中央部の湖南省にある村で、 ニワトリおよびアヒルでの致死性鳥インフルエンザ発生を報告したが、すでに 制圧したと宣言した。国際獣疫事務局のウェブサイトによれば、中国当局は10 月25日に、国連当局に対して、省都Changshaに近いXiangtan郡での今回の流行 を報告した。WHOは、鳥インフルエンザH5N1型株は中国およびアジアの多くの 諸国内で家禽に土着感染しており、容易にヒト・ヒト感染するように変異する のは単に時間の問題である可能性が出ている。中国当局は、これまでにヒト感 染患者を報告していない。 北京にある農業省当局は、湖南省の流行を確認したが、詳細を明らかにしなか った。報告では。ニワトリおよびアヒル687羽が発症し、545羽が死亡、合計で 2487羽が今回の流行で処分された。 以下、今回の流行を受けた中国当局の対応、前に報じられた国内の他の地域で のH5N1型株流行について (詳細は原文参照のこと)。 [Moderator注:中国当局の情報の透明性が改善されたこと、中国当局からOIE に通知された湖南省での流行の概要。感染が発生したXiangtan郡Wantang村の 位置情報など。] [2]ドイツ (Rhineland-Palatinate)、ガン、感染疑い、情報源:The Times、 10月26日。 英国およびヨーロッパを致死性の鳥インフルエンザから守るための、世界中で 捕獲されたすべての鳥類の輸入禁止と鳥類フェアー、展示会およびショーの禁 止が、24時間以内に実施される予定である。 一方、10月25日に、ドイツのNeuwiedにある湖で死亡して発見された渡り鳥に、 鳥インフルエンザ感染兆候が確認された。同じ場所で発見された他の23羽の野 鳥については、感染は確認されなかった。 H5N1型株感染を確定するためには、更なる検査が必要であるが、今回の発見は、 EU全域への警報となった。もし感染が確認されれば、ヨーロッパ本土の中心部 への同ウイルスの感染拡大となる。 以下、H5N1型鳥インフルエンザウイルスのヨーロッパ域への感染拡大を受けた EU各国での動き、影響 (詳細は原文参照のこと)。 ●10-26(1027-0010)#Ea#鳥インフルエンザ-ユーラシア(32):クロアチア# クロアチア、H5N1型株、ハクチョウ、診断確定;致死的H5N1型ウイルスがクロ アチア鳥インフルエン症例で確認される。 情報源:Reuters alertnet、10月26日。 クロアチア当局は10月26日、検査により、10月第3週に東部にある池で死亡し て発見された野生のハクチョウから致死性のH5N1Kた鳥インフルエンザウイル ス株が確認されたと発表した。獣医学専門家Vladimir Savic氏は、「英国 Weybridgeにある研究所での検査結果により、H5N1型ウイルスが確認された。 養鶏関係者はこの事実を深刻に受け取り、家禽を屋内で飼育するよう再度強調 したい。」と語った。 (中略) クロアチア当局は、同ウイルス株の感染拡大を予防するため、週末にGrudnjak 養魚池周囲の家禽17000羽を処分した。別の野生のハクチョウ2羽が死亡した近 隣の池周囲でも、家禽1万羽が処分された。 以下、当局担当者らによるコメント(詳細は原文参照のこと)。 ●10-26(1027-0020)#Er#インフルエンザワクチン、交叉免疫(02)# 投稿者:Julian Tang (香港中華大学微生物学科助教授、Prince of Wales病 院)。 ProMED-mail記事「インフルエンザワクチン、交叉免疫:情報提供依頼、 #20051019.3051」への応答。 前の自らの情報提供依頼の呼びかけに応答してくれた関係者全員に感謝したい。 以下に、寄せられた情報の要約を記す。もし私の解釈に問題がある場合は、指 摘してください。 ワクチン組成: すべての(split-productタイプの)インフルエンザワクチンは、ウイルスの膜 表面の微細なHA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)抗原を含む。不活化 インフルエンザワクチン製造に関するWHOとCPMPガイドラインに従って、全て の承認インフルエンザワクチンは管理され、そのHA(すなわち、株毎に15マイ クログラム)成分に基づき頒布される。NA成分は能書には記載されない。した がって、NA成分が表示されていないのは、単に法的規制が原因である。 ワクチン交叉免疫誘導(N1成分による): この話題に関する応答の大部分が推論的であるが、概して2つの対立的な見方 が存在する。一定の交叉免疫があるという意見と、アジアでのH5N1型株感染患 者(その多くが以前にH1N1型株のワクチン接種や自然感染を経験しているはず) の致死率の高さ(ヒトでのH5N1型株の不顕性感染は存在しないという前提で)か ら感染予防に効果の期待できる交叉免疫はないとする意見の紹介。 ●10-26(1027-0030)#Ea#鳥インフルエンザ-ユーラシア(33):インドネシア、 英国、EU# 目次: [1]インドネシア(Bali)、感染疑い [2]英国、輸入された検疫中の野鳥での高病原性鳥インフルエンザ [3]EU当局は公式に、捕獲された生きた鳥類の輸入を禁止 [1]インドネシア(Bali)、感染疑い、情報源:Jakarta Post、10月26日。 インドネシア政府は、バリ島での鳥インフルエンザが疑われる家禽の大量死事 例を調査中。 インドネシア当局は10月26日、鳥インフルエンザ感染の可能性の恐れが高まる 最中、リーゾト地バリ島での個人が飼育するニワトリ数十羽の死について調査 を行った。バリ州畜産局長官Ida Bagus Raka氏は、「今回の事例が、鳥インフ ルエンザと言うのは時期尚早。」と語った。村人は、過去5日間に、それまで 異常なかった家禽25羽以上が突然死亡したとしているが、Raka氏は、ヒトには 危険性のないニューカッスル病の可能性があると述べた。検体が診断検査のた め研究機関に送付されたが、結果判明の時期は不明である。 以下、現地住民の状況説明、H5N1型株によるこれまでの被害。 [2]英国、輸入された検疫中の野鳥での高病原性鳥インフルエンザ、情報源: Reuters newsalert、10月26日。 英国当局は、先週検疫中に鳥インフルエンザに感染した鳥類が2羽いた可能性 が高いと発表。 英国当局は10月26日、先週検疫中にH5N1型鳥インフルエンザに感染した鳥類が、 これまで報じられた1羽でなく2羽いた可能性が高いと発表した。 当局は10月23日、鳥インフルエンザは検疫中のオウム1羽で確認されたが、そ の組織検体は検査中に他の個体からの検体と混じったため、2例目の鳥も感染 していた可能性が出ており、確定できなくなっていると発表した。環境食糧地 方省長官は議会に対して、「当局は現在、H5N1型株が10月16日に死亡した2羽 から採取した検体で確認されたと考えている。」と報告した。問題の2羽は、 共に検疫中であったスリナムと台湾から輸入された外来性の鳥類2群に属し、 専門家はH5N1型ウイルスが台湾から持ち込まれ、検疫中に感染伝播されたとい う仮説で、調査を進めている。別の1羽は検疫地区内で10月16日以前に死亡し、 一群の鳥類のうち32羽は分析にため冷凍保存されている。 以下、環境食糧地方省長官のコメント。 [3]EU当局は公式に、捕獲された生きた鳥類の輸入を禁止、情報源:EU press release IP/05/1351、10月26日。 鳥インフルエンザ:EU当局は、第3国からの生きた野鳥の輸入を禁止。 加盟各国は10月26日、欧州委員会による商業目的の家禽以外の生きた野生鳥類 の第3国からの輸入を禁止するとした草案を、食物連鎖動物衛生常任委員会 (SCFCAH)の会議で議決した。以下、今回の決議案の解説(詳細は原文参照のこ と)。 ●10-26(1027-0040)#C#腎症候性出血熱-ロシア (Khabarovsk地域) # ロシア:ハバロフスク地域での腎症候性出血熱流行。 情報源:Regnum.ru News Agency、10月26日。 過去10日間に、ハバロフスク地域では、腎症候性出血熱(HFRS)患者6名が記録 された。腎症候性出血熱患者6名が発生したことから、ハバロフスク地域では 腎症候性出血熱が流行状態にあると考えられる。患者は、Bikinskiy, Vyazemskiy および Khabarovsk地区で発生した。ハバロフスク地域では昨年1 年間で、腎症候性出血熱患者16名が記録されたのみであった。現地疫学者によ れば、ハバロフスク地域の齧歯類の50%が腎症候性出血熱の原因となるウイル スに感染している。腎症候性出血熱は、飛沫やげっ歯類の生息地からの粉塵に よっても伝播される。 [Moderator注:平均で、1年間にハバロフスク地域で記録される腎症候性出血 熱患者数は、20名~100名である。しかし、2004年には、ハバロフスク地域は 腎症候性出血熱感染ハイリスク地域リストには含まれなかった。ハバロフスク 地域はロシアの極東地方に位置し、東はオホーツク海および日本海に接する。 南は、ハバロフスク地域は中国黒龍江省と接する。南西および西部はアムール 地方に接し、北西部および北部はSakha共和国と、北東部はMagadan地域と接す る。Sykgote-Alin, Jzhugzhur, および Suntar-Khayat山脈が、領域の大部分 を占める。州都は、人口58万3千人のKhabarovsk (Lat 48o 30'N; Long 135o 5'60"E)である。]
by sank100
| 2005-10-27 21:59
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