以前の記事
2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●11-03(1107-0010)#C#ウエストナイルウイルス-ロシア#
情報源:Yugmedia, Russia、11月3日。 Rostov地域では2005年年初以来、ウエストナイル熱患者15名が確認されている。 患者全員が検査で診断が確定された。地域衛生疫学センターの広報部によれば、 ウエストナイル熱の抗原(ウエストナイルウイルス)が、Rostov地域の Myasnikovskiy およびPeschanokopskiy地区で検知されている。 [Moderator注:Rostov地域は、ロシア南部のドン川河口に位置し、Stavropol およびVolgograd地域と接している。以上の地域はすべて、南部連邦地域に属 する。 今年夏期中に、Volgograd, Rostov およびAstrakhan地域では、住民150名がウ エストナイル熱に罹患し、そのうち35名が死亡した。現在、生物学者、ウイル ス学者および昆虫学者が、これら地域で精力的に調査を進めている。] ●11-05(1107-0020)#Ea#鳥インフルエンザ-ユーラシア(52):ルーマニア、渡 り鳥、OIE# [1]情報源:OIE Disease Information Vol 18 - No. 44。 報告日:2005年10月31日。 10月21日にVaslui郡で死亡して発見されたサギから検出された鳥インフルエン ザウイルスは、H5N1型と確定された。 定法のアミノ酸配列解析の結果、高病原性株に合致するPQGERRRKKRGLFモチー フが確認された。これは、Novosibirsk (ロシア), Qinghai 青海省(中国), ト ルコ および以前のルーマニアでの分離株でも確認されている。予備的な系統 学的解析(核酸約300 bp)の結果、今回のルーマニア株は、上記の分離株群と同 一グループに属することが確認され、最近似株は配列が100%一致したchicken Romania Av 1210/05株とトルコでの分離株であった。 [2]情報源:OIE Disease Information Vol 18 - No. 44。 報告日:2005年11月1日。 事例の初確認日:10月7日。 事例の開始日:10月4日。 診断方法:検査。 事例発生地:Constanta 郡Mihai Viteazu地区Vadu-Oii村近郊のドナウ川。 事例の詳細: 種/曝露/発症/死亡/処分/屠殺 ガンおよびハクチョウ... / 3 / 3 / ... / ... 問題の個体は、Vadu-Oii村近くのドナウ川から約1km離れた人口のまばらな地 区で死亡して発見された。渡り鳥の群の一部であった可能性がある。遺伝子解 析の結果、H5型株と確認された。 ●11-01(1107-0030)#C#ウエストナイルウイルス最新状況、2005年-西半球 (18)# 米国CDC/ArboNET 報告(2005年)。 情報源:米国、CDC、ベクター媒介性感染症、ウエストナイルウイルス、11月1 日。(記事内容を要約して記す。詳細は原文を参照のこと。) ヒト:2005年11月1日時点で、米国で総計2581名のWNV感染患者が以下の42州か ら報告された。 [Alabama, Arizona, Arkansas, California, Colorado, Connecticut, Delaware, Florida, Georgia, Idaho, Illinois, Indiana, Iowa, Kansas, Kentucky, Louisiana, Maryland, Massachusetts, Michigan, Minnesota, Mississippi, Missouri, Montana, Nebraska, Nevada, New Jersey, New Mexico, New York, North Carolina, North Dakota, Ohio, Oklahoma, Oregon, Pennsylvania, Rhode Island, South Carolina, South Dakota, Tennessee, Texas, Utah, Wisconsinおよび Wyoming] 。以下、州別の患者数の詳細、患者2581名中、1053名(41%)がウエ ストナイル脳炎・髄膜炎(神経侵襲性)で、1363名(53%)がウエストナイル熱 (非神経侵襲性)、165名(6%)が詳細不明と報告された。死亡患者数累計は83名 となった。 ●10-05 (1107-0040)#Ep#Potato smut-チリ# 情報源:アメリカ植物病理学会誌、Plant Disease Notes。 2005/068;Potato smutの病因である_Thecaphora solani_に関する最近の研究。 ●11-06(1107-0050)#C-#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(161):WHO渡 航情報、更新# 情報源:WHO、2005年11月。 高病原性H5N1型鳥インフルエンザ流行を経験している諸国へのおよびそれら諸 国からの旅行者に関する渡航勧告-2005年11月。 以下の勧告は、WHOの定めた6段階汎流行警報の第3相に一致している。すなわ ち、新たなインフルエンザウイルス株によるヒトへの感染が発生しているが、 ヒトの間では、効率的・連続的に感染拡大が認められない段階である。この勧 告は、疫学状況やそれに関連したリスク評価の変更に従って変更する可能性が ある。 インフルエンザ汎流行の異なる相の前および最中での対策適用についてのWHO ガイドラインは、2005年に発表されたWHO世界的インフルエンザ準備計画に要 約されている。 各国政府への勧告: WHOは、H5N1型鳥インフルエンザ感染が発生しているいかなる地区への渡航制 限も勧告していない。WHOは、それに関連したヒト感染患者が報告されている 諸国を含め、鳥類での高病原性H5N1型鳥インフルエンザ流行を経験している地 区への渡航制限を勧告していない。WHOは、H5N1型感染地区からの旅行者のス クリーニングを勧告していない。WHOは、現時点では、感染地区からの旅行者 の定常的なスクリーニングも勧告していない。しかし、各国の当局は、渡航者 に対して、鳥インフルエンザのリスク、リスク回避、症状、発症の際に、いつ どこに届け出るか情報提供を行いうる。 旅行者への勧告: WHOは、旅行者に対して、感染国ではハイリスク環境に近づかないよう勧告す る。鳥類で鳥インフルエンザ感染が確認されている地区への旅行者は、感染し た鳥類(羽毛、排泄物および加熱されていない食肉や鶏卵を含む)に直接、感染 防御なしに曝露されてなければ、感染リスクが高まったとは考えられない。 WHOは引き続き、旅行者に対して、生きた家畜の市場、養鶏場および放し飼い や飼育ケージ内の家禽との接触を避けるべきであると勧告する。感染した鳥類 の排泄物中には、多量の鳥インフルエンザウイルスが排出されることが知られ ている。感染国の住民は、死亡した渡り鳥や発病した野鳥との接触を避けるよ う勧告される。 感染した家禽やその排泄物に汚染された表面や物と直接接触することが、ヒト への感染の主要な経路と考えられている。曝露のリスクは、感染した鳥類の屠 殺、羽むしり、食肉加工、調理の際最も高まると考えられる。十分に加熱調理 された家禽やその製品が感染源となりうるとした証拠はない。 渡航者は、追加情報を求める際は、地域の医療機関や保健当局に連絡すべきで ある。 ●11-06(1107-0060)#Ea#鳥インフルエンザ-世界各国(03):FAO更新# 情報源:食糧農業機関/ Avian Influenza Disease Emergency (FAO/AIDE)によ る鳥インフルエンザ情報更新第35号、11月5日。 鳥インフルエンザ感染の最新情報: H5N1型高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)は西方へと感染拡大している。流行は トルコ、ルーマニアおよびクロアチアで確認された。ロシアでは、散発的な発 生が報告され、感染地区の家禽の一部が死亡したり処分された。中国の主要な 農業地区で鳥インフルエンザ感染が再燃したことも懸念される。ヒトの死亡患 者は、インドネシア、タイおよびベトナムで診断確定されたり、疑われている。 ヨーロッパ、近東およびアフリカでは、種々の予防対策の実施を開始した。 以下、各国の状況(クロアチア、ルーマニア、ロシア、トルコ、英国、中国、 タイ、ベトナム、インドネシア、カンボジア)、H5N1型以外/型不明の感染発生 国の状況(ドイツ、カナダ、日本)、その他の情報(ウクライナ、韓国、ギリシ ャ、マケドニア、イラク、イラン)、追加的な諸国(上記の各国以外で、鳥類の 大量死を報告している諸国名)、現状の評価(省略、原文参照のこと)。 ●11-06(1107-0070)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(162):中国、 感染疑い# [1]情報源:Xinhua News Agency, China Daily report、11月6日。 鳥インフルエンザ感染患者の可能性除外されず。 保健省報道官は、湖南省で報告された死者1名を含む肺炎患者3名の鳥インフル エンザウイルス感染可能性は除外できないと発表した。同報道官は、保健省が、 合同調査を行い死因を特定するため、WHOの専門家を招聘したと伝えた。 中国中央部の湖南省在住であった3名は、現地の家禽にH5N1型鳥インフルエン ザ流行が発生した後の2005年10月に、原因不明の肺炎で発病した。その内の1 人、12歳の少女が死亡した。この患児の9歳になる弟と36歳の中学校教師は快 復した。全員が、鳥インフルエンザ感染地区在住であり、原因不明の肺炎に罹 患したため、報道官は、鳥インフルエンザ感染が否定できず、更なる診断検査 が実施される必要があると述べた。こうした診断検査は現在、中国疾病対策セ ンター内の関連検査室により実施されている。短期間に病因が特定できないた め、中国当局は原因特定のため、WHO専門家を招聘した。前の報道では、死亡 した患児とその弟は、鳥インフルエンザ検査陰性と伝えられていた。 以下、過去数週間に中国国内で発生した家禽での鳥インフルエンザ事例、首相 による鳥インフルエンザ対策特別予算の発表。 [2]情報源:The Sydney morning Herald, Associated Press report、11月6日。 中国:WHOが中国の鳥インフルエンザ疑い患者を調査する予定。 2005年10月に12歳少女が死亡し、他の2人が発病した原因がH5N1型鳥インフル エンザウイルスであるのかを確認するため、中国政府はWHOの支援を要請して いると発表した。もし1名でも感染が確認されれば、中国では(今回の鳥インフ ルエンザ流行で)初の感染患者となる。 以下、今回発生した患者3名の情報と事例の経緯、WHO中国事務所の広報担当官 の今回の事例に関するコメント、遼寧省での鳥インフルエンザ流行を受けた当 局の対策、中国北京で11月6日に新たに発効された家禽へのワクチン接種を義 務づけた規制など。 ●11-06(1107-0080)#C#ウイルス性胃腸炎最新状況、2005年(16)# 目次: [1]ノロウイルス-オーストリア [2]ノロウイルス、学校-カナダ(Vancouver) [1]ノロウイルス-オーストリア、情報源:Eurosurveillance weekly, Volume 10, Issue 10、10月20日。 オーストリア:ケータリング業者からの食品摂取が原因となったノロウイルス 集団感染、2005年9月。 2005年9月7日、急性胃腸炎の集団患者発生が、南部オーストリア公衆衛生局に 報告された。患者全員が電機機器製造工場の従業員で、2005年9月6日に発症し た。従業員1357人中約120人が、嘔吐and/or下痢を呈した(発病率8.8%)。同じ 日に多くの患者が発生したことから、点源集団感染が示唆された。同工場では 2交代制の従業員の食事(軽食、昼食および夕食を含む)を現地のケータリング 業者から取り寄せていた。 以下、この事例について実施された疫学調査結果、診断検査結果(RT-PCR検査 の結果ノロウイルスが病因と特定された、ケータリング業者従業員11名と工場 従業員8名の計19名からの検体すべてで、陽性結果が得られた)、感染源は確定 されていないが、ケータリング業者の調理スタッフが食品をノロウイルスで汚 染した可能性が高いことなど。 [2]ノロウイルス、学校-カナダ(Vancouver)、情報源:Komo News, Seattle、 11月4日。 ノロウイルス感染によりVancouver市内の学校が閉鎖される。 ある小学校の生徒約30%が、ノロウイルスが原因と考えられる急性胃腸炎に罹 患し、授業は11月7日まで中止されている。 Evergreen学校区管理責任者Robert L. Corley氏は、Mill Plain小学校の生徒 および職員143人が、11月3日までに、嘔吐、嘔気および下痢を呈したと明らか にした。同校は、漂白剤を用いた徹底した消毒のため11月4日に閉鎖され、再 開は11月7日となる予定である。 以下、ノロウイルス感染の解説(中略)。 保健当局は、集団感染のノロウイルス株亜型解析を実施している。同校の給食 部門は、調理担当者が発病しておらず、健康調査報告でも問題点が指摘されな かったため、関係ないと考えられている。
by sank100
| 2005-11-07 15:36
| ProMed-mail
|
ファン申請 |
||