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●11-18(1121-0010)#C#デング熱/デング出血熱最新状況、2005年(37)# 目次: [1]インドネシア [2]インドネシア(Central Java) [3]中国(香港) [4]インド [5]インド(New Delhi) [6]フィリピン(Pangasinan) [7]マレーシア [8]シンガポール [1]インドネシア、情報源:The Jakarta Post, Indonesia、11月18日。 デング熱患者数が増加し、新たな死亡患者発生。 9歳の少女が11月17日、デング熱の診断で入院して2時間後に、ジャカルタ西部 にあるTarakan病院で死亡した。病院の広報担当Hendry Manik氏は、ジャカル タ北部Pademangan Utara地区に家族と住んでいた患児は、11月17日午後10時30 分に集中治療室に収容され、12時30分に死亡したと発表した。同氏は、2005年 11月だけで、患者2名がデング熱のために同院で死亡したと語った。また、同 院では11月17日に患者5名が入院したため、デング熱患者数は、小児患者15名 を含む49名となったとしている。 ジャカルタ保健局広報官Evy Zelvino氏は、雨期が近づいているため、デング 熱患者数は、過去数ヶ月に渡り増加を続けていると述べた。ジャカルタ保健局 の統計によれば、2005年1月~10月の間に、首都では、死亡患者74名を含むデ ング熱患者16840名が記録された[致命率:人口10万人当たり439例]。他方、同 市内の医療機関では、デング熱患者の入院が続いている。以下、市内各地の医 療機関での患者入院の状況、過去数年間の大ジャカルタ圏でのデング熱患者数 の推移。 [2]インドネシア(Central Java)、情報源:The Jakarta Post, Indonesia、11 月16日。 Semarangで、デング熱のために80名が死亡。 Central Java州でのデング熱の拡大は、警戒状態に達しており、2005年年初以 来の死亡患者80名が報告されたと、保健当局高官が11月15日に明らかにした。 同州保健当局責任者Budihardja氏は、同期の患者総数は3531名であり、致死率 は2.3%、人口10万人当たりでは2265名となると述べた。デング熱患者は Central Java州の全ての地区(regencies and municipalities)から発生してい るが、Semarang地区の患者数が最多で、死亡患者16名を含む1340名が記録され ている[致死率1.2%]。Budihardja氏は、デング熱発生の原因を衛生状態の悪 さと指摘した。 以下、上記の統計でも昨年同期比では患者数は減少しており、その背景には政 府の衛生状態改善の取り組みがあること、デング熱対策に政府が予算を計上し たことなど。 [3]中国(香港) 、情報源:News.gov.hk, Hong Kong、11月18日。 健康保護センターは、24歳女性の輸入デング熱患者を確認したが、これで、今 年のデング熱患者数は25名となった。全例が輸入患者である。患者は、10月24 日から11月7日までインドネシアを旅行した。11月8日に、発熱、咳および咽頭 痛で発病した。11月9日以来、United Christian病院で治療を受けており、現 在病態は安定している。患者の自宅での接触者は、発症していない。 以下、住民、海外渡航者へのデング熱感染予防の呼びかけ。 [4]インド、情報源:The Tribune, India、11月17日。 デング熱患者数は、[2004年以来?] 62%の増加を示している。当地ではすでに 数名がデング熱によって死亡した。マラリアの感染も拡大しており、今年は患 者数が53%増加した。保健局は、しかし、デング熱あるいはマラリアによる死 亡患者を診断確定できていない。 関係当局による公式統計によれば、2005年には、デング熱確定患者34名とマラ リア患者242名が確認されている。昨年には、デング熱患者21名とマラリア患 者158名が同局により確認されたのみであった。過去5年間では、最多のデング 熱患者数は2001年に報告されたが、最多のマラリア患者数は2003年に記録され た。2003年のデング熱感ジャスは32名であった。今年は、これまでの増加傾向 からして、大幅な患者数増加の可能性がある。 以下、インドの公式統計は実際のデング熱/マラリア患者発生を捕捉できてい ない実態 (詳細略、原文参照のこと。) [5]インド(New Delhi)、情報源:NewKerala.com, India、11月14日。 11月15日インドの首都[New Delhi]では、18名ものデング熱患者が報告され、 患者数の累計は、死亡患者9名を含め868名となった。今回の患者のうち4名は、 他の州からの患者であった。患者のうち、592名はニューデリー市民であり、 116名がUttar Pradesh州、59 名が Haryana、1名がRajasthan州出身で、100名 は別の州出身である。以下、ニューデリー市内の地区別の患者数、2003 年、2004年のデング熱患者統計(詳細略、原文参照のこと。) [6]フィリピン(Pangasinan)、情報源:Sun Star news, Philippines、11月11 日。 これまでに実施された血液培養検査に基づいて、政府の医官は、Pangasinan州 のデング熱患者から、デングウイルス2亜型株が検出されたと確認した。地域1 医療センター(R1MC)の主任であるDr Jesus Cantoは、確認された2株は、主に 州西部の患者に認められる非病原株と住民を苦しめている病原性株であると指 摘した。 以下、地域1医療センター(R1MC)を受診・入院したデング熱患者の概況、血液 成分分離装置を用いた治療。 [7]マレーシア、情報源:Bernama.com News, Malaysia、11月15日。 Pahang州在住の11歳少年がデング熱により死亡。 Pahang州Kuala Lipis地区Kuala Medang在住であった11歳少年が、11月12日に デング熱により死亡した。この症例は、先週唯一の死亡患者であった。 保健省疾病対策局長官Dr Ramlee Rahmatは、2005年11月第2週に、デング熱疑 い患者数は、前週の542名から751名へと、208名増加したと発表した。内訳は、 712名が(通常の)デング熱患者であり、39名がデング出血熱患者であったとし ている。11月12日時点での今年のデング熱患者累計数は、死亡患者86名を含め 34485名[致死率:人口10万人当たり249例]であった。昨年同期のデング熱患者 累計数は、死亡患者84名を含む26870名[致死率:人口10万人当たり313例]であ った。地域別では、Selangor 州が最多の患者数を記録し [患者数11 367名、 死亡患者数24 名、致死率:人口10万人当たり211例], 以下 連邦地区 [患者数 5027名、死亡患者数名、致死率:人口10万人当たり279例] および Penang 州 [患者数3129名、死亡患者数 7 名、致死率:人口10万人当たり2224例]であっ た。 [8]シンガポール、情報源:People's Daily Online、11月15日。 11月14日付けChannel News Asia報道によれば、シンガポールでは今年これま でに、デング熱患者13425名が記録された。この統計は、患者9459名が記録さ れた2004年通年のそれより42%増となっている。11月12日までの1週間の患者 数は175名であり、その前週の222名よりも減少した。シンガポールでは2005年 9月に、デング熱患者数の急増が認められ、9月18日~24日の週には最高記録の 713名に達した。今年これまでに19名がデング熱のために死亡した[致死率:人 口10万人当たり142例]。 ●11-18(1121-0020)#C#炭疽、ヒト患者、ウシ-ジンバブエ(Masvingo)(04)# [1]情報源:AllAfrica.com。 過去数週間Masvingo 州内の大部分の地区で発生している炭疽流行により、住 民3名とウシ130頭が死亡した。死亡患者は、家畜14頭の死亡患者が報告された 被害の最も大きい地区であるBikitaで発生した。ヒトと家畜の両方で炭疽症例 が再発生したことから、獣医学局は警戒を強めている。同局は今回の流行が週 内の畜産業に与える被害に懸念を表明した。州獣医学局担当官Dr. Charity Sibandaは11月17日、Bikitaでの炭疽による死亡患者3名と死亡したウシ数十頭 を確認した。以下、Dr. Sibandaによる州内の炭疽流行被害の詳細。 [2]情報源:SW Radio Africa Zimbabwe news。 全土で問題となっている水飢饉が続いている。専門家は、緊急の解決が必要と 指摘している。動物は国立公園内で死亡しており、市民は数カ月間(十分な)水 無しで生活している。 以下、水不足により危機に瀕しているジンバブエ国内の野生動物の状況(詳細 略、原文参照のこと。) ●11-20(1121-0030)#Ea#鳥インフルエンザユーラシア(71):野鳥、ベトナム、 英国、クウェート# 目次: [1]ベトナム、ウ(鵜) [2]英国、輸入Mesias [3]クウェート、フラミンゴ、疑い [1]ベトナム、ウ(鵜)、投稿者:Nial Moores。 前の記事(#20051118.3355 [1]:ベトナム、ウ(鵜)-情報提供依頼)への応答。 2000年3,4月および11月にベトナムのメコンデルタ地方で、河口および後背地 の湿地調査を行ったBirds Korea代表からのこの地域で確認されるウ(鵜)に関 する情報提供記事 (訳省略、原文参照のこと。) [2]英国、輸入Mesias、情報源:BBC News、11月15日。 英国環境食糧地方省の疫学報告に対して、台湾政府は、「中国産の鳥類を英国 やその他の諸国に合法的に出荷するため、鳥インフルエンザ感染が発生してい ない台湾を利用しようとして、利益第一の業者が鳥類mesiasを中国から台湾へ と密輸した可能性は十分にある」と表明した。 以下、上記表明を裏付ける1998年に発生した同様の事例の紹介。(訳省略、原 文参照のこと。) [3]クウェート、フラミンゴ、疑い、情報源:Weekly OIE disease information、11月18日。 報告日:2005年11月10日。 病因:鳥インフルエンザウイルスH5N1型。 事例の初確認日:11月9日。 定期の鳥インフルエンザサーベイランス過程で、海岸近くの個人所有の施設で 飼育されていたフラミンゴ2羽中1羽が鳥インフルエンザウイルスH5N1型に対す る抗体陽性と確認された。 検査機関:動物衛生局、ウイルス学研究室。 検体の提出:11月2日。 以下、検査方法とその結果の詳細。 感染源:渡り鳥の排泄物の可能性。 以下、感染対策、その他の情報 (訳省略、原文参照のこと。) ●11-20(1121-0040)#Er#デング熱/デング出血熱-スーダン(Kordofan):否定、 情報提供依頼# 情報源:ProMED-mail。 11月12日付けProMED記事「デング熱/デング出血熱最新状況2005年(36)」 (#20051112.3309)に以下の情報が含まれていた。 「[1]スーダン(Kordofan). 10月に発生したスーダン中央部のKordofan地域南 部でのデング熱流行により、約75人が死亡し300人が発病したとWHOと保健省が 木曜に発表した。スーダンで最初の記録されたデング熱流行は、Red Sea州で 1980年代半ばに報告された。その際の致死率は25%であった。」 今回の報告での異常に高い致死率 (75/375 = 20%) にはコメントが必要である。 一般的に報告されているデング熱の致死率は5%以下であるが、15%以上の致 死率を示す流行もある。5年以下の間隔で、異なる血清型による流行が繰り返 される地区が存在する。スーダンでの前回報告されたデング熱流行は20年前で あるので(記事中の文献参照のこと)、デング出血熱患者のデング熱患者に対す る比率は、キューバでの2001年~2002年の流行(それ以前の流行は20年以上前) の際に認められたそれに近似すると予想される(デング出血熱患者数/デング熱 患者数= 81/12 889、死亡患者はほとんど発生しなかった。) フラビウイルス属は、血清学検査で交叉反応性を示すことで有名であり、デン グウイルスが実際に分離されたか、PCR法で同定されたか確認することが重要 である。Kordofan地域のNuba Mountains地区では数十年前に黄熱の流行が発生 した。それが除外されていることを望む。 以下、参考文献の表題と要旨。
by sank100
| 2005-11-21 13:39
| ProMed-mail
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