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●11-03(1104-0010)#C#流行性耳下腺炎、学生-英国#
情報源:Medical News Today、11月2日。 英国全土の学生での流行性耳下腺炎流行。 英国全土の大学当局は、最近の学生に発生した流行性耳下腺炎流行を制圧する ために、大規模MMR(麻疹・流行性耳下腺炎・風疹)ワクチン接種キャンペーン を開始している。健康保護局(HPA)は、もし現在の流行が継続した場合には、 2004年年末までに、学生や青少年3,000名近くが流行性耳下腺炎に罹患する可 能性がると考えている。 今回の流行で考えられる一因は、流行性耳下腺炎が、年齢が行き過ぎて、小児 の定期接種ではMMRワクチンが受けられない青少年に発生しているためという 可能性がある。「これらの若者(1982年~1990年生まれの、14歳~22歳)は、麻 疹ワクチンのみの接種を受け、大部分が麻疹・風疹の混合ワクチンの接種を受 ける予定となっている。」、「しかし、極一部しかMMRワクチンを受ける予定 ではなく、十分な感染予防効果を保証するために重要な、2回目のMMRワクチン 接種を受けるものはほとんどいない。当局は、学校卒業者や大学新入生といっ たこの年齢層の若者がMMRワクチンの接種を受けるべきと勧告する。」とHPAの Dr. Mary Ramsayが語った。 Oxford, Manchester, Leeds, Kent, Nottingham、およびBirminghamにある各 大学当局は、キャンパス内ワクチン接種日を計画したり、学生ウェブサイトや 新聞を通じて流行性耳下腺炎の特徴を掲示している。 (NHS(英国の国民健康保険)健康開発局からの新聞発表に基づいた記事。) ●11-03 (1104-0020)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(135):香港、鳥類# [1]情報源:Xinhaunet.com、11月3日。 香港で渡り鳥が検査でH5N1型ウイルス株に陽性。 香港農業水産自然保護局(AFCD、漁農自然護理署)は、11月3日に、Lok Ma Chau 地区で発見された死亡したアオサギが、検査でH5N1型ウイルス株に陽性となっ たことを確認した。 政府広報官は、「Lok Ma Chau制限地区内でLok Ma Chau高速線の作業員により 最初発見された死亡した鳥は、11月1日に診断検査のため、AFCDに持ち込まれ た。この個体からの拭い検体および組織検体は、11月3日に、H5N1型鳥インフ ルエンザウイルス陽性と確認された。」と発表した。 これに対応して、政府は、養鶏場での生物安全性対策の監視、小売市場での家 禽ケージの検査、およびレクレーション公園での野鳥サーベイランスを強化し ている。健康保護センター(CHP)は、公衆衛生モニタリングのためのサーベイ ランス計画を開始した。 以下、政府関係当局による対策の概要。 [2]情報源:Flu.org、11月3日。 中国本土との境界近くの香港域内で発見された死亡したアオサギが、H5N1型鳥 インフルエンザウイルスに感染していたと、政府当局が2004年11月3日に発表 した。 「問題のアオサギは検査でH5N1型株陽性となった。」と政府広報官はメディア に明らかにし、その個体は、最近中国本土との境界に近いLok Ma Chau地区で 死亡して発見されたと加えた。 「当局は、近隣の養鶏場をすでに調査し、それらのニワトリでは鳥インフルエ ンザ症状を呈したり、死亡した個体は確認されなかった」と、農業水産自然保 護局副責任者が述べた。 香港は、渡り鳥の越冬地で、冬季に鳥インフルエンザウイルスを保有した個体 が集積する可能性もあるため、インフルエンザウイルスの専門家が大きな関心 を寄せている。 ●11-02(1104-0030)#C#クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型)-英国:最新 状況2004年(11)# 目次: [1]英国保健省、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)月間統計-2004年11 月。 [2] vCJDキャリアーからの献血による血液供給のリスク。 [3]英国CJDサーベイランスグループの第12回年次報告要旨。 [1] 英国保健省、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)月間統計、新聞発 表、2004年11月1日。 [Moderator注:英国における変異型CJD(ProMED-mailではCJD(new var.)また はvCJDと省略する)発生頻度が既にピークを打ったか、または平衡状態に達し ていることを示しており、保健省の確定または可能性CJD死亡患者の総数表は ProMED-mailでは再録しない。状況に何らかの変化が無い限り、vCJD月間要約 のみ掲載する。毎月更新される表全体は以下の保健省ウェブサイトで閲覧可能 である: vCJD死亡患者、確定例、可能性例などの用語と、症例定義は上記保健省ウェブ サイトか、過去のProMED-mail記事で参照可能である。] vCJD患者要約-死亡患者: vCJD確定例における死亡患者(確定例):105名。 vCJD可能性例における死亡患者(神経病理学的に未確定):39名。 vCJD可能性例における死亡患者(神経病理学的確定実施中):2名。 vCJD確定例または可能性例における死亡患者総数:146名。 vCJD患者要約-存命中:5名。 vCJD確定例または可能性例(死亡または存命中):151名。 (次の更新は12月6日公表予定。) [Moderator注:2004年10月4日に公表された前回の月間統計以後、vCJD可能性 患者での死亡患者数(神経病理学的に未確定)が2名増加したため、vCJD確定 または可能性例における死亡患者総数が146名に増加した。vCJD可能性例患者 の生存者数は5名のままである。従って、vCJD確定または可能性例の患者総数 は現在151名である。] [2]情報源:Associated Press report、10月14日。 英国で2例目の輸血関連のvCJD疑い死亡患者が発生したため、米国の食品医薬 品局FDAで警戒が高まる。 連邦保健担当官は、11月2日に、汚染された血液輸血により変異型クロイツフ ェルト・ヤコブ病vCJDに罹患した可能性が高い英国で2例目の患者報告を受け た。 食品医薬品局FDA当局は、今回の事例の展開を問題視している。血液・組織の 汚染を研究しているFDA検査室の責任者Dr. David M. Asherは、今回の新情報 は、輸血による感染伝播リスクを再評価すべきことを示唆していると述べた。 FDA諮問委員会は、血液製剤によるvCJD伝播を予防するために、現在の安全対 策が有効であるのか、追加的な対策が必要なのかを考慮していた。同局は、英 国に3ヶ月間以上居住した個人や、英国内で1979年以降に輸血を受けた個人か らの献血をすでに禁止している。 英国でvCJD感染が確認された2例で、受血者は、献血時に若く明らかに健康で あった供血者からの血液の輸血を受けた。同委員会は、輸血された個人の内で BSE牛の肉を食べたために、2名が感染する確率はかなり小さく、8万分の1~10 億分の1と説明された。「汚染された血液を介してvCJDに罹患することは現実 性がある。FDA当局はこの問題をそう考えて扱っている」とFDAリスク評価専門 家は述べた。 新たな患者は、無関係の病態で死亡した高齢の女性であった。この女性患者は、 後にvCJDで死亡した供血者からの輸血を1999年に受けたため、主治医が患者の 死後に精査を行った。患者は明らかな神経症状を呈さなかったし、脳、脊髄、 扁桃および虫垂も正常であった。しかし、膵臓と頚部リンパ節に、異常プリオ ン蛋白が確認された。 [3]情報源:Medical News Today、10月19日。 英国でのCJDサーベイランス-第12回年次報告、2003年。 英国でのクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に対する全国サーベイランス計画 は、1990年5月に開始された。1999年に、全国CJDサーベイランス部(NCJDSU)が、 ヒト伝染性海綿状脳症(TSEs)委託研究WHO協力センターとなった。2001年9月に、 2名の中心となる調整官、神経学者(非常勤)および秘書官からなるNational Careチームが結成された。National Careチームは、NCJDSU内に組み入れられ、 CJD患者の治療・介護に関する問題に対応するために設立された。 この12回目報告による情報も、確度の高い症例情報を提供している。CJDのリ スク因子に関する症例・対照研究の方法は、一部の統計学的問題を克服する試 みの中で、変更された。CJD疑い患者での剖検率は、現在それが低下傾向を示 しているものの、英国内の一般的な剖検率から見て、依然として高値である。 以下、詳細なCJD症例報告の概要。 全文は、 ●11-03(1104-0040)#C#麻疹-インドネシア(Alor島):情報提供依頼# [1]投稿者:Andrew Jeremijenko (MD, VICO医療顧問、NAMRU2インフルエンザ サーベイランス計画)、11月3日。 Jakarta Post紙は11月3日に、「5歳未満の小児26名が、過去2週間の間に、 East Nusa Tenggara地域の離島Alor島で発生した病原性の高い麻疹流行で死亡 した」と報じた。「若齢の小児は免疫がないため、治療を受けられない場合は、 暴露から3日後には死に至ることもあった。」 Kupang Post紙は、11月2日に、「原因不明のウイルスにより、Alor島の小児26 名が死亡した」と報じ、その他の村民226名が感染したと加えた。診断は確定 していないが、発熱、咳、鼻汁、および発疹を含む症状に基づき、麻疹と考え られている。しかし、現地の医師は、患児が回復した際、症状は麻疹と同様で はないと述べた。この発言は、皮膚に黒色の病変が認められているという意味 であるらしい。East Nusa Tenggara地域では、住民の90%がキリスト教徒で、 鳥類、ブタ、およびヒトが緊密に生活している。 [2]情報源:The Jakarta Post、11月3日。 Alor島での麻疹流行で小児26名が死亡。 全員が5歳未満の小児26名が、過去2週間の間に、East Nusa Tenggara地域の離 島Alor島で発生した病原性の高い麻疹流行で死亡したと、保健当局が発表した。 East Mataru, Taman Mataru, および Kamafuiの各村で、別の小児200名以上が 同じウイルスに罹患しており、うち4名が重体であると、現地保健当局責任者 Paul S. Manumpil氏が11月2日に、Jakarta Post紙に述べた。同氏は、治療の 遅れが死亡の原因であると指摘した。「患者の大部分が2004年10月待つに感染 したが、適切な治療が行われなかった。」 麻疹ウイルスの感染拡大を防止するため、医療担当者は、3つの村を隔離した。 州立Kalabahi病院院長Yoseph Usen Uma氏は、子供たちは麻疹に対するワクチ ンを接種していない可能性が高いと指摘した。 ●11-03(1104-0050)#C#肺炎、小児患者-中国(上海)(02) # 投稿者:Yang Li。 情報源:Strait News, Sohu.com, Sina.com.cn, Kantianxia.com、11月2,3日。 Googleを使ってネット上の検索を行い、一部の情報を得た。小児5名がBeijing 通りにある上海小児病院(SCH)で死亡した(Dongfangdadaoにも上海小児病院の 別院がある)。現地の感染症担当当局が検体を採取したが、いまのところ、検 査結果は報告されていない。今回の事例のため、同院は、監視下にある(1晩に 5名の原因不明の死亡患者が発生したのであるから、当然である。)。患児は全 員が、上海市内や他の市にある別の病院からSCHに転院となっていた。剖検結 果が判明するのに、10日かかる可能性がある。病院側は、患児は大部分が未熟 児であり、SCHに到着時には重症であったと発表したが、保護者側はこれを否 定した。ある報道記事では、別に小児20名が経過観察下に置かれていると報じ た。こうした状況に注意を払っていくつもりである。 [Moderator注:注目すべき点として、 1)例えば肺炎といった可能性のある病因についての言及がなされていない、 2)コロナウイルス(SARSコロナウイルスを含むウイルス群)は、未熟児の上気 道感染の原因となりうる(参考文献:Sizun J, et al., Acta Paediatr. 1995 Jun; 84 (6):617-20.)] ●11-03(1104-0060)#C#病原性大腸菌O157、ふれあい動物園-米国(ノースカロ ライナ州) # 情報源:News14。 ノースカロライナ州で、患者27名が病原性大腸菌感染の疑い。 ノースカロライナ州で、病原性大腸菌感染疑い患者数が27名に増加したため、 流行調査を調整するための指令センターが開設された。当局では、疑い患者の うち18名で診断が確定したと発表している。 当局は 、流行の感染源として最も疑わしいのは、ノースカロライナ州共進会 (state fair)で行われたふれあい動物園であるとしている。患者14名がこの州 祭りに関連しており、1名はCleveland郡共進会(county fair)に関係があった。 しかし、保健当局は、感染源は完全に確定していないとしている。
by sank100
| 2004-11-04 19:30
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