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●11-04(1106-0010)#Er#日本脳炎-中国(香港)(05)#
投稿者:Dr. Andrew Van Den Hurk (Queensland大学分子微生物科学部微生物 寄生虫学講座、Queensland州保健科学サービス局公衆衛生ウイルス学)、11月4 日。 ヨツボシイエカ_Culex sitiens_の日本脳炎ベクター状況に関するコメント。 ProMED-mail既報20041103-0060 日本脳炎-中国(香港)(04)の記事中で「汽水 域のマングローブ林は日本脳炎ウイルス媒介ベクターの繁殖の温床とはならな い。汽水域はコガタアカイエカ_Culex tritaeniorhynchus_の自然の生息地と はならないし、汽水域で繁殖していると記録された現地のヨツボシイエカ _Culex sitiens_(中国名『海蚊』)は、日本脳炎を媒介しないとのYuen氏の コメントに対して反論したい。 (以下、_Culex sitiens_が、マレーシア、台湾、オーストラリアなどで実験 室レベルにおいて日本脳炎の媒介をする(投稿者らなどによる)報告があり、 マレーシアでは実際にブタを刺咬する記録があること、オーストラリアでは _Culex sitiens_サブグループの_Culex annulirostris_が主要な日本脳炎媒介 種であることというコメントと参考文献5件の記載。) ●11-05(1106-0020)#Ea#炭疽、ウシ-フィンランド(02)# 投稿者:Riitta Heinonen、11月5日。 ProMED-mail 「20041105-0060 炭疽、ウシ-フィンランド」の記事中で Moderator MHJによるフィンランドでの(ウシの)炭疽流行に関する質問と「汚 染された飼料」に関して、説明したい。 フィンランドでは、今年の夏は非常に雨が多かった。農家は最近(サイロに入 れる)貯蔵生牧草を作製したが、それらは土壌が付着していた。1988年の状況 がほぼ今回と同様であった。問題の農場については、30年前にも炭疽事例が発 生したため、我々は飼料が土壌(と炭疽芽胞)で汚染されていたと考えている。 我々は今回炭疽事例が確定した牧場について、以前に炭疽事例が発生したこと があったかを確認しようとしている。 [以下Moderatorにより、投稿者への謝辞と、しばしば炭疽事例ではさまざまな 憶測がなされる傾向があるが、原因究明のためには炭疽芽胞を検出することが 重要であるとの指摘。] ●11-05(1106-0030)#C#キノコ中毒-日本(02)# 情報源:Mainichi Daily News、11月5日。 「突然変異」株スギヒラタケが致死的脳症の原因。 異常に大型化した「スギヒラタケ」が腎障害患者における致死的急性脳症流行 原因の一部になっていると専門家が指摘した。 日本全国で異常に大型化したスギヒラタケが発見されており、こうしたキノコ が成長した環境が劇的に変化し、スギヒラタケが有毒成分を保有する明らかな 原因となっていると推測されている。 (以下、新潟県北部在住の20年以上も人工透析治療を受けている50歳代男性が、 2004年11月6日朝にスギヒラタケ入りの味噌汁を飲用し、急性脳症を発症した が輸液などの処置で全快したこと、今年のスギヒラタケ収穫が、例年より1~2 週間も早く9月上旬に収穫可能であったこと、例年では4~5cm大のスギヒラタ ケが今年は成人の手掌大の大きさのものが収穫されていること、また、金沢大 学教授のコメントとして、スギヒラタケの過剰摂取か、もしくは有毒成分の摂 取が急性脳症の原因である可能性があることのコメント、これまでに本州東部 の東北~北陸地方を中心に、8県から46名の患者が報告され、14名が死亡して いることの記載。) [Moderatorにより、推測としてスギヒラタケに付着したウイルスや細菌が毒素 を産生したり、環境因子により毒素が産生されるようになったりした可能性の 指摘と、2003年11月の感染症法改正により、脳炎患者を入院後7日以内に都道 府県に届け出なければならないように法改正されたことで、原因不明の脳症患 者の届出自体が増加したとのコメント。] ●11-05(1106-0040)#C#病原性大腸菌O157、触れ合い動物園-米国(ノースカロ ライナ州)(02)# [1]情報源:Charlotte (NC) Observer、11月5日。 ノースカロライナ州当局は、病原性大腸菌流行を州博覧会(State Fair)に関連 付ける。 病原性大腸菌が検出された感染者5名全員が同一の菌株に感染したと判明した ことを受けて、保健当局は、病原性大腸菌O157患者少なくとも24名中これら5 名が、2004年10月の州博覧会で感染したかを調査している。 ノースカロライナ州Raleighで開催された博覧会に参加した6例目の患者は、病 原性大腸菌の別の株に感染していると判明したが、保健当局は2004年11月4日 に、この患者も州博覧会に関連があると考えていると述べた。 病原性大腸菌O157感染者少なくとも4名が、州博覧会での患者集団性と同時に 発生している。その4名とは、州博覧会開催前に発病したMecklenburg郡の2名 と、農場に住む子どもとその親である。 (以下、原因究明が進んでいることを強調する州疫学者のコメントと、DNA診 断で既に5名の患者由来の病原性大腸菌O157遺伝子型が一致したこと、患者の 75%が、病原性大腸菌O157への感受性が高い小児患者で、これまでのところヒ ト~ヒト感染による二次患者発生は無いことの記載。) [2]情報源:Raleigh (NC) News & Observer、11月4日。 病原性大腸菌O157感染患者は増加を続けている。 2004年11月3日現在も、目下調査中の病原性大腸菌感染患者数は増加を続けて おり、州保健当局は、患者が(相互に)関連しているか確認するために、一部の 分離菌株の遺伝子診断結果を待っている。病原性大腸菌感染者33名が調査中で あり、患者24名が、州検査室により診断が確定した。 (以下、[PFGEなどの]遺伝子診断により原因菌の遺伝子型を検査していること、 調査対象となっている33名中15名がノースカロライナ州博覧会に関連し、1名 がCleveland郡博覧会に参加し、7名は博覧会には参加しておらず、残りは質問 票を提出していないこと、州博覧会の触れ合い動物園が感染源の可能性がある ため、患者が他の州にも拡大する可能性があること、そのためCDCと共同で監 視を強化していることの記載。) ●11-04(1106-0050)#C#腸チフス-ロシア(Moscow)# 情報源:Russian Information agency Mednovosti.ru、11月4日。 ここ数年間で初めて、腸チフス患者がMoscow市内に永住する住民から報告され た。2004年これまでに、腸チフス患者は、Moscow在住の中央アジア出身者で認 められていた。 2004年7月にMoscow市の政府保健官Nikolay Filatov氏は、2004年上半期に Moscow市内において、腸チフス患者27名が報告されたが、2003年の上半期の患 者数は12名であったと報告した。Moscow市内の腸チフス患者の大部分は、他地 域からの輸入患者である。 [Moderator注:Moscow市内における腸チフス患者報告は、2004年7月の ProMED-mail記事にも記載されている。] ●11-05(1106-0060)#C+#黄熱-ブルキナファソ(05)# 情報源:WHO WER疾患届出、10月29日~11月4日。 2004年10月8日~14日にWHOが受領した疾患届出。 黄熱: 大陸/国名/期間/患者数/死亡患者数: アフリカ/ブルキナファソ/2004年10月5日~8日/1名/1名。 [Moderator注:以前にWHOは、2004年5月11日に、ブルキナファソでの黄熱流行 の報告を掲載していた。2004年8月29日時点で、確定患者総数は9名であり、う ち死亡患者は2名であった(ProMED既報参照。)流行が集団ワクチン接種によ り終息したかどうかの記載は無い。] ●11-05(1106-0070)#Ea#狂犬病、クマ-ルーマニア# 情報源:BBCニュース、10月19日。 ルーマニアの殺人クマが狂犬病に感染。 ルーマニア中央部にあるBrasov当局は、狂犬病感染ヒグマが男性2名を殺害し、 その他に6名を負傷させたことを受け、狂犬病警報を発令した。 Brasov地区は隔離されており、現地の動物は厳重に監視されている。2004年10 月16日にクマによる襲撃が発生した、市周辺部の森林地帯は封鎖されている。 ルーマニアテレビ局は、医師らが狂犬病感染クマやその被害者らと接触のあっ た住民100名以上に対して狂犬病ワクチン曝露後接種を開始していると報じた。 雌グマと考えられるこの狂犬病感染グマは、餌を捜している最中に、キノコ狩 りに出掛けていた5名を襲い、森の別の場所でも3名を襲った。男性1名はその 場で死亡したと言われている。襲撃数時間後に、ハンターらが問題のクマを射 殺した。このクマは救助に来ていた救急隊をも襲撃した。首都ブカレスト Bucharestのパスツール研究所で実施された検査により、クマが狂犬病に感染 していたことが確定した。 (以下、病院当局による2番目の犠牲者が狂犬病でなく糖尿病による容態の悪 化により死亡したことの報告、負傷者の搬送を手伝ったプロカメラマンが大量 の血液に曝露し曝露後予防接種が必要になったとのコメント、クマの見回りに 警察が動員されていること、Brasov市外近郊までヒグマが餌を求めて出現する ことの記載。) ●11-04(1106-0080)#C#A型肝炎-キルギスタン(Bishkek地域、Osh地域)# 情報源:Aki Press news agency、11月4日。 キルギスタン:Bishkek地域とOsh地域におけるA型肝炎流行。 Bishkek地域で、A型肝炎患者発生率の3倍増が記録された。Bishkek地域疫学セ ンターによれば、A型肝炎患者の増加は、最初2004年10月初旬に認められたが、 現在まで増加が続いている。Bishkek地域だけでも先週[2004年10月最終週]の 間に患者97名が記録されたが、これは昨年[2003年]の週間患者数34名の3倍に あたる。保健当局は、患者数がさらに増加するものと予想している。 A型肝炎流行は、キルギスタン南部のOsh地域でも深刻である。2004年8月~11 月に登録されたA型肝炎患者数は、1,874名に達したが、そのうち1,593名(患 者の85%)は年齢14歳未満の小児である。疫学者によれば、A型肝炎患者数の 季節的な増加のピークは、例年の傾向と一致する。 [Moderator注:例年秋にA型肝炎患者の季節的な増加が認められる原因に、興 味が持たれる。ロシアや中央アジアのいたるところで、A型肝炎流行は上水道 供給の欠乏に関連する場合が多い。小児における発生頻度の高さはA型肝炎の 季節的な発生頻度増加が社会的因子によることを示しており、ワクチン接種キ ャンペーンは状況を改善するものと思われる。] ●11-05(1106-0090)#Ep#ミラフィオリレタスウイルス(Mirafiori lettuce virus)-チリ(Chacabuco)# 情報源:アメリカ植物病理学会誌Plant Disease Notes、11月5日。 チリにおけるレタスビッグベインウイルスlettuce big-vein virusとミラフィ オリレタスウイルスの初めての報告。 ●11-05(1107-0010)#Ep#検疫対象疾患、新規データ-EPPO(05)# 情報源: European Plant Protection Organization (EPPO), Reporting Service, 2004 No. 8、11月5日。 2004/118 植物検疫対象疾患とEPPO警告リスト掲載疾患の新規データ。 ●11-06(1107-0020)#Ea#家禽コレラ、水鳥-米国(ユタ州)# 情報源:Daily Herald、11月6日。 現在Great Salt Lakeにおいて数千羽の鳥類を死亡させている家禽コレラ流行 は、ここ数年間で最大規模のものであると、州野生動物当局は2004年11月5日 に発表した。この疾患は、水鳥にとって致死的となるが、ヒトには感染しない。 (以下、3万羽以上のミミカイツブリeared grebeが今回の流行によりGreat Salt Lakeで死亡したことなどの記載。) [Moderator注:家禽コレラは_Pasteurella multocida_1型による疾患である。 この疾患はエアロゾルによる飛沫感染または鳥間の接触、主に糞便への接触や 汚染された餌や水への接触により感染伝播される。(以下家禽コレラの症状、 急速な感染伝播、鳥への接触者に対する注意事項の記載。)] ●11-06(1107-0030)#C-#ダイオキシン、飼料汚染-オランダ# 情報源:Fwi、11月4日。 ダイオキシンの恐れから牧場閉鎖。 家畜飼料の一部でダイオキシン汚染が確認されたのを受けて、オランダの160 軒以上の酪農場および家畜農場が一時的に閉鎖された。 この問題は、オランダ産牛乳の定期検査において安全基準を上回る高濃度のダ イオキシンが検出された2004年10月に、初めて明るみに出た。食品消費者製品 安全局による調査で、間もなくLelystadにある酪農場が追跡され、同牧場は直 ちに隔離された。その後の調査で汚染源がMcCainジャガイモ加工工場により供 給されたジャガイモの皮であることが判明した。(以下、ダイオキシン汚染に 対する当局の対応と暫定的調査結果、欧州委員会の食品連鎖小委員会(food chain committee)も今後状況を審査すると思われることの記載。) ●11-06(1107-0040)#Ec#良くある質問集# 情報源:ProMED-mail、11月6日。 ●11-06(1107-0050)#Ec#ProMED-mailダイジェスト版利用の勧め# 情報源:ProMED-mail、11月6日。 ●11-07(1108-0010)#Ea#ブルータング、家畜反芻類-スペイン# [1]投稿者:Pablo Nart、11月7日。 スペインにおけるブルータング状況。 スペイン半島部におけるブルータング(BT)に関する状況は改善していないよう に見える。2004年11月5日の国際獣疫事務局(OIE)経過報告第3報に報じられた (Malaga州)CoinとToloxにおける新規2件の流行は、お互いに25km離れている が、(Cadiz州)Jimena de la Fronteraで報じられた最初の流行から100km以 上東方にあたる。 (以下、当初の想像以上に流行範囲が広く、その原因としてベクターであるヌ カカ_Culicoides imicola_がイベリア半島西半部に広範囲に分布することが挙 げられるとのコメントと文献2件の紹介。) [2]情報源:EU記者会見記事(Midday Express)、10月29日。 スペインにおけるブルータング状況の総説。 2004年10月14日にCadiz州でブルータングウイルスが検知されて以後、スペイ ン南部からのブルータング感受性種(ヒツジ、ヤギ、ウシ、野生反芻類)の生 きた動物(やその精液、胎仔、卵子)の発送・輸出が禁止された。同時にこの ウイルスの存在はAndalusia地方やEstremadura地方の他の一部地域でも検知さ れた。(以下、輸出禁止地域がさらに広範囲に拡大されていることを示すEU対 応内容の記載。)
by sank100
| 2004-11-08 20:49
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