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●11-17(1118-0050)#C#黄熱ワクチン接種に伴う死亡症例-スペイン(02)#
投稿者:Stephen Seligman (MD、ニューヨーク医科大学、微生物免疫学科)。 「(1029-0020)#C#黄熱ワクチン接種に伴う死亡症例-スペイン#」記事に対する コメント。 死亡した患者は26歳の女性であった。記述からは、旅行前の黄熱ワクチン関連 内臓向性疾患(yellow fever vaccine-associated viscerotropic disease、 YEL-AVD)症例であったようだ。この患者は、これまで文献で報告された旅行前 の黄熱ワクチン関連死亡患者の大部分が高齢者であった点からは、稀な症例で ある。他のリスク因子には、YEL-AVD患者の17%に胸腺摘出術(ProMED-mail #20040916. 2572)の既往があったことが挙げられる。胸腺の機能障害を起こす 別の要因も、この数値を上昇させる可能性が高い。特に、_Herpesvirus hominis_2型が全身播種した劇症型感染患者が、胸腺異形成の成人で報告され ている(Suttonら、1974)。もし剖検が行われたのであれば、胸腺、リンパ節お よび脾臓の記述に特に関心が持たれる。宿主側因子に加えて、少なくとも2事 例では、ワクチン被接種者から分離されたウイルス株が実験動物に対して、病 毒性を増していたことが報告されている(Jenningsら、1994年、および Martin ら、2001年)。 以上の事実から、宿主とワクチンウイルス株の両方で徹底的な調査が実施され るべきである。効果的な抗ウイルス薬も不活化ワクチンも黄熱に関しては存在 しない。従って、2001年以来報告された黄熱ワクチン接種に伴った重症の副反 応事例数は増加しているものの、黄熱が発病した際の高い致命率を考慮すれば、 感染常在地区で、この生ワクチンを継続して使用していくことは十分に正当化 される。以下、参考文献の紹介。 ●11-18(1119-0010)#Ea#BSE、ウシ-米国:疑い(03)# 情報源:Associated Press。 新たなBSE疑い例が確認された。 農務省当局は11月18日、米国で2例目となるBSE(ウシ海綿状脳症)症例が確認さ れる可能性が出ているが、問題のウシは食物連鎖(食糧・飼料)からは除外され ていると発表した。 当局は詳細な情報を発表しておらず、今回の疑い例がどこで確認されたのが言 及するのを拒んだ。当局は、さらなる診断確認までには4日~7日かかり、家畜 業界代表者が言うところの「遅れ」が、牛肉市場の混乱の原因となる可能性が 出ている。 以下、これまでの疑い例や今回の症例に対する農務省当局者のコメント、米国 内でのBSEスクリーニング体制や、日本を初め諸外国による米国産牛肉輸入禁 止措置解除を目指す現政権の意向・活動およびそれによって政府の干渉が増す こと嫌う業者についての解説・記述。 [Moderator注:こうした「疑い例」が次から次ぎへと発生することは、覚悟し ておくべきであろう。診断が確定するまでは、そうした症例は疑い例に過ぎな い。今回の症例以前に、疑い例3例が発生したが、いずれも診断は確定されな かった。]
by sank100
| 2004-11-20 07:14
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