以前の記事
2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●12-08(1209-0050)#Ea#炭疽、野生動物-ウガンダ(北東部):疑い#
情報源:AllAfrica.com、12月8日。 Kampala市発:ウガンダ北東部Kidepo Valley国立公園において炭疽発生の疑い。 ウガンダ野生動物当局(UWA)長官Dr Arthur Mugishaは昨日[2004年12月7日]、 国立公園当局者が先週、原因不明の疾患によりバッファローが死亡したと報告 したと発表した。同氏は、死亡原因として炭疽が疑わしいが、今後確実な診断 がなされるであろうと述べた。Makerere大学関係者は、2頭のバッファローの 屍骸がKidepoの(バッファローが泥を体に塗りつける)水場において発見され たと述べた。 Dr. Mugishaは、4ヵ月前にQueen Elizabeth国立公園で発生した炭疽流行によ りカバ220頭以上が死亡したが、この流行は制圧されたと述べた。しかしなが ら国立公園内のKasenyi 漁村を訪れたMakerere大学関係者は、今回の炭疽はカ バよりもバッファローに多くの感染例を出したと述べた。Dr. Mugishaは「専 門家チームが報告内容に関して調査している」と述べ、「炭疽をチェックする ために保護区域内の継続的監視が実施されるであろう」と加えた。 UWA関係者は、専門家チームにも資金難により活動が制限され、死亡原因を確 認するための検体も採取されていないと述べた。「当地では、毎週約2頭ずつ のバッファローの死亡を確認している」とQueen Elizabeth国立公園主任監督 官Bosco Nuweは12月7日述べた。 [Moderator注:今年これまでにQueen Elizabeth国立公園で発生した炭疽流行 の場合よりも迅速に、Kidepo Valley国立公園状況をUWA当局が調査して確定診 断を究明することを期待したい。彼らの財政状況は不安定のようであるが、ウ ガンダ北部は戦闘や略奪者によって被害を受けており、平穏な時でさえも芳し い状況ではない。] ●12-08(1209-0060)#C#ボツリヌス中毒症、ヒト患者、Botox関連-米国(フロ リダ州)(04)# [1]保健局調査でも、ボツリヌス毒素の曝露源に関して結論が得られず。 情報源:Daytona Beach News-Journal、12月8日。 患者らが、しわ取り治療の注射によりボツリヌス毒素に曝露したのか、それと もその他の経路から曝露したかを確定する検査の結論がでておらず、患者4名 で確認されたボツリヌス毒素の曝露源はいまだに不明であると、当局が2004年 12月7日に発表した。 調査官らは、4名のボツリヌス中毒症患者(ニュージャージー州2名、フロリダ 州南部2名の合計)が、美容整形目的でボツリヌス毒素の注射を受けたと疑って いる。感謝祭の週末[11月27日~28日]以後4名全員が入院している。CDCにおい て実施された検査で3名の血液からボツリヌス毒素A型が検出された。4例目の 患者からは検体が得られなかった。 「今回の事件に関して、患者の病態に関する特異的な原因が何であるか、現時 点ではまだ不明である」とフロリダ州保健局長John Agwunobi氏は述べた。同 氏は、汚染食品から摂取された毒素や、ボツリヌス菌に汚染された創傷から吸 収された毒素によっても、ボツリヌス中毒症が引き起こされると加えた。しか し、この毒素は美容整形のしわ取り治療に使用されることがあり、4名の患者 は「共通の現病歴を持っている、すなわち全員がしわ取り注射を受けていた」 と言及している。 Agwunobi氏は、「私は今回の事例がささいなこととは考えていない」とし、調 査が進行中ではあるが、調査官は患者のうち誰からも詳細な聴き取り調査が行 えていないと述べた。 保健局は、認可された市販のしわ取り治療薬に含有されている通常のボツリヌ ス毒素量が適切に投与されれば、入院した4名のような重症のボツリヌス中毒 症に関連しないとする声明を公表した。 保健局は、現在のところ、今回の4名と関連があると考えられる追加の症例報 告は受領していないが、疫学者らが、別の関連する患者が発生していないかを 確認する活動として、病院、検査室、毒物管理記録を調査しているとも述べた。 当局は、今回の中毒事例がバイオテロと関連する根拠は無いとしている。 [Moderator注:この報告により、今回の中毒症が神経毒(ボツリヌス毒素)A型 によることが確認された。ProMED-mailではさらなる詳細情報を期待する。] [2]投稿者: David E Dassey医師(カリフォルニア州ロサンゼルス保健サービ ス局急性感染症対策部)、12月8日。 ProMED-mail 記事「20041208-0040ボツリヌス中毒症、ヒト患者、Botox関連- 米国(フロリダ州):疑い(03)」中のマウスバイオアッセイに関するModerator コメント[ボツリヌス抗毒素投与により麻痺が改善されれば診断が確定する]は 正確ではない。 「毒素型特異的ボツリヌス抗毒素で処置されたマウスは麻痺が起きないが、未 処置のマウスはボツリヌス中毒症に合致した麻痺が起きることから、注射した 検体中のボツリヌス毒素型の証拠が得られる。1価[A型、B型、またはE型]およ び3価[A-B-E混合]抗毒素が、この目的のために使用可能であり、マウスの生存 や麻痺のパターンに応じて毒素の型を判別できる。」と記載するのがより適切 と思われる。 [以下、さらに他の投稿者も含めて、訂正に対するModeratorの謝辞と弁明。] ●12-09(1210-0010)#Ec#行事日程、2004年(30):第60回INCDNCM# 主題:第60回自然ヒト感染性疾患国際学会例会(the International Conference on Diseases in Nature Communicable to Man、INCDNCM)。 場所:カナダ、アルバータ州カルガリー市。 日時:2005年8月7~9日。 抄録の募集。 ●12-08(1210-0020)#Ep#ダイズさび病、アジア株-ブラジル(複数の州)# 情報源:FXStreet.com、週報。 ブラジルでダイズの栽培が進む。 Parana州南西部のTres Barras do Parana市にある商業的な畑で先週、 2004/2005年収穫期で初のダイズさび病(soybean rust、SR)が確認された。こ の畑は2004年9月に種がまかれ、未収穫であった。ブラジルの農業調査社 (Embrapa)によれば、5つの州でダイズさび病による被害が発生している。 ●12-09(1210-0030)#Ea#原因不明の大量死、鳥類-米国(フロリダ州)(02)# 情報源:The Bradenton Herald。 一連の血液検査、水質検査、鳥類の剖検によっても、この夏Longboat Keyで発 生した野鳥24羽の突然の大量死の原因は解明されなかった。 「今回の野鳥の大量死は普通ではないが、原因解明の手段がない。」と、フロ リダ州魚類および野生生物保護委員会広報担当者が述べた。化学物質汚染が最 も疑われていた。ベニヘラサギroseate spoonbill、オオアオサギgreat blue heron、アメリカトキコウwood stork、ペリカン、シラサギおよびトキを含む これらの野鳥は、2004年6月末から2週に渡って、死亡した。 調査報告によれば、野鳥はHarbor Side Golf Course付近で、死亡したり発病 して発見された。Pelican Man鳥類保護区のスタッフが、発見された発病した 個体のリハビリを試みた。保護区のスタッフは調査内容をコメントするのを辞 退した。 以下、関係者の野鳥の死因についてのコメント。 調査報告では、その後Longboat地区では野鳥の大量死は再発していないとして いる。 ●12-09(1210-0040)#Ec#ProMED-mail運営資金募金の広告2004年(10)# 投稿者:Larry Madoff (ProMED-mail moderator)。 ●12-09(1210-0050)#C#麻疹-インドネシア(Alor)(03)# 情報源:The Jakarta Post online、12月9日。 麻疹流行のため、Alor県で10名死亡。 麻疹流行がAlor県(regency)で発生し、伝えられるところでは、Padangsul Tamalabang亜地区では住民10名が麻疹により死亡し、その他149名が重症とな っていると、当局者が2004年12月8日に明らかにした。 「住民が当局に死亡患者発生を報告し、当局は、患者を治療し、ワクチン接種 を行うために、医師チームを急派した」と、Alor県保健事務所責任者が語った。 10月に発生した麻疹の流行は、Alor県内の他の3亜地区に拡大し、住民26名が 感染のため死亡した。[ProMED既報参照。] [Moderator注:当所2004年10月に同地区で報告された麻疹の流行は、制圧され たようには見えず、現地住民でのワクチン接種も十分に行われていないようで ある。前に投稿者が述べていたように、この地方のように住民集団の免疫が十 分でない地域社会での麻疹流行の際には、死亡患者が多数発生するのは稀では ない。現地の人口(分母)情報がないため、流行の規模は明確ではない。]
by sank100
| 2004-12-11 06:41
| ProMed-mail
|
ファン申請 |
||