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●01-07(0107-0100)#Ec#ProMED-mail DIGEST版利用の勧め#
情報源:ProMED-mail編集部。ProMED-mail DIGESTの広告。 ●01-07(0107-0110)#Ec#ProMED-mail 良くある質問集# 情報源:ProMED-mail編集部。ProMED-mail良くある質問集。 ●01-06(0108-0010)#Ep#火傷病Fire blight、リンゴ、ナシ‐スロバキア# 情報源: European Plant Protection Organization (EPPO、ヨーロッパ植物保 護機構), Reporting Service, 2004 No. 9、1月6日。 2004/140 スロバキアにおける火傷病の病原菌_Erwinia amylovora_の感染状況更 新。 ●01-07(0108-0020)#C#破傷風、大津波関連‐アジア(インドネシア)(02)# [1]投稿者:国際支援団体International SOS、Irene Lai、1月7日。 我々( International SOS)のアチェAceh現地スタッフらは、破傷風のため公立 病院に入院した少なくとも5名の患者を確認している。現時点では、正確な患者 数や破傷風による死亡患者数は不明である。この地域では、破傷風免疫グロブリ ンも欠乏している。 [2]Diane O. Fleming PhD (生物学的安全性コンサルタント、メリーランド州 Bowie在住)、1月7日。 前回のProMED-mail 20050107-0040破傷風、大津波関連‐アジア(インドネシア) の記事のModerator注において、Moderatorが「毒素」とすべきところを誤って 「トキソイド」と誤記したことに関する訂正の指摘。(日本語版ProMED-mailで は誤記を訂正して正確に翻訳している。すなわち:)「破傷風は、破傷風菌 _Clostridium tetani_が産生した破傷風毒素による中毒症状である。」 [Moderator注:投稿者2名の適切な情報提供と、訂正に関する謝辞の記載。読者 の興味のために、トキソイドの使用は1923年にパスツール研究所で始まった。こ の際、(同研究所の)DemontreとRamonが、ホルマリンおよび加熱処理したジフテ リア毒素は無毒されるが、ジフテリアに対する免疫を誘導するのに使用可能な免 疫原となることを発見した。当初Ramonにより「アナトキシン」と呼ばれていた が、これらの成分は現在「トキソイド」として知られている。] ●01-07(0108-0030)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者‐東アジア(03):ベトナム、 疑い# ベトナム:さらに2名の鳥インフルエンザ感染疑い患者発生。 情報源:新華社通信、1月7日。 2005年1月7日時点で、ベトナム南部在住の18歳 少女が鳥インフルエンザ感染疑いのために入院したため、鳥インフルエンザ感染 確定または疑い患者総数は5名になったと、現地の保健当局が1月7日に新華社通 信社に明かした。「患者は高熱と呼吸困難を呈し、昨日[1月6日] 我々の病院に 入院した。この少女がH5N1型ウイルスに感染しているかどうか検査を実施する予 定である」とホーチミン市熱帯病病院副院長Tran Tinh Hien医師は述べた。 Tien Giang省出身のこの少女は、鳥インフルエンザに感染した家禽が発生した地 区に居住していると同医師は加えた。「本日までに我々は、他の南部地域の複数 の病院から総計5名の鳥インフルエンザウイルス感染疑い患者報告を受けている。 別の専門機関ではなく当院で実施された検査では、3名からの検体が鳥インフル エンザ H5N1型株陽性と判明した」とHien医師は述べた。同氏は、H5N1型陽性患 者 3名中、南部 Tay Ninh省出身の16歳少女は市立病院で非常に危険な状態であ り、南部Tra Vinh省出身の9歳少年は今週初めに死亡し、南部Dong Thap省出身の 6歳少年は先月死亡したと述べた。患者全員が、発病した家禽と直接的または間 接的な接触があった。動物衛生局によれば、2004年12月以降鳥インフルエンザの 再発生は北部 1省、南部10省の合計 11省において認められ、家禽約29,000羽の 死亡または強制処分につながった。 2003年12月に始まった前回の流行中には、 飼育されていた全家禽の 17%が死亡または処分され、少なくとも21名のヒト死 亡患者が発生したが、ベトナム政府は 2004年3月下旬にその流行の終息を宣言し た。全国で家禽合計 4,320万羽が死亡するか処分されるかして、総額8,280万米 ドルもの損害が当地の家禽産業に発生した。 [Moderator注:昨日の ProMED-mail 20050107-0070鳥インフルエンザ、ヒト患者 ‐東アジア(03):ベトナム、の記事に加えて、2名の鳥インフルエンザA (H5N1) 型感染疑い患者がいるようだ。従ってベトナムにおける鳥インフルエンザ感染疑 いまたは確定ヒト患者数は現在、 33名(WHOの数字によれば 32名)である。死 亡患者数は変わらず、 22名のままである。] ●01-07(0108-0040)#C#野兎病、ヒト患者、ハムスター咬傷、2004年-米国(コロ ラド州)# ハムスター咬傷に関連した野兎病‐コロラド州、2004年。 情報源: Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) 2004; 53 (51&52) ; 1202-1203、1月7日。 2004年4月、コロラド州公衆衛生環境局(CDPHE)は、ハムスター咬傷に関連して野 兎病と診断された3歳少年の疾患報告を受けた。野兎病は、これまでペットのハ ムスターに関連した症例は知られていなかった。CDPHEは、他のハムスターの飼 い主にも感染のリスクがあるか決定するため、調査を実施した。臨床医や公衆衛 生当局者らは、ペットのハムスターも野兎病の感染源となりうる事実を認識すべ きである。 2004年1月2日から2月8日まで、この少年はDenver市市街地にあるペッ ト販売店で家族が購入したハムスター6匹に曝露した。伝えられるところでは、 それぞれのハムスターは、購入後1週間以内に下痢などの症状を呈するウェトテ イル病"wet tail disease"という疾患により死亡した。1匹のハムスターが、死 亡する直前にこの少年の左手薬指を咬んだ。7日後に、この少年は発熱、倦怠感、 有痛性の左腋下リンパ節腫脹と咬傷部位の皮膚壊死を呈した。アモキシリン・ク ラブラン酸合剤(商品名オーグメンチン)による治療が無効であったことから、 患児は、継続する有痛性左腋下リンパ節腫脹と間歇熱のために、症状発現から 49日後に左腋下リンパ節の切開生検を実施された。採取された組織の培養から野 兎病病原体である野兎病菌(ツラレミア:_Francisella tularensis_)が疑われ る菌株が分離され、CDPHE検査室でRT-PCR法とtimed-release fluorescence法に より診断が確定した。回復期血清では抗体価4,096倍と陽性であり、分離株は CDCにより野兎病菌血清型B型と診断確定した。他の動物との接触や狩猟獣肉摂取、 既知の蚊族やマダニ、吸血性のハエによる刺咬などの野兎病菌曝露に関するリス ク因子は特定されなかった。患者はシプロフロキサシンによる治療で回復した。 ペット販売店の従業員らは、2004年1月から2月の間に、ハムスターでの異常に多 数の死亡を報告したが、その他の動物にはこうした現象は認められなかった。死 骸は検査用には入手できなかった。販売用に飼育されていたネコ2頭中1頭が、血 清学的検査で抗野兎病菌_Francisella tularensis_特異的抗体価が256倍と陽性 であった。従業員はいずれのネコの発病も確認していない。職員、ペット卸売業 者、および 2003年12月から2004年2月の期間にハムスターを購入した顧客につい てのリストを、店主から入手した。購入客18名中15名の住所が特定され、聴き取 り調査が行われた。その内の8名で、購入したハムスターが購入後2週間以内に死 亡したが、死骸は全て廃棄され、検査には回せなかった。この販売店のハムスター に咬まれた後で熱性疾患を発病した顧客1名と職員1名は、血清学的検査で抗野兎 病菌抗体は陰性であった。この顧客の飼育するハムスターが入手できたが、これ も血清学的検査および培養にて野兎病菌陰性であった。このペット販売店の50頭 のハムスター中約80%が、繁殖した個体の引き取りを希望する複数の飼い主由来 のものであった。残りの20%は、2件の小規模ペットブリーダーから購入された。 これらのブリーダーに連絡を取ったが、いずれも、ハムスターや他の動物での異 常に高い死亡率を報告しかった。一方のブリーダーは、ワイオミング州のペット 販売店 2軒にもペットを供給していた。ワイオミング州保健局は、これらの販売 店に関連した野兎病の報告を受け取っていない。ハムスターを野兎病の感染源と して確定するには、患者の発症から診断までの時間が掛かり、感染源疑いハムス ターで検査が行えなかったため、今回は限界があった。それでもなお、その他の 感染曝露リスクが同定されていないために、患者を咬んだハムスターが感染源あ った可能性が最も高い。ペット販売店のネコが野兎病菌の血清学的検査陽性であ ったことは、この販売店の他の動物も野兎病菌に曝露していた可能性があったこ とを示している。加えて、患者の発症とハムスター咬傷の期間が短いこと、ハム スターでの発病報告、ペット販売店でのハムスター大量死などの事実は、感染ハ ムスターが感染源であることを示している。動物園の霊長類に関連した野兎病流 行(文献 1)と同様に、可能性のあるシナリオとして、感染した野生のげっ歯類 が販売店に侵入し、ハムスターの檻を覆う金属スクリーン越しに排尿や排便をし て、感染を拡大させたというものである。感染ネコは、野兎病に感染した野生の げっ歯類を捕獲するか摂取したことにより、不顕性感染あるいは気付かれないう ちに野兎病を発病していた可能性がある。販売店主は、野生のげっ歯類を捕獲す るための罠を設置し、同様な動物死亡が再発したり顧客や職員が発病したりした 際は、州保健局に届け出るように勧告を受けた。その他の患者は同定されていな い。野兎病は、ロシアにおいてハムスター狩猟と関連して発生しているが(文献 2)、米国におけるペットのハムスターに関連してこれまで報告されたことはな かった。しかしながら医師や公衆衛生関係者らは、ペットハムスターが野兎病感 染源となりうることを銘記すべきである。さらに野兎病菌はバイオテロリズムに 使用されうる病原体であるため(文献3)、医師らは野兎病に関する関心を高め るべきである。(以下文献3件の記載。) [Moderator LL注:野兎病の起因病原体 _Francisella tularensis_の保有宿主、 感染疫学、感染経路、これまでの北米における動物間の野兎病動物間感染の疫学 の解説、後略。] [Moderator DS注:上記文献中に引用されている文献2の内容が ハムスターの感染ではなく、ハムスター狩猟業者の感染報告であることの訂正記 事。] ●01-07(0108-0050)#C#黄熱-ギニア(02)#ギニアにおける黄熱。 情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、1月7日。 2005年1月7日時点で、WHOはギニア北部Faranah地域での黄熱流行報告を受領した。 患者6名が2004年10月19日から11月28日の間に報告され、WHO黄熱協力センターで あるセネガルのダカールにあるパスツール研究所により、診断が確定された。ギ ニア保健省(MoH)とWHO合同チームが、緊急に初発患者を調査し、サーベイランス が強化されている。MoHは WHOの支援を受けて、この地域での黄熱拡大を制圧す るために、黄熱集団ワクチン接種キャンペーンを計画・実施した。これまでのと ころ新たな患者は報告されていない。 ●01-07(0108-0060)#C#E型肝炎-インド(ムンバイ市)# インド:ムンバイMumbai市でのE型肝炎流行の感染源は、まだ同定されていない。 情報源:The Times of India、1月7日。 冬季は通常ウイルス性疾患が増加する季節であるが、今年同市内では、心配で稀 な黄疸性感染症が発生している。E型肝炎ウイルス感染(その典型的な所見は黄 疸である)が、市の南部半島部で猛威を振るっていると医療関係者が指摘してい る。さらに懸念されるのは、公衆衛生専門家らが、今回の流行の感染源を同定で きていないことである。2004年には93名がE型肝炎により死亡したが、これは 2003年の約2倍に上る。 E型肝炎は、通常汚染された水や食品を介して感染伝播 する。そのためE型肝炎罹患率が増加すると直ちに、 Brihanmumbai自治体(BMC) の公衆衛生局は、水道局に上水道給水系の徹底的なチェックを求める書簡を送付 した。しかしムンバイ市のNapean Sea Road, Cuffe Parade, Walkeshwar, Churchgateといった上流地区、その他を含むいわゆる感染地域から、BMCにより 「毎日のように」採取された水検体は、汚染されていなかった。「水道局は、余 分に塩素消毒を行っており、毎日の検査でもそれを確認している」と主任水道技 師T V Shah氏は述べた。一部のメディアは、黄疸の脅威のため、BMCがムンバイ 市南部の水道管を交換したと報じたが、Shah氏は、「当局は、古い水道管を使用 しているKamathipura, Bhuleshwar, Bycullaなどの地域のパイプを交換している」 と述べた。これらの地域では、肝炎患者は報告されていないとShah氏は述べた。 BMC管理官Johny Joseph氏に水曜日[2005年1月5日]面会し黄疸流行につき議論し た南部ムンバイ下院議員のMilind Deora氏は、 Times of India紙記者に対し、 流行が汚染された水によるとは考えにくいと述べた。「もしも汚染された水が原 因であれば、ムンバイ市全体で患者が発生するはずだ」と彼は述べた。 [Moderator注:E型肝炎は肝細胞に強い親和性を持ち、糞口感染により感染伝播 する。このウイルスは急性肝炎として特徴付けられる自然治癒性の急性感染症で ある。しかしながら、インドの感染土着(常在)地域では、 E型肝炎ウイルスは 急性肝不全の一般的な原因である可能性が高いと主張されている。 E型肝炎ウイ ルス感染の最も早期に報告された症例は、激しい洪水の後に 1955年インド(デ リー)で発生している。その後も、散発的な流行がアジア、アフリカ、中央アメ リカにおいて、通常は汚染された飲料水に関連して記録されている。ブタ、げっ 歯類、シカ、その他の動物が代替宿主として働く。日本でのE型肝炎流行は、野 生のイノシシ肉摂取と、加熱不十分なブタ肉の摂取に関連している。現在、ワク チンは存在していない。]
by sank100
| 2005-01-10 15:21
| ProMed-mail
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