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●01-13(0120-0100)#C#炭疽、ヒト患者、ウシ-ジンバブエ(Masvingo)# 情報源:The Herald/All Africa Global Media、1月13日。 Masvingoで炭疽患者発生。 Masvingo地域のChivi および Gutu地区で、炭疽流行による患者が発生してお り、これまでに患者70名以上が報告され、Chivi 地区では炭疽のため2名が死 亡した。 上記の2地区ではまた、炭疽流行により多数のウシが死亡していることから、 患者の大部分は炭疽に感染したウシからの食肉を摂取したのではという疑いが 出ている。 Masvingo地域医療当局責任者代理Dr. Charles Sandyは1月12日に、今回の炭疽 流行を認め、Chivi地区の被害が最悪だと指摘した。「Chivi地区では、患者約 53名が報告されており、当局も患者の一部を治療している。しかし死亡患者2 名については、当局が死因を確定する前に火葬されてしまったため、炭疽によ るものとは確定できなかった。Gutu地区では、これまでに患者約20名が報告さ れているため、当局では、それらの地区で住民の啓発キャンペーンを実施する ことで、炭疽制圧対策を強化している。」、「ヒトでの炭疽流行制圧について の障害は、ウシに対する炭疽ワクチンの不足である。炭疽患者治療のためのワ クチンは十分量を確保しているが、患者が発生している地区のウシに対するワ クチンが不足している。」と同氏は述べた。 [Moderator注:この報告からすると、ジンバブエでは現在炭疽流行が制圧され ていないことが明確になった。従って、南半球では夏季真最中であることから、 家畜症例およびヒト患者の相当の増加が予想される。] ●01-19(0120-0110)#Ep#ダイズさび病、アジア株-アルゼンチン# 情報源:アメリカ植物病理学会誌、Plant Disease Notes。 アジア型ダイズさび病:アルゼンチンでのさび病病原体_Phakopsora pachyrhizi_ (Uredinia and Telia)の発生率、重症度、および形態学的な特徴。 ●01-13(0120-0120)#C#炭疽、ヒト患者、ウシ-南アフリカ(Northern Cape州)# [1]投稿者:Dr. Lucille Blumberg (南アフリカ国立感染症研究所疫学部)、1 月13日。 南アフリカ-炭疽患者発生。 南アフリカNorthern Cape州のSchmidtsdrift およびDelportshoopで、検査に より診断が確定した皮膚炭疽患者3名が発生した。患者の1人は、血液検査で炭 疽菌_Bacillus anthracis_の致死的な全身感染を合併していたことが確認され た。別に9名の皮膚炭疽疑い患者が特定されている。現地の住民が、 Schmidsdriftにある牧場で死亡したウシを処理しその食肉を摂取したことが明 らかにされている。問題の食肉がどれほどの範囲に頒布されたかは不明で、環 境保健当局は、死亡したウシの残った組織全てを押収しようとしている。 保健当局は、能動的に他に患者がいないか探索し、問題のウシが飼育されてい たとされる牧場の調査を行っている。炭疽は南アフリカでは土着感染しており、 最近の動物での炭疽流行は、ジンバブエ、ボツワナ、およびナミビアで発生し ている。南アフリカでは、ウシに対する年1回のワクチン接種計画が実施され ている。 [2]情報源:IOL/SAPA、1月19日。 Northern Cape州での炭疽流行は制圧される。 Northern Capeでの炭疽流行は制圧されていると、Northern Cape州保健局が1 月19日に発表した。保健局広報官Dineo Khechane氏は、過去2カ月以内に州内 で炭疽あるいは炭疽疑いで治療を受けていた全員が、退院したと述べた。患者 らは、2004年12月と2005年1月に、Kimberley および Barkly West病院で治療 を受けた。 Khechane氏は、「7日間の潜伏期間が過ぎた。2005年1月7日以来、新たな患者 は報告されていない。」と指摘した。これより前に、Schmidtsdrift出身の8名 が、クリスマス直前に死亡したウシからの食肉を摂取後、発病したと報告され た。 Northern Cape州保健当局のKagisho Molusi氏は1月19日に、今回の流行を無事 制圧した流行対策チームとその他の保健・医療関係者に謝意を表した。 ●01-19(0121-0010)#Ep#ユウガオつる割病菌レース2、スイカ-米国(インディ アナ州)# 情報源:米国植物病理学会誌Plant Disease Notes、1月19日。 インディアナ州のスイカにおける急性萎凋病起因病原体としてのユウガオつる 割病菌レース2_Fusarium oxysporum_ f. sp. _niveum_Race 2の初報告。 ●01-20(0121-0020)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(08):タイ# 情報源:ロイター/IOL(南アフリカ)、1月19日。 2004年に鳥インフルエンザに見舞われる前までは世界第4位のニワトリ輸出国 であったタイで、東部Rayong県にある周囲から独立した養鶏場のニワトリ1羽 が、鳥インフルエンザウイルスに感染していたことが判明した。 Rayong県のこの養鶏場は遠隔地にあるために、当局はこのニワトリが野鳥から 感染したと考えていると、畜産局主任Yukol Limlaemthong氏は述べた。 発病せずにウイルスを保有する可能性がある野生の渡り鳥が、アジアに鳥イン フルエンザウイルスを持ち込んだと広く考えられており、専門家らは現在この 地域にH5N1型株が土着感染したと考えている。 タイ当局は、2004年1月最初の流行が発生した後、全家禽の輸入を禁止してた。 [Moderator注:タイは2004年2月6日以後、几帳面に毎週高病原性鳥インフルエ ンザ(HPAI)の経過報告を国際獣疫事務局(OIE)に送っている。(OIEの更新情報 掲載ウェブサイトの記載: 最新の2005年1月14日付第40報では、タイ当局は、前週に発生したRayong県 Klaeng地区でのHPAI流行を報告している。その流行により、原産種ニワトリ40 羽が曝露し、10羽が発症したことが記録されている;残り30羽は処分された。 その前の週(2005年第1週)7件の流行が報告された(6件はPhitsanulok県、1 件はNakhon Sawan県)。 同報告によれば、今回の流行は「2004年7月3日に再燃して以来、タイで被害を 出している家禽での鳥インフルエンザ流行の一部」である。] ●01-19(0121-0030)#Er#狂犬病、ヒト患者、吸血コウモリ-ペルー(02):議論# 吸血コウモリ咬傷に関する子供の曝露しやすさに関するコメント。 投稿者:Maria Compte、1月19日。 現在の北部ペルーにおける吸血コウモリ咬傷に関連したヒトでの狂犬病流行の 記事に関して、このコウモリ咬傷(感染曝露)は主に小児に発生しているようだ が(ProMED-mail 20050119-0090 狂犬病、ヒト患者、吸血コウモリ-ペルー参 照)、私は、ホンジュラスとニカラグアの辺境Mosquitia地域での個人的経験 を思い起こした。 その地域でも、とりわけCoco河の中上流域では、吸血コウモリは非常に問題に なっていた。私が80年代末から90年代前半にMiskitoおよびMayagnaインディア ンに対する辺境保健計画の責任者であった当時に、私は、吸血コウモリ咬傷に より狂犬病曝露後予防接種に受診する患者を、定期的に時々は毎週のように、 また時には家族ぐるみで診察した(幸いなことに多くの原住民、とりわけ私の 管轄地域の住民は、保健問題とコウモリによる狂犬病リスクに関してよく認識 していた、当局側の問題は、我々の小さな病院に十分な狂犬病ワクチンの在庫 を確保することであった。) (以下、自験例では、患者の60~70%が小児であり、最も一般的な咬傷部位は 母趾(足の母指、第一趾)、足部、頭皮、鼻の先端部であったこと、成人(特に 男性)でのコウモリ咬傷(感染曝露)の発生率がより高いとする一部の疫学調査 があるが、それと自験例との乖離の原因および自験例の説明としては、調査の 対象となった住民の人口統計(調査の一部は、感染リスクのある対象が、成人 男性が中心となる鉱山労働者のこともある)、コウモリの求餌行動パターンの 違い(体からの輻射熱、臭い、反響定位を識別して宿主を探す)、小児の方が成 人より代謝率が高いことなどがあげられること、また話題となっている今回の 事例で、小児での感染曝露が多い理由としては、解剖学的に小児が咬傷を受け やすく、生息地域によりコウモリの求餌行動パターンが異なることが挙げられ ることなど。参考文献あり。) [Moderatorによる投稿への謝辞。] ●01-19(0121-0040)#C#ロスリバーウイルス-ニュージーランド(Waikato地域) へオーストラリア(北部地方Northern Territory)からの輸出例# [1]ニュージーランド:Waikato地域でコウモリの求餌行動パターンの違いロス リバーウイルス感染患者が確認される。 情報源:Stuff.com、1月19日。 Waikato地域住民がオーストラリアに土着(常在)している稀なウイルスに感 染した。2005年1月上旬に住民が(ロスリバーウイルス感染と)診断されたのを 受けて、患者発生が現地の公衆衛生部に届け出られた。同部は、プライバシー 保護上の理由から、患者情報を公表していない。公衆衛生部の内科医師Anita Bellは、患者は最近の旅行歴を徹底的に調査され、当局は患者が同ウイルスに オーストラリアで感染したことで納得したと述べた。患者は快復中であるが、 症状は数ヵ月持続することがあるとBell医師は指摘した。 ロスリバーウイルスは、オーストラリアに常在しており、パプア・ニューギニ ア、ソロモン諸島、その他一部の太平洋諸島でも報告されている。最新号の Environmental Science and Research誌の図には、ニュージーランドでは2003 年にも患者1名が発生し、1980年にニュージーランドでの第1例目の患者が診断 され以来患者11名が発生していることが記載されている。ニュージーランドで 報告された全例が、海外でこのウイルスに感染しているが、オーストラリアを 訪れる観光客が多いことを考慮すると、一部の患者は未報告の可能性があると、 Bell医師は指摘した。 このウイルスのベクターとして知られる蚊族(southern saltmarsh mosquito) は、ニュージーランドでは1988年に初めて確認された。政府は、今後10年間で この蚊族を根絶するために、2,800万米ドルの予算を計上している。 [2]ロスリバーウイルス感染患者は、オーストラリアの北部地方で就業してい た。 情報源:TVNZ online、1月20日。 医療当局は、Waikato地域住民が、稀なロスリバーウイルスに罹患しているこ とを確認した。このウイルスは蚊族により媒介され、この感染症が1970年にニ ュージーランドで届出疾患になって以来、患者11名が発生している。 しかし、当局は、この患者が国内で感染したのではなく、ニュージーランド帰 国前に、オーストラリアの北部地方で1年以上働いていたと発表している。 [Moderator注:1963年にオーストラリアで分離されたロスリバーウイルスは、 トガウイルス_Togaviridae_科、アルファウイルス_Alphavirus_属に属する蚊 によって伝播されるウイルスである。ロスリバーウイルスは、オーストラリア の大部分の沿岸部で土着感染しており、1980年代以降は、南太平洋諸島の大部 分にも感染地域を拡大しているようだ。ロスリバーウイルスは、ヒトでの流行 性の良性多関節炎に関連する。動物保有宿主は多種に及び、ヒトが感染すると 有意なウイルス血症を来たし、オーストラリアで発生している一部の流行は、 ヒト-蚊族-ヒトの感染伝播サイクルで維持されている。蚊族ベクターは、現地 環境に応じて、多様である。幸いなことに、時に遷延化し疼痛が強いことがあ るにしても、ヒト感染患者は致死性となることはなく、後遺症なく完全に快復 する。] ●01-20(0121-0050)#Ea#Camel Pox (ラクダ痘)-サウジアラビア(02):疑い、 議論# 投稿者:Dr. Martin Pfeffer (DVM Major MC、ドイツBundeswehr微生物学研究 所)。 参考情報。 _Camelpox virus_は_Orthopoxvirus_属内の独立した種で、専らラクダ類に感 染する。感染した際の臨床症状は単発の皮膚病変から全身症状まで多岐に渡る。 致死率は30%に達することもあり、2次的な細菌や真菌感染による合併症も一 般的である。サウジアラビアからアラブ首長国連邦に輸出されたラクダで、 camelpoxによる高い致死率が記録された事例が報告されている。 以下、鑑別診断の要点。参考文献あり。 ●01-20(0121-0060)#C-#トリパノソーマ症-インド(西ベンガル地域)# 投稿者:Satadal Das (M.D., D.C.P., Peerless 病院および B. K. Roy研究セ ンター、顧問微生物学者)。 Kolkata近郊で発生した患者血液(検体)中の睡眠病の原因寄生虫。 トリパノソーマ原虫が、Kolkata近郊South 24 Parganas地区のCanning亜地区 で発生した患者血液中で最近確認された。原虫の診断は、Kolkataの熱帯医学 部の寄生虫学専門家によって確定された。患者は私立病院で死亡した。疫学専 門家は今回の患者の感染源と感染媒介動物(ベクター)を特定できなかった。イ ンドでは(睡眠病の一般的なベクターである)ツエツエバエは生息していない。 2年前、同様の寄生虫が、Kolkataから約2,000km離れているMumbai近郊の住民 の血液検体で確認されている。保健当局は、状況を厳密にモニターし、感染症 流行時に患者が発生した場合の適切な対策・管理を実施している。 [Moderator注:前の2004年12月16日付けProMEDでの「インドでのトリパノソー マ症」記事では、Maharashtra政府が患者調査についてWHOと協力しており、診 断確定検査用検体が、トリパノソーマ症専門のWHO委託センターに送付された と記している。その際の検査結果は未だ確認できていない。その記事中の議論 は、Maharashtraの症例に関連していた。今回の記事はKolkata (West Bengal) での入院患者を論じており、12月16日付け記事で議論された症例とは別のよう である。加えて、今回の記事では患者についての詳細な背景データがなく、ト リパノソーマ症が正しい診断であるか疑問である。もし診断が顕微鏡検査のみ によるのだとしたら、多くの落とし穴(誤診の可能性)があるため、特異的な DNAや抗体の存在を証明すべきである。現在のデータだけに基づくならば、 ProMED編集部はトリパノソーマ症の診断が確定されたとする結論を疑ってい る。] ●01-20(0121-0070)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(13):ベトナ ム# 情報源:Yahoo News, UK, Agence France Presse report、1月20日。 ベトナム:6例目の鳥インフルエンザによる死亡患者確定、累計の死亡患者数 は26名となる。 ベトナム国内で、18歳女性が鳥インフルエンザ感染により死亡したため、2004 年12月以来の同国の死亡患者数は6名となった。 「Tien Giang省出身の18歳女性が、6例目のH5N型株による死亡患者となった。」 と保健省広報官Tran Duc Long氏が2005年1月19日に、メディア(AFP)に明らか にした。この女性患者は、ホーチミン市内の熱帯病病院に入院して13日後の 2005年1月19日に、死亡した。当局では、死亡患者6名全員が南部在住で、家禽 との密接な接触があったとしている。 今回の死亡患者により、2003年末以来ベトナム国内でH5N1型鳥インフルエンザ 感染が原因となって死亡した患者数は、少なくとも26名となった。一部の疑い 患者では検査が実施されなかったため、死亡患者の実数はそれより多いと考え られる。 タイでも、12名が鳥インフルエンザ感染で死亡しているが、タイ当局は2005年 1月20日に、今年初のH5N1型鳥インフルエンザ流行を確認したことから、当全 国に高度な警戒態勢を宣言した。畜産局局長Yukol Limlamthong氏は、タイの 研究者が、東部のRayong県で闘鶏20羽に鳥インフルエンザウイルスの感染を確 認したと明らかにした。同氏は、「検査によって2005年1月10日に、2軒で飼育 されていた闘鶏約20羽が感染していることが確認された。」としている。 2件目の流行は、タイ中央部のPhitsanulok県で確認された。Limlamthong氏は、 1月17日に、現地で飼育されていたニワトリ50羽が鳥インフルエンザに罹患し ていると確認されたと述べた。鳥インフルエンザ症例が確認された2県は、21 日間のサーベイランス期間が設定され、県内外への家禽の持ち込み、持ち出し は一切不可能となっている。 農業省によれば、鳥インフルエンザはベトナム全土の3分の1、すなわち、64地 域(省および都市)中22地域で報告され、2005年年初以来、家禽362,000羽以上 が処分された。 一方で、ベトナム北部では初のH5N1型株感染疑い患者が首都ハノイで報告され た。患者は42歳男性で、その45歳になる兄は2005年1月9日に呼吸器障害で死亡 していた。保健省は、この男性が鳥インフルエンザに罹患していたかを確認す る最終検査結果は、1月20日に判明する予定であると発表した。WHOは、この症 例に関して、ベトナム当局による診断確認を待っているとしている。ベトナム 当局は2004年に、鳥インフルエンザ流行に対する対応の遅れを批判された。今 年は、政府の対応は改善されたように見えるが、流行の制圧には至っていない。 ハノイの現地当局は、鳥インフルエンザウイルスの拡大を防止するため、強化 対策を適用しているとしている。国営メディアによれば、検問所を市の境界と 高速道沿いに20カ所、市場に30カ所設置した。以下、当局者によるハノイ市内 の鳥インフルエンザ対策に関するコメント。 ●01-20(0121-0080)#Ec#ProMED-mail運営資金募金の広告:これまでの募金に 対する感謝# 投稿者:Larry Madoff (MD、ProMED-mail編集者)。
by sank100
| 2005-01-22 09:01
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