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●03-01(0302-0010)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(39):ベトナ
ム# [1]情報源:Vietnam News Agency、2月28日。 Thai Binh省で新たな鳥インフルエンザ感染患者。 ベトナム北部在住の36歳男性が、2004年以来ベトナムで被害を出している鳥イ ンフルエンザH5N1型株に罹患し、ハノイ市内の病院で闘病中である。予防医学 AIDS予防局責任者Trinh Quan Hua氏は、Vu Thu地区Vu Van区(コミューン)出身 の男性は、ハノイ市内にある熱帯医学臨床研究所Bach Mai病院で鳥インフルエ ンザに関する検査がなされる前に、Thai Binh省総合病院感染症科で治療され ていたことを明らかにした。現在重体となっているこの男性患者を治療した医 師団は、男性が感染した家禽と接触して鳥インフルエンザに罹患したと証言し ている。この患者は、2005年これまでにThai Binh省で鳥インフルエンザに罹 患した5例目となる。 農業地方開発省動物衛生局は2005年2月26日に、以前鳥インフルエンザ感染が 発生した35地域(省および都市)中14地域が、過去3週間新たな流行事例を報告 していないと発表した。これらの地域には、南部のKien Giang, Ninh Thuan, Dong Nai, Tien Giangの各省およびホーチミン市、中央部の Quang Binh, Nghe An省、中央高地のLam Dong 省、北部のNinh Binh, Ha Nam, Thai Nguyen, Phu Tho, Thai Binh 省およびハノイ市が含まれる。しかし、2005年2月25日に は、新たな感染中心11ヵ所が、メコンデルタ地方のBac Lieu, Long An, Dong Thap, Ben Tre and Tra Vinh各省内の8地区の9コミューンにある養鶏施設で検 知された。 2005年2月26日現在、鳥インフルエンザ根絶計画の一環として、アヒルおよび ガチョウ6,000羽が上記のコミューンで処分されている。 [2]情報源:alertnet.com, Reuters report、3月1日。 北部で新たな鳥インフルエンザウイルス感染患者発生。 Lao Dong紙は2005年3月1日、ベトナム北部在住の35歳家禽市場清掃作業員が、 アジアでこれまでに死亡患者47名(2005年2月2日付けWHO統計では、42名)を出 した鳥インフルエンザに罹患したと報じた。 同紙は、問題の女性は2005年2月24日に病院に入院し、2月28日に検査で鳥イン フルエンザウイルスに罹患していることが確認されたとしている。 Hanoi地区出身のこの女性患者は、ベトナム北部での最新の患者である。現地 では、最近数週間報告された流行件数が減少しているが、寒冷な気候が続き H5N1型ウイルスの感染拡大に適した条件が維持されている。 当局は、鳥インフルエンザH5N1型株感染により、先週69歳男性が死亡し、その 他2名が発病したと発表した。全員がハノイ市から110km南東にあるThai Binh省出身で、12月に今回の流行が始まった南部のメコンデルタ地方からはか なり離れている。今回の患者2名は、最新の死亡患者が収容されたのと同じハ ノイ市の病院で治療されている。 医師団は患者の病状についてのコメントを拒んでいるが、政府系メディアは、 Thai Binh省出身の2名の一方である21歳男性患者は、2月の旧正月祝祭前にア ヒルの血を飲んで鳥インフルエンザに罹患し、現在は重体で人工呼吸器管理と なっていると報じた。鳥インフルエンザ感染が疑われている患者の14歳になる 妹もハノイ病院で治療中である。[Moderator注:前のProMED-mail記事「鳥イ ンフルエンザ、ヒト患者-東アジア(38):ベトナム」では、この少女は検査で 院生となったとしている。] [3]情報源:Xinhuanet News Agency、3月1日。 ハノイ市内で、鳥インフルエンザ感染患者が治療中。 現在首都ハノイ市の熱帯病研究所で治療中の匿名のベトナム人患者が、鳥イン フルエンザA (H5N1)ウイルスに罹患していると確認されたため、2004年12月以 来同国内で発生した感染患者総数は21名に増加したと、現地メディアが2005年 3月1日に報じた。 [Moderator注:記事中の匿名の患者を年齢と性別、出身地情報のみで特定し区 別するのは困難であること、WHOを含む関係機関の表示している患者数が統計 を取り始めた時期が統一されておらず単純に比較できない上、WHOの累計患者 数の更新が2005年2月2日以来行われていないことから、鳥インフルエンザ流行 に関する信頼できる統計が利用できない状態であることなど。] ●03-01(0302-0020)#Ea#ニューカッスル病、家禽-ブータン# 情報源:Bhutan's daily news site Kuensel-on-line、3月1日。 ニワトリでの致死的な感染症の病因ウイルスが診断される。 Khalingにある地域獣医学研究所当局は、2005年1月にTrashigang地域Melphay 下流地区(lower Melphay)でニワトリ35羽の死因となった原因不明のウイルス (性疾患)が、ニューカッスル病と診断されたと発表した。 Melphay上流地区(upper Melphay)へと拡大したこのウイルス感染により、 Melphay村ではニワトリ100羽以上が死亡した。この感染症によって、Melphay 下流地区で家禽を所有していた家族5軒中2軒で、飼育していた全個体が死亡し た。 以下、関係者のコメントと流行拡大予防策。 [Moderator注:OIEへのブータン当局による年次報告(2003年)の一部内容と、 点眼によるニューカッスル病弱毒株生ワクチンが有効であるとのコメント。参 考文献あり。] ●03-01(0302-0030) #C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(40):ベト ナム# 情報源:Xinhuanet News Agency、3月1日。 2004年12月以来の鳥インフルエンザ感染患者の総計は現在21名。 2月25日以来入院中の首都ハノイ市出身の35歳女性患者が、鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルスに罹患していると確認されたため、2004年12月以来同国内で発 生した感染患者総数は21名に増加した。 ベトナムの国立衛生疫学研究所(NHEI)筋によれば、現在首都ハノイ市の熱帯病 研究所で治療中の女性患者からの検体が検査でH5N1型株陽性なった。NHEIはベ トナム北部地域からの鳥インフルエンザ感染疑い患者から採取された検体の検 査を委託されている。 熱帯病研究所の医師は、ハノイ市内で「ゴミ拾い」として働いていたこの女性 がたびたび生きた家禽市場に現れていたと指摘したが、女性患者は2005年2月 中旬以来家禽の肉を摂食していないし、鳥インフルエンザ流行地区にも居住し ていないと加えた。 2004年12月末に始まった現在の流行では、ベトナム当局はH5N1型ウイルスに感 染した患者21名を特定している。ベトナム保健省は、今回の流行発生以来、ベ トナム人12人とカンボジア人1人が鳥インフルエンザ感染により死亡したと発 表している。 しかし、現地のPioneer紙は、これとは別のH5N1型株感染による死亡患者2名を 報じた。過去1週間に発生した死亡患者2名とは、北部のThai Binh省出身の69 歳男性と、やはり同省出身の若い男性である。[Moderator注:若い男性患者の 妹は鳥インフルエンザ感染症状を呈したが、その後検査でH5N1型株陰性と診断 された。] [Moderator注:Canadian Press社のHelen Branswell氏が、ミネソ大学の感染 症研究対策センターが、東アジアでの鳥インフルエンザ感染患者数および死亡 患者数の最新の正確な統計を収集していると指摘してくれたことに感謝してい る。2005年2月28日時点で、2004年1月からの東アジアでの非公式患者数(つま り、WHO,新聞報道および政府統計の集積)は55名であり、死亡患者数は42名で ある。 2004年1月28日から2004年10月25日の間については、非公式統計と公式統計は 同数である、すなわち、タイでは患者17名および死亡患者12名、ベトナムでは 患者27名および死亡患者20名で、合計すると東アジア全体では患者44名および 死亡患者32名であった。 2004年12月中旬から2005年2月28日までに報告された患者数については以下で ある、 国名/非公式(公式)患者数/非公式(公式)死亡患者数 カンボジア/ 1 (1) / 1 (1) タイ/ 0 (0) / 0 (0) ベトナム / 20 (10) / 13 (9) 総計/ 21 (11) / 14 (10) データは以下のURLで閲覧可: ●03-01(0302-0040)#Ea#ブルータング、家畜反芻類-スペイン:感染制御# 情報源:The Guardian、3月1日。 ウイルス性感染症のため、「牛追い祭り」の開催が危ぶまれる。 著名な牛追い祭り(Pamplona bull run)や各地で実施される数百ものより小規 模なスペイン祭りが、今年は稀なウイルス性感染症であるブルータングにより 開催が脅かされている。すでに政府はブルータング流行により、Andalucia, ExtremaduraおよびCastilla-La Mancha地域で家畜の移動制限を実施している。 闘牛団体は政府に対して、スペイン文化上の雄牛の特別な地位から、「牛追い 祭り」の特例扱いを要請している。しかし、農業省は2月28日に必要な限り制 限は継続されるだろうと強調した。制限措置は2005年3月末に再評価される予 定である。感染対策が2004年11月に導入されて以来、飼育関係者はこの問題に 関して警告されてきている。 以下、雄牛飼育業界獣医師のコメント、Pamplona市で毎年7月第2週に開催され るSan Fermin祭りの概要、ブルータングウイルスの伝播様式など。 [Moderator注:先週(2005年2月26日)のEUの動物疾患告知システム(ADNS)によ れば、スペインでは2005年1月3日以来ブルータング流行は1件も報告されてい ない。スペイン当局により実施されている家畜(大型および小型反芻類)移動制 限は、規定されたOIE規約やEU規制には合致するかもしれないが、その実効性 は議論の余地がある。ブルータングウイルスは、主に風で運ばれるベクターす なわち_Culicoides_属のブヨ(本文中では誤って「蚊」とされている)によって 伝播される。_Culicoides_属は寒冷な冬季中には活動性はない。「感受性のな い」環境中への動物の移動によっては(それがウイルス血症を呈していても)、 有意な脅威とはならない。] ●03-01(0303-0010)#C+#肺ペスト-コンゴ民主共和国(04):(北東部)# 情報源:WHO Outbreak Reports、3月1日。 コンゴ民主共和国での肺ペスト流行。 多くの学問領域にわたる専門家からなる調査チームが、複数の肺ペスト疑い患 者が発生しているOriental地域Bas-Uele地区のZobiaに到着した。このチーム は、コンゴ保健省とWHOからの疫学者、臨床医、データ管理者、物流担当者 (logistician)、社会的動員(social mobilization)の専門家と、WHO協力セン ターであるマダカスカルのパスツール研究所からの検査専門家、さらには国境 なき医師団(MSF-Belgium)からの物流および臨床治療チームから構成されてい る。 同チームは、強化したサーベイランス活動を実施している。2005年2月25日以 来、可能性例4名(死亡患者1名を含む)と疑い例4名が報告されている。症例に ついての後ろ向き研究が実施されており、追加の検体34件が、Kinshasaにある de la Recherche 生物医学研究所で検査するため採集された。チームは周辺地 区で接触者113名を能動的に経過観察している。国境なき医師団は患者治療の ための隔離センターを設置した。 現地当局と共に流行制圧委員会が設立された。WHOは医薬品、患者治療用およ び検体診断用の物資を含む装備を供給している。 ●03-01(0303-0020)#Er#レプトスピラ症-ガイアナ(沿岸部)(04)# 投稿者:Hans Andresen S.。 ProMED記事により報告される世界中のレプトスピラ症流行において、病因とな ったレプトスピラの種/血清型情報が得られないのはどうしてだろうか。この 種の知見は各々の流行での疫学を理解するためにも、保有宿主を確定したり検 索するためにも非常に有用であるはずと思う。またこうした知見は最終的には 適切な予防対策を講じるためにも役立つ可能性がある。 [Moderator注:ProMEDは一般に情報のパイプとして機能しており、レプトスピ ラ症の病原体種/血清型が報告されている場合には、それに沿って伝えている。 単に「レプトスピラ症」としか記述されず、多くの症例は臨床的にのみ診断さ れている可能性が高い。Hans Andresen氏は、病因となったレプトスピラの血 清型を特定することの重要性を正しく指摘している。]
by sank100
| 2005-03-03 20:10
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