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●03-11(0312-0010)#C#抗酸菌性潰瘍_Mycobacterium ulcerans_-オーストラリア
(ビクトリア州):蚊族媒介性、疑い# [1]情報源:Melbourne Herald Sun、3月11日。肉食菌[Moderator注:この菌は壊 死性筋膜炎としても知られる食肉細菌感染症(劇症型A群連鎖球菌感染やビブリ オ・バルニフィカス_Vibrio vulnificus_感染による)とは異なる]流行はPoint Lonsdaleの蚊族と関連があると科学者らは関連性を指摘した。 2004年の初検知以降、伝説的フットボール選手David Parkinを含む18名のビクト リア州住民がBairnsdale潰瘍とも呼ばれる抗酸菌_Mycobacterium ulcerans_感染 症に罹患した。この疾患は皮膚や皮下脂肪を侵食し、重症の瘢痕を形成すること がある。Austin保健大学Paul Johnson助教授らが率いる州政府拠出研究により Point Lonsdale周辺の蚊族からこの細菌が検出された。 ビクトリア州主任保健医務官Robert Hall医師はPoint Lonsdale住民に昆虫忌避 剤を使用するよう警告した。「Point Lonsdale地域の住民や観光客は抗酸菌性潰 瘍の感染リスクが若干残されていることを認識すべきである」と彼は述べた。 「もし早期に診断治療されれば治癒率は高い。治療せず放置した場合、潰瘍は継 続的に拡大し続け、時には広範囲の皮膚切除や皮膚移植を必要とする。」 [2]情報源:オーストラリアABCオンライン版、TV放送内容の転載、3月10日。 (感染症教授Paul Johnson医師やビクトリア州主任保健医務官代行John Carnie医 師のコメントとして、「肉食細菌」という呼称は適当ではないという指摘。さら にこの抗酸菌_Mycobacterium ulcerans_による抗酸菌性潰瘍が疫学的に非常に狭 い範囲から報告され、蚊族がこの抗酸菌を保有することが確認されたことから、 蚊族により媒介されている可能性が高いことの記載。) [Moderator注:人における抗酸菌_M. ulcerans_感染伝播に関する論争に、現在 蚊族もベクター候補として加えられた。 抗酸菌_Mycobacterium ulcerans_感染は、世界各国の免疫能が正常な人における 抗酸菌感染症として、らいと結核に次いで頻度の高い疾患である。抗酸菌_M. ulcerans_は環境中に存在する抗酸菌であり、湖沼地帯の水中や土壌から分離さ れる。この疾患はヒト・ヒト感染は起こさず、自然界での保有宿主や感染伝播経 路に関しての疫学的研究は確立していないが、真皮擦過傷や皮膚小外傷が汚染さ れた水や土壌、植物と接触することが、細菌の進入経路となる可能性が高い。 (以下、抗酸菌_M. ulcerans_の臨床経過と、ベクターとして昆虫や魚類が関連す る可能性を指摘した文献2件の記載、後略。) ●03-04(0312-0020)#C#コレラ、下痢症&赤痢最新情報2005年(09)# 目次:アフリカ: [1]コレラ-モザンビーク(Sofala地方)。 [2]コレラ-モザンビーク(Manica地方)。 [3]コレラ-タンザニア(Handeni地区、Korogwe地区)。 世界各国: [4]コレラ-世界各国-WHO WER届出。 [1]コレラ-モザンビーク(Sofala地方)。Sofala地方でさらに多数のコレラ患者が 診断された。情報源:AllAfrica.com and Agencia de Informacao de Mocambique、3月4日。2005年3月2日、モザンビーク中央部Sofala地方Marromeu地 区で3名の新規コレラ患者が診断され、Sofala地方で記録された患者総数は51名 になったとMaputo地方日刊紙"Noticias"が3月4日報じた。 Marromeu地区では圧倒的多数のコレラ患者が報告されている。2005年1月下旬に 始まった流行以降、Sofala地方の中央都市Beiraではわずか4名しか患者は報告さ れていない。 Marromeu地区コレラ治療センターでは3月3日遅くまでの段階で10名の患者がまだ 医学的治療を受けており、うち6名はNensaの洪水被災者再居住施設の入居者であ り、4名はMarromeu市街の住民である。(以下、当局の監視強化など対策内容の記 載と、赤十字など各国機関との協調内容の記載。) [2]コレラ-モザンビーク(Manica地方)。情報源:AllAfrica.com、3月9日。 モザンビーク中央部における現行のコレラ流行に関するメディアの報道はほぼ例 外なくSofala地方に集中しているが、近隣のManica地方保健当局は231名のコレ ラ患者中2名の死亡を確認している。この事実はManica地方からは、Sofala地方 からの報告患者数を約4倍もの患者が報告されていることを意味する。 Manica地方における流行は2004年12月下旬に始まり、患者は地方中心都市 Chimoioや、Manica地区およびBarue地区からも報告されている。Manica地方主任 医務官Firmino Jaqueta医師が患者1名は2005年1月Manica地区から記録され、2番 目の犠牲者が2月下旬Barue地区で発生したと述べたことが、3月9日版 Maputo日 刊紙"Noticias"で報じられた。 (以下、当局の対策内容や、各地の流行状況を述べるJaqueta医師らのコメン ト。) [3]コレラ-タンザニア(Handeni地区、Korogwe地区)。Handeni地区、Korogwe地区 でコレラのため7名が死亡。情報源:Guardian、3月10日。Tanga 自治体、 Handeni地区、Korogwe地区でコレラ流行のため7名が死亡、その他72名が入院し た。 Tanga地域保健顧問Barthazar Ngoli氏は、2月25日この地域でこの疾患流行が発 生してから感染した180名から死亡患者が発生したと述べた。 彼は2月28日に最初の新規コレラ患者が記録されたHandeni地区で4名が死亡し、 地区内各地に有る15ヶ所の緊急治療センターに患者35名が入院中であると述べ た。(以下、各地の流行状況を述べるNgoli氏のコメント。) [4]コレラ-世界各国-WHO WER届出。2005年3月4日~10日の間に受領したコレラ届 出。情報源:WHO Epidemiological Record、3月11日。 国/期間/患者数/死亡患者数: アフリカ: コンゴ民主共和国/1月24日~2月20日/1,101名/15名、 赤道ギニア/1月31日~2月27日/3,568名/28名、 ジンバブエ/2月7日~22日/44名/4名。 ●03-11(0312-0030)#C#サルモネラ症、ヒト患者、ペットのカメ類、2004年-米国 (ウィスコンシン州、ワイオミング州)# ペットのカメ類と関連したサルモネラ症-ウィスコンシン州、ワイオミング州、 2004年。情報源:Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) 2005; 54: 223-226、3月11日。1970年代には米国において小型の愛玩用ペットカメ類と関連 したサルモネラ症は重大な公衆衛生問題であった(文献1)。1975年にFDAは小型カ メ類(例、甲羅の長さ4インチ[約10cm]以下)の商業用販売を禁止した(文献2)。こ のFDA禁止措置により推定毎年10万人に上る小児サルモネラ症が未然に防止され た(文献3)。しかしながら最近の小型カメ類販売再開に伴い新たな発生が懸念さ れる。ウィスコンシン州とワイオミング州では、少なくとも6名のサルモネラ症 ヒト患者がこうしたカメ類と関連がある。この報告はこれらの患者の調査を記載 する。この所見は、保健および環境当局が小型カメ類の違法販売を防止し、サル モネラ症患者を調査する際に患者のカメ類との接触を考慮することの必要性を示 している。 ウィスコンシン州の事例: 症例1.2004年7月下旬ウィスコンシン州で家族と休暇を過ごしている間に、 Kansas州住民の4歳少女は4日間持続する下痢と発熱のために救急部を受診した。 この少女の母親は下痢が止まるまで低濃度流動食を摂らせ、少女は退院した。翌 日この患者は血性下痢と痙攣、発熱のために緊急医療クリニックへ搬送された。 糞便培養で稀な血清型であるサルモネラ菌_Salmonella enterica_ 血清型 Pomona型が得られた。小児は3日間ST合剤(trimethoprim/sulfamethoxazole)を投 与され、5日後病状は改善した。 ウィスコンシン州公衆衛生局(WDPH)による疫学調査により、この家族がウィスコ ンシン州北西部の土産物店(A販売店)から小型カメ類を購入したことが同定され た。カメと小児サルモネラ症の間の関連性の可能性を公衆衛生看護師に警告さ れ、家族はカメを捨てたため、感染源疑いのカメは検査のため入手不可能であっ た。 患者2と患者3.2004年7月に2歳の少年が4日間持続する水様性下痢と発熱のため に医師を受診した。12日後この少年の母親も下痢と発熱を発症した。医師は患者 らに生活指導をした;親子共々治療は受けなかったが、いずれも快復した。 親子双方の糞便培養からサルモネラ菌_Salmonella enterica_ 血清型 Pomona型 が得られた。WDPHは疫学調査で、この家族が最近ウィスコンシン州中南部の土産 物店(B販売店)から小型カメ類を購入したことを突き止めた。家族はカメの水槽 から採取した水検体を検査に提出した;この検体の培養で血清型 Pomona型サル モネラ菌が得られた。3名の患者1~3から得られた臨床分離株と、カメの水槽か らの環境分離株は、ウィスコンシン州立衛生検査室においてパルスフィールドゲ ル電気泳動(PFGE)解析を実施され、2種類の異なる制限酵素を用いたPFGEパター ンにより区別不能(同一株)であることが判明した。 患者4.2004年8月、10歳少年が3日間持続する下痢と嘔吐のために緊急医療クリ ニックに搬送された。この少年は3日間入院し抗生物質治療を受け、その後培養 のため糞便検体が採取された;病原微生物は得られなかった。この少年はその後 数ヵ月間症状が無かった。2004年11月この少年は2日間の下痢と嘔吐のために緊 急医療クリニックに連れて来られ、3日間入院した。 糞便検体からはサルモネラ菌_Salmonella enterica_ 血清型 Pomona型が得ら れ、PFGEパターンは患者1~3と比較して制限酵素XbaⅠで同一パターン、制限酵 素BlnⅠでバンド2つの差異しかなかった(遺伝子的に極めて相同性が高い結果で あった)。退院後1ヵ月目に得られた糞便検体培養は陰性であったが、小児は2005 年1月時点で引き続き時折粘液状の軟便を排出することがある。 WDPHが実施した疫学的調査で、この家族が2004年7月下旬の夏休み中にウィスコ ンシン州中南部の土産物店で小型カメ類を購入したことが突き止められた;母親 は店の名前を覚えていなかった。一回目の入院の1週間後、この少年はペットの カメと小児疾患の関連性を報じるメディア報道を聞いた。そのため少年はカメを 近所の小川に放した。そのためカメもその飼育場所も検査検体を採取不可能で あった。(以下、ウィスコンシン州が保健警告を発しカメ類の販売を法的に規制 したことと、州内4つの郡の少なくとも6軒の販売店でカメ類が販売されていたこ と、上記4名の他2005年2月調査中の2名のサルモネラ症患者がいることの記載。 またFDAのカメ類販売禁止措置後も排泄口拭い液検体がサルモネラ症陰性である としてカメ類販売を継続した業者が存在したが、サルモネラ菌の排菌が間歇的で あることを考慮して排泄口拭い液検体を再検査したところ、サルモネラ菌 _Salmonella enterica_ 血清型 Pomona型を含む複数のサルモネラ菌株が分離さ れたことの教育的記載、原文参照。) ワイオミング州の事例: 患者1.2004年7月ワイオミング州中央部に居住する80歳女性が、5日間持続する 発熱、激しい下痢、頻尿を訴えて家庭医を受診した。尿、便、血液全ての検体か らサルモネラ菌_S. enterica_血清型Typhimuriumが得られた。患者は5日間入院 し、退院リハビリ施設でさらに9日間加療された。入院中とリハビリ施設在所中 合計10日間の静注抗生物質治療を受けた。退院時容態は改善していた。 Casper-Natrona郡保健局(CNCHD)の調査でこの女性が、娘とその家族と同居して おり、家族はカメを飼育していることが判明したが、この女性はカメと既知の接 触は無かった。しかしながらカメの餌容器は家族の厨房の流し台で洗っていた。 カメの飼育場所から得られた環境検体培養でサルモネラ菌_S. enterica_血清型 Typhimuriumが得られた。ワイオミング州公衆衛生検査室で実施したPFGE解析で 環境分離株と患者由来臨床分離株は遺伝子的に一致した。 患者2.2004年8月、ワイオミング州中西部に居住する6歳少年が3日間持続する悪 心嘔吐、下痢のため医師を受診した。診察所見上この少年は39.3℃の発熱を認 め、右上腹部に疼痛を認めた。この少年は地域病院に入院し、輸液と静注の抗生 物質投与を施行された。血液培養は陰性であったが、糞便検体でサルモネラ菌 _S. enterica_血清型Typhimuriumが得られた。 ワイオミング州保健局スタッフはこの少年の自宅を発症から7日後に訪ねた。母 親は家族が2匹のペット用カメを飼育していると報告した。少年はカメをいじる ことを許されていたが、母親がサルモネラ症のリスクを周知していたため母親が カメに餌をやり、水槽は母親が掃除していた。 カメとその飼育環境から培養検体が得られた。全ての検体からサルモネラ血清型 Typhimuriumが得られ、患者由来臨床検体とPFGEパターンが一致した。これら検 体は患者1由来分離株とはPFGEパターンは一致しなかった。(以下、患者1と患者 2双方のカメがペット販売店C により販売されていたこと、ペット販売店C は CNCHDにより違法なカメ類販売をこれまでに2回指摘されていたこと、2例のヒト サルモネラ症患者事例の後販売店Cの残りのカメは没収されたこと、ワイオミン グ州保健局により、爬虫類とサルモネラ症の関連性を周知する啓蒙活動が開始さ れたことの記載、原文参照。) 編集部後記として、米国におけるヒトサルモネラ症の主要な原因である爬虫類由 来サルモネラ症疫学事項の解説。爬虫類の90%が糞便中にサルモネラ菌を保有 し、爬虫類や両生類と接触があったサルモネラ症患者は全米年間120万人の散発 性ヒトサルモネラ症患者のうち、推定74,000名(6%)にも上ると見られている。 ●03-11(0312-0040)#C#食中毒、死亡患者、キャッサバ-フィリピン(Bohol 州)(02)# [1] Bohol州における食中毒死亡患者事例で調査官の目が新たな視点に向けられ た:調査の焦点は殺虫剤に移動。情報源:フィリピン、セブ島The Freeman、3月 11日。悲しみにくれる両親らが2005年3月9日に発生した集団食中毒の若く悲劇的 な犠牲者を埋葬し始め、悲劇の疑い原因が悪意のない事故から意図的な犯罪へと 移るにつれ、悲しみにくれる町に新たな光の柱が渦巻き始めた。 当初は原因が致死的になる可能性のある塊根作物キャッサバから作られた菓子 "pichi-pichi"の調理が不適切だったために食中毒が発生したと考えられていた が、30名の小学生を死亡させ100名以上が入院した事故を調査している当局は、 本物の毒物が混入された可能性に注意を移している。東部海岸Boholの平和な町 のSan Jose小学校休み時間に菓子を販売した行商人2軒のうち1軒を訪れた警察は フィリピン全土の農家で普通に使用されている殺虫剤の空瓶数個を発見した。 (以下、捜査当局がキャッサバ中に含まれるシアン化合物が調理中に活性化され た可能性と、有機リン系殺虫剤が混入された可能性双方を考慮に入れて捜査を進 めていることの記載、後略。) [2]情報源:Balita.ph、3月11日。Bohol州中央部の島で集団食中毒により少なく とも27名の学童が死亡した事件で、2005年3月11日当局は犯罪捜査を開始した。 小学校戸外で販売されたキャッサバ調理菓子が原因とされた悲劇の後で、患者血 液と食品検体、調理油容器の残り油痕跡が解析のためマニラに送られた。 医師と中毒学者を含む専門調査チームがBoholで会議を開き、国立捜査局(NBI)司 法局が事件を調査している。(以下、症状からシアン化合物中毒よりも、有機リ ン系殺虫剤中毒に捜査の目が向けられていることの記載。) [Moderatorにより症状からはシアン化合物と有機リン中毒いずれとも判定しかね るが、有機リン系中毒の症状としてムスカリン様作用、ニコチン様作用、中枢神 経作用があることと、小児では成人の典型的なSLUDGE症候群(流涎、流涙、尿失 禁、便失禁、消化管症状、吐き気)とは症状が異なることの解説。] ●03-10(0312-0050)#Ep#フサリウム菌_Fusarium oxysporum_、サトウキビ-米国 (ミネソタ州、ノースダコタ州)# ミネソタ州、ノースダコタ州Red River Valleyにおけるサトウキビ黄変を来たす フサリウム菌_Fusarium oxysporum_の初報告。情報源:アメリカ植物病理学会誌 Plant Disease Notes、3月10日。 ●03-11(0312-0060)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(46):ベトナム# ベトナム:鳥インフルエンザWHO更新第11報。情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、3月11日。ベトナム保健省は本日[2005年3月11日]、新たに10名 の鳥インフルエンザH5N1型鳥インフルエンザ感染ヒト患者を確定した。本日の報 告は、感染が2005年3月に検知された最近の患者数名と、1月下旬までさかのぼる 数名の患者の後ろ向き届出を併せた、WHOへの公式報告である。これら新規報告 患者中3名が死亡している。 この患者報告は、保健省とハノイのWHOスタッフとの協力で確立された新たな報 告法に基づいたものである。 本日の公式報告により、2004年12月中旬移行ベトナムで検知された検査室診断確 定患者総数は24名となった。うち13名が死亡している。保健省からの更なる情報 を待って、WHOは全24名の発症日、転帰、出身地を含む詳細を表にして公表する 予定である。 時間的場所的に密接に関連した患者を含む新規患者の完全な情報はH5N1型ウイル スによりもたらされる汎流行リスクの進行中のリスク評価上重要な所見である。 各新規患者の緊急現地調査は患者家族や医療従事者間で発生している集団発生の 時宜を得た検知を確実なものにするため必須である。こうした患者は、ウイルス がヒト集団における感染動態を変化させるよりも早く初期兆候を呈してくれるだ けでなく、迅速に介入する必要性を当局に警告してくれる。 2004年1月以降全ヒト患者(世界各国): 2003年12月以降進行していたアジア各地の家禽における流行と関連して、最初の H5N1型感染ヒト患者は2004年1月にベトナムとタイで報告された。それ以降、ヒ ト患者総計69名が報告され、うち46名が死亡している。 ヒト患者は3つの時期に発生している:2004年1月から3月の第1波(患者35名、死 亡患者24名)、2004年8月~10月の第2波(患者9名、死亡患者8名)、2004年12月以 降現在まで(患者25名、死亡患者14名)。今回の第3波ではベトナムに加え、カン ボジアの単発例死亡患者も総数に含まれる。 2004年1月28日以降の鳥インフルエンザA (H5N1)型感染確定ヒト患者総数: 患者総数は69名(カンボジア1名、タイ17名、ベトナム51名)、死亡患者総数は46 名(カンボジア1名、タイ12名、ベトナム33名)。患者総数は死亡患者を含む。WHO は検査室診断確定患者のみを報告している。 [Moderator注:WHOとベトナム保健省の間に締結された鳥インフルエンザA (H5N1)型患者と死亡患者報告に関する新規改正案は歓迎すべき進歩であり、この ことによりベトナムにおける流行の透明性が改善され、疑わしい診断や患者の誤 同定、重複計数が排除されることになる。 ミネソタ大学CIDRAPによるベトナムの鳥インフルエンザヒト患者確定および疑い 患者の独自の推定は以下のウェブサイトで閲覧可能: ●03-09(0312-0070)#C#サルモネラ症、ケバブ販売店-イギリス(ロンドン)# ケバブ販売店顧客が細菌に感染。情報源:BBCオンライン版、3月9日。ケバブ販 売店で食事をした160名以上の顧客が食中毒に陥り、この数年ロンドンにおける 最大規模の流行となった。環境保健当局はこの店舗を1ヵ月の営業停止処分と し、患者60名がサルモネラ症と診断確定した。 2005年3月13日Newham病院では多数の患者が救急室に殺到したため、患者を他の 施設に転送せざるを得なかった。Newham市議会は悪い肉が原因かどうか不明であ ると述べた。 市議会広報官は、ケバブ店主が調査に全面的に協力的であり、保健医務官の勧告 を忠実に実施していると加えた。(以下サルモネラ症原因を調査中であるとする 保健保護局(HPA)担当官のコメントと、患者コメント記載。) [Moderatorによりサルモネラ症疫学調査に血清型タイピングが有効出るとするコ メントと、患者コメント中のイギリス度量衡制度解説。] ●03-11(0312-0080)#Ea#Taura症候群、アミ(小エビ)-ベネズエラ:OIE# 情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information, Vol. 18 - No. 10、3月11 日。 ベネズエラにおけるTaura症候群(この疾患はこれまでベネズエラで報告されたこ とは無い。) 緊急報告:情報はCaracas自治体サービス農業保健長官Dr Gustavo Benavides Ovallosより2005年3月9日受領:報告日:3月8日。 診断法:臨床および検査室診断。 動物健康異常の初検出日:2004年10月。 流行:場所/流行件数: Zulia州/ 14件 Falcon州/ 8件 Nueva州/ 4件 計26件。 感染集団の記載:アミ。 流行中の動物総数:種類/曝露/発症/死亡/処分/屠殺:アミ/20億匹/ ... / 7億 匹/ ... / ...。 (以下、診断法と疫学、対策事項の記載。)
by sank100
| 2005-03-15 21:48
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