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●04-11(0412-0010)#Ea#原因不明の大量死、野生ヤク-中国(青海 省):情報提供依頼# 情報源:CCTV.com、4月7日。 「原因不明の大量死、野生ヤク-中国(青海省):情報提供依頼」へ の応答。 中国中央部の複数のメディアは、野生のヤク9頭の死は自然死であ り、予備的な調査では、それらの個体の死亡は高齢と食糧(牧草)不 足が原因と指摘した。 報道では、全個体がオスで銃創は確認されなかったとしている。死 骸の一部は1,2ヵ月前のものであり、一部はつい最近死亡したもの であった。一頭のみが他のヤクとの格闘で死亡し、死亡した全個体 で体脂肪の減少が確認された。 [Moderator注:今回の記事と前の記事には複数の内容の相違が認め られる。当時者による1次情報と現地当局が実施したとされる調査 結果の提供を期待する。] ●04-11(0412-0020)#C-#サルモネラ症、ローマトマト、多数の事例 発生-米国、カナダ# 情報源:MMWR 54: 325-328。 ローマトマトが関連したサルモネラ症流行-米国、カナダ2004年 2004年夏季中に米国とカナダでは、ローマトマト摂食に関連したサ ルモネラ菌感染事例3件が発生した。 2004年6月25日~7月18日の間に米国内の複数の州にまたがって発生 した集団感染事例では、複数のサルモネラ菌株が分離され、患者は 各地のデリカテッセンチェーン店での曝露が原因とされた。別の2 件の事例の各々は、1種類のサルモネラ菌血清型株が病因とされた。 米国の複数の州で発生した1件では血清型Braenderupが、カナダで の事例では血清型Javianaが病因であった。これら3件の事例で、米 国18州とカナダ1州から患者561名が特定された。 この報告は、公衆衛生および食品安全当局によるその後の調査結果 を記述する。 フロリダ州にあるトマト出荷施設1ヵ所のみが集団食中毒患者発生 事例3件すべてに共通したが、他の生産者や出荷業者が、一部の患 者発生の原因となった汚染ローマトマトを供給した可能性がある。 環境調査は現在も継続されている。現在のトマト汚染のメカニズム の理解と果実のサルモネラ菌汚染除去方法は食品の安全性確保には 不十分であるため、一層の調査研究が農産物生産者、食品安全当局、 公衆衛生当局に対しては優先的に求められる。 以下、3件の集団食中毒患者発生事例の事例報告と追跡調査および 環境調査結果要約。 MMWR編集部注釈: 米国でのトマト生産の現状、トマトへのサルモネラ菌汚染のメカニ ズム、菌汚染防止のためのFDAガイダンスの適用、サルモネラ症事 例調査の際には、公衆衛生当局はトマトが感染源となりうることを 十分に念頭に置くべきであることなど、および参考文献10件。 ●04-11(0412-0030)#Ea#東部ウマ脳炎&ウエストナイルウイルス感 染、ウマ-米国(フロリダ州)# 目次: 情報源:Union 郡News、4月7日。 Union 郡保健部は、Raifordで飼育されていたウマが東部ウマ脳炎 (EEE) とウエストナイルウイルス (WNV)の両方に感染したことを確 認。 今回の症例は、2005年初の症例である。2005年3月22日、診断検査 により3歳のウマがEEEとWNVに重複感染していることが確認された。 匿名の獣医師がこの症例を保健部当局に通知した。診断結果を受け て、問題の個体は安楽死処分となった。 以下、CDCが公開しているEEEの解説情報(ウマの中枢神経系感染症 であること、ヒトもすべての年齢層で感染感受性があること、ヒト の感染例では多くが不顕性感染であり発病しても軽症であるが、中 枢神経系に感染が及ぶと昏睡や死に至ることがある、承認されたヒ ト用ワクチンは存在しないこと、CDCは全国届出疾患サーベイラン スシステムを介してEEE症例の記録を取っていること、1964年以来 EEE患者200名が確認されていること、患者発生はフロリダ州、ジョ ージア州、マサチューセッツ州およびニュージャージー州で多いこ となど)、 フロリダ州農業局局長Charles H. Bronsonの今回の事例を受けたコ メント、2004年にはEEEウマ症例48頭、WNV感染症例6例が確認され たこと。 ●04-11(0412-0040)#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(Western & Eastern Cape)(02):診断確定# 投稿者:Martie Viljoen (南アフリカOnderstepoort獣医学研究所)。 南アフリカでのアフリカ馬疫(AHS)に関する2,3のコメント。 Plettenberg BayはWestern Cape州内に位置し、死亡したウマ2頭の 病因はアフリカ馬疫ウイルスAHSV血清型5型であった。このウイル ス株は、血清型5型および7型が現在感染循環している南アフリカ北 部からのウマの移動により持ち込まれた。Eastern Cape州での死亡 症例4頭は狩猟牧場1ヵ所で発生し、病因はAHSV血清型2型であった。 この血清型株は2001年からEastern Cape州に存在し、2003年、2004 年および2005年シーズンにも分離されている。 AHSは亜熱帯の北部を除き南アフリカでは土着感染していない。 AHSはEastern Cape州では感染が確立してきているようである。 AHSVは不顕性に感染循環する。当研究所では現在、南アフリカの9 州中6州からの検体で同ウイルスを分離している。 ●04-11(0412-0050)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(68): カンボジア# 情報源:Hindustan Times online, Agence France Presse report、 4月11日。 カンボジア:3例目の死亡患者はアヒルからの感染伝播の可能性。 WHO当局は4月11日に、カンボジアでの今回の鳥インフルエンザ感染 死亡患者は致死的なH5N1型ウイルスを保有していたアヒルと接触し たのが原因である可能性が高いと発表した。一方で、市民啓発キャ ンペーンが展開されている。 カンボジア南西部のKampot州在住の8歳少女は、鳥インフルエンザ ウイルスに感染後4月7日にPhnom Penhにある病院で死亡した。この 患児は2005年1月以来カンボジアで3例目の鳥インフルエンザ感染死 亡患者に当たる。 WHO当局者Megge Miller氏は、「当局は患児が2005年2月に瀕死のニ ワトリに接触したことを確認したが、(それを感染源とするには)潜 伏期が長すぎる。」、「我々は無症候性キャリアとしてアヒルの潜 在的な役割に注目している。」と語った。 Miller氏は、患者と接触した家族と医療関係者13名が鳥インフルエ ンザウイルスに関する検査を受けたが、有症者はなく、検査結果は 陰性と思われると述べた。同氏はまた、今回の事例から市民への情 報提供キャンペーンの必要性が強調されるとしている。 啓発キャンペーンはKampot州ではすでに進行中であり、全国キャン ペーンも1,2週間内に開始される予定である。他方、動物衛生局当 局は通信社に対して、動物衛生担当官チームが4月第2週以来今回の 事例を調査しており、患児の発生した村から半径5km以内で飼育さ れている家禽すべてを処分する可能性があると明らかにした。 ●04-11(0412-0060)#Er#告知2005年(03):"One World, One Health"シンポジウムウェブポータル# 投稿者:Robert Cook (V.M.D., M.P.A., 野生生物保護協会)。 「一つの世界、一つの健康:グローバル化する世界の保健・公衆衛 生分野への学際的な架け橋を確立する」シンポジウムのためのウェ ブサイトが公開。 ●04-11(0412-0070)#C#病原性大腸菌O157: H7、未殺菌ミルク-カナ ダ(オンタリオ州)# 情報源:CNW group。 オンタリオ州当局は未殺菌ミルクに対する警告を発する。 オンタリオ州保健局主任行医官Dr. Sheela Basrurは4月11日、市民 に対し未殺菌のミルクを摂取しないよう警告した。今回の警告は、 Simcoe郡で発生した病原性大腸菌O157感染患者3名は未殺菌のミル クの摂取が原因であった可能性があるとした調査結果に基づいてい る。患者3名は全員すでに退院し、自宅で回復中である。未殺菌ミ ルクの販売や配給は健康保護推進法により禁じられている。Simcoe 郡Muskoka保健部門が今回の調査を主導した。未殺菌ミルクに関連 する病原菌には、病原性大腸菌O157の他サルモネラ菌、カンピロバ クター菌が含まれる。 [Moderator注:病原性大腸菌O157: H7感染は、未殺菌の牛乳や乳製 品からヒトに伝播される多数の感染症の一つにすぎない。そうした 感染症にはサルモネラ菌属やカンピロバクター菌属感染(両菌属と も一部に多剤耐性菌株を含む)や、ブドウ球菌性食中毒、Q熱、リス テリア症、ブルセラ症、さらにはウシ型結核などが含まれる。加え て、病因不明の慢性下痢症であるBrainerd下痢症も未殺菌ミルクの 摂取に関連する。] ●04-11(0412-0080)#B#マールブルグ病-アンゴラ(23)# [1]情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、4月11日。 マールブルグ病-WHO更新情報第10報。 2005年4月9日時点で、アンゴラではマールブルグ病患者214名が報 告されている。そのうち、194名が死亡した。Uige州は現在も流行 の中心地であり、患者および死亡患者の約90%が発生している。 Uige州では、住民のマールブルグ病理解促進のための強化キャンペ ーンに続いて、移動サーベイランスチームが4月10日に活動を再開 した。キャンペーンは、州知事や患者の発生した共同体を個人的に 訪問した保健局当局者からの支援を受けている。宗教リーダーも市 民の啓発活動を支援している。 改善の一部はすでに明らかになっている。疑い患者や死亡患者につ いてのより多くの届出が、住民から直接寄せられている。Uige州で は接触者約360名がサーベイランスチームによって経過観察されて いるが、患者をより早期に検知し、その隔離を確実にし、接触者を 確認して管理するには、さらなる改善が必要である。 WHOは、適切な感染防御装備なしに家族が患者を介護することはさ らなる感染伝播の危険性を増大させるため、感染の発生した共同体 で死亡患者の発生が続いていることを懸念している。Uige州の規模 の大きい州立病院のスタッフも、通常の外科処置や検査手技が医療 関係者や他の患者の感染リスクとなる可能性があるため、訓練や装 備が必要である。 マールブルグ病患者治療専用の隔離病棟が、国境なき医師団により 同病院内に設置されている。マールブルグウイルスに感染した個人 が別の診断で収容され、適切な感染予防対策がなされないままに検 査や治療が行われる危険性について懸念が高まっている。 エボラウイルスを含むウイルス性出血熱流行についてのWHOの経験 からは、医療機関内での感染の増大の機会を迅速に封じ込めること の重要性が強調される。 [2]情報源:Xinhua News Agency online、4月11日。 マールブルグ病による死亡患者総数は200名に近づく。 アンゴラで史上最悪となったマールブルグ病流行での死亡患者数が 200名の大台に近づいている。WHOは4月10日時点で、全国のマール ブルグ病患者数は218名でそのうちの193名が死亡したと発表し、そ の他に360名が経過観察中であると加えた。4月8日時点の死亡患者 数は184名であった。 [3]情報源:Channel News Asia online, Agence France Presse report、4月11日。 保健チームは新たなマールブルグ病患者追跡に全力をあげている。 アンゴラ北部のUige町の疫学専門家は、すでに死者200名を出し内 戦で荒廃したアンゴラにパニックを引き起こしたマールブルグ病の 新規患者追跡に寸時を惜しんで取り組んでいる。毎朝、WHOからの 専門家チームはマールブルグ病新規患者発見のため徹底した調査を 行っている。 以下、迷信や文化の相違に由来する現地住民の誤解から流行対策に 支障を来たしている対策チームスタッフのコメント。 [4]投稿者:KarlMJohnson@aol.com。 マールブルグ病制圧に関するコメント。 4月10日付け New York Times紙によれば、国境なき医師団(MSF)は アンゴラで流行しているマールブルグ病制圧のためにUigeの主要病 院(とおそらくより規模の小さい複数の病院)を閉鎖すべきと発言し ている。ここでの命題は、「こうした医療機関がウイルス伝播の主 要な感染源となっている」である。 これに対して、これまでの経験から明らかな事実はこうである。す なわち、フィロウイルスによる流行は、感染のリスクに曝されてい る地域住民が、自らは流行している感染症に対処可能で感染から免 れるという信念を持った医療保健関係者が提供する医療を信用する 時にのみ制圧できる。 医療機関を閉鎖すべきでない。至急医療機関の装備の充実を図るべ きである。 [Moderator注:[4]の意見記事に関連するコメント。従来の流行で は、完全な感染予防衣を着用した隔離の実施は、感染伝播の中断に つながっている。]
by sank100
| 2005-04-19 22:11
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