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●04-22(0423-0080)#C#クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型)-オランダ(02):
初発患者# オランダ:初のvCJD可能性患者報告。情報源:Eurosurveillance Weekly E-alert、4月22日。 オランダで初の異型クロイツフェルト・ヤコブ病[ProMEDではCJD (new var.) またはvCJDと略記]可能性例患者が2005年4月21日オランダ保健福祉スポーツ省 the Dutch Ministerie van Volksgezondheid, Welzijn en Sportから報告され た。[1,2]患者は現在ユトレヒトの病院で加療中である。 患者は26歳女性で、ロッテルダムのErasmus医学センターにより調整されてい るCJD国家疾患監視により発見され、可能性診断はMRI画像所見と臨床症状に基 づいている。診断はEU加盟国および同盟国協調CJD研究グループ(EUROCJD, 監視機関により再検された。オランダはヨーロッパ早期警戒対策システム European Early Warning and Response System (EWRS)を介してEU当局に通報 した。 患者は献血や臓器を提供した既往は無く、その他の曝露者に感染伝播する可能 性は極めて少ないと報告されている。(以下、オランダ当局やユトレヒトの情 報公開ウェブサイトの紹介。) ●04-22(0423-0090)#B#マールブルグ病-アンゴラ(32)# アンゴラ:マールブルグ病流行-WHO情報更新第15報。情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、4月22日。 更新: アンゴラ保健省は総計266名のマールブルグ病患者を報告し、うち244名が死亡 している。引き続きUige州が流行中心であり、253名がUige州から報告され、 うち233名が死亡していると2005年4月21日時点で報告された。 流行評価: アンゴラにおける流行に対する国際的な対策は1ヵ月前の3月23日に開始された。 マールブルグ病の特徴、およびアンゴラにおける状況は、新興感染症を水際で 阻止する国際的な対応力を試す過酷な試金石であった。アンゴラにおけるマー ルブルグ病流行は、この稀な疾患にとって史上最大規模かつ最も致死率の高い ものであり、症例致死率CFRは現在90%を超えている。比較対照として分類上 近縁なエボラ出血熱流行は、原因となったウイルス株により異なるが、CFRは 53%から88%の範囲である。これまでに唯一のマールブルグ病大規模流行に当 たる1998年から2000年にかけてのコンゴ民主共和国におけるマールブルグ病流 行ではCFRは83%であった。(以下、マールブルグ病流行の迅速な検知を困難に している要素として、この疾患が稀であること、死亡原因として感染症が多い アフリカ諸国において他の発熱性感染性疾患と臨床症状が類似していること。 アンゴラにおける流行では感染源も、初発患者発症日も不明であること。CDC やWHOが流行を検知して対策を開始するまでの時間的経過と、症状が劇的で死 亡率の高いマールブルグ病の場合地元住民の理解や協力を得ることが困難であ り、対策に苦慮していること。内戦後の荒廃したインフラや、交通手段が無い こと、資材が限定されていることから対策は困難を極めていることの記載、原 文参照。) ●04-19(0424-0010)#C#デング/デング出血熱最新情報2005年(08)# 目次: [1]メキシコ(Sonora州)。 [2]ソマリア(Mogadishu市)。 [3]中国(香港特別自治区)。 [4]ペルー(リマ市)。 [1]メキシコ(Sonora州)。女性3名がデングに感染と保健書記局が公表。情報源: El Imparcial、4月19日。Cajeme村とEtchojoa村在住の主婦ら3名が自宅でデン グウイルスに感染した。これらの主婦の自宅周辺からはネッタイシマカ_Aedes aegypti_蚊族が発見された。このベクターはデングウイルスヒト・ヒト感染を 媒介する。3名の女性のうちCiudad Obregon在住の1名は、デングウイルスに2 度目に感染したためデング出血熱DHFを発症した。幸いなことにこの女性は快 復している。その他2名の女性も問題なく快復しており、激しい骨痛や眼球の 疼痛、頭痛関節痛、突然の発熱や倦怠感、軽度の皮疹などいわゆる古典的症状 のみしか呈していない。 これら3名の女性患者に加えて、2005年Sonora州では現在7名のデング確定患者 が報告されており、うち3名がDHF患者である。これら3名のDHF患者中2名は無 事快復したが、La Colorada市Cobachi地区の患者1名はDHFのため死亡した。 (以下、メキシコにはデングが1981年にアフリカから移入されたこと、ベクタ ーの存在と対策内容の記載、後略。) [Moderatorにより、これから夏にかけて 北半球では蚊族が発生しデングが流行する季節のため、発生地ではベクター対 策や個人的防蚊措置が必要であるとの警告。] [2]ソマリア(Mogadishu市)。ソマリアがデング熱疑いの流行に見舞われた。情 報源:Mail & Guardian、4月20日。ソマリアの首都Mogadishu市は、デング熱 が疑われる流行に見舞われたと4月20日医療関係者らが述べた。Mogadishu市内 のある医師はこの疾患をデングと思うが、必要な検査室診断設備が整っていな いため確定診断できないと述べ、Mogadishu市では3ヵ月おきに感染が循環して いると加えた。(以下、カナダからソマリアの親類を訪れた小児科医師も高熱、 関節痛、嘔吐などを来たすデングと思われる疾患が市内広範囲で流行している とのコメントと、デングの疫学事項解説、後略。) [3]中国(香港特別自治区SAR)。輸入デング熱患者確定。情報源:香港 News.gov.hk、4月21日。保健保護局は31歳男性のデング熱輸入患者を確定し、 今年の患者総数は5名となり、全例が輸入患者である。患者は3月12日から27日 までインドネシアへ渡航し、発熱、悪寒戦慄、筋肉痛、骨痛を3月27日に発症 した。この男性は3月28日に個人病院に入院し、4月4日には退院した。この男 性の家族で症状を発症しているものはいない。(以下、ベクター対策や蚊族刺 咬を防ぐための個人的防蚊措置を推奨する記載、後略。) [4]ペルー(リマ市)。投稿者:Martin Vasquez、4月18日。疫学総合事務局は、 リマ市Comas地区において34名のデング熱患者が発生したと公表した。国立保 健研究所は血清学的検査により症例を確定診断した。PCR法により循環してい るデングウイルス株がⅢ型(DEN-3)であると同定された。保健当局は患者の能 動的監視と併行して、流行地域の8千世帯の殺虫剤噴霧を開始した。 ●04-22(0424-0020)#Ea#ニューカッスル病、家禽-日本:OIE# 日本におけるニューカッスル病。情報源:国際獣疫事務局(OIE), Disease Information、4月22日。情報は2005年4月22日付けで同日、東京農林水産省主 任獣医官Dr Hirofumi Kugitaより受領: 緊急報告理由:国内でのOIEリスト掲載疾患の再興: 診断確定日:4月22日。動物健康異常発生日:4月19日。診断法:臨床診断およ び検査室診断。流行の詳細:感染場所:福岡県小郡市養鶏場。 種類/流行中の動物総数/曝露/発症患畜数/死亡数/処分/屠殺: 鳥類/27,500羽/…/125羽/…/…。(以下、診断法の記載。感染源が不明である こと。感染制御法と感染施設情報、調査概要の記載、後略。) ●04-23(0424-0030)#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(KwaZulu-Natal地域)(02)# [1] KwaZulu-Natal地域でアフリカ馬疫に関する混乱。情報源:南アフリカThe Witness、4月22日。KwaZulu-Natal地域の馬主らは、3ヵ月以上も前からアフリ カ馬疫ウイルスの存在に気付きながら、北部KwaZulu-Natal地域だけで1千頭以 上ものウマを死亡させたアフリカ馬疫流行に対する対策に失敗したと、農業獣 医学当局を非難した。彼らはもし国家当局が適切な時期に対応していれば悲劇 的かつ莫大な経済的損失名は避けることが出来たはずであると述べた。(以下、 当局の移動禁止措置などが遅きに失したことや、ワクチン接種対策の必要性を 述べる記載、後略。) [2]情報源:南アフリカIOL、4月23日。科学者らはなぜ50頭以上ものワクチン 接種を受けたウマがKwaZulu-Natal地域で数週間以内にアフリカ馬疫に見舞わ れたか突き止めようとしている。4月20日時点では、Pietermaritzburg州獣医 学事務局でさえ高価なワクチンが効かなかったかその理由はわかっていない。 (以下今回のアフリカ馬疫流行の原因が、新規株もしくは非常に古い株である ためワクチンが無効であったと推論する獣医学者らのコメントと、アフリカ馬 疫の血清型の解説。後略。) ●04-22(0424-0040)#Ep#真菌症_Togninia sp._、ブドウ-米国(カリフォルニア 州)# カリフォルニアにおけるエスカ病感染ブドウ(_Vitis vinifera_)と樹勢の衰え たトネリコ(_Fraxinus latifolia_)における真菌症_Togninia fraxinopennsylvanica_の発生。情報源:アメリカ植物病理学会誌、4月22日。 ●04-23(0424-0050)#B#マールブルグ病-アンゴラ(33)# アンゴラ:マールブルグ病制圧のために重要な段階であるとWHOが述べた。情 報源:Reuters Foundation AlertNet、4月23日。アンゴラはマールブルグ病流 行制圧のため重要な段階にあり、疾患を制圧するための対策をさらに強化する 必要があるとWHO当局者が2005年4月23日述べた。「感染連鎖反応は我々が述べ たとおり中断したが、対策の点では最も重要な時期に差し掛かっている。我々 は今後数日間にわたりさらに集中を高めなければならない」とWHO警戒対策作 戦部長Mike Ryan氏は電話会議で述べた。 アンゴラ当局は、恐れおののき疑い深くなった民衆の信頼を快復することを期 待してマールブルグ病と戦う国際チームに協力させるために、さらに多数の地 方医学スタッフを派遣していると述べた。マールブルグ病流行中心で244名の 患者が死亡したUige州の住民の中には、WHOの車両に投石をしたり、外国人が この地域にウイルスをもたらしたと流言蜚語を広めたりする者もいた。 「(医療監視)チームのアンゴラ人メンバーを増強することが必要である」と保 健副大臣Jose Van Dunem氏は首都Luandaでロイター記者のインタビューに答え、 「我々は保健共同体における民衆の信用と信頼を快復する必要がある」と加え た。また彼はマールブルグ病流行が制圧され、単一の地方に限局しているが、 この地域から各地に戻った渡航者の間に一握りの患者が存在すると加えた。 検査室診断によりこれまでマールブルグ病と考えられていた数例がその可能性 を否定され、既知のマールブルグ病感染患者総数は4月21日に266名から264名 に減少したと彼は述べた。 Uige州に関してWHOは流行が制圧されたとはあえて記載していないが、医療従 事者への襲撃も、新規患者数も双方とも減少していると述べている。WHO広報 官Dave Daigle氏は電話インタビューで「死亡患者はまだ増えているが、患者 数は減少傾向にある」と述べた。 WHOのウイルス性出血熱最高専門家Pierre Formenty氏は、医師らがマールブル グ病患者と接触があったと考えられる接触者300名を追跡調査しているが、全 体として状況は改善傾向にあると述べた。「良い感触が得られているに過ぎな いが・・・おそらく状況は改善しているだろう」と彼は電話会議で述べた。し かしながら彼は当局者らが、疾患の未検知な空白地帯があり、しばしば非衛生 的な針を使用する呪術師の注射(地域住民はそれが感染から守ってくれると信 じている)を介してマールブルグ病が感染伝播することをいまだに懸念してい ると加えた。 Uige州周辺で引き続き対策チームが病人を自宅で看病しないよう地域住民を説 得して回っている。多数の犠牲者らは、近親者の看病をしたり、死体の埋葬の 準備をしたりすることによりマールブルグ病に感染した。 ポルトガル語や現地語を話すアンゴラ人の保健医療従事者らはこの段階で役に 立つと保健副大臣Van Dunem氏は述べ、WHOもその到着を歓迎すると述べた。 「我々はあらゆる種類の支援を歓迎する。既に感染制御や監視チームの役に立 っている者もいる。そして彼ら自身来るべき時に役立つ技能を身につけること が出来るであろう」とWHO広報官Daigle氏は述べた。
by sank100
| 2005-04-25 09:31
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