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●05-01(0502-0010)#C+#クリミア・コンゴ出血熱-ロシア(Stavropol地域)#
ロシア:Stavropol地域でクリミア・コンゴ出血熱(CCHF)のために3名が入院。 情報源:Regions.ru News Agency、4月29日。 クリミア・コンゴ出血熱(CCHF)のためにStavropol地域で3名が入院した。マダ ニ刺咬を受けたさらに7名が医学的観察下にある。Stavropol州疫学監視センタ ーによれば、今季初のマダニ刺咬患者は2005年4月21日に報告された。現時点 までにマダニ刺咬のため約400名が治療を受けた。こうした患者の大部分は家 畜の世話をしている。彼らは日常的に家畜の皮膚からマダニを素手で取り除い ており、その過程でマダニがつぶれることがある。CCHFウイルス感染は切創や 擦過傷からウイルスが感染伝播することがある。 Stavropol地域ではCCHF対策として献血ドナーの日を定めて献血を募っている。 大部分の献血ドナーは学生である。過去5年間にわたり、約15名の患者がCCHF のために死亡し、Stavropol地域では約100名がCCHF治療を受けた。 [Moderator MR注:Stavropol地域は北部コーカサス地方、ヨーロッパロシア南 部に位置する。羊の牧畜が主要産業である。 Moderator CP注:おそらく、成人僻地労働者による献血はCCHFウイルス感染伝 播のリスクがあるために、学生による献血は出血の治療を意図したものであろ う。] ●04-28(0429-0110)#Ea#鳥インフルエンザ-ヨーロッパ連合EU:法制化# 鳥インフルエンザ:流行予防を目指して改正対策案をヨーロッパ委員会が提唱。 情報源:EU記者発表IP/05/501、4月28日。2005年4月28日付けでヨーロッパ委 員会は鳥インフルエンザ感染制御のためのEU加盟国間改正予防対策案を設立す る指針を提唱した。過去の鳥インフルエンザ流行制圧により、制圧には莫大な 予算を必要とし、動物の大量処分などに関連した動物福祉上の問題が生ずるこ とが明らかになっている。それに加えて鳥インフルエンザ株が容易にヒト・ヒ ト感染をするような変異株に突然変異した場合に、ヒト公衆衛生上の重大問題 となる懸念が高まっている。(以下、EUの改正鳥インフルエンザ流行対策案が 最近の流行対策経験と、新たな科学的知見を盛り込んで、ワクチン予防接種な ども含めた新たなものになることの紹介、原文参照。) ●04-28(0429-0120)#Ea#原因不明の大量死、ヒキガエル-ドイツ(02)# 破裂した多数のヒキガエルは肝臓を鳥類についばまれたものであると獣医師ら が述べた。情報源:SignonSanDiego.com、4月28日。北部ヨーロッパで大量の ヒキガエルを膨れ上がらせ破裂させたものは何であろうか?1,000匹以上のヒ キガエル死骸が膨れて破裂しているのがハンブルグ近郊からデンマーク国境に わたる池で発見された。(以下、問題の池の水質検査などが実施されたが問題 はなく、獣医師の意見として死骸の状況から、ずるがしこいカラスがヒキガエ ルの肝臓をついばんだのではないかとするコメントの記載。) ●04-29(0430-0010)#C+#ポリオ-イエメン(02)# ポリオ流行はイエメン全土に感染拡大:さらに多数の患者が予測されるため流 行対策として初めて新規ワクチンが使用される。情報源:WHO/Rotary International/CDC/UNICEF合同記者発表、4月29日。 イエメンで本日2005年4月29日、新たに18名の新規ポリオ患者が公表され、イ エメンにおける流行に関連した報告患者総数は22名となった。イエメンはポリ オ監視(サーベイランス)が開始された1996年以降ポリオが根絶された国であっ た。流行の正確な起源を同定するための遺伝子解析が現在進行中である。専門 家らは近い将来患者数が増加することを懸念している。 WHOと保健省疫学者および小児科医らによるチームは、流行を調査制圧し、適 切な追加予防接種活動の計画を強化するために現地にとどまっている。 紅海沿岸、イエメン南西部のたった一つの行政区において4月20日、4名のポリ オ患者が診断確定した。最新の患者18名はイエメンの首都Sanaaの2地区を含む イエメン全土の5行政区から発生しており、ウイルスがイエメン全土に感染拡 大していることを示している。進行中の現地調査において、イエメンの感染発 生行政区全域からさらに多数のポリオ感染疑い患者が同定されている。イエメ ンの小児におけるポリオワクチン予防接種率の低さがウイルス感染拡大を助長 している。 専門家らは最近開発された単価経口ポリオワクチン1型(mOPV1)を用いた流行対 策を計画している。この新たなワクチンにより、流行の原因となっているポリ オウイルス1型に対して正確に免疫応答を誘導することが可能になる。ポリオ ウイルス野生型株3種全種に対する防御効果を有する一般的に使用される現行3 価経口ポリオワクチン(OPV)と比較して、mOPV1はより少ない量でポリオウイル ス1型株に対するより強力な免疫応答を誘導する。5月広範に実施されるイエメ ン全土でのポリオ経口ワクチン予防接種キャンペーンにおいてmOPV1が使用さ れると思われる。ポリオ流行が持続する隣国スーダンからのポリオ再導入のリ スクが高いと考えられていたため、イエメンでは既に4月11日~15日の間に集 団ワクチン予防接種キャンペーンが実施されていた。 ポリオ根絶の経験から、年齢5歳以下の小児全員にワクチンが行き渡るような 質の高い予防接種キャンペーンにより流行は迅速に制圧可能であることが示さ れている。 献身的な資金援助と、個人経営部門との強力な提携により、迅速なmOPV1ワク チン開発同様に、イエメンにおける従来のキャンペーンが可能であった。しか しながら、今年後半の予防接種キャンペーンを引き続き強化するための資金源 を調達するために、2005年7月までに世界規模で5,000万米ドルの予算欠乏を補 充しなければならない。 世界的なポリオ根絶対策により、ポリオ患者数を1988年の年間35万人から2004 年には年間1,267名まで低減させることができた。世界で6ヵ国がいまだポリオ を根絶できておらず(ポリオ常在国であり)、さらに6ヵ国でポリオが再発生し てしまった。現行のアフリカにおけるポリオ流行が、ポリオの根絶されたアフ リカ東部(エチオピアやソマリアなどの)ソマリア半島各国や中東におけるさら に多数の国々におけるポリオ再興に繋がるのではないかとする懸念が高まって いる。2003年後半に始まった流行において患者再発生を報告したポリオ再興国 15ヵ国の中で最後にポリオ再興を報告した国である。(詳しくは過去の ProMED-mail記事を参照。) [Moderatorにより検査室診断確定していないもののニュース記事ではさらに36 名のポリオ感染疑い患者がいるとの情報も有ること、今週のCDC Morbidity and Mortality Weekly Report最新号に最近のポリオ野生型株1型流行疫学とそ の対策事項に関する記事があることの紹介: また今後の方針としてmOPV1による流行根絶に引き続き、3型株に対する対策も 必要であるとの指摘、原文参照。) ●04-29(0430-0020)#Ea#旋回病Whirling disease、養魚場-米国(ユタ州)# 旋回病Whirling diseasにより90万尾の魚類の処分を余儀なくされた。情報源: Daily Herald, page A1、4月29日。Springville養魚場で旋回病流行が発見さ れ、米国ユタ州内全域の湖沼への放流用に飼育されていた主にニジマスなど90万 尾が処分される。(以下、2005年4月上旬の定期検査で旋回病原因となる寄生虫卵 が発見されDNA診断で確定したため、大量のニジマス処分に至ったことを報じる 担当者のコメント、原文参照。) ●04-28(0430-0030)#Ep#ダイズさび病、アジア型株-米国(ジョージア州)# ジョージア州でダイズさび病確定。情報源:Southeast Farm Press、4月27日。 2005年4月27日ジョージア州南西部Seminole郡の自生ダイズにおいてアジアダ イズさび病(ASR)が確定したと公表した。(以下、ジョージア州立大学検査施設 診断で確定したと事の記載、後略。) ●04-29(0430-0040)#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(KwaZulu-Natal地域)(04)# KwaZulu-NatalのMidlands地域ではいまもウマ死亡が続いている。情報源:南 アフリカDaily News、IOL経由、4月29日。アフリカ馬疫流行により昨日2005年 4月28日、KwaZulu-NatalのMidlands地域で少なくとも新たに2頭のワクチン既 接種ウマが死亡している。気温がだいぶ寒冷になっても飼育業者らは毎日ウマ が死亡するのではないかと非常に懸念している。 当局はKwaZulu-NatalのMidlands地域において少なくともウマ586頭と、 Western Cape地域においてウマ2頭が、過去2ヵ月間にわたるアフリカ馬疫流行 のために死亡したと報じた。(以下、史上最悪のアフリカ馬疫流行について語 る当局者らのコメント、原文参照。) ●04-28(0430-0050)#B#マールブルグ病-アンゴラ(35)# アンゴラ:マールブルグ病流行-WHO更新情報第16報。情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、4月28日。 2005年4月27日時点でアンゴラ保健省は275名のマールブルグ病患者を報告した。 これらの患者中255名が死亡している。依然として流行の中心であるUige州で は266名が報告され、うち246名が死亡したことが4月28日時点で報告された。 流行制圧に必要な対策チーム、医療設備、プロトコールなどのあらゆる感染制 御対策が現在実施されており、感染伝播を再増幅する可能性のあるあらゆる実 践手技に対して警戒を怠らないような極めて慎重な注意が必要である。流行の 現時点では増悪因子により、ここ数週間にわたる既存の強力な制圧対策をさら に遷延させ努力を無に帰する可能性もある。 ウイルス性出血熱の過去の流行においても、歴史的にこうした増悪因子がさら に2件の感染伝播サイクルを生じ、第二波の二次感染患者を生む結果に至った こともある。 Uige州における制圧対策も最近いくつかの後退を余儀なくされた。今週前半、 Uige州の大規模地方病院の医師らが、十分な感染予防衣を着用しないままで、 一般病棟で治療を受けていたマールブルグ病患者の血液に直接曝露する事故が 2件あった。医師らは医学的観察下にある。こうした感染リスクの非常に高い 曝露は繰り返されるべきではない。 こうした事故は病院における感染制御法が酷く緩和されてしまうことを示して いる。こうした事故は、予防衣や訓練に支えられた感染防御システムにかかわ らず発生してしまう。感染防御システムとは、新規入院患者の曝露歴や発熱の 安全上のスクリーニングや、一般病棟における他の患者からの可能性患者の隔 離などである。 もう1件の最近の事故は、死亡患者の遺体が開放病棟に8時間以上も未消毒、検 体未採取のまま放置され、病院スタッフや他の患者を危険にさらした。もう1 件の事故は、マールブルグ病で死亡した乳幼児の遺体が取り除かれた直後に、 消毒もされないまま小児病棟に入院した重症の乳幼児が寝台に寝かされた。ウ イルス培養実施期間中、母親は小児科病棟で重症の乳幼児の看護に協力し、そ のため曝露リスクも蒙ることになった。 こうした状況においては、感染伝播増幅のリスクは極めて高くなる。国際的支 援チームが制定した安全プロトコールが遵守されていれば、こうした事故は起 こっていなかったろう。病院の閉鎖も考慮されたが、これは実施可能な現実的 な方法ではない。こうした手段は多数の患者から命を救うかもしれない医療を 受ける機会を奪い、一方でその他の患者らに個人開業医を指向させることにな る。個人開業医では状況や実践手技はさらに危険であり、さらに多数の患者を 生むことにつながる。 昨日4月27日、保健相は副大臣とWHOアンゴラ支局長を伴い、状況を調査して解 決法を見出し、現地対策実施状況を査察するためにUige州を飛行機で訪れた。 当局者らはマールブルグ病以外の原因で病院に入院した患者らが、マールブル グ病感染のリスクに曝されないことを確実にするために強力な手段が必要であ ることを認識した。この状況を改善するための最初の手段は本日実施され、そ れには保健省当局、WHOおよび国境なき医師団が協力する。 WHOは感染制御専門国際スタッフのUige州への派遣体制を強化することを決定 した。WHOは保健省当局者らの直接介入も歓迎している。こうした高いレベル の支援はこれまで実施されその効果を証明された制圧対策が再現され完全に遵 守されていることを確実にするためのものである。 最近数件のUige州における死亡患者の調査において、不衛生な注射器を使用し た在宅治療とウイルス感染伝播の間に明確な関連性が証明された。この問題に は緊急に対応すべきである。Uige地区全域で住民に、注射器に関連する危険性 を周知し、注射器を回収し安全廃棄するための、幟やポスターを利用した集団 戸別訪問キャンペーンが昨日から実施されている。キャンペーンは本日も継続 される。 ●04-29(0430-0060)#C#サイクロスポーラ症-米国(フロリダ州)# フロリダ州におけるサイクロスポーラ症流行。情報源:Washington Post、4月 29日。ここ数週間にわたりフロリダ州で汚染食品や汚染された水を介して感染 伝播する寄生虫疾患に少なくとも30名が感染した。州保健当局は通常年間数名 のサイクロスポーラ症患者しか報告を受けることは無い。最近の急速な患者増 加は共通の感染源があることを示唆しているが、調査担当者らはまだ感染源を 突き止めていない。(以下、あらゆる可能性を考慮して感染源を同定する努力 をしていると述べる州保健当局者のコメント、中略。) サイクロスポーラは顕微鏡的な単細胞病原体で、生鮮食品を汚染し、小腸に寄 生する。症状は急激な体重減少、重症の下痢、食欲低下、腹部膨満、激しい胃 痛、筋肉痛、微熱などである。保健局は(鑑別)診断としてサイクロスポーラ症 を考慮するよう医師らに警告を送った。 抗生物質で感染は治癒する。自然経過では治癒に数週間を要し、再発が起こる こともある。 ●04-30(0501-0010)#Ea#狂犬病、イヌ-イスラエル(Golan地区)# 情報源:Kimron獣医学研究所狂犬病部ウェブサイト、4月29日。 2005年2月15日以降10頭目にあたる検査室診断確定狂犬病感染動物が、イスラ エルとシリア国境に隣接するGolan地区から4月27日報告された。診断された患 畜のうち9頭は野犬であり、1頭は放牧ウシである。この地区では1999年に狂犬 病感染イヌ1頭が診断されて以後動物狂犬病は発生しておらず、例外的な事件 である。最新の狂犬病発生率地図と前年までの年間データは以下のウェブサイ トで閲覧可能: ●04-29(0501-0020)#Ep#小麦基腐病Wheat stem-base disease-イラン(Hamadan 地域):初報告# イランにおける小麦基腐病Wheat stem-base disease病原体_Bipolaris sacchari_の初報告。情報源:イギリス植物病理学会誌New Disease Reports, Vol. 11、4月29日。 ●04-29(0501-0030)#Ea#水胞性口炎、ウマとウシ-米国(ニューメキシコ州): OIE# 米国における水胞性口炎。情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information Vol. 18 - No. 17、4月29日。 OIEに報告された米国における前回の水胞性口炎流行:2004年12月。 緊急報告:情報は2005年4月28日、在Washington, DC米国農務省(USDA)動植物 疾患監視サービス局(APHIS)責任者より受領:報告日:4月28日。 緊急報告理由:流行終息宣言地域におけるOIEリスト掲載疾患の再発生。 起因病原体の正確な同定:水胞性口炎ウイルスNew Jersey型。 感染初確認日:4月27日。動物健康異常が始まった日:4月19日。 診断法:臨床および検査室診断。 流行の詳細:場所:ニューメキシコ州Grant郡Mule Creekの農場、流行開始日: 4月19日。流行中の動物総数:種類/曝露/発症患畜数/死亡患畜数/処分/屠殺: ウマ/6頭/2頭/ 0 / 0 / 0、ウシ/110頭/ 0 / 0 / 0 / 0。以下診断法と対策内 容の記載、原文参照。 ●04-30(0501-0040)#Ea#診断検査法の検証と認証:OIE# 国際獣疫事務局(OIE)が診断検査法の検証と認証に新たな手法を導入。情報源: OIE記者発表、4月29日。特定の動物疾患診断検査法は、OIEの陸棲動物診断検 査予防接種マニュアルと、水棲動物診断検査法マニュアルに記載されている。 しかしながらこれらのマニュアルは加盟国で使用可能な特定の診断キットを推 奨していない。結果として数種のこうしたキットが存在することにより加盟国 に混乱を生じる可能性がある。加盟国は貿易や監視目的で簡便に認証診断キッ トを選択することが出来ない。(以下、診断検査に使用するキットをOIE規定で 認証していなかったことによる診断上の混乱を解決するために、特定疾患診断 に使用する検査キットの認証制度を開始することを公表するOIE告知。詳しく は以下のOIEウェブサイト参照: ●04-30(0501-0050)#Ea#口蹄疫、ブタ-フィリピン(02)# 屠殺場における口蹄疫流行。情報源:Sunstar network online、4月30日。 バギオBaguio市獣医学当局は大規模屠殺場地域で屠殺されたイノシシの口蹄疫 (FMD)流行のためにこの地域を隔離下においた。(以下、2005年2月以降大規模 屠殺場地域で総計26頭のイノシシからFMDが検知され流行が報告されたことと、 当局による流行宣言、4月25日以降30日間屠殺場が隔離下に置かれること、4月 19日以降は新たな患畜報告は無いとのコメント。) ●04-30(0501-0060)#B#マールブルグ病-アンゴラ(36)# アンゴラ:マールブルグ病死亡患者総数は257名まで増加。情報源:マレーシ アThe Starオンライン版AP記事、4月30日。 アンゴラにおけるマールブルグ病流行の死亡患者総数は244名から257名に増加 したとアンゴラ保健省副大臣は述べた。最新の死亡患者らは昨年前半に流行が 始まったと思われる北部Uige州で発生したと保健副大臣Natalia Espirito-Santo氏が2005年4月29日の記者会見で述べた。WHOは死亡患者総数を 4月22日に244名と公表している。 死亡患者数は増加しているが、副大臣は初めて感染患者が快復しUige州立病院 の隔離病棟から退院したと公表した。「この患者は感染者全員が必ずしも死亡 するわけではなく、感染者にはマールブルグウイルスに対する抗体が産生され ることを示している」と副大臣は述べた。患者の年齢性別は公表されていない。 また副大臣はマールブルグ病の危険性を住民に警告する強化啓蒙キャンペーン の後でより多数の住民が治療のため病院を受診するようになったと述べた。 「医師や病院に対する住民の信頼は徐々に快復してきており、これは非常に喜 ばしい傾向である」と副大臣は加えた。 先月WHOと国境なき医師団(MSF)職員が、住民に襲撃され車両が破壊された。住 民らは国際支援団体が感染伝播の原因であると主張した。住民は疑い患者の通 報や病院受診も拒否し始めた。 同様に4月29日WHOは声明の中で、Uige州の地方病院で十分な感染制御法が実施 されていない状況で複数の医師らが、治療を受けていたマールブルグ病患者の 血液に曝露したと公表した。その他の安全プロトコール遵守されておらず、医 師らやマールブルグ病以外の患者が危険にさらされていると声明は述べている。 「こうした状況においては、感染伝播増幅のリスクは極めて高くなる」とWHO は述べている。 ●04-30(0501-0070)#Ep#コーヒー萎凋病Coffee Wilt Disease-ウガンダ# コーヒー萎凋病Coffee Wilt Disease対策に関する新たな突破口。情報源:New Vision (Kampala)、4月27日。ウガンダ国立農業研究機構(NARO)付属コーヒー 研究所(CORI)がコーヒー萎凋病Coffee Wilt Diseaseに対する初めての有効な 対策法を樹立した。(以下、コーヒー萎凋病Coffee Wilt Diseaseに対して耐性 のRobusta 種およびArabica種の変種をCORIが開発したとするCORI所長のコメ ント、後略。) ●04-30(0501-0080)#C#麻疹-チャド# チャド:首都と3つの州で麻疹流行。情報源:国境なき医師団Medecins sans Fontieres (Luxembourg)記者発表、4月30日。チャドが麻疹の流行に見舞われ、 首都N'Djamenaと南部および東部の少なくとも3つの州で患者が発生した。国境 なき医師団(MSF)は緊急援助を開始した、すなわち患者治療;状況調査;ワク チン予防接種キャンペーンの実施などである。 本日までに公式報告死亡患者総数は115名に達し、全国から6,000名以上の患者 が報告されている-うち3,400名以上は首都N'Djamenaの患者である。2005年1月 から4月までに首都では2004年年間患者総数に匹敵する多数の患者が報告され ている。さらに現時点での感染者総数は報告数の実に2~3倍はいるものと思わ れる。ある病院の小児科病棟では4月の死亡患者の50%が麻疹によるものであ った。 この緊急事態に対応するため、MSFチームはN'Djamena最大の人口密集地域保健 センター5ヵ所で患者加療を開始し、市内2病院での最重症患者治療に参加して いる。チャド当局は今後治療が無料であり、保健センターにおいて無料で医薬 品が入手可能であることを広報した。状況調査のため疫学専門家が派遣された。 (以下状況を調査予定の疫学者のコメントと、従来のMSF活動の紹介、その際チ ャドにおける麻疹予防接種率が低いことが問題になったことの記載と、課戦力 の強い麻疹の疫学とワクチンによる予防対策の解説、原文参照。) ●04-29(0501-0090)#Ea#スクレーピー、ヒツジ-日本:OIE# 日本におけるスクレーピー。情報源:国際獣疫事務局(OIE) Disease Information Vol. 18 - No. 17、4月17日。 情報は2005年4月28日、東京農林水産省主任獣医官Dr Hirofumi Kugitaより受 領:報告日:4月28日。緊急報告理由:国内におけるOIEリスト掲載疾患の再発 生。事件初検知日:4月28日。事件開始日:4月11日。診断法:臨床および検査 室診断。流行詳細:神奈川県の農場、流行開始日:4月11日。 流行中の動物総数:種類/曝露/発症患畜数/死亡患畜数/処分/屠殺: ヒツジ/…/…/1頭/…/…。 感染集団の記載:推定月齢60ヵ月のヒツジが歩行困難を呈した後で死亡してい るのが4月15日発見された。スクレーピーが疑われたため、検体が採取され検 査室確定診断目的で検査室に送付された。(以下診断法と感染源が不明である こと、対策内容の記載。) ●04-30(0501-0100)#C#クリプトスポリジウム症-イギリス(Scotland地方 Perthshire地域)(03)# Scotland地方でクリプトスポリジウム症患者は引き続き増加。情報源:New Scotsman、4月30日。Perthshire地域で人気の野生動物センターにおける流行 に関連したクリプトスポリジウム症感染確定患者総数は昨日4月29日100名を超 え、保健専門家らはTaysideの養護学校2校における若年小児の二次感染拡大を 警告した。 クリプトスポリジウム症流行により現在7つの保健区全域から成人小児併せて 104名の患者が報告されており、これまでScotland地方で記録された水系感染 以外のクリプトスポリジウム症感染流行としては確実に最大規模のものとなっ た。名称非公開の養護学校2校の小児への二次感染拡大はあるものの、保健当 局は最終的に流行が衰退するものと期待している。 流行はComrie近郊のAuchingarrich野生動物センターを中心に発生しており、 保健専門家らはこの公園を訪れた養護学校生徒がクリプトスポリジウムに感染 し同級生に感染伝播させたために養護学校2校の多数の生徒から二次的感染拡 大が発生したと考えている。(以下、Taysideの国立保健サービス(NHS)情報筋 により必ずしも全員で無く学童数名が野生動物センターを訪れたこと、同公園 の触れ合い動物園で仔ヤギからクリプトスポリジウムに感染したと思われると のコメント記載。)
by sank100
| 2005-05-02 05:48
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