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●05-04 (0505-0060)#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(Kwazulu-Natal)(05)#
アフリカ馬疫-南アフリカ(Kwazulu-Natal)(04)に対する返信、4月29日。 投 稿者:James Kitching(Western Cape農務省、獣医検査室診断サービス局副責 任者)。 アフリカ馬疫(AHS)のような(OIEリスト掲載疾患である)特定管理疾患について の非公式な、獣医学当局筋以外からの報告を公表するのは危険な場合がある。 その中では"Cape地域の一農場で15頭の馬が死んだという知らせを受けた"と述 べられている。(以下、「Cape地域」という名称が南アフリカの3つの州の総称 として使用されることもあれば、南アフリカWestern Cape州内のCape Town市 とその近郊に対して使用されることもあるなど地域呼称が不明確であること、 Cape Town内のある地区では馬の移動、あるいは感染検知用動物のAHS抗体が定 期的に監視されていて、この周辺200km内にはAHSがみられないことなど。) [Moderator AS注:Dr. Kitchingの好意で直接情報を以下に掲載する。 http://www.oie.int/eng/maps/ZAF0402.pdf 地図には"根絶区域free"、"監視区域surveillance"、"保護区域protection"の 3つのAHS管理区域が明示されている。 南アフリカAHSについて、最新の公式更新情報(経過報告第1報)は2004年3月15 日にOIEへ提出された(ProMED-mail 20040303-0020アフリカ馬疫-南アフリカ: OIEの記事参照)が、監視区域で診断された例について触れている。2004年1-12 月の間の月報が入手可能で、2004年1月から6月までに総数193例が発病し、11 例はWestern Cape州で記録されている。 2005年公式更新が役立つだろう。] ●05-05 (0506-0010)#Er#化学兵器使用-ミャンマー/タイ国境:疑い# キリスト教団体がミャンマーにおける化学兵器使用を報告。情報源:ロイター、 4月22日。 ロンドンに拠点を置くキリスト教人権団体が、ミャンマー軍事政府当局による カレンKaren族反乱軍に対する化学兵器使用攻撃の確たる証拠を収集したと公 表したが、ミャンマー軍政当局はこの主張を2005年4月22日現在で否定してい る。 キリスト者世界連盟(CSW)は2月15日の攻撃に参加し、水疱や咽頭(のど)、結膜 (眼)、肺の刺激感と嘔吐を呈する反乱軍兵士5名を診察したと述べている。 CSW国際代表Martin Panter医師はロイター記者に対して、攻撃の5日後にタイ 人医師が反乱軍を診察し、兵士らが「極めて重篤な状態で、彼らは食事を食べ る事も出来ず、皮膚は黄染し激しい刺激感を訴えていた」と報告したと公表し た。 CSWウェブサイト の攻撃は1月14日に始まりその後引き続いている激しい砲撃の合間に、タイ山 岳部の町Mae Hong Sonから約10 km西方のカレン族の国境駐屯地Nya My駐屯地 において実施された。 2月15日の朝、この駐屯地近郊で砲弾が炸裂し、通常弾頭の黒煙や白煙とは異 なり、刺激性の黄色の煙を発生させたと報告は伝えている。[Moderator注:塩 素ガスは通常黄緑色を呈する。] 「砲弾が破裂したとき、すぐに濃い黄色の蒸気が雲のように放出した」と、4 月15日に反乱兵士を診察したPanter氏は語った。 「彼らはその黄色い蒸気を吸い込むとすぐに気分が悪くなり、目とのどが焼け たと言った。彼らはひどく呼吸が苦しくなり、呼吸困難に陥った。」と同氏は 金曜にオーストラリアで語った。 (以下、化学兵器使用が疑われるが結論はまだ得られていないとするタイ軍事 情報当局やロイター記者のコメント、カレン族民族解放戦線(KNLA)による紛争 の背景や、過去にもミャンマー軍政当局が化学兵器を使用した疑いがもたれて いること、一方CSWの声明に反してミャンマー軍政当局者は化学兵器の使用を 否定していることなどの記載、原文参照。) ●05-05 (0506-0020)#C+#ポリオ-インドネシア(02)# [1]インドネシアでポリオ患者感染拡大。情報源:BBCオンライン版、5月5日。 インドネシアにおいて10年ぶりに幼少児4名がポリオと診断確定した。当局は その他疑い患者が目下検査中であるが、全員が同一地域のWest Java州から報 告されたと公表した。 インドネシアは一般に予防接種率が高いと考えられているが、WHOはインドネ シアに対してポリオワクチン予防接種キャンペーンの強化を呼びかけた。当局 は大流行の予防に強い自信をのぞかせた。 インドネシア当局が今週初めに2名の小児のポリオ感染患者を報告した後で、 2005年5月5日WHOはさらに他の2名の新生児がポリオ感染と診断確定したと公表 した。 ポリオは通常幼少児に感染する水系感染症で、神経系を冒す。ポリオは麻痺や 筋萎縮を来たし、(一旦発症すると)治療法は無い。 インドネシア全域のポリオワクチン予防接種率は全体で約90%前後に達するが、 West Java州に関しては予防接種率が55%前後である。 当局はこの地域で500万人の小児にポリオワクチンを接種する推進キャンペー ンを展開している。(以下、遺伝子解析の結果このポリオ株がナイジェリアか らサウジアラビアを介して移民労働者やメッカ巡礼者により感染伝播された野 生型ポリオウイルス1型株であることの記載、中略。) [2]インドネシアにおけるポリオ流行:2005年5月4日更新。情報源:ポリオ根 絶計画ウェブサイト、5月4日。 2005年5月4日、2例目のポリオ患者が政府当局者により報告された。この小児 は月齢20ヵ月であり、5月2日に診断確定した最初の患者と同じ村に住んでいる。 2例目の患者ではまだ遺伝子解析は実施されていないが、この2名の患者が近縁 なウイルスに感染している可能性は極めて高いと思われる。 5月2日、インド在ムンバイ市世界委託研究所は、インドネシアWest Java州 Sukabumi地区Giri Jaya村で全国サーベイランスシステムにより検知された急 性弛緩性麻痺(AFP)患者から野性ポリオウイルス1型株を検出した。ワクチン未 接種であった18ヵ月齢の患児は、2005年3月13日に麻痺を発症した。初発患者 が発生した村ではその他にAFP患者7名が確認され、現在調査されている。 調査結果からは、遺伝子解析からその起源が西アフリカと証明された今回の野 性ポリオウイルスの持ち込みは、2003/2004年流行の原因となったポリオウイ ルスに類似していることが示唆された。更なる調査の結果、問題のウイルス株 はスーダンを経由してインドネシアに輸入され、最近サウジアラビアやイエメ ンで分離されたウイルス株に類似していることが示唆された。インドネシアで は1995年以来野性ポリオウイルス感染患者は発生していなかった。 確認までの経緯: 2005年4月21日:Bandungにある国立ポリオ研究所は、West Java州Sukabumi地 区Giri Jaya村で全国サーベイランスシステムにより検知されたAFP患者からの 野性ポリオウイルス株検出を報告した。 2005年4月23日:保健省、West Java州保健局、Sukabumi保健当局およびWHOの スタッフからなるチームは、迅速な調査と対策を実施するため感染地区に入っ た。26日および27日に、地域事務局、New Delhiおよびジュネーブ本部からの 別のWHOスタッフが、調査と対策を支援・指導するためこのチームに加わった。 WHOの支援を受けた保健省は直ちに感染地域とその周辺地区でAFPサーベイラン スを強化し、患者の発生した地区にある4村で流行対策ワクチン接種(ORI)を実 施し、5歳未満の小児4,000名が接種を受けた。強化AFP監視により初発患者の 発生した村からはさらに7名のAFP患者が発見され、現在検査中である。調査の 結果、最近野性ポリオウイルスが持ち込まれたことが判明した。 2005年4月26日:WHOと共同して保健省は、この患者から分離されたポリオウイ ルス株を遺伝子解析のために、インドMumbai市にあるWHO世界委託研究所に送 付した。 次の対策: インドネシア保健省は大規模なワクチン接種対策を計画している。4月29日の 保健大臣と関係高官との会議を受けて、以下の対策がWHOとUNICEFを含む支援 機関との間で合意された。 -患者が確認された地区内のコミュニティーで、個別訪問による能動的な麻痺 患児調査が継続される。 -保健省は、インドネシア全国でこの他に患者が発生していないことを確認す るため、すべての州当局とサーベイランス機関に対し、今回の患者発生の通知 を発信する。 -保健省は新聞発表を行う。 -野性ポリオウイルスの伝播を迅速に中断させ、Java島全域で住民の集団免疫 を迅速に改善するため、West Java, Banten および Jakarta各州の5歳未満の 小児全員に2回の集団ワクチン接種を実施する。集団ワクチン接種は5月末と6 月末に、小児約520万人を対象として実施される。この対策を他の地域(そして 全国)へと拡大させるかは、他の州内での強化能動サーベイランスの結果によ る。 リスク: 今回の流行は患者の発生した地区およびその外部へと拡大し続けている可能性 がある。野性ポリオウイルスの感染循環がインドネシアの他の州で発生してい る可能はあるが、現時点では確認できない。集団ワクチン接種キャンペーンの 費用は総計で237万米ドルとされる。 ポリオ根絶の経験から、年齢5歳以下の小児全員にワクチンが行き渡るような 質の高い予防接種キャンペーンにより流行は迅速に制圧可能であることが示さ れている。世界的なポリオ根絶対策により、ポリオ患者数を1988年の年間35万 人から2004年には年間1,267名まで低減させることができた。世界で6ヵ国がい まだポリオを根絶できておらず(ポリオ常在国であり)、さらに6ヵ国でポリオ が再発生してしまった。 インドネシアにおけるポリオ状況: インドネシアでは1995年以来野性ポリオウイルス感染患者は発生していなかっ た。(以下、1995年から2002年までのインドネシアで実施された全国ポリオワ クチン接種キャンペーンの概要。全国的には乳児に対する定期ポリオワクチン 接種率は常に90%に維持されているが、一部地区ではこれを下回っている可能 性がある。) インドネシアの小児での麻痺患者サーベイランスシステムは、世 界的に認められた最低水準を満たしており、2003年6月に国際的な専門家チー ムが行った評価では、それによるサーベイランスは野性ポリオウイルス感染伝 播検知に十分であると確認された。 [3]インドネシアで2例目のポリオ患者。情報源:BBCオンライン版、5月4日。 インドネシアにおいて約10年ぶりにポリオ患者が発見公表された翌日、インド ネシア当局は2例目のポリオ患者を確定した。当局は大規模流行の予防が可能 であると確信していると述べた。(以下、[1]に先立つBBCの5月4日記事の記載、 後略。) [Moderatorにより、ワクチン予防接種率が低い地域で追加患者が確認 されても予想されたことで驚くにはあたらないが、他の地域における発生を注 意深く見守る必要があるとする意見記載。] ●05-04 (0506-0030)#Ea#慢性消耗病、ヘラジカ-米国(ニューヨーク州)(05)# ニューヨーク州環境保全局公式ニュース公報、5月4日。 ニューヨーク州環境保全局DECは本日2005年5月4日、ニューヨーク州中部にお ける強化検体最終収集対策の一環として実施された残りの慢性消耗病(CWD)検 査結果を受領したと公表した。DECは収集された野生のシカ検体292検体中2件 のCWD陽性結果を受領した。(以下、4月27日に公表された初発患畜発生以降の 調査経緯と対策内容の記載、原文参照。) ●05-04 (0506-0040)#Ea#原因不明の大量死、カモノハシ-オーストラリア(タ スマニア島)# 情報源:ABCオンライン版、5月4日。タスマニアのカモノハシを大量死に追い 込んだ疾患の調査は、タスマニアデビル顔面腫瘍性疾患調査よりも重要である と専門家らは述べた。(以下、タスマニア島Campbell Town周辺やDeloraine地 区のMeander川などで絶滅危惧種のカモノハシが大量死していることの記載、 後略。) ●05-05 (0506-0050)#C#クロイツフェルト・ヤコブ病(新変異型)最新情報2005 年(05)# [Moderator注:イギリス保健省ウェブサイトが改訂され、月ごとの新規変異型 クロイツフェルト・ヤコブ病患者統計が「暦年ごとのイギリスクロイツフェル ト・ヤコブ病(1990年以降)」にて閲覧可能である: vCJD死亡患者、確定例、可能性例などの用語と、症例定義は上記保健省ウェブ サイトか、過去のProMED-mail記事(2002年3月、番号2002305.3693)で参照可能 である。 英国における変異型CJD(ProMED-mailではCJD(new var.)またはvCJDと省略す る)発生頻度が既にピークを打ったか、または平衡状態に達していることを示 しており、保健省の確定または可能性CJD死亡患者の総数表はProMED-mailでは 再録しない。状況に何らかの変化がない限り、vCJD月間要約のみ掲載する。] 目次: [1]イギリス:保健省vCJD月間統計-2005年5月3日時点。 [2]オランダ:オランダ初発患者死亡。 [3]フランス:新たに2名の新規患者(第10例目と11例目)。 [4]米国:CJD患者脳標本の今後の命運はまだ不明。 [1]イギリス:保健省vCJD月間統計-2005年5月3日時点。情報源:イギリス保健 省vCJD月間統計ニュース公報2005/0161、5月3日。 vCJD月間統計-2005年5月3日時点: 保健省は本日既知のCJD患者数に関する最新情報を公表した。この中にはBSEと 関連があると思われるvCJD患者も含まれる。状況は以下の通り: vCJD患者要約-死亡患者: vCJD確定例における死亡患者(確定例):107名。 vCJD可能性例における死亡患者(神経病理学的に未確定):42名。 vCJD可能性例における死亡患者(神経病理学的確定実施中):1名。 vCJD確定例または可能性例における死亡患者総数:150名。 vCJD患者要約-存命中:5名。 vCJD確定例または可能性例総数(死亡または存命中):155名。 [Moderator注:2005年4月4日に公表された前回の月間統計以来、vCJD可能性例 における死亡患者数が1名増加し、vCJD確定または可能性例における死亡患者 総数は現在150名となった(1名増加)。vCJD可能性例患者の生存者数は6名から5 名に減少した。従って、vCJD確定または可能性例の患者総数(死亡または存命 中)は155名のままである。 2005年4月29日時点で、2005年これまでに英国内では、CJC疑い患者31名が発生 し、散発型CJCによる死亡患者10名、GSS(Gertsmann-Straussler-Scheinker症 候群)による死亡患者1名、変異型CJCによる死亡患者2名が発生した。家族性あ るいは医原性CJDによる死亡患者は発生していない。1990年以降のデータは上 記ウェブサイトで参照可能である。] [2]オランダ:オランダ初発患者死亡。オランダで初の「狂牛病」患者が死亡。 情報源:Reuters Foundation Alert、5月3日。「狂牛病」のヒト変異型である vCJDと最近診断された26歳女性が5月3日に死亡し、この神経疾患によるオラン ダ初の犠牲者になったと。この女性が入院していた病院当局が公表した。(以 下ユトレヒト市内Mesos病院で、オランダ初のvCJD犠牲者が死亡したことを報 じる記事、原文参照。) [3]フランス:新たに2名の新規患者(第10例目と11例目)。フランス:新たに2 名の新規vCJD患者。情報源:Science Daily紙UP記事、5月5日。フランスで新 たに2名のvCJD患者が発見され、同国における患者総数は11名になったと保健 当局が述べた。(以下この患者らに献血歴は無いこと、vCJDの解説と疫学事項 の記載、後略。) [4]米国:CJD患者脳標本の今後の命運はまだ不明。米国:国立保健研究所(NIH) がCJD患者脳標本に関してあいまいな答弁(二枚舌)。情報源:Washington Times紙UPI記事、4月8日。UPI記者に対して狂牛病同様の症状を呈する疾患の ヒト患者脳標本を破棄すると答えた国立保健研究所(NIH)当局者が、一方で報 道によれば患者弁護団体の代表に脳標本は保存されると語っていた。(以下、 NIHが保有するCJD患者組織に関してその保存の有無に関して当局者の答弁が態 度を変えていることを報じる記事、原文参照。) ●05-04 (0506-0060)#Er#ネッタイシマカおよびその他の蚊族:命名の変更 (03)# シマカ族蚊族の旧および新分類に関する記事への意見。投稿者:米国ベクター 制御専門家Daniel Strickman、5月4日。シマカ属genus _その他のAedes_シマ カ族tribe Aediniiの命名上の変更に関する議論への専門的な追加意見記載、 原文参照。 ●05-04 (0506-0070)#Ep#ダイズさび病、アジア型株-米国(ジョージア州)# [1]米国農務省(USDA)がジョージア州のダイズさび病を確認。情報源:DTN、5 月3日。5月2日USDAがジョージア州のダイズさび病を確認したことを報じる新 聞記事、後略。 [2]USDAのダイズさび病確定に疑問の余地。情報源:DTN、5月4日。USDAが確定 したジョージア州のダイズさび病に関して診断に疑問の余地があり、顕微鏡的 診断確定でなくPCR法による診断確定が必要であるとの専門家の意見と、 Moderatorによる同様意見の記載、原文参照。
by sank100
| 2005-05-06 18:55
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