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●05-18 (0520-0080)#Ea#口蹄疫-ニュージーランド(04):いたずら#
[1] 情報源:国際獣疫事務局(OIE)ウェブページ、5月18日。 口蹄疫による脅迫に関連したニュージーランドからOIEへの公式報告は以下の 通りである:ニュージーランド沖合の島における口蹄疫(FMD)ウイルスに関す る脅迫状受領に関する最新情報。(以下、ニュージーランド沖合のWaiheke島に FMDウイルスを散布したとの二通目の脅迫状を受領したことと、この島ではFMD ウイルスが検出されずいたずらの脅迫状と考えられたとの見解を表明する公式 報告引用、後略。) [2] 情報源:FMD Webmaster、5月18日。国&期間:ニュージーランド、2005年5 月17日。種別:非公式報告。問題:農業漁業省(MAF)によればWaiheke島の大部 分のFMDに関連した規制は本日から解除される。(以下、MAFが慎重を期して脅 迫状に対応してFMD対策規制を実施していたが、5月17日付で規制解除に踏み切 ったことの要約、原文参照。) ●05-19 (0520-0090)#Er#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(80):ベトナ ム# WHO:インフルエンザ汎流行の脅威がさらに高まった。情報源:CIDRAP News、 5月18日。H5N1型鳥インフルエンザウイルスが進化し、「汎流行の脅威が継続 的かつ徐々に高まってきている」と病原体を研究している専門家らが最近の WHO会議で述べた。 とりわけ北部ベトナムにおいて感染伝播形態が変化していることはウイルスが よりヒトに感染しやすくなったことを示していると、2005年5月6日~7日マニ ラで開催された国際会議報告の中でWHOが声明を出した。[Moderator注:詳細 はProMED-mail既報20050519-0050 鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(77): ベトナムの記事や、以下のWHOウェブサイト参照: (以下、遺伝子配列解析でH5N1ウイルス抗原多型性が複雑になってきているこ と、患者集団発生が発生していること、無症候性キャリアの存在も判明してき たこと、集団発生の間隔が延長しヒト・ヒト感染の可能性が高くなったことな ど、汎流行の可能性が高まったとする専門家コメントと、WHO勧告の引用転載。 原文参照。) ●05-19 (0520-0100)#Ea#ニューカッスル病、ハト-イスラエル(OIE)# イスラエルのハトにおけるニューカッスル病。情報源:国際獣疫事務局(OIE) 警告メッセージ、5月19日。 (緊急届出かつ最終報告)(前回イスラエルからOIEに報告されたニューカッ スル病流行:2004年7月)情報はBeit-Dagan農業僻地開発省獣医学動物衛生サ ービス責任者から2005年5月17日受領:報告日:5月17日。緊急届出理由:流行 収束宣言後OIEリスト掲載疾患の再発生。事件発生日:2005年2月。診断法:臨 床および検査室診断。流行の詳細:場所:Yoqneam地域Yizrael地区とHadera地 域Hadera地区。種類/曝露患畜/発症患畜/死亡患畜/処分患畜:ハト/ 70羽/ 2 羽/ 2羽/ 68羽。頭蓋内病原性指数(病原性の強さ):Yizrael地区1.15、Hadera 地区1.20。(以下、感染源不明であること、対策法と各地の流行状況記載、後 略。) ●05-19 (0521-0010)#B#エボラ出血熱-コンゴ共和国# [Moderator注:これまで原因不明であったコンゴ共和国Cuvette-Ouest地域 Etoumbi町における大量死亡は、現在エボラ出血熱ウイルスによるものである ことが判明し、結果として記事題名の変更が必要になった:「原因不明の大量 死云々」は現在「エボラ出血熱云々」となった。] [1] コンゴ共和国:エボラ出血熱流行が隔離された町を襲った。情報源: Reuters Foundation AlertNet、5月19日。コンゴ共和国のエボラ出血熱流行中 心となった町は非常線が張られたが、致死的疾患患者数には変化がないとWHO 当局者が2005年5月19日述べた。 「地区長官がEtoumbi町を隔離した。最早この地域に出入りすることは何者に も許可されておらず、政府は住民のために明日以降食糧を搬入する予定である」 とWHOコンゴ代表Adamou Yada氏は述べ、「今回のエボラウイルス感染症流行に より2005年4月以降北西部密林地帯Cuvette-Ouest地域で既に9名が死亡してお り、この地域では2003年流行時にもエボラ出血熱により150名近くが死亡した。 近隣のガボンでも2001年と2002年にエボラ出血熱流行が発生している」と加え た。 またYada氏は「エボラ出血熱に感染したその他2名は快復傾向にあるようであ る。(患者への接触者として)医学的監視を受けている人数も約80名前後から65 名に減少した」と加えた。エボラ出血熱には既知の治療法が無く、感染者の体 液を介して感染伝播し、ウイルス株によっては犠牲者の約50~90%を死亡させ る。エボラウイルスは血管を傷害し、出血や下痢、ショックを来たす。(以下、 コンゴ民主共和国における史上最悪のエボラ出血熱流行やこの地域における過 去のエボラ出血熱の疫学と、感染源が霊長類肉接触であることの記載、ProMED 既報参照。) [2] コンゴ共和国:エボラ出血熱流行原因はブッシュミート(霊長類肉)摂食に よる。情報源:BBCニュース、5月20日。コンゴ共和国におけるエボラ出血熱流 行中心の町は疾患感染拡大を予防するために封鎖されたと保健当局が述べた。 ここ数年間に少なくとも3回のエボラ出血熱流行が発生した密林地帯に程近い コンゴ共和国北西部の町Etoumbi町では9名が死亡した。(以下、猟師が死亡し たチンパンジー肉を持ち帰ったことが発端となりエボラ出血熱流行が発生した ことを報じる記事、原文参照。) ●05-19 (0521-0020)#Ep#柑橘類癌腫症-米国(フロリダ州)(05)# フロリダ州Frostproofで柑橘類癌腫症流行の可能性。情報源:AP、5月19日。 以下、マイアミ地域に端を発し10年にわたり流行が続いている柑橘類栽培が多 いPolk郡の苗木栽培場の幼木で初めて柑橘類癌腫症(CC)流行の可能性が発見さ れたことの記事。 ●05-20 (0521-0030)#C#チクングンヤ-モーリシャス&レユニオン島(02):レユ ニオン# 投稿者:フランスInstitut de Veille Sanitaire、Isabelle Quatresous医師、 5月20日。 フランス、パリのInstitut de Veille Sanitaire医学疫学者としてレユニオン 島におけるチクングンヤ流行に関する情報提供をしたい: 2005年3月28日から5月19日にかけて465名のチクングンヤ患者が、インド洋上 の人口70万人のフランス領レユニオン島から報告された。患者中9名が血清学 的に診断確定している。この地域でチクングンヤウイルスは2005年1月以降感 染循環しており、レユニオン島における流行が開始した時点でコモロ諸島では 4千名以上の患者が報告されていた。 監視は総合診療医のネットワークに基づいている。一旦患者が報告されると、 近隣地域でその他の患者能動的監視が実施される。大部分の患者は主要都市部 (Saint-Denis市、Le Port市およびSaint-Pierre市)で発生している。報告され た症状は発熱(99%)、関節痛(98%)、筋肉痛(97%)、頭痛(81%)、皮膚紅班 (49%)、消化管および呼吸器症状と、中等度の出血傾向(17%)である。 流行に対して感染制御と感染拡大予防対策が現在実施されている。ベクター制 圧対策が強化され、蚊族刺咬予防情報が住民に周知されている。 [Moderatorにより情報提供への謝辞と、レユニオン島の地理的位置、過去のチ クングンヤ疫学の解説、インド洋におけるウイルス性発熱性疾患情報提供を歓 迎するとのコメント。] ●05-20 (0521-0040)#Ea#口蹄疫-中国(06)# 投稿者:オーストラリア動物衛生検査室Laurence Gleeson、5月20日。中国農 業省獣医学局による口蹄疫(FMD)アジア1型流行報告は、この地域の他の諸国に 正体不明の脅威にあたるため非常に有用である。(以下、中国からベトナム国 境を介してブタ適応型FMDウイルスCathay株やPan Asia株の感染拡大が起こっ たと考えられること、ベトナムではFMDウイルスO型が蔓延していたため予防接 種にアジア1型ワクチンは使用していなかったこと、感染経路特定のためにウ イルスの遺伝子解析などの疫学情報が有用であることや、香港の動物疾患監視 が中国本土における疾患監視に役立つことの指摘、原文参照。) [Moderatorにより国際獣疫事務局(OIE)による東南アジア地域のFMD総説記事の 紹介と要約引用転載: ●05-20 (0521-0050)#Ea#口蹄疫、ウシ-コロンビア(02):OIE# OIE疾患情報:2005年5月20日付;Vol. 18 - No. 20、5月20日。 情報源:国際獣疫事務局(OIE)、5月20日。 前回報告最終日:4月21日。感染起因病原体の詳しい同定:口蹄疫(FMD)ウイル ス血清型A24 Cruzeiro株。(以下、検査実施検査室と比較対照株、疫学調査の 結果感染源が検査室由来であること、流行状況の記載、中略。) 種類/曝露動物/発症患畜/死亡患畜/処分患畜/屠殺患畜: ウシ/ 41頭 / 16頭* / 0 / 17頭** / 0、ヒツジとヤギ:/ 39頭 / 5頭*** / 0 / 5頭 / 0。 *臨床診断1頭、検査室診断陽性15頭。**接触動物1頭を含む。***検査室診断陽 性ヒツジ。(以下、陽性動物の飼育状況と対策内容の記載、後略。) ●05-19 (0521-0060)#C-#風疹-カナダ、オランダからの輸入例(03)# オランダのワクチン予防接種非接種宗教団体の風疹流行がカナダに感染拡大。 情報源:Eurosurveillance Weekly, Vol 10, Issue 20、5月19日。 当初Eurosurveillance Weekly上で2005年5月3日に報じられたオランダの宗教 団体構成員において2004年9月から始まった風疹流行は、カナダにも感染拡大 する兆候がある。この流行ではオランダGereformeerde Gemeente (キリスト教 団体であるオランダReformed Community)内の風疹ワクチン非接種者が主に感 染している。 5月17日までに214名の風疹検査室診断確定例がオンタリオ州南西部で報告され ている。これら患者中5名が妊婦である。患者が発生したカナダのキリスト教 団体は、歴史的かつ社会的にオランダGereformeerde Gemeente内の感染者グル ープと関連性があり、団体構成員は頻繁にこの二つの団体間を行き来している。 最も早い発症報告日(2005年2月中旬)のカナダ人患者の確定的な感染源はまだ 同定されていない。ウイルス分離株がカナダにおける流行において分離され、 現在遺伝子解析が実施されている。これはオランダにおいて分離された風疹ウ イルスが遺伝子的に当該流行と関連性があることを証明することを目的とする ものである。最近WHOは標準的な風疹ウイルス遺伝子解析プロトコールを策定 した。(以下、オランダにおける流行の疫学事項として5月17日までに309名が 検査室診断確定し、23名が妊婦、うち9名は妊娠第一期であること、疫学的解 析結果と流行曲線の解説、麻疹ムンプス風疹のいわゆる新3種混合生ワクチン (MMR)二回接種が先天性風疹症候群(CRS)予防に極めて有効であることの記載と 文献9件記載、原文参照。) [Moderatorにより、Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)の「1969 年~2004年にわたる米国における風疹とCRS根絶」報告の引用と解説: ●05-19 (0521-0070)#Ea#原因不明の大量死、ヒキガエル-ドイツ(05)# 投稿者:Hugh Baker、5月19日。ヒキガエル死骸や池の水からガス壊疽菌 _Clostridium perfringens_を分離しようとしただろうか?(以下、ヒキガエル の破裂大量死原因がガス壊疽菌感染ではないかとする推測と、両生類における クロストリジウム属細菌感染症を記載した文献紹介、後略。) ●05-19 (0521-0080)#Ea#原因不明の大量死、イヌ-米国(複数の州における流 行)(03)# [1] 投稿者:コロラド州立大学獣医科学生物医科学部微生物免疫病理学部節足 動物媒介性および感染性疾患検査室教授Charles H. Calisher理学博士、5月19 日。 ProMED-mail 20050520-0010原因不明の大量死、イヌ-米国(複数州)(02)の指摘 に関連して、イヌ疾患に対して「インフルエンザ様 ("flu")」という呼称を安 易に使用することは混乱を招くとの指摘と、適切な情報交換のためには適切な 呼称と、一般用語で無く医学用語を使用すべきであるとの指摘、原文参照。 [2] 投稿者:フロリダ州農業消費者サービス局生物学者Woody Fraser、5月20 日。 同様に「イヌインフルエンザ"canine flu"」という用語が一般にカンピロバク ター感染症などに使用されるため、呼吸器疾患の呼称として「イヌインフルエ ンザ"canine flu"」という用語を使用すべきではないとの指摘。 [Moderatorにより、投稿者への謝辞と「インフルエンザ様 ("flu")」という呼 称が症候学的疾患監視用語と大衆の一般用語で異なる意味を示していることや、 ニュース記事上で様々な異なる病態を指す意味で漠然と用いられることもある ことと読者や投稿者へ注意を促す指摘。]
by sank100
| 2005-05-23 11:35
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