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●05-30 (0602-0010)#C+#日本脳炎-日本:ワクチン接種中止#
日本政府(厚生労働省)が日本脳炎ワクチン予防接種中止を呼びかけ。 情報源:China View、5月30日。 日本の厚生労働省が2005年5月30日、重症の副作用疑い患者発生のため、全国 の地方自治体に対し未成年者での日本脳炎ワクチン接種の勧告を中止するよう 求めた。 昨年[2004年]、山梨県の女子中学生が日本脳炎予防接種を受けた後で重態にな ったという理由から、厚生労働省は極めて異例の行政指導を発令した。 厚生労働省によれば、この学生は神経障害を引き起こすADEMとして知られる急 性散在性脳脊髄炎に罹患していると診断され、医師らは予防接種の副作用を疑 っている。この女子中学生の症状は重篤で、人工呼吸管理を必要としている。 今回の厚生労働省の決定は、日本脳炎の患者数が年間10名以下に減少しており、 ここ数年ADEMやその他の副作用発症を報告する患者数の方が多くなっている事 実にも基づいている。年間400万人以上の日本人青少年が自治体勧告に基づい て予防接種を受けている。 従来小児は月齢6ヵ月から7歳半までの間に日本脳炎ワクチンを3回接種するよ う勧告されていた。その後9歳から12歳でもう一回、最終回を14歳から15歳で 接種を受ける。 ADEMは脳や脊髄の傷害を来たし、頭痛、感覚障害、意識障害や麻痺を来たす。 厚生労働省は1994年以降予防接種に関連するADEMを発症した患者を10名以上確 認している。 日本脳炎ワクチンの製造にはマウス脳が使用されており、医学専門家の中には ワクチン中に残存した少量のマウス脳組織が副作用の原因として関連があると いう説を述べる人もいる。 日本脳炎はウイルスを含有するブタの血液を吸血した蚊族により媒介される疾 患である。ヒト・ヒト感染はない。このウイルスに感染した人のうち、1~0.1 %の人が日本脳炎を発症するが、患者の致死率は約15%である。生存者の約45 ~70%が合併症を発症するといわれている。世界各国で毎年数万人の患者が日 本脳炎を発症する。 [Moderatorにより、日本脳炎のリスクとワクチンの利益benefitの評価に再考、 情報提供を促すコメントと、日本脳炎の副作用を紹介した文献2件の紹介。] ●05-31 (0602-0020)#Ep#小麦黄さび病Wheat stripe rust-米国(フロリダ州)# 米国(フロリダ州)小麦における担子菌_Puccinia striiformis_ f. sp._ tritici_による黄さび病Stripe rust、小麦。 情報源:Plant Management Network、3月4日。 ●06-01 (0602-0030)#Ec#カレンダー2005年(17):鳥インフルエンザに関する APEC会議。 議題:鳥インフルエンザに関するAPEC国際会議。 場所:台湾台中市(Taichung)。 会場:国立中興(Chung Hsing)大学。 会期:2005年6月22日~23日。 ●06-01 (0602-0040)#C-#鼠径リンパ肉芽種-カナダ# カナダで稀な疾患確定。 情報源:The Globe and Mail、トロント、6月1日。 稀な性感染症(STD)がカナダに侵入した。2005年5月31日発行のCanadian Medical Association Journal誌オンライン版報告によれば、ここ数ヵ月間に カナダで報告された鼠径リンパ肉芽腫(LGV)患者は22名におよび、全員がハイ リスク性行為を実施していた男性同性愛患者である。 事実、LGVの感染拡大径路はHIV-AIDS流行開始時のものと同様に (最近の事例 ではインターネットのチャットを介したグループ間における) 不特定多数の男 性との性交渉が原因であった。しかしながらLGVがHIV-AIDSと異なる点は抗生 物質で容易に治癒可能な細菌感染症である点である。(以下、LGVの症状と他の STDリスクとなることの記載、当局者による公衆衛生上のリスクの指摘、後 略。) [ModeratorによりカナダのLGV患者を報告した論文原典の紹介と情報要 約、世界的にLGV流行が拡大傾向にあることの指摘。] ●06-01 (0602-0050)#Ea#鳥インフルエンザ、シチメンチョウ、H3型-カナダ (ブリティッシュコロンビア州)# ブリティッシュコロンビア州でH3型鳥インフルエンザウイルス発見。 情報源:カナダ食品検査局(CFIA)、5月27日。 カナダ食品検査局(CFIA)はブリティッシュコロンビア州農業食糧漁業局 (BCMAFF)によるH3型鳥インフルエンザウイルス存在を示す予備的検査結果に基 づき、ブリティッシュコロンビア州Abbotsfordのシチメンチョウ飼育場を隔離 した。(以下、シチメンチョウ飼育場が最近H3型鳥インフルエンザウイルス感 染の発生した養豚場近郊にあり、ブタからシチメンチョウへの感染伝播事例に あたると思われること、H3型ウイルスが低病原性鳥インフルエンザ(LPAI)に属 すると思われること、CFIAとBCMAFFの調査状況の記載、後略。) ●06-01 (0602-0060)#C#キノコ食中毒、死亡患者-キルギスタン(Bishkek市、 Osh地域)# キノコ食中毒の流行と死亡患者。 情報源:キルギスタン保健省報道センター、6月1日。 保健省によれば、2005年5月27日~28日の間に(キルギスタンの首都) Bishkek 市の2村(Alamudun市とSokoluk市)で集団食中毒が届け出られた。この食中毒は 野生のキノコが原因である。中毒患者数は27名に上り、うち12名は小児である。 小児3名が死亡し、1名は集中治療室で重態である。 キルギスタンの他の場所Osh地域でも5月29日~30日の間にMadi村とKarasuy村 の住民の間でキノコ食中毒が届け出られた。食中毒患者は10名に上り、年齢7 歳、8歳と10歳の小児が死亡し、成人3名も同様に死亡した。 キノコ食中毒症状は曝露(摂食)後3~24時間で発症する。臨床症状は、嘔吐や 下痢、腹痛を伴う急性胃腸炎である。腎障害や肝障害も合併することがあり、 時には致死的経過を辿ることもある。 [Moderatorにより、米国医薬食品局FDAウェブサイトを引用したキノコ食中毒 の症状解説、原文参照。] ●06-01 (0602-0070)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(56):インドネシア、ブ タ、OIE# インドネシアでの高病原性鳥インフルエンザ(更新情報第8報、ブタでの感染確 認)。 情報源:国際獣疫事務局(OIE), Disease Information, Vol. 18, No. 21。 情報は5月23日に、農業省畜産局局長Prof. H.R. Wasitoから受領。 病因ウイルス:高病原性鳥インフルエンザH5N1型。 Banten州Tangerang地区で、標的を定めた検体採取法により、調査3件が実施さ れた。この調査中に、検体187件が採取された。 -最初の調査は20005年2月23日にLegok地区Babat村で実施された。鼻腔拭い検 体10件中5件が鳥インフルエンザ陽性となり、その血清型はH5N1型と同定され た。 -その追跡調査として、第2回目の調査が4月14日にPanongan亜地区のRancaiyuh 村で実施された。5ヵ月齢以上のブタ31頭から採取された鼻腔拭い検体10件中6 件が、H5N1型鳥インフルエンザ陽性となった。 -第3回目の調査は4月26日にLegok地区Babat村でで実施された。1歳齢以上のブ タ6頭から採取された鼻腔拭い検体6件中1件がH5N1型鳥インフルエンザ陽性と なった。 鳥インフルエンザ感染症状を呈した個体は確認されなかった。 以下、各事例の詳細。 ●05-31 (0602-0080)#Ep#Bean yellow disorder virus-スペイン:2004年# コナジラミ媒介性ウイルスが関連するインゲンマメ_Phaseolus vulgaris_での 新種黄化病。 情報源:英国植物病理学会誌、New Disease Reports, Vol. 10。 ●06-01 (0602-0090)#Ec#カレンダー2005年(18):新規抗生物質発見開発に関 するGordon会議# 議題:新規抗生物質発見開発に関するGordon会議。 場所:米国カリフォルニア州Ventura。 会場:Ventura Beach Marriottホテル。 会期:2006年3月5日~10日。 ●06-01 (0602-0100)#Ea#鳥インフルエンザ、野生の水鳥-中国(02):警報シス テム# 鳥インフルエンザ警報システムが計画される。 情報源:The Poultryウェブサイト上の新華社通信記事、6月1日。 中国政府は、最近北西部で発生した鳥インフルエンザ流行と同様の事例を検知 し感染拡大を予防するための、早期警戒システムを開始する計画していると、 当局が2005年5月31日発表した。 このシステムの開発者である中国科学アカデミー当局者によれば、このネット ワークは広範囲に展開したIT情報網に基づいている。(以下、他国の専門家ら との情報交換や国民への情報提供に役立つ全国規模のウイルスデータベースや 流行解析を計画中であるとの中国当局者のコメント、後略。) ●05-31 (0602-0110)#C#類鼻疽、死亡患者-マレーシア(Malacca地域):疑い、 情報提供の依頼# 少年はSARSではなく、(類鼻疽)肺炎で死亡。 情報源:New Straits Times Online、5月31日。 当地で5月29日に肺感染症のために死亡した14歳少年が、畏れられている重症 急性呼吸器症候群(SARS)の犠牲者ではなかったとの確定情報が2005年5月31日 公表された。今回の確認情報は、当地から約45km離れたTaboh Naning New村出 身のこの少年がMalacca病院でSARSのために死亡したとする広範囲に流布した 憶測に続いて発表された。州保健消費者問題人的資源委員会議長は「患児は肺 の感染症であったが、医師らはそれがSARSとは無関係であると確認した。住民 は流言飛語に惑わされるべきではない」と述べた。 この少年は先週[2005年5月第4週]に、同じ症状を呈した20歳の青年2名とほぼ 同時期に入院した。この3名の関連性はないと議長は述べ、「死亡した少年は Alor Gajah村出身であるが、その他の2名はAyer Keroh村とMelaka Raya村出身 である」と加えた。 2名の青年は病院の集中治療室で医学的監視下にある。死亡した少年は、類鼻 疽菌_Burkholderia pseudomallei_による感染症で、別名Whitmore病とも呼ば れる類鼻疽疑いのため死亡したと公表された。 [Moderatorにより類鼻疽菌がカテゴリーBバイオテロ起因病原体であること、 類鼻疽の疫学の解説、原文参照。]
by sank100
| 2005-06-02 16:12
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