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●06-06 (0607-0060)#Ec# ProMED-mail良くある質問集#
ProMED-mail良くある質問集。情報源:ProMED、6月7日。 ●06-06 (0607-0070)#Ec# ProMED-mailダイジェスト版への切り替えの勧め# ●06-08(0608-0010)#C#マールブルグ病-アンゴラ(47)# アンゴラ:マールブルグ病-WHO更新21 情報源:World Health Organisation (WHO), CSR, Disease Outbreak News、 2005年6月7日。 2005年6月5日現在、アンゴラ保健省は、マールブルグ病患者423名を報告して いる。これらの患者中357名が死亡した。患者の大部分はUige州で発生してお り、同州からは患者412名と死亡患者346名が報告されている。 Uige市で報告された新規患者数はかなり減少してきており、この1週間で確認 された新規患者は1名だけであった。この患者は接触者として追跡調査中であ った。2005年3月末から4月にかけての流行のピーク時には、新規患者30名から 40名が毎週報告されていた。 潜在的な患者に関する警報が受領され、それを調査することが継続されており、 このことは(現地で)高度の警戒状態が続いていることを示している。 [この前のWHOの報告(更新20、2005年5月26日)では、患者399名および死亡患 者335名を報告しており、そのうちUige州では患者388名、死亡患者324名が発 生していた。この事実は、過去12日間の患者24名および死亡患者22名の増加は すべてUige州で発生したことを示している。この1週間で新規患者がたった1名 というのは、流行が現在沈静化に向かっているという考えを裏付けるものであ る。―Mod.CP] ●06-06(0608-0020)#Er#カリフラワーモザイクウイルス, アブラナ科植物-イ ラン (Fars州)# 情報源:英国植物病理学学会誌, New Disease Reports第11巻 イランで栽培されている異なる種のアブラナ科植物に、カリフラワーモザイク ウイルス感染が発生。 ●06-07(0608-0030)#C#クロストリジウム・ディフィシル、病毒性の増強-英国 (イングランド)(02)# 院内感染の急増を受けて、専門家が援助を求める。 情報源:The Guardian。 英国の公衆衛生専門家は、2005年6月6日に明らかにされた、過去2年間に渡っ てStoke Mandeville病院で発生した死亡患者12名の原因と考えられる細菌の毒 性株への対応について、米国とカナダの医療機関に助言を求めている。健康保 護局(Health Protection Agency、HPA)の職員は、問題となっている _Clostridium difficile_菌株は、北米の一部の病院で確認された菌株に類似 していると指摘した。健康保護局は、問題株が同一であるかを確認し、もしそ うならば、その株への対策について助言を受けたいと考えている。 _C. difficile_は、大部分の状況下では、稀でも、新しくも、危険でもない。 2歳以下の小児の半数および大多数の成人の腸の中に無害なままで存在してい る。死亡患者12名という数字は、2004年に報告された感染事例43000件以上と いう文脈中で捉えねばならない。しかし、Stoke Mandeville病院に現存するこ の株は、高齢者や衰弱した患者を傷害する毒素を産生する。 いわゆる多剤耐性菌(superbug)のMRSAとは違って_C. difficile_は、抗生物質 には耐性ではない。微生物学者でBath大学の主任研究員であるMark Enright氏 は、「それでも抗生物質の使用がこの細菌株を問題化する。この菌は腸内細菌 叢の一部であり、他のすべての(腸内)細菌と均衡を保って限りは有用で、ヒト は腸内細菌叢なしでは食物を消化できない。しかし、_C. difficile_は、頑丈 な種のような芽胞を形成しており、長期間抗生物質を使用しても死滅せず、一 部の株は毒素を有し分泌する。」と述べた。 この毒素産生により下痢が起こる。基礎疾患により体が衰弱している高齢者で は、腸への傷害による合併症か下痢による脱水が、死亡原因となる可能性があ る。 _C. difficile_に特有な問題は芽胞が病棟から取り除くことがとても難しいこ とである。多くの細菌の拡散を防止するために医者や看護師が現在行っている アルコールでのふき取りは、効果がない。物の表面は漂白剤で消毒し、手は石 鹸と水を使用して洗わねばならない。 病院での抗生物質の乱用は、_C. difficile_感染患者の増加の主な要因となっ ており、2002年から2003年にかけては32%の増加、2003年から2004年にかけて は23%の増加が見られた。病院内の高い患者密度と換気の不足も問題となって いる。保健省は、この問題の規模を確認するため、_C. difficile_と関連する 下痢症が2004年にHPAへの報告義務のある感染症リストに加えられたとしてい る。それによる最初の調査結果は、2005年の後半に公表される予定である。 「HPAはこの新株の報告をいくつか受け取っており、この菌株への監視指示を 保持しているが、入手できた情報からは、英国ではこの新株は稀であることが 判明している。」とHPA広報官が明らかにした。 [この報告から、今回の_C. difficile_株が米国やカナダで感染循環している toxinotype III株と同一でないにしてもよく似ていることが示唆された。明ら かに抗菌剤の管理と積極的な感染制御が、この菌に対する制御プログラムの要 素となるはずである。―Mod.LL] ●06-06(0608-0040)#Ea#カラスの大量死-インド (Mumbai, Khar-Bandra) (02) 投稿者: Robert G. McLean (PhD、米国農務省国立野生生物研究センター)。 ウエストナイルウイルス(WNV)感染は、可能性の1つではあるが、WNVに感染し たアメリカのカラスの特徴は、羽・脚の硬直ではなく弛緩性麻痺が一般的であ る。 東半球でのWNV株は、何処からか北米に持ち込まれた可能性のあるIsrael Goose株以外は、鳥類に対する病毒性は知られていない。 カラスでのWNV感染をスクリーニングするもっとも容易な方法は、最近死亡し たカラスからの口腔あるいは総排泄口拭い検体について、簡易ディップスティ ック検査(VecTest)を行うことである。(ウェブサイト紹介) PCR確定診断も有効であろう。 ●06-06(0608-0050)#C-#新型クロイツフェルト・ヤコブ病, 更新2005 (06)# [Moderator注:英国保健省ウェブサイトが改訂され、月ごとの新規変異型クロ イツフェルト・ヤコブ病患者統計が「暦年ごとの英国クロイツフェルト・ヤコブ 病(1990年以降)」にて閲覧可能である: vCJD死亡患者、確定例、可能性例などの用語と、症例定義は上記保健省ウェブ サイトか、過去のProMED-mail記事(2002年3月、番号2002305.3693)で参照可能 である。 英国における変異型CJD(ProMED-mailではCJD(new var.)またはvCJDと省略す る)発生頻度が既にピークを打ったか、または平衡状態に達していることを示 しており、保健省の確定または可能性CJD死亡患者の総数表はProMED-mailでは 再録しない。状況に何らかの変化がない限り、vCJD月間要約のみ掲載する。] [1]英国:保健省vCJD月間統計-2005年5月3日時点。情報源:英国保健省vCJD月 間統計ニュース公報2005/0201、6月6日。 vCJD月間統計-2005年6月3日時点: 保健省は本日既知のCJD患者数に関する最新情報を公表した。この中にはBSEと 関連があると思われるvCJD患者も含まれる。状況は以下の通り: vCJD患者要約-死亡患者: vCJD確定例における死亡患者(確定例):107名。 vCJD可能性例における死亡患者(神経病理学的に未確定):42名。 vCJD可能性例における死亡患者(神経病理学的確定実施中):1名。 vCJD確定例または可能性例における死亡患者総数:150名。 vCJD患者要約-存命中:5名。 vCJD確定例または可能性例総数(死亡または存命中):155名。 [Moderator注:2005年5月3日に公表された前回の月間統計以来、vCJD確定また は可能性例における死亡患者総数は150名のまま変化がなかった。vCJD可能性 例患者の生存者数は5名から6名に増加した。従って、vCJD確定または可能性例 の患者総数(死亡または存命中)は155名から156名に増加した。(注:保健省 の報告内容とModeratorコメントの患者数には乖離がある。)] 2005年英国でのクロイツフェルト・ヤコブ病患者総数。 2005年6月3日時点で、2005年これまでに英国内では、CJC疑い患者40名が発生 し、散発型CJCによる死亡患者13名、GSS(Gertsmann-Straussler-Scheinker症 候群)による死亡患者1名、家族性CJCによる死亡患者1名、医原性CJDによる死 亡患者1名、および変異型CJCによる死亡患者2名が発生した。1990年以降のデ ータは上記ウェブサイトで参照可能である。] [2] 英国:vCJD感染者からの献血についての発表の遅れ。 情報源:The Mail on Sunday , 2005年5月15日。 18歳の少年が1997年3月にvCJDで死亡した。この少年は、ヨークシャー州の Armthorpe村でのvCJD患者集団発生での4名中の一人であった。エジンバラ市に ある国立vCJD部は、この18歳の少年の死亡以前から、この少年が登録された献 血ドナーであることを認識していたことが、公表されていない事実であった。 この少年の父親は、息子が昏睡に陥った時に医師団に伝えたが、政府の調査官 が、市民に恐慌を起こさないで、問題の集団患者発生の調査が行えるように、 事実を公表しないよう命じられた。 1年後、父親は、当局が息子の供血液の輸血を受けた少なくとも7人を追跡し ていることを知ったが、誰にも事実は伝えられなかった。昨年[2004年]9月に 専門家らが、vCJD患者の血液を輸血された事実を知らせるべきだと決定するま で7年間、この事実は隠された。 この際の受血者は、英国内でvCJD患者の血液を輸血されたことが確認された14 人に含まれる。事実を伝えるという決定は、輸血によるvCJD感染によって患者 が死亡した可能性のある初の事例が発生後に行われた。 (以下父親のコメントなど、略) [3]英国:CDR更新情報。 情報源:CDR Weekly, Vol 15, Nu. 19, 2005/5/12。 新興感染症:クロイツフェルト・ヤコブ病更新情報。 この6ヵ月毎のCJD更新には、変異型(vCJD)を含むすべての病型のCJDに対する (調査)活動報告が含まれている。その(調査)活動は健康保護局、感染症センタ ーの新興感染症人獣共通感染症課(the Department of Emerging Infections and Zoonosis at the Health Protection Agency's Centre for Infections (CfI)) のCJD担当部門によって調整されている。CJD患者数に関しては、読者 はエジンバラにある国立CJD サーベイランス部 (NCJDSU)が提供するデータを あたること。前四半期vCJD報告の分析も、NCJDSUウェブサイトに掲載されてい る。 医源性CJD および vCJD感染予防に関する公衆衛生上のアドバイスと活動: 表1では、CJD Incidents Panelが設立された2000年8月から2004年8月31日まで の間に報告されたCJDの手術による感染者数を示す。手術での感染は、CJD感染 者術中に使用されて(異常プリオン)汚染の可能性のある器具を別の患者に再利 用することで発生する。最初4年間で183名の該当手術例が報告された。47%は 散発的CJD患者との関連であった。28%はvCJD患者との関連であった。19%は他 の病型のCJD患者およびCJD疑い患者との関連であった。報告された7%について は、当初CJDが疑われたが、後に元の患者(index patient)の診断確定により、 除外された。 表1:CJD 事例委員会に報告されたCJD外科手術例報告、2000年8月27日~2004 年8月31日、年および元患者(index patient)の診断別統計 元患者(index patient)の最終診断 / 合計(例) 散発的 CJD (疑い例, 可能性例または確定例) / 86 vCJD (疑い例, 可能性例または確定例) / 61 他の病型CJD, CJDの危険性あり, 型不明のCJD / 34 CJD否定 / 12 総計 / 183 手術症例は、複数の分野の多数の手術を受けていることがよくある。表2は、 専門別の手術数を示す。 Table 2 年別、専門別報告手術数 2000年8月27日~2004年8月31日 [モデレーター注:年別データはオリジナルデータ参照のこと] 専門 / 合計 (パーセント) 消化器病学 / 68 (18) 産婦人科学 / 27 (7) 神経学/神経外科 / 27 (7) 整形外科学 / 40 (11) 眼科学 / 28 (8) 耳鼻咽喉科学 / 26 (7) 歯科 / 28 (8) その他 / 122 (34) 総計 / 364 (100) 以下、サブタイトル毎のCJD症例統計(詳細は原文参照のこと) 地理的に関連したvCJD患者(geographically associated cases (GAC) of vCJD): 英国内のvCJD患者地理的分布は、患者が感染した経路を反映している可能性が あるという仮説の基に、現在英国で実施されている疫学調査の1つ。 全国匿名扁桃データベース(NationalAnonymous Tonsil Archive): (訳注:国立感染症研究所感染症情報センターによるCDSC CDR Weekly, 14, No.24, 2004の翻訳の一部「英国保健省と医学研究審議会運営部局は、より詳 細な調査が必要であると提言し、保健防護局(Health Protection Agency)は 最近、通常の手術により摘出、保存された扁桃組織10万検体を集める事業を開 始した。集められた検体は、匿名化後に異常プリオン蛋白の存在について検査 され、より正確な感染者数が推定されることとなる。今後の対策に役立てるべ く、全国匿名扁桃データベース(National Anonymous Tonsil Archive)が扁 桃摘出後の扁桃組織を全年齢にわたり収集している。」) 参考文献6件。 [4]英国:脳外科手術により患者50人がCJDに暴露された可能性。 情報源: Nes-Medical.Net。 1980年代に脳外科手術によって、患者約50人がCJDに暴露された可能性が出て いる。エジンバラの医師らによる以前の患者追跡の試みは、NHS (英国の国民 健康保健) Lothianによれば、感染のリスクのあった多くの患者のカルテが廃 棄されたため困難であった。1982年から92年の10年間に、問題の患者らは、そ の後変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の病因である異常プリオンと関連が指 摘された外科手術を受けた。 医師団は、その期間中1年に最大患者5名が組織移植を受けた可能性があると指 摘している。手術の大部分は、神経外科学科が現在も設置されているWestern General病院で実施された。 神経外科術中に、ヒトの死体から作製された移植組織が、硬膜の「つぎあて」 として使用された。問題の移植組織Lyoduraは、クロイツフェルト・ヤコブ病 との関連を指摘されて、9年前に市場から回収された。今回の問題は、汚染さ れたLyodura移植組織から異常プリオンに感染したイングランド在住の34歳男 性の死後剖検の結果を受けたものである。市民の不安を沈静化させるため、 NHS Lothian当局は5月30日、移植を受けた患者のリスクは非常に小さいため、 懸念する必要はないと主張した。 以下、関係者のコメント。 ●06-08(0608-0060)#C#ウエストナイルウイルス、ヒト-フランス(ジブチから の輸出例)# 情報源:Christophe Decam Marseille 陸軍保健サービスの熱帯医学研究所ウイルス学研究室(国立科学研 究センターCNRSの関連施設)は、2005年5月後半に受領したジブチから入国した 成人血清(検査)により、ウエストナイルウイルス感染患者4名を確認した。(2 名はジブチ人で、2名はジブチに居住しているフランス人)。 [最近の西ヨーロッパでのウエストナイルウイルス感染患者は、海外で罹患し てきている。上記記事中の確定患者4名は、その典型的な実例である。-Mod.RY] [ジブチは、紅海の南端部、東アフリカ沿岸部にある非常に小さなフランス語 が公用語の国である。ウエストナイルウイルスは東アフリカに土着感染してい る。- Mod.JW]
by sank100
| 2005-06-09 10:05
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