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●06-07(0615-0010)#C#ブルセラ症、ヒト患者-ボスニア ヘルツェゴビナ#
ボスニアのブルセラ症患者数が増加傾向。情報源:BHTV1、サライェボ Sarajevo、ボスニア/クロアチア/セルビア、6月7日。 発表者Almira Huseinovic:過去5ヵ月間に39名のブルセラ症患者がサライェボ のKosevoクリニックに入院した。患者数はこの数字にとどまらないと推測され る。感染者の大部分はCentral Bosnia県(Canton)出身者である。これまでのと ころ(流行閾値を超えていないため?)流行は公表されていないが、医師らは流 行を公表すべき時にきていると考えている。 記者Arnela Subasic:Travnik出身の獣医師とSanski出身の男性がKosovo感染 症病棟で同じ部屋に収容されていた。彼らはいずれもブルセラ症で、その時点 ではブルセラ症とは十分判明していなかった。 医師:2003年と2004年に総計47名の急性ブルセラ症患者が報告されているが、 2005年1月~5月のわずか5ヵ月間で既に総計39名の患者を治療した- 記者:初発感染ウシはルーマニアからの輸入例であると獣医師らは考えている。 匿名の談話:ボスニア ヘルツェゴビナ貿易圧力団体は品質の疑わしい生きた ウシやその他の食品を輸入させようと働きかけている。もちろんその結果とし て国民の健康上良い結果には至らない。しかもご覧の通り感染を予防するため の専門家(獣医師)らは現在入院中である。[Moderator注:人畜共通感染症であ るブルセラ症はカテゴリーBバイオテロリズム起因病原体と考えられている。] ●06-14(0615-0020)#C#コレラ-アフガニスタン(カブール市)(02)# アフガニスタンのコレラ流行は脅威となる。情報源:CBSnews.com、6月14日。 ここ数週間アフガニスタンの首都カブールで2,000名以上のコレラ疑い患者が 検出され、少なくとも8名が死亡したと保健専門家が2005年6月14日述べ、市内 で流行が始まろうとしていることを警告した。 6月13日保健省は最高300名の患者を確認したが、彼らは事態に適切に対処し (既に制圧し)死亡患者はいないと主張した。疾患感染拡大の恐れは無いと述べ た。(以下、世界各国で30年以上コレラ制圧に関わってきた米国の支援団体専 門家がコレラの症例定義を満たす2,000名以上の患者が報告されたと述べたこ と、政府の対策は万全であることのコメント、UNICEF広報官によるアフガニス タンにおけるコレラ流行の疫学解説、後略原文参照。) ●06-14(0615-0030)#C#サルモネラ症-米国(イリノイ州、サウスダコタ州)# [1]地域内のサルモネラ症流行患者数は22名にまで増加し、数名が入院した。 情報源:Belleville News-Democrat.com 、イリノイ州Belleville 、6月14日。 East Altonのメキシコ料理レストランに端を発する流行におけるサルモネラ症 患者数は先週以降倍以上に増加した。Madison郡保健局は2005年6月13日、22名 のサルモネラ症診断確定患者がEast AltonのCasa Romeroレストランと関連付 けられたと報告した。 先週保健局は、このレストランで食事中に客10名が発病したと報告があったた め、レストラン経営者が6月3日自発的に一時施設を閉鎖したと公表した。6月 13日レストラン経営者に連絡をとろうと試みたが不成功に終わった。(以下、 サルモネラ症診断確定22名が5月21日から6月3日の間にこのレストランを訪れ ており、うち数名はレストラン職員であること、サルモネラ症感染者が感染源 と思われること、レストラン再開の見込みは立っていないが当局が年3回の保 健局査察を受けており前回の査察でも良好な成績を収めており衛生基準違反な どは無かったことを述べる公衆衛生監督官のコメント。) [2] Williston在住の女性がサルモネラ症のため死亡;その他にも発病者。情 報源:GrandForksHerald.com、ノースダコタ州Grand Forks、6月13日。州内の 女性1名がサルモネラ食中毒のため死亡し、その他にも発病者がいると州保健 局が明らかにした。(以下この女性が年齢65歳以上の高齢者であること、近親 者3名が同様に発病しておりそのうちの一人であること、同じ宅配便を摂食し て発病した患者が他にも1名確認されていること、これら4名中2名は年齢30歳 から65歳であるが、他の2名は65歳以上の高齢者であることを公表する州疫学 者のコメント、後略。) ●06-14(0615-0040)#C#髄膜炎菌性疾患-インド(ニューデリー)(09)# インドにおける髄膜炎菌性疾患-更新第4報。情報源:WHO Outbreak Reports、 6月14日。 2005年6月8日現在、患者累計総数は405名であり、死亡患者数は48名である(症 例致死率CFR=11.9%)。314名が退院した。 接触歴追跡調査、家庭内接触者の予防的化学療法、ハイリスクグループのワク チン予防接種などの感染制御対策が実施されている。血清型A型が国立感染症 研究所(NICD)で診断確定している。 民衆の教育、疾患監視、ハイリスク集団のワクチン予防接種、患者検知後48時 間以内の密接接触者の予防的化学療法が続けられている。 疑い患者を監視し、適切な公衆衛生対応をとることの必要性が、隣接する地区 や州に対して警告されている。 (以下WHOの支援内容の記載、後略。) [Moderator注:前回の流行報告から約2週間で新たに37名の新規患者と11名の 新規死亡患者が報告されている。この症例致死率CFRはまだ死亡に含まれてい ない、あるいは前回の報告以降に発生した高齢者の死亡患者を反映しているよ うだ。] ●06-14(0615-0050)#D#炭疽、ヒト患者、ウシ-ジンバブエ(Masvingo州)(03)# 情報源:AllAfrica.com、6月14日。Masvingo州Gutu地区でヒト患者を伴う炭疽 流行が再発生し、先週始め以降5名のヒト患者が発生し、1名が死亡したと報告 された。Gutu地区保健当局は、炭疽汚染が疑われる牛肉摂食直後に死亡した患 者1名を調査中であると明らかにした。 Gutu地区における炭疽再発生は、前回Masvingo州で主にウシを含む家畜数百頭 が死亡した炭疽流行を制圧してからわずか数ヵ月後のことである。(以下、感 染者5名死亡患者1名が確定したこと、Gutu地区では最近ウシで炭疽による多数 の死亡が発生しており、ヒト感染経路は汚染牛肉の接触によると思われること を公表する保健当局者のコメント、後略。) [ModeratorによりProMEDでは2003 年12月以降同地区における炭疽を報告しており、逸話的な報告は2000年からあ ること。動物間炭疽感染制御が有効に機能しておらず、現行の政府予算だけで は流行が継続するか悪化する恐れさえあることの指摘。] ●06-14(0615-0060)#C#A型肝炎-ロシア(Tver)(04)# [1]ロシア:Tver地域のA型肝炎状況は沈静化。情報源:Itar-Tass News Agency、6月14日。Tver地域南西部地区のA型肝炎流行は収束傾向にあると、 2005年6月13日在Rzhev対策本部がItar-Tass通信記者に述べた。全体として医 療行為が行き渡り、疫学状況が改善したと考えられる。隔離やその他の制限は 現時点では考慮されていない。(以下、6月13日現在の新たな入院患者が34名で あり、患者発生が収束傾向にあること、この地域で患者547名と患者接触者 1,900名以上が発生したこと、予防接種など対策内容を述べる当局者コメント の記載、後略。) [2]情報源:Gazeta.ru / eTver.ru、6月14日。投稿者:ProMEDロシア語担当者、 Rostov州立医科大学感染症学部講師Natalia Pchenitchnaia、6月14日。 明らかにビール飲用後に発症した小児の数が多いというModerator JWの質問に 答えたい。 これはまだ公式報告ではないが、流行はRjevpivo醸造会社製品が感染源と考え られている。同社はビールだけでなく、レモネード(14種類)やクヴァス(ロシ アのノンアルコール飲料)も生産している。発症者の約85%が発症前にこれら の飲料を飲用している。 [Moderator JWにより、ビールに使用した水が感染源とするなら醸造過程でA型 肝炎ウイルスが不活化されなかった理由が不明であり、瓶の洗浄中の汚染も考 えられること。いずれにしろ飲料販売の保留により疫学曲線が下降したならば、 飲料が感染源であるとする疫学的証拠にあたるとの指摘。ビールだけでなくソ フトドリンクが感染源であるとすれば患者年齢分布が納得できるとの Moderator DKコメント。] ●06-14(0615-0070)#Ea#BSE、ウシ-米国(05):疑い# 米国農務省(USDA)は狂牛病(BSE)疑いウシが1997年の飼料禁輸措置以前に生ま れていると述べた。情報源:Bloomberg.com、6月13日。 今回の米国産狂牛病可能性患畜となったウシは1997年8月以前に生まれており、 この時期は米国政府が狂牛病感染拡大を予防するための新規飼料輸入規制を実 施した時期であるとUSDAは述べた。(以下、BSE疑い動物が1997年飼料禁輸措置 以前に生まれたことを公表するUSDA広報官のコメント、原文参照。) ●06-14(0615-0080)#C#レプトスピラ症-タイ(Kalasin県)# タイKalasin県におけるレプトスピラ症流行。情報源:Southeast Asian Nations Surveillance Network、6月14日。 タイ北東部Kalasin県においてレプトスピラ症流行が報告された。Kamalasai病 院院長Dr. Supat Thartpetchによれば、これまでにレプトスピラ症に感染した 患者10名が発見された。 「Kalasin県におけるレプトスピラ症流行は懸念すべき状況であり、とりわけ 既に患者10名が報告されたKamalasai地区とKongchai地区では深刻である」と Dr. Supatは述べた。(以下同医師により、レプトスピラ症が雨季の米の収穫期 に多発し、脚に傷のある者は水田に入ることを避けたり、長靴で防護をしたり することが必要であるとの注意、レプトスピラ症の症状と発症時に迅速に医療 機関を受診するようにとの注意コメント。) ●06-14(0615-0090)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(85):ベトナ ム# ベトナム:鳥インフルエンザ状況-WHO更新第20報。情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、6月14日。 ベトナム保健省は新たに3名のH5N1型鳥インフルエンザ感染ヒト患者を確認し た。患者らは2005年5月末の2週間の間に検知されている。患者3名全員がハノ イの出身であり、全員が存命中である。これらの患者に関するこれより詳しい 情報は提供されなかった。 新たな確定患者により、2004年12月中旬以降ベトナムで確認された患者総数は 55名となった。これらの患者のうち18名が死亡し、3名が現在ハノイの病院で 治療を受けている。[Moderatorによりこの更新によりWHOとベトナム保健省の 双方の情報に整合性が取れたとするコメント。] ●06-14(0615-0100)#C+#ポリオ-インドネシア(07)# インドネシア:ポリオ状況- WHO更新第3報。情報源:WHO, CSR, Disease Outbreak News、6月14日。 2005年6月14日、インドネシアで新たに5名の新規ポリオ患者が確定し、患者総 数は39名となった。これらの患者中3名は初発患者と同じ地区(Sukabumi地区) の患者であり、2名は近隣地区(Bogor地区)出身の患者である。 より詳しい情報は以下のポリオ根絶ウェブサイト、インドネシアのポリオ状況 更新情報参照: ●06-10(0615-0110)#Er#百日咳、成人ワクチン-米国# [1]成人を百日咳から守る新規ワクチンを医薬食品局FDAが認可した。情報源: FDA.gov、6月10日。 2005年6月10日、本日FDAは年齢11歳から64歳までの未成年と成人対象の百日咳、 破傷風、ジフテリア3種混合ワクチンの1回追加接種用の新規ワクチンを認可し た。このワクチンはカナダ、トロントのアベンティス・パスツールAventis Pasteur有限会社によりAdacelの商標で市販される。これは成人の百日咳追加 接種用としては認可される初のワクチンにあたる。破傷風とジフテリア予防用 の未成年と成人用2価ワクチン(Td)は数年来市販されている。(以下成人用の百 日咳ワクチン認可と、百日咳症状、ワクチンの効能と安全性などの記載、原文 参照。) [2]百日咳流行の恐れ。情報源:Utica Observer-Dispatch、6月12日。[ニュー ヨーク州] Oneida郡の複数の学校で百日咳患者8名が診断されたとして、追加 接種の必要性を報じる新聞記事記載。2005年ニューヨーク州全体で241名の百 日咳患者が報告されている。 [3]2004年ウィスコンシン州は全米最多の百日咳患者を報告している。情報源: GazetteExtra.com、6月13日。2004年ウィスコンシン州は全米最多の百日咳患 者を報告しているが、これは同州の疾患監視体制が他州よりも優れているため であると公衆衛生当局が述べた。CDCによればウィスコンシン州は2004年4,048 名の百日咳患者を報告している。次いでニューヨーク州は2,059名である。多 くの州はわずか1桁か2桁の患者数しか報告していない。(以下、ウィスコンシ ン州における疾患監視体制の優秀さを協調する公衆衛生当局者のコメント、原 文参照。) ●06-13(0615-0120)#C-#炭疽、ヒト患者-インド(Tamil Nadu州):訂正# [Moderartor MHJによりインドの地理的記載が誤っており、Tamil Nadu州では なくOrissa州で流行が発生したとの訂正文と謝罪文。] [1]投稿者:Dr. Balaram Sahu、6月13日。[2]投稿者:ケンブリッジ大学Dr. P Badrinath、6月14日。いずれも炭疽流行発生地がTamil Nadu州ではなくOrissa 州であることの指摘、後略。 [3]炭疽患者総数が3名に増加。情報源:The Statesman、6月14日。昨日 Semiliguda地域Charagaon村の55歳住民が死亡し、Koraput地区における炭疽患 者総数は3名に増加した。同じ村在住の15名が炭疽に感染している。報ずると ころによれば同じ地域のSakiguda村でも少なくとも5名が感染した。(以下、感 染源が炭疽芽胞を含有した腐敗牛肉摂食によること、感染ウシの死体は焼却処 分されたが他に21頭の感染ウシがいることなどを述べる当局者のコメント、 後略。) [Moderatorにより、この疾患は(バイオテロのエアロゾル化された芽胞などを 除き)空気伝染せず、感染性も強くないとのコメント。] [2]投稿者:サウジアラビアDr. Angamuthu Kumar、6月13日。インドにおける 炭疽感染制御は予防医学、獣医学、専門家の協力により効果が得られ、住民教 育が重要であるとのコメント。[Moderator注:Kumar医師はインドにおける炭 疽ヒト患者状況をLancet誌に記載されている:Lancet 1996; 348 (9026): 553-554.参照。] ●06-14(0615-0130)#Ea#口蹄疫、ウシ-ロシア(Amur地域):疑い# Amur地域でウシにおける口蹄疫疑い患畜。情報源:Vesti news agency、6月14 日。ロシア緊急事態省の報告によれば、[Amur地方の首都] Blagoveshchenskの 120km北西部のAmur地方Busseの施設で20頭のウシlonghorn cattleが口蹄疫 (FMD) Asia-1型に感染していることが発見された。感染動物のうち5頭は既に 焼却処分されている。家畜や飼育動物のワクチン予防接種がこの地域全域で実 施されている。[Moderatorにおり詳細な情報を求めるコメントと、最近の中国 ~ロシア国境に関わるFMD疫学事項の解説、後略。]
by sank100
| 2005-06-15 12:43
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