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●06-22 (0623-0010)#Ea#サケの消失-米国(ワシントン州)#
20万尾のサケ消失の原因究明。 情報源:Seattle Times、6月22日。 2004年ワシントン州でベニザケの大量死が認められ、さらに遡上したベニザケ の約半数にあたる20万尾がワシントン湖とPuget海峡の境界にあるBallard Locksから、湖に流入する上流の産卵場の間で行方不明になったことを述べ、 原因を究明しようとする科学者のコメント記載。 ●06-22 (0623-0020)#Ep#赤潮-米国(メイン州)(02)# メイン州各地で赤潮が現在消退傾向。 情報源:Blethen Maine Newspapers Inc.、6月22日。 ここ30年間でNew England地方最悪の赤潮流行がメイン湾西部で衰退傾向にあ るため、2005年6月25日から26日にかけての週末にはYork郡のアサリ採取業者 が干潟に戻ってくるであろうと当局が述べた。しかしながら有毒の藍藻類繁殖 はメイン州東部やFundy湾では勢いが強まっているようであり、この海域では カナダ当局が6月17日にニューブランズウィッグ州沿岸の大部分の養魚場を閉 鎖している。(以下、赤潮の拡大範囲と赤潮が産生する毒素により魚介類が摂 食不可能な状況になっていること、一部赤潮の衰勢が認められ魚介類採取が再 開される可能性があることを述べる当局コメント。) ●06-21 (0623-0030)#Ep#ファイトプラズマPear Decline Phytoplasmas、洋ナ シ-セルビア:初報告# セルビアにおけるPear Decline Phytoplasmasの初報告。 情報源:アメリカ植物病理学会誌Plant Disease Notes、6月21日。 ●06-22 (0623-0040)#D#リーシュマニア症、イヌ-ベネズエラ(マルガリータ島 Isla Margarita)# イヌにおけるリーシュマニア症、マルガリータ島。 情報源:Venezuelan Weekly Epidemiology Bulletin、6月22日。 2005年6月5日から11日までの疫学第23週にベネズエラNueva Esparta州(マルガ リータ島)で39頭のイヌ内臓リーシュマニア症個体が報告され、うち4頭は Maneiro村、35頭はDiaz村で発生している。加えて同じ週に人畜共通感染症感 染制御計画は、Nueva Esparta州Garcia村から内臓リーシュマニア症ヒト患者 届出を受けた。2005年ベネズエラ全土におけるこの週の報告症例数は、115頭 のイヌ内臓リーシュマニア症確定症例と、264頭のイヌ内臓リーシュマニア症 可能性症例が報告されている(2004年イヌにおける内臓リーシュマニア症の確 定症例は報告されていない)。 ヒトに関しては2005年総計4名の内臓リーシュマニア症患者が診断確定してい る(2004年ベネズエラではわずか2名の内臓リーシュマニア症確定患者しか公式 には報告されていない。) [Moderator注:ベネズエラにおける内臓リーシュマニア症(VL)ヒト患者および イヌ症例は良く知られているが、発生頻度は稀である。ヒトVL発生率は1995年 から2000年の統計によれば人口10万対0.2名で、延べ242名が報告されている。 しかしながら患者の26%がマルガリータ島に起因している。同じ時期この島で 検査されたイヌの最高25%が抗リーシュマニア_Leishmania_抗体陽性であった (WHO南北アメリカ支局PAHO情報 マニア症はイヌからヒト患者へサシチョウバエにより媒介される。] ●06-22 (0623-0050)#C#インフルエンザB型ウイルス-ニュージーランド# [1]ニュージーランド:インフルエンザB型ウイルス感染流行。情報源:ニュー ジーランド保健省公衆衛生管理局、6月22日。 現在ニュージーランドではインフルエンザB型ウイルスが流行している。イン フルエンザB上海型とインフルエンザB香港型の双方が分離された。しかしなが ら現在はインフルエンザB香港型が優勢な株である。小児や若年者が主に感染 し、学校で感染率が20%以上の地域では学級閉鎖になった場合もある。 現在までに今回の流行に関連して3名の死亡患者が同定されている: 1. ライ脳症を発症した小児。この小児は他の原因でアスピリンを服用し ていた。 2. 生来健康であるが黄色ブドウ球菌_ Staphylococcus aureus_肺炎と敗 血症を発症した未成年。 3. 生来健康であるが黄色ブドウ球菌_ Staphylococcus aureus_肺炎と敗 血症を発症した小児。 (以下、分離株がメルボルンのWHO協力委託検査室やCDCでも解析されているこ とと、オーストラリアでは同様な流行は発生していないが、その他の環太平洋 地区の状況は不明であるとの記載。) [2]ニュージーランド:保健省がB型インフルエンザは小児や若年者にとって深 刻な保健上のリスクに当たると警告。情報源:ニュージーランド保健省記者発 表、6月21日。(以下、現在流行中のB型インフルエンザ流行はニュージーラン ドでは1987年以降発生していなかったため、それ以降に出生した小児や若年者 はB型インフルエンザに対する獲得免疫がないため重症化することがあること、 ニュージーランド北島では流行閾値に達し学校閉鎖も相次いでいること、イン フルエンザB香港型が優勢であるがインフルエンザB上海型も分離されているこ と、死亡患者3名が発生していることなどを公表し、ワクチン予防接種を呼び かける保健省当局者のコメント。[ModeratorによりインフルエンザB型ウイル スの分類上の特徴と、抗原連続変異antigenic driftによる抗原変異はA型ウイ ルスほど速くはないが、数年毎に小児において罹患率が高い流行が発生するこ との記載。] ●06-22(0623-0060)#B#エボラ出血熱-コンゴ共和国(07) コンゴ共和国:WHOはエボラ出血熱流行終息を宣言。 情報源:IRIN News、6月21日。 WHOは6月17日、2005年4月以来コンゴ共和国北部のCuvette-Ouest地域で発生し ていた、エボラ出血熱流行は制圧されたと発表した。「6月17日に、患者との 接触のあった最後の個人が、監視リストから除外された。今回の流行は疫学的 には終息したと認められる。」とWHO当局は同国の首都Brazzavilleで公表した 声明の中で明らかにした。しかし、WHOは以下のことを追加した、すなわち 「公式な流行の終息宣言は、(潜伏期の)21日が終わる2005年7月8日になる予定 である。」 今回の流行は4月27日に、ガボンと国境を接するCuvette-Ouest地域の森林地区 に対して宣言された。WHOは、1ヵ月後に事実を確認した。流行開始以来、 Cuvette-Ouest地域では10名が死亡した、死亡患者9名はEtoumbi地区で、1名は Mbomoで発生した。 以下、これまでのエボラ出血熱流行の概説(略)。 エボラウイルスは患者の血液、体液および組織と直接接触することで伝播され る。感染伝播は同ウイルスに感染して発病したり死亡したチンパンジーに接触 することでも起こる。過去数日間に、死亡した動物の死体がコンゴ共和国の Etoumbi地域内の森林内で確認された。動物からの検体が解析のためガボンの Francevilleにある国際医学研究センターに送付され、検査の結果エボラウイ ルス陽性と確認された。この結果は、もしハンターが森林内で死亡した霊長類 に接触した場合、新たな流行が発生する可能性があることを意味する。新たな 流行を阻止するため、政府公衆衛生当局は、Etoumbi地域で戸別訪問による住 民教育キャンペーンを開始している。保健省顧問の, Jean-Vivien Mombouli氏 は、4件目となった今回の流行が短期で終息したのは、これまでの住民教育キ ャンペーンの結果であると指摘した。 ●06-22(0623-0070)#C#海上での死亡患者-フランス(Reunion島):情報提供依 頼# セーシェル諸島:Reunion沖で船が検疫隔離-原因不明の死亡患者発生。 情報源:Independent online (IOL)、6月22日。 リヨン市にあるフランスの医学研究所は、貨物船Clipper Lancaster号にマー ルブルグ病患者が発生したという可能性を否定した。この船はインド洋の Reunion島沖で検疫のため隔離されている。しかし、同船の乗員1名が死亡し、 別の船員が重症となっている原因不明の熱性疾患は診断が確定されていない。 乗員22名の中の2名は、28,429重量トンの同船が、燃料補給のため短期間停泊 したDurbanを6月5日に出港してすぐに発病した。生存中の乗員は治療に反応し ている。Durbanに入港する前に、同船はコンゴ、ブラザビルのPointe Noire港 で木材を荷積みし、アンゴラの複数の港に立ち寄っていた。深刻なマールブル グ病流行が、現在アンゴラ北部で発生している。 La Reunion当局は、遺体が搬出されれば、同船は中国への航海継続が許可され る予定であるとしている。剖検は実施されない予定である。 ●06-22(0623-0080)#C#A型肝炎-ロシア(Tver)(07)# ロシア:Tver 地域でのA型肝炎患者が662名に達する。 情報源:WHO Outbreak Reports。 Tver 地域南西地区でのA型肝炎患者数が、小児182名を含む662名に達したと、 流行対策のために設置された緊急対策本部筋が6月22日にItar-Tass通信社に明 らかにした。小児1名を含む2名が、過去24時間に発病している。情報筋は、今 回の患者がRzhev 町および Rzhev地区の住民であると述べた。 モスクワ時間午前9時時点で、241名が入院先の病院から退院している。 Zubtsovsky地区でA型肝炎に罹患した63名のうち、41名はすでに快復した。 Oleninsky地区では、34名中14名が退院した。疑い患者28名では、A型肝炎の診 断は確定していない。 当地では肝炎流行は終息に近づいているが、この感染症の疫学的特長(潜伏期 が比較的長期)のため、あらなる患者が報告される可能性が残る。 モスクワ市当局はA型肝炎流行を報告していないが、同市の2005年5月までのA 型肝炎発生率は、2004年同期に比べ、1.5倍に増加している。モスクワ市の衛 生疫学局は、2005年5月までの期間に、小児164名を含む1,130名が肝炎に罹患 したと発表している。小児での肝炎罹病率は31.4%増加した。「2005年1月か ら3月には、毎月肝炎患者約270名が記録されていたものの、4月には患者180名、 5月には135名が記録されたのみである。」と同局は発表している。 モスクワでは4月20日から6月14日の間に、小児16名を含む176名がA型肝炎に罹 患した。成人157名と小児15名が入院した。モスクワ市内で肝炎が流行してい ることを示唆する兆候はない、患者の96%が散発性のようである。モスクワで のハイリスク群へのA型肝炎ワクチン接種が実施されている。疫学者は、すで に1,500名がワクチン接種を完了したと述べた。 ●06-21(0623-0090)#Ea#東部ウマ脳炎、ウマ-米国(アラバマ州)# Mobile郡で致死的なウイルス感染症確認される、感染したウマが死亡。 情報源:uscaloosa News、アラバマ州、6月21日。 危険性の高い蚊族媒介性ウイルスである東部ウマ脳炎(EEE)が、Grand Bayのウ マの死因とされている。Mobile郡保健当局は6月20日、問題の個体は6月12日に 死亡したが、EEEに対するワクチンを接種されていなかったと発表した。専門 家は、今回の事例は一般市民が蚊の刺咬から自らを守るための早期警報である と指摘している。 EEEとウエストナイルウイルスを含む他の蚊族媒介性ウイルスは、感染した鳥 類とヒトを共に吸血する蚊族により伝播される。 2005年6月前半に、州農業委員会委員は、Baldwin郡でニワトリ5羽が検査で蚊 族媒介性疾患に陽性となったと述べた。ウエストナイルウイルス感染ウマ症例 2頭もSaint Clair郡で確認された。 EEEに対するワクチンもウマ用は存在するが、ヒト用は存在していない。
by sank100
| 2005-06-23 11:53
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