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●07-14(0719-0010)#C#ダニ媒介性脳炎-ロシア(Udmurtiya地域)#
ロシアUdmurtiya地域共和国での、ライム病、ダニ媒介性脳炎。 情報源:Russian news agency Regnum、2005年7月14日。 2005年の前半中に、小児4名を含む70名がライム病(新種ボレリアによる感染症) に感染したと、Udmurtiya共和国感染症病院当局が発表した。 2005年のライム病の罹患率は、2004年同期に比べ1.8倍高値となっている。感 染地区は、Udmurtiya地域内のKiyasovsky およびBolezinsky地区とSarapul市 およびIzhevsk市である。 一方、小児患者2名を含むダニ媒介性脳炎患者17名が、同共和国内で2005年前 半に報告されたが、これは2004年同期の1.6倍となっている。これらの感染症 による死亡患者は報告されていない。 [Moderator注:Udmurt共和国は東ヨーロッパ地方に位置する。ライム病(細菌 性感染症)およびダニ媒介性脳炎(ウイルス性感染症)は共に、マダニの1種 _Ixodes_によって媒介される。 Udmurtiya各地でのマダニのボレリア感染率は24~42%である。当地での(現在 の?)ボレリア症罹患率はロシア全国で最も高く、全国平均の6倍となってい る。] ●07-12(0719-0020)#C#野兎病-ロシア(Ryazan地域)# ロシア、Ryazan地域での野兎病感染。 情報源:Ryazan News Agency "Seven News"、7月12日。 Ryazan地域のKlepiki町では2005年6月に野兎病患者6名が発生した。ロシア Ryazan地域消費者監督局の地域事務所は、Ryazan地域内および近隣の11地区 に野兎病感染中心が存在していると報告した。 Ryazan地域消費者監督局専門家は、農村部の住民での野兎病罹患率はさらに高 率であると指摘した。造園会社による開発とげっ歯類の個体数増加のため、都 市部住民での散発的な感染も認められている。住民へのワクチン接種が、感染 予防のための最も有効な対策である。 [Moderator注:Ryazan地域の位置、野兎病ワクチン(米国では一般には認可さ れておらず、兵士用の生ワクチンが存在する)の解説。] ●07-17(0719-0030)#Ea#炭疽、ウシ-米国(ノースダコタ州)(02)# ノースダコタ州での炭疽発生。 情報源:The Horse.com。 2005年7月14日時点で、ノースダコタ州南東部にある11施設で、バイソン(野 牛)、ウシおよびウマでの炭疽症例が確認されている。同州内で炭疽症例が発 生するのは稀ではないが、ノースダコタ州動物保健局獣医官は、今年はさらに 数例症例が発生する可能性があると述べた。同氏は、家畜所有者に対し、家畜 へのワクチン接種が必要であるか確認するため獣医師に相談するよう勧告して いる。 以下、炭疽の解説(原文参照のこと)。 今回の流行では、家畜約30~35頭が炭疽に感染した。全症例がRansomおよび Barnes郡で発生した。以下、今回の炭疽流行に対する州の獣医官のコメント。 ●07-17(0719-0040)#Er#鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルス-中国(香港): 2003年# 2003年に香港で分離されたユニークなインフルエンザA (H5N1)ウイルスの解析。 情報源:Journal of Virology 2005; 79(15): 9926-32, 8月1日号。 Journal of Virology誌2005年8月1日号に公表された研究論文は、2003年に香 港の住民が中国本土福建省旅行中に感染したと考えられるユニークなインフル エンザA (H5N1)ウイルスの特性解析結果を記述している。このウイルス株の核 酸配列(と一部の生物学的特性)は、1997年に香港で感染患者から分離された鳥 インフルエンザA (H5N1)ウイルスやより最近に東アジアで分離された種々の鳥 インフルエンザウイルス株とは異なっている。 Virology誌論文の著者らは、今回の研究データからは、一定の地区の家禽への 適応が、ヒトにおける水鳥の持つインフルエンザAウイルスの複製にとって必 須の前提条件であるとする見方に疑問を投げかけると結論している。この結論 は、現在のドグマに異議を唱える新しく意義深い結論である。 以下、K Shinyaらによる「2003年にヒト患者から分離されたH5N1型インフルエ ンザA ウイルスの特性」と題する論文の要旨(原文参照のこと)。 ●07-19(0719-0050)#C#狂犬病、ヒト患者-中国:Vaccine failure(接種免疫不 成立)# 中国:(ワクチン接種された)少年2人が狂犬病によって死亡したため、ワクチ ンへの調査が開始される。 情報源:Xinhua News Agency online、7月17日。 広東省で狂犬病ワクチン接種を受けた少年2人が狂犬病を発病して死亡したこ とを受けて、大規模な調査が進行中である。2人の死亡患者は広東省の Wengyuan郡で2週間足らずの間に発生し、現在食品医薬品局は接種されたのと 同じロットのワクチンを調査している。 Zhong Yuwang君は、左手と足を(感染した)犬に咬まれて、2005年6月28日に狂 犬病により死亡した。患者は狂犬病治療に1ヵ月間4回のワクチン接種を受けて おり、回復の速度にもかかわらず、ワクチンは十分な免疫誘導に成功しなかっ たようだと当局はコメントした。Zhong君の死の数日後、同じ医療機関で同じ 治療を受けた別の少年がやはり狂犬病を発病して死亡した。 予備的な調査では、問題のワクチン移送中に保管が不適切であったことが影響 して、効果が低下したことが示唆されていると、同省食品医薬品局の責任者が 明かにした。同氏は、ワクチンはShaoguanの医薬品卸業者から、患児らがワク チン接種を受けたWengyuan郡にある医療機関(family planning service center)に送付された2時間の間冷蔵されていなかったと述べた。調査ではまた、 医療機関側も卸業者側も狂犬病ワクチンを取り扱うための認可を受けていない ことが判明した。 以下、中国保健省(衛生部)が(今回も問題点が露呈した)ワクチン接種のガイド ラインの草稿を発表する予定であることを報じる同省広報部門責任者のコメン ト 中国では、ワクチンの製造と販売の監督は、医薬品管理当局が実施している。 保健省は医師の監督のみを担当している。管理は2つの行政当局間で調整され ておらず、種々の問題が容易に顕在化する可能性がある。 ●07-18(0719-0060)#Ea#ニューカッスル病、キジ-英国(イングランド)(03): OIE 英国でのニューカッスル病。 情報源:国際獣疫事務局(OIE)、動物衛生情報部門。 2005年7月16日に、環境食糧地方開発省(DEFRA)の動物衛生局責任者から受領さ れた情報。 ニューカッスル病流行が7月12日に、Surrey地域のWest Horsleyで確認された。 今回の事例は、狩猟用の半野生のキジ約11,000羽を飼育している農場で発生し た。 病原ウイルスは、鳥パラミクスウイルス血清型1型5B系統で、遺伝子解析の結 果病原性株と判明した。感染源は不明である。以下、流行対策の概要。 [Moderator注:パラミクソウイルス科、_Avulavirus_属に属する鳥パラミクソ ウイルス血清型1型(APMV-1)が病因のニューカッスル病の解説。]
by sank100
| 2005-07-19 19:31
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