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●07-18(0719-0090)#Ea#炭疽、家畜-インド(Tamil Nadu)#
[1]炭疽パニック:Kerala当局はTamil Nadu産牛乳販売禁止を解除。 情報源:Press Trust、2005年7月18日。 Kerala当局は、隣接するTamil Nadu州での炭疽流行を背景として賦課された Tamil Naduからの牛乳や乳製品の販売禁止を解除したが、牛や羊の移動制限は 継続される予定である。禁止令は、Tamil Nadu州内の流行地区で炭疽発生が封 じ込められたと確認されたことを受けて解除されたと州畜産局高官が明らかに した。 今回の炭疽流行は、Theni地区、 Madurai地区、 Virudunagar地区、Dindigul 地区、 Coimbatore地区 、Tirunelveli地区から報告された。これらの地区は すべてKerala州と隣接している。畜産局は啓蒙活動を行い、検問所で(感染が 確認された近隣地区からの)食肉用動物の移動を停止していた。Tamil Nadu当 局は、この炭疽流行が2005年6月の最終週に報告されてから、牛15頭、羊4頭の 死因が炭疽であると確認した。Tamil Nadu州畜産局長官は、この地区での流行 は2005年7月13日までに完全に制圧されたと発表した。流行制圧確認後、牛乳 と乳製品の販売禁止措置が2005年7月14日に解除された。 [2]政府は、Tamil Nadu州では炭疽の流行は現在認められないと発表。 情報源:The Hindu。 [1]で記述された今回の炭疽流行発生とその後の経緯についての報道。 ●07-18(0719-0100)#C-#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(102):ベト ナム # 情報源:Reuters AlertNet online, News desk, 2005年7月18日 ロッシュ社製のインフルエンザ治療薬オセルタミビル(タミフル)が、間もなく ヒトでの汎流行を引き起こすと専門家が危惧しているベトナムでの鳥インフル エンザウイルス致死性株(の感染)を抑制すると、米国の研究者が2005年7月18 日に発表した。研究グループは、マウスでの実験では、一般的にインフルエン ザに対して使用が認可されているこの薬が、ベトナム、カンボジア、中国を初 めとしたアジア各国の家禽に蔓延している鳥インフルエザA(H5N1)ウイルスの 最新株の感染を抑制したと発表した。 以下、鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる2003年以来のアジアでの被害 概況、今回の研究の資金提供を行った米国NIHのNIAID(国立アレルギー感染症 研究所)の所長のコメント、テネシー州のメンフィスにあるJude Children's Research病院の研究チームの実験結果の概要、さらに検討した新規ベトナム株 は香港で死者6名を出した1997H5N1株より病原性が増強していることも確認さ れたこと、米国政府はこれまでも鳥インフルエンザの流行の際に使用するタミ フルを購入し備蓄しているが、専門家は、さらに多数の備蓄の必要性を指摘し ていること。 [Moderator注:インフルエンザウイルスの病原性とオセルタミビル(タミフル) の薬効の分子生物学的な解説。] ●07-19(0720-0010)#C#ウイルス性髄膜炎-ロシア(Khabarovsk)# ロシア:Komsomolsk-na-Amureで無菌性(ウイルス性)髄膜炎の流行 情報源:Regions.ru News Agency, 2005年7月18日 無菌性(ウイルス性)髄膜炎患者3名がKomsomolsk-na-Amure市(Khabarovsk地区) で報告された。患者3名全員が、年齢が2歳~9歳の小児であり、同市の小児病 院に入院した。 患児のうち2名はアムール川で泳いでおり、担当医師らによれば、そこでウイ ルス性髄膜炎に感染したことが判明した。水の検体が市内のビーチの遊泳地区 で採取された。微生物学的検査の結果、水質は安全というには程遠いものであ った。この結果を受けて、疫学者は、市の住民や訪問者は川に入ったり、川の 水を飲まないように警告している。臨床医らも、住民に果物や野菜十分に洗い、 ミネラルウォーターや沸かした水以外飲まないように勧告している。 [Moderator注:Komsomolsk-na-Amure市(Khabarovsk地区)の推計人口、位置、 概況。ウイルス性髄膜炎の解説(「無菌性」など別名、髄膜炎の2分の1から4分 の3がウイルス性であること、病因はエンテロウイルス属が主体で、流行性耳 下腺炎ウイルス、ヘルペスウイルス、アデノウイルスがそれに次いでいること) など。] ●07-19(0720-0020)#C#レジオネラ症、院内感染-米国(ニュ-ヨ-ク州)(03)# さらにレジオネラ症患者6名が報告された。 情報源:Westchester.com。 ウエストチェスター郡保健部は2005年7月19日、新たにレジオネラ症患者6名が New Rochelleで確認され、2005年6月21日以来の患者総数が18名になったと発 表した。 肺炎を呈している別の複数の患者も、レジオネラ症可能性患者として調査され ている。これまで、患者全員がSound Shore 医学センターの敷地にある屋外の 冷却塔から曝露されたと見られている。過去数年間には、レジオネラ症は、年 間7件から10件しか報告されていない。 ニューヨーク州保健局とウエストチェスター郡保健部による予備調査では、汚 染源がSound Shore 医学センター構内の屋外の冷却塔である可能性が示されて いる。すでに、この冷却塔は医学センターの敷地から撤去され、新しいものに 取り替えられた。先週実施された同病院の冷却塔から採取された水検体での培 養検査の結果レジオネラ菌が確認され、追加の検査が行われている。他のレジ オネラ菌感染源についても調査が続いている。 以下、Sound Shore 医学センター責任者のコメント(冷却塔は2005年5月に検査 されていたが、その際レジオネラ菌は陰性であった)、 これまでに確認された患者は全員がレジオネラ症を発病する基礎疾患あるいは リスク因子を有しており、その年齢は39歳から83歳であった。患者18名中12名 は退院し、すでに快復したか、自宅で快復中である。残りの6名はまだ入院し ているが、病状は安定している。 [Moderator注:患者数は第一報以来倍増した。レジオネラ症の院内感染はよく 知られている。今回のケースは院内感染であるが、病院敷地内の屋外での曝露 であった。おそらく、院内感染という用語は、病院内感染と病院外感染に拡大 解釈できるだろう。] ●07-19(0720-0030)#Ea#呼吸気感染、死亡例、ゴリラ- アフリカ(02)# 投稿者:Richard I Frankel 前報に対する個人的な疑問。 ウガンダの山岳地を美しい動物たちを観察するためにトレッキングしてきたと ころであり、以下のコメントを行いたい。なお、私自身は感染が起きる距離な どに関して科学的根拠を持たない。 1. 7メートルとあるが、その根拠は?我々はしばしばそれ以上に近づく。 2. 旅行者には、病気の時には行かないように依頼するが、それでも行く人を 知っている。またガイドは、鼻汁や咳や明らかに病気でなければ判断すること ができない。 3. インフルエンザAやパラインフルエンザウイルスがヒトから感染した証拠は あるか?ゴリラの呼吸器感染症もある。 4. 仮に7m以内に感染者が近づいた場合、ヒトから感染するリスクはどの程度 か? CDCは、飛沫感染のガイドラインを3フィートとしている。飛沫感染は屋 外では起こりにくい。また結核の機内での感染の研究によると、患者から2列 以上離れると感染リスクは低いことが示されている。 ●07-18(0720-0040)#C#食中毒、死亡患者、発酵乳 - ケニア(Nyanza) : 情報 提供依頼# [1]ケニアのNyanza州Gucha地区で、発酵乳を飲んで4人が死亡 投稿者: ケニア保健省の医師 S. K. Sharif Nyanza州Gucha地区で2005年7月16日に、小児4人が死亡し、39人が入院した。 患者はいずれも発酵させた初乳を飲んだ後に発病した。この地域では、ウシが (初)出産すると、初乳を発酵させて友人達にふるまう伝統的な風習がある。 今回の例では、初乳は5日以上発酵された。発酵した初乳を飲んだ人は、6時間 以内に下痢と嘔吐を発症した。小児4人が摂取後6~10時間に死亡した。他の患 者は地区の病院に入院した。ほとんどの患者の病状は安定している。発酵乳の 検体が、ナイロビとKisumuに送付された。 [2]ケニアのミルクパーティーで複数の小児が(食中毒により)死亡。 情報源:BBC news。 ケニアで伝統的な祝賀会の際に汚染された乳飲料を飲んで、一家族の子供4人 が死亡し、その他に親類39人が下痢・嘔吐を呈して入院した。 Abagusii地区では、ウシが初出産すると、Chiribiririaというパーティーを開 き、家族全員がそのウシのミルクを飲む。 このウシの持ち主の8歳の娘と、4~7歳の従兄弟3人が死亡した。全員がGucha 地区西部のBohtibigi村の住人であった。 [3]情報源:AllAfrica.com (同様の内容。経緯の詳細)。 ●07-18(0720-0050)#C#そ径リンパ肉芽腫症(LGV)-スウェーデン(ストックホル ム)# 情報源:地方紙。 ストックホルムで新たな性病が診断される。 米国やヨーロッパで男性数百人が感染しているクラミジア感染症の1種鼠径リ ンパ肉芽腫症(LGV)が、スウェーデンで初めて発生した。Dagens Nyheter紙(ス ウェーデンの新聞)によると、これまでに3名のLGV患者がストックホルムで診 断されている。 この疾患はクラミジアの1種が病因で、アジア、アフリカ、南米、中米の一部 地区で最も一般的である。ヨーロッパと北米では、LGVはゲイの男性を中心に 拡大を始めており、オランダとフランスではそれぞれ患者約150名、英国では 患者約30名が報告されている。 LGVの初期症状は陰部潰瘍、軟性の鼠径リンパ節腫脹である。スウェーデンで 診断された症例の症状は[肛門の]痛みと出血であった。 (以下治療法、予後、疫学など) ●07-19(0720-0060)#Ea#炭疽、ヤギ - ウクライナ(Kharkov)# 情報源:The Ukrainian News Network "Correspondent net Kyiv post"、2005 年7月11日。 2005年7月19日時点で、農業省は、Kharkov地域、Pervomaisky地区の Mikhailovka村でのヤギ炭疽症例1例を記録している。 今回の炭疽疑い症例は動物衛生検査中に発生した。患畜は速やかに処分された。 ヤギの炭疽感染は地区の州検査機関の検査で確認された。 感染した患畜の死体は焼却された。これは炭疽に対する一般的な方法であり、 手引き書に基づいて実施された。隔離措置が実施されている。 (以下、Kharkov地域の流行は制圧されていること、過去の流行についてなど) ●07-19(0720-0070)#C#炭疽、ヒト患者-カザフスタン(東部)# 情報源:News agency "Kazinform"、7月19日。 カザフスタン東部地方で、炭疽疑い患者発生。 2005年7月16日、東部カザフスタンのAjagozsky地区住民1人が、地域病院の感 染症科に収容された。7月18日に、炭疽の予備診断がなされた。 非常事態省報道局によれば、初発患者と接触のあった9人が特定され、医療観 察下に置かれている。患者の病態は安定している。検査室診断と感染場所での 流行対策が実施されている。 [Moderator注:東部カザフスタンの位置、人口、特徴の解説。現地での炭疽の 感染源は通常発病したウシである。]
by sank100
| 2005-07-21 11:58
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