以前の記事
2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 最新のコメント
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
●07-28(0729-0010)#Ea#鳥インフルエンザ-東アジア(77):ベトナム#
メコンデルタ地域の省当局が、鳥インフルエンザ流行の再発を報告。 情報源:Thanh Nien News、7月27日。 メコンデルタ地域のBen Tre省動物衛生当局は、最近当地の農場で致死的な H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染した家禽400羽以上を処分したと、当 局関係者が明らかにした。 動物衛生当局は、同ウイルスが検出された場所に隣接する農場や地区を消毒し ていると、Ben Tre省動物衛生局の担当官Phan Trung Nghia氏が述べた。同省 ではこれまでに鳥インフルエンザ感染再発事例2件を報告し、家禽16,700羽以 上を処分した。 [Moderator注:2005年6月10日に始まったBen Tre地方での高病原性鳥インフル エンザ(HPAI)流行に関するベトナムからOIEへの最終(4報)経過報告は、2005年 6月27日のものである。それによれば、起因菌はH5型高病原性鳥インフルエン ザウイルスであることがPCRにより確認されている。 最新の経過報告が望まれる。 ベトナム政府は8月にHPAIに対する大規模なワクチン接種を開始する計画であ った。報告によれば、ワクチン接種は2005年8月1日に、大規模養鶏場やメコン デルタの南部Tien Giang地方、北部Nam Dinh地方のより小さい家庭農場などで 開始される予定である。] ●07-28(0729-0020)#Ea#ブルータング、家畜の反芻動物-スペイン(アンダルシ ア 地方)(02)# ブルータング、家畜の反芻動物-スペイン(アンダルシア地方):OIE。 情報源:MAPAウェブサイト。 スペイン農業水産食糧省(Ministerio de Agricultura, Pesca y Alimentacion, MAPA) ウェブサイトに掲示された情報。 診断確定日:2005年7月22日、中央獣医学研究所。 診断方法:RT-PCR。 感染した動物:ポルトガルとの国境から約10kmの、北西アンダルシア地方 Encinasolaにある肉牛牧場。 ブルータングウイルスは、この地域で確立されたサーベイランス計画の一環と して実施された予備的検査で7月19日に最初に検知された。 流行対策:感染農場の周囲20km以内の反芻動物の移動制限、流行地から半径 100kmと150kmの二つの立ち入り禁止区域。 ●07-28(0729-0030)#Ea#BSE最新状況、2005年(03)# 目次: [1]米国:3例目発生の疑い。 [2]米国:3例目発生の疑い。 [3]EU、TSE規制の見直し。 [4]日本-汚染源。 [1]米国:3例目発生の疑い、情報源:Reuters alertnet、7月27日。 米国農務省は、米国で3例目のBSE牛となる可能性のある症例を調査。 米国農務省は7月27日、BSEが疑われている12歳齢のウシが、米国で3例目のBSE 症例であるか確認するため、英国と米国アイオワ州にある畜産衛生研究所で再 検査される予定であると発表した。 最終的な検査結果は来週前半に明らかになると予想されている。 農務省主任獣医官John Clifford氏は、2005年4月出産に伴う合併症で死んだ後 処分された感染疑いウシが、BSEスクリーニング検査で陰性と確定できない検 査結果が出ていたことを明らかにした。 「農務省は、アイオワ州Amesの国立獣医学研究でさらなる検査を行うともに、 英国Weybridgeにある国際BSE委託研究所にも相談している。」と述べた。 Clifford主任獣医官は、疑い症例が米国生まれであることを認めたが、飼育さ れていた場所は明示しなかった。米国での2例目のBSE症例についての概説(略)。 今回の症例でも、スクリーニング検査手続きに混乱があった。米国畜産業界で は、疑いウシはヒトの食品供給からは完全に除外されていたと発表した。他方、 Clifford獣医官は、疑い症例と一緒に飼われていた群は隔離されていないと述 べた。 以下、米国で初のBSE症例が発生後当局の講じた措置、BSE症例発生により日本 など大口消費国への米国産牛肉に輸入が停止していること、今回の症例が今後 の牛肉輸出再開に影響しないとするClifford獣医官のコメントなど。 [2]米国:3例目発生の疑い、情報源:APHIS新聞発表。 米国農務省主任獣医官Dr. John Cliffordによる未確定のBSE検査結果に対する 声明。 [1]の記事でも引用された主任獣医官のコメントの全容。 昨夜遅く、私たちの強化BSE監視計画の一環として検体採取された動物の暫定 検査結果が届いた。USDAはアイオワ州Amesの国立獣医学研究所で、英国 Weybridgeにある国際委託研究所からの専門家と協議しながら、さらに検査を 進めている。Weybridgeの研究所にも精査のためこのウシの検体を送っている。 このウシはヒトの食物や動物の飼料流通経路の中に入っていないので、我々の 食糧供給に脅威は与えないということが重要である。 以下、当該検体に防腐剤が使われたため免疫組織化学検査は出来たが迅速スク リーニング検査やウェスタンブロット確認検査は出来なかったこと、検体の提 出が遅れたことなどの問題点、および米国におけるヒトや動物の健康について さまざまな安全処置がとられていることなど。 詳細は原文参照のこと。 [3]EU、TSE規制の見直し、情報源:EU 新聞発表IP/05/952、7月15日。 欧州委員会がBSEに関する次の対策の概要を示す。 欧州委員会は7月15日、短期、中期および長期でのEU当局のBSE対策の変更の概 要を示す検討文書、TSEロードマップ、を採択した。 以下、これまでの家畜飼料規制によりBSE症例発生が有意に減少した欧州の現 状、TSEロードマップの概括的な内容説明。 詳細は、原文を参照のこと。 [4]日本-汚染源、情報源:Japan Consumer Press online、7月6日。 研究者の要求により、飼料業界が調査を開始する。 2005年6月11日に日本獣医畜産大学で開催されたシンポジウム「BSEと飼料問題」 での、「異常プリオン蛋白に汚染されたオランダ産動物油および死亡が使用さ れた代用乳が、日本で発生したBSE症例の感染源であった可能性」を指摘した 広島大学大学院のKatsunosuke Mitani教授の発表内容。 ●07-28(0729-0040)#C+#豚連鎖球菌、ブタ、ヒト患者-中国(四川省)(02)# [1]ブタの感染症による死者は27名に達する。 情報源:The Pig Site、7月28日。 政府は7月28日に、中国南西部での詳細不明のブタの感染症が新たに6町に拡大 し、それによる死者数は27名に増加したと発表し、市民の動揺を抑えるのに躍 起となっている。保健省は、患者総数は7月27日正午までに131名に増加したと 加え、前日よりも、死者3名および患者14名が増加したことになる。 保健省はそのウェブサイト上で、2005年6月に農民が口から泡を吹いていた(発 病した)ブタを屠殺して最初に感染した四川省内のZiyang および Neijiang市 に加え、7月27日には、省内の別の6町が患者発生を報告したことを明らかにし た。 WHO当局は、豚連鎖球菌による感染症では同時にこれほど多数の患者が発生し たことがないため、困惑していると表明し、この最近株が病原性を増したので はいう懸念が高まっている。中国政府は市民に対し流行は制御されているとし て不安の解消に努めている。 保健省は、新規患者14名中2名のみが今週発病した患者であり、その他の新規 患者は以前に発病し最近診断が確定した患者であるとしている。 患者全員が、感染したブタを屠殺した農民か、汚染された豚肉の処理を行った り、摂食した住民であった。AFPの電話インタビューに対して現地農民は、貧 困のため、当地では発病したブタを埋葬しないで食べる習わしがあると答えた。 しかし、この農民も、感染したブタを食べて今回のような多数のヒトが発病し たことは経験がないとしている。 以下、現地共同体での感染ブタの処理方法(略)。 保健省は7月27日に、野犬など他の動物が発病したブタの死骸に近づけないよ うに、埋葬するか焼却するよう農民に命じた全国的なガイドラインを発表した。 [2]専門家も中国でのブタの細菌による集団感染事例に困惑。 情報源:Reuters、7月28日。 専門家は、中国南西部での詳細不明なブタの感染症による異常に多数で現在も 増え続けている死亡患者に困惑しており、本当にswine flu(訳注:原文のママ、 豚連鎖球菌感染は一般にswine flu とは呼ばれておらず、Mod.LLもこの表現は 不適切と指摘している)であるか疑い始めている。四川省では、27名が最近こ の感染症で死亡し、その他に104名が発病した。中国保健当局は病因を豚連鎖 球菌_Streptococcus suis_と特定している。患者全員が、感染したブタを屠殺 した農民か、汚染された豚肉の処理を行ったり、摂食した住民であり、ヒト・ ヒト感染伝播は発生していないとしている。 以下、WHO広報官を含む専門家による今回の事例が豚連鎖球菌集団感染事例と した場合の特異点の指摘、WHOは現在の中国当局による診断は予備的であり、 今後の検査結果を見ていく必要があるとも指摘していること、分離された細菌 の一部の遺伝子解析を終えた中国研究者は、以前海外で分離された豚連鎖球菌 株との相違は確認されていないとしていること。 [3]発病したブタが掘り起こされ、食用として販売される。 情報源:Sydney Morning Herald (Australia)、7月28日。 悪質な業者が1日前の発病した豚の死骸を掘り起こして、ヒトの食用として販 売したと、中国紙が報じた。 四川省の省都である重慶の重慶夕刊は、警察当局が偶然感染しているとして食 用禁止とされ、屠殺・埋葬されたブタの売買を確認したと報じた。同紙は、現 地の大規模なブタ取引業者グループが、ヒトの食用として販売する目的で、死 んだブタを購入したり埋葬されたブタの死骸を掘り起こしているとしている。 豚連鎖球菌に感染した患者の1人は、病死したブタを食用にするため隣の肉屋 の手伝いをしていた。 [4]中国当局は、豚連鎖球菌に対するワクチン製造に着手。 情報源:XinHuaNet.com、7月28日。 ブタの感染症による患者・死者が発生している中国南西部住民は、間もなくワ クチンを入手できると予想される。 集団感染が発生した現地に農業省から派遣された専門家らによれば、ブタが保 菌している豚連鎖球菌2型に対するワクチンは間もなく中国南部の広東省で製 造され、農業省当局によって検査された後、約1週間で四川省に到着すると予 想されている。 広東省のYongshun医薬品会社が、ワクチンを最初に大量生産する会社となる予 定である。同社は専門家チームの緊急訓練を受けて、すでに少数のワクチンを 製造していた。中国獣医学医薬品検査研究所の専門家は、このワクチンは流行 制圧に有効であると述べた。 [Moderator注Mod.LL:7月28日時点の最新状況では、死者31名患者152名が発生 している。2日前に比べ、死者が7名、患者は21名増加したことになる。ヒトで の豚連鎖球菌2型に対するワクチン治験は聴いたことがない。ブタでは数々の ワクチン治験が行われている。参考文献3件] [Moderator注Mod.AS:7月28日に農業省のJia Youlin氏は、発病したブタでの インフルエンザおよびニパウイルスさらには「他の病原体」に対する検査によ り、これらは今回の事例でのブタの病因から除外されたと明らかにした。診断 検査結果によれば、検討された豚連鎖球菌3株は、ST合剤 (trimethoprim-sulphamethoxazole)、ストレプトマイシン、ナリジキシン酸に は耐性であるが、アンピシリン、バンコマイシンおよびイミペネムには感受性 であることが示された。] ●07-28(0729-0050)#Ea#口蹄疫-ウガンダ(Gulu地域)# ウガンダ北部での口蹄疫流行。 情報源:Xinhuanet、7月28日。 7月28日のRadio Ugandaによる報道によれば、ウガンダ農業畜産水産省は、同 国北部のGulu地域Unyama および Pakwelo地区(parish)での口蹄疫流行を発表 した。 畜産局長により発せられた声明では、現地での口蹄疫流行を受けて、隔離措置 がBungatira およびPaicho亜郡に直ちに課せられたとしている。また同2亜郡 のすべての家畜市場も直ちに閉鎖された。 ●07-28(0729-0060)#C#豚連鎖球菌、ヒト患者-中国(香港)# ブタの感染症への懸念が高まる。 情報源:The Standard。 香港在住の男性が最近豚連鎖球菌に感染したと7月28日に報告されたが、これ によって、四川省で死者31名を出したこの感染症による香港への悪影響の懸念 が増し、2004年5月以来の香港での患者数が10名となった。 保健センター(Center for Health Protection)は、今回の香港での豚連鎖球菌 2型感染患者は、26歳の室内装飾家であり、患者は最近中国本土を旅行したこ ともブタと接触したこともないと発表した。患者は、7月5日に入院し、1週間 後に退院した。 保健センターは、感染経路は不明としている。1人が死亡したことを除き、他 の患者9名の詳細は明らかにされていない。 中国大学の研究によれば、1993年~1994年に、香港では豚連鎖球菌患者25名が 発生した。1983年には、オーストラリアの医学雑誌が、同細菌(注:原文では' the virus'と誤記されている)が香港での髄膜炎の第1位の原因であると発表し た。 厚生食品局長は7月28日に、本土当局は四川省からの豚肉、ヒツジ肉その他食 肉の輸出を停止しているが、豚肉の香港への輸入を完全に禁止するだけの根拠 はないと主張した。この主張は2003年のSARS流行の際の行政府の初期の不手際 を思い浮かべる議員達を憤慨させた。 以下、Legco保健委員会の特別会議での厚生食品局長および食料環境衛生局次 長のコメント(同会議で報告された今年の四川省から香港への豚肉輸入実績(四 川省全体からの冷凍豚肉輸入は18,000トン以上、そのうち患者が発生している ZiyangおよびNeijiang市からの輸入は5,000トンであること、輸入された製品 は国の検査を通過しているため、当局は追加検査等を行う予定がないこと) ●07-28(0729-0070)#Ea#炭疽、ウシ-カナダ(マニトバ州)# 炭疽に罹患してウシが死亡。 情報源:Brandon Sun online。 今週Rock Lake地区で、ウシ8頭が炭疽に感染して死亡した。これはマニトバ州 では2003年以来の炭疽症例である。連邦および州当局によれば、群に残る成牛 および子牛37頭は隔離され、ワクチン接種が行われたが、外見上は健康である。 Rock Lakeは、Brandonの南東約130kmに位置する。 以下、当局による炭疽の解説、カナダでは炭疽が土着感染していること、今季 は多湿で新たな炭疽症例の発生が予想されること、今回の症例の発生から診断 確定までの経緯。 ●07-28(0729-0080)#Ea#炭疽、ウシ-カナダ(ノースダコタ州)(03)# [1]投稿者:Susan J. Keller, DVM (ノースダコタ州獣医官)。 ノースダコタ州当局は現在、8郡内の56施設で炭疽症例を確認している。今年 の夏季中に炭疽により死亡した家畜の頭数はまだ明らかになっていないが、現 時点で200頭を越えていると推測している。症例が発生している種は、ウシ、 ウマ、バイソン、飼育されているシカ類、ヒツジ、ラマである。 こうした状況は今後数週間持続する可能性が高いため、リスク地区では家畜に ワクチン接種を行うよう強く勧める。こうした状況はノースダコタ州に限った ものではない。ミネソタ州、サーベイランスダコタ州、テキサス州、ミネソタ 州当局も今季炭疽症例を報告している。 [2]投稿者:Dr. Neil Dyer (ノースダコタ州立大学獣医学診断研究所)。 確かに当地では現在まで炭疽発生が続いており、特に州南東部の被害が大きく、 James and Cheyenne River排水地区沿いを中心に50施設以上で発生している。 感染は従来から認められてきているが、今回のように多発するのは初めてであ る。感染感受性の家畜にはワクチン接種が行われているため、症例発生は時期 に減少すると予想している。以下、最近の症例報告と、被害の最も大きい地区 名。
by sank100
| 2005-08-01 12:08
| ProMed-mail
|
ファン申請 |
||