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●09-21(0922-0010)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(131):インド
ネシア# インドネシア:ジャカルタの動物園の従業員3名が鳥インフルエンザ疑い。 情報源:CIDRAP News、9月20日。 通信社によれば、ジャカルタのRagunan動物園の従業員3名がH5N1型鳥インフル エンザ感染疑いで入院しており、インドネシア国内の疑い患者数は7名に増加 した。同園は9月19日に、飼育していた鳥類19羽が検査でH5N1型ウイルス陽性 となったことを受けて、閉鎖された。AP通信は、インドネシア政府感染症対策 局責任者の発言として、発病した従業員には、28歳のガイドと39歳の行商人が 含まれると報じた。9月20日付けのReuters記事では、3例目となる食品担当の 動物園職員が昨夜入院したと伝えている。最後の患者発生で、インドネシア国 内の疑い患者数は7名となった。しかし、Reuters社は、インドネシア保健相の 発言として、6名のみが入院中であると報じた。 9月16日に、当局は、数日前に死亡したジャカルタ在住の37歳女性は、H5N1型 鳥インフルエンザウイルスが原因であったと確認した。2005年9月19日時点で、 通信社は、小児4名が鳥インフルエンザ疑い患者として入院中であると報じて いた。患児には、3歳と6歳の女児2名、7歳の少年、死亡した37歳女性患者の親 類である9歳の少年が含まれる。患児2名に対する予備検査では、H5N1型ウイル ス陽性となった、とReuters社は伝えた。患児からの血液検体が、香港で検査 中となっている。 以下、政府がジャカルタ地域に発令した「非常事態」宣言とそれに基づく流行 対策、動物園の従業員500名中143名が鳥インフルエンザウイルスへの曝露のリ スクが高かったと評価されていること、WHO当局者のインドネシアでの鳥イン フルエンザ感染患者発生に対する評価など。 ●09-15(0922-0020)#Ea#結核、ウシ-ロシア(Irkutsk地域)# Irkutsk地域のTayshet地区(rayon)で、ウシ結核流行による被害発生。 情報源:NewKerala.com、7月25日。 Tayshet地区(rayon)で、ウシの結核流行が記録されている。Tayojnoye村では、 群れの半分以上に当たるウシ254頭が結核に感染した。個人が所有するウシ11 頭も結核を発病している。 感染は急速に拡大している。地区担当官によれば、感染拡大を防止する唯一の 方法は、発病した個体を処分することである。現在までに、ウシ36頭が(焼却) 処分された。獣医師によれば、流行の原因として、家畜の健康管理に必要な対 策の欠如が挙げられ、感染は家畜からヒトにも伝播される可能性がある。関係 者は全員、胸部X線検査を受けた。これまでに、担当官では症状は確認されて いない。当局は、感染拡大予防のために必要な対策を講じている。 ●09-20(0922-0030)#Ep#黒腐病、レタス-ブラジル:初報告# レタスでの黒腐病:ブラジルの水耕栽培レタスでの_Ceratocystis fimbriata_ による新たな感染症。 情報源:英国植物病理学会誌、New Disease Reports, Vol. 11。 ●09-20(0922-0040)#C#日本脳炎-インド(Uttar Pradesh州)(03)# インド、ネパールで、日本脳炎により1000名以上が死亡。 情報源:AFX News Limited/Forbes、9月20日。 インド北部と隣国のネパールでの日本脳炎流行による死者総数は、1000名を越 え、両国の保健当局は、この蚊族媒介性感染症を拡大しているモンスーンによ る降雨の終息を願っている。インドで最も被害が深刻なUttar Pradesh州は、 一夜にして脳炎による死亡患者16名を報告し、モンスーン期がピークとなった 2005年7月末以来の死者総数は781名に達した。入院患者で一杯の各病院は、9 月20日に新規患者55名を収容した。しかし、当局は、保有宿主であるブタから イエカ属により感染媒介される日本脳炎は、沈静化に向かっているとしている。 以下、州保健局責任者のコメント、私立保健機関のボランティアにより蚊の発 生地となる水溜りの危険性への警告、インドでのモンスーン期の解説と関係者 による今期モンスーン期(とそれによる日本脳炎流行)終息の期待、Uttar Pradesh州での蚊族対策への当局とNGOの評価の乖離など。 ネパールでは、9月20日現在、公式な死者総数が252名となり、その他に1510名 が日本脳炎の治療を受けている。疫学感染症対策局責任者は首都でAFP記者に 対して、「今後3週間で、一度モンスーンの降雨が停止すれば、日本脳炎も制 圧されると期待される。」と語った。同氏は、保健当局が蚊を駆除するために、 殺虫剤を水溜り、ブタ小屋、池などに噴霧していると述べ、日本脳炎は主にイ ンドのUttar Pradesh州に接する熱帯低地地域で拡大していると加えた。 [Moderator注:今年の日本脳炎流行は、インドのUttar Pradesh州とネパール 全域で特に大きな被害を出しており、2ヶ月前に流行が開始されて以来、死者 1000名以上が発生している。モンスーン期の終了は日本脳炎患者数減少と合致 しているようである。2005年9月末までに、この地域で日本脳炎流行が終息し 始めることを願う。] ●09-21(0922-0050)#C#腸チフス-最新状況、2005年(07)# 目次: [1]、[2]、[3]南アフリカ(Mpumalanga) [4]フィリピン(Pangasinan) [1]南アフリカ(Mpumalanga)、情報源:SABC News、9月21日。 Delmasで新たに腸チフス患者26名が報告される。 Mpumalanaga保健局広報官は、過去24時間にDelmasでは、新たな腸チフス患者 26名が報告されたと明らかにした。同氏は、これまでの患者のうち、10名はす でに退院したが、65名は現在も入院中であると述べた。感染予防対策が9月20 日にもDelmasで継続され、当局は、死亡患者4名と患者500名以上を出した今回 の流行の感染源を特定する可能性がある検査結果を待っている。 腸チフス流行が保健当局者に初めて報告された2005年8月11日以来、多数の関 係当局が、感染源特定と感染拡大防止に関与してきた。資源保護局高官は、こ うした検査には、牛乳や食肉製品に加え飲料水検体も含まれているとしている。 これまでに、飲料水の検査では、腸チフスの原因菌である_Salmonella typhi_ は陰性である。同高官は、衛生週間の遵守の重要性を強調し、保健局広報官は、 保健当局のこうした呼びかけが効を奏し、新規患者数は減少していると加えた。 [2]南アフリカ(Mpumalanga)、情報源:SABC News、9月20日。 腸チフスの痕跡を確認するため、研究者は遺伝子を解析。 Free State大学からの専門家チームは、Delmas市の飲料水中に腸チフスの病原 菌を検出するため、法医学的な検査法を用いている。水資源森林局は、飲料水 検体中に生きた細菌が存在しなくとも、PCR法を用いれば、チフス菌の遺伝子 の痕跡を検出可能であるとしている。 [3]南アフリカ(Mpumalanga)、情報源:SABC News、9月19日。 政府は、Treatment Action Campaign (Tac)による腸チフス死亡患者49名発生 の主張を否定。 Mpumalanga保健局は、政府が腸チフス死亡患者を正確に報道していないという Treatment Action Campaign (Tac)による報告は、根拠がなく非常に無責任だ と決め付けた。Tacは、Delmasでの腸チフス流行で49名が死亡したと指摘して いる。保健局は声明で、死者4名と発表した。 感染症専門のDr Gerhard Swartは、「腸チフス患者は現在526名に達した。水 資源局は、今回の流行の感染源を調査している。」と述べた。 [4]フィリピン(Pangasinan)、情報源:PIA Information Service、9月20日。 腸チフス流行の懸念。 Dagupenosではデング熱流行の後で、今度は、腸チフスが次の懸念材料として 浮上している。Pangasinan市当局は、腸チフス患者5名を記録し、市保健部は 更なる患者発生防止のため一刻の猶予もない。全ての地区保健担当官(BHW)は、 担当地区での飲料水検査活動を倍増させるよう指示された。 市保健部担当官は、腸チフスは汚染された飲料水や食品が原因となると指摘し た。同氏は、市民に対して食品衛生に注意するよう呼びかけている。しかし、 患者数が最も多いSalisay地区(barangay)当局は、保健当局による水質検査に 基づき、陰性結果を報告した。 ●09-20(0922-0060)#C#サルモネラ症、食事マナー教室-米国(ノースカロライ ナ州)# サルモネラ症患者数増加;感染源は特定されず。 情報源:Winston-Salem Journal (NC)。 食事マナー教室に参加した後発病した小児中のサルモネラ症患者数は、9月19 日時点で25名に増加し、保健当局は、食事マナー教室が開催された会員制クラ ブを感染源と特定できないだろうとしている。保健局長は、「The City Club の食事は、食べても安全である。」と述べた。 調査官は、9月9日に同クラブでの教室に参加した5年生グループの感染に関与 した可能性のある調理過程に集中して調査を行った。保健局長は、鶏肉の加熱 調理(グリル&焼き)は不十分であったと指摘した。クラブオーナーは、クラブ では調理方法を変更するとしている。同オーナーは、従業員のサルモネラ菌感 染が実施されたが、結果は未着であると述べた。 [Moderator注:調理方法はサルモネラ菌汚染とは直接関係がなく、調理過程で 過熱が十分に行われたかが重要である。調理後に汚染が発生した可能性もある。 今回の集団感染では、原因菌の血清型が記載されていない。]
by sank100
| 2005-09-26 09:29
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