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●10-23(1026-0010)#C#黄熱 - ベネズエラ (02) : PORTUGUESA州続報#
情報源: El Universal, Caracas, Venezuela, 10月22日。 ベネズエラ保健・社会開発省副大臣のJose Mendoza医師は「黄熱のため市内で 8 人が死亡した」という発言をしたGuanare市長のRafael Calles氏による情報 を否定した。副大臣は「Portuguesa州で5 人のみが黄熱病陽性と診断され、う ち3人が死亡した。これが公式見解である」と繰り返した。Mendoza医師は「2 週間前に流行が報告されたが、それ以降新規症例は見つかっていない。この流 行は拡大せず、州のすべての住民がワクチン接種を受けた。」ことを再度述べ、 「現在依然調査中であり調査終了時には、もう一症例陽性例が見つかるかもし れない。が、もう一例あったとしても、その患者は、制圧された過去の流行の 一症例として数えられることとなる。」と語った。以下、発言内容詳細のなど (中略)。黄熱、レプトスピラ症、デング熱、ベネズエラ、出血熱がPortuguesa 州で風土病となっていることを忘れてはならない。したがって、疑い例は徹底 的に臨床的、疫学的に評価せねばならない。Portuguesa州およびBolivar州や Amazonas州などの黄熱が風土病化している地域を旅行せねばならない者は、事 前にワクチン接種を受けねばならない。 [Mod.RY注:ベネズエラ保健当局による声明は、- 同国の他の情報源からの情 報よりも -信頼と権威あるものだろう。この保健・社会開発省副大臣の発言は、 最近Guanare市長により発表された不正確な死亡者数を訂正するためになされ たものである。] ●10-25(1026-0020)#Ea#鳥インフルエンザ - ユーラシア(29):ドイツ# 情報源: Sofia News Agency, 10月25日。 ドイツで死亡して見つかった渡り鳥が、検査で鳥インフルエンザ陽性となった と、メディアが10月25日に報じた。検出されたウイルス株が、致死性のH5N1株 なのか、追加検査で明らかにされるはずである。ヨーロッパ連合は同地区から の生きた鳥の全ての輸入を禁止した。禁輸措置は、検疫中あるいは鳥インフル エンザワクチン接種を受けた、個人所有のペット用鳥類6羽以下には、適用さ れない。 ●10-25(1026-0030)#Ea#鳥インフルエンザ - ユーラシア (30): 英国, タイ# 目次: [1][2] 英国、オウムは検疫中感染 [3] EUは野生の鳥の輸入を禁止した。 [4] タイでの感染拡大 [1]英国、オウムは検疫中感染、情報源: The Times, 10月25日。 致死性の鳥インフルエンザウイルスの英国における第1例を追跡したところ、 鳥の個人輸入者にたどりついた。ある村が、10月24日、5年間で2度目の全国的 な公衆衛生上の危機を引き越した。その問題となっているEssex州Little Warle(村)は、オウム1羽が致死性のH5N1株に感染し10月16日に死亡した検疫セ ンターと関連していると思われる熱帯鳥類の専門業者Pegasus Birds店の本拠 地である。この店は、2001年の口蹄疫の第1例目を報告した屠殺場の真向かい にある。以下、Pegasus Birds店経営者の経歴、H5N1株感染が確認されたオウ ムの感染経路の作業仮説と英国当局による進行中の調査結果、環境食糧地方省 広報官のコメント。 [2] 英国, オウムは検疫中感染、情報源: AP発のWashington Postの記事,10月 25日。 アフリカや南アメリカのジャングルで捕まえられた野鳥は最終的にはヨーロッ パのペットショップで売られることになる。致死的な鳥インフルエンザが世界 中に拡散する懸念を強めるような、違法貿易の一面がかいま見える。多くの者 はヨーロッパ連合の鳥類検疫体制が疾患の拡大を防ぐのに充分でないと考え、 生きた野鳥の禁輸を求めている。(中略。) 英国は日曜日(2005年10月23日)に、1992年以来初めてとなる鳥インフルエンザ 感染鳥を確認した。感染鳥は南米産オウムで、鳥インフルエンザのために隔離 中に死亡した。英国政府当局主席獣医は、「オウムはおそらく台湾から来た鳥 と共に英国に留め置かれている間に感染したのだろう」と指摘した。 英国検疫所で死亡した鳥は、アジア中に拡散し最近ヨーロッパに進入した致死 性のH5N1型鳥インフルエンザに感染していた。H5N1型株は鳥類の間で容易に伝 播する一方で、ヒトへの感染は起こしにくく、アジアでの死亡患者60人以上の 大部分は、鳥類と濃密に接触した人達であった。専門家はウイルスがヒト-ヒ ト感染を起こしやすい型に変異を起こして大流行を引き起こすことを恐れてい る。英国環境省はこの英国の感染例は防護体制が機能していることの証明であ ると語るも、EU全域での検疫体制に懸念を持つものもいる。 [3]情報源: The Guardian, 10月25日。 EUは、鳥インフルエンザに対抗するさらに強い措置を望む英国政府にこたえて、 数百万羽の野鳥の商業的輸入の一時的禁止措置をとる見込みである この決定は、本来EUの獣医学専門家により推奨されることになっていたが、鳥 インフルエンザのうち最も毒性の強い株の国内第1感染例に目を覚まされた英 国の専門家が 検疫体制の見直しを求めたことによりなされた。以下英国獣医 学専門家のコメント、英国政府関係者のコメント。 [4]タイでの流行の拡大、情報源: The National, Bangkok, 10月25日。 畜産当局の鳥を処分しようとする努力に対して、村の住人たちが抵抗する間に、 鳥インフルエンザ感染疑い患者が増加している。鳥インフルエンザはタイの半 分以上に拡大している、すなわち、39県が、鳥インフルエンザの新規診断確定 あるいは疑い症例を報告している。先週には、当局は21県のみで鳥インフルエ ンザを監視していたので、(今回のデータは)ウイルスが急速に拡大しているこ とを示唆する。一方、Kanchanaburi, Nakhon Pathom, Nonthaburi, Suphan Buri および Kamphaeng Phet県が、深刻な鳥インフルエンザ感染発生県のリストに加えられ た。以下、タイ各地での鳥インフルエンザ流行に関連した動き(当局の鳥イン フルエンザ対策に抵抗する住民、新規鳥インフルエンザ感染疑い患者の報告、 当局による検問所設置など)。 [Mod.AS注:タイ当局の10月25日付最新のOIEへの報告は、4地区での新規の5つ の流行について述べられている。通知書には以下のコメントが含まれる 1. タイ政府は2005年7月以降、現在の形の全土での監視体制をとっている。 2. 今週さらに1地区(Nonthaburi県)で感染が認められた。 3. 合計8県で陽性症例64例が見つかった。 4. 8つの感染発生県は、タイの中央部養鶏地域内に位置している。タイは、農 業管理のため5つの養鶏地域に分けられている。北部(9県), 北東部(19県), 東 部(8県), 中央部(25県), 南部(15県)] ●10-25(1026-0040)#C#脳炎, コクサッキーウイルス- インド(Uttar Pradesh 州)# 情報源: Khaleej Times, United Arab Emirates, 10月25日。 「インドUttar Pradesh州北部において[コクサッキーウイルスが原因の]脳炎 の流行により、小児少なくとも40人が死亡し、数百人が入院した」と保健当局 が火曜(10月25日)に発表した。2005年8月以降同州では、別の脳炎である日本 脳炎により、1000名以上(大部分が小児)が死亡している。同州東部の Gorakhpur地区にあるBRD医科大学の小児科学主任教授であるKP Kushwaha医師 は、「感染した小児に、数週にわたり高熱、痙攣、下痢を引き起こすヒトコク サッキーウイルス感染のため、過去数週間に小児40人が死亡した。総計で、ヒ トコクサッキーウイルスに感染した小児400人が当院に入院している。現在も 毎日10~15人が入院し続けている。」と語った。 日本脳炎による死者のほとんどが同地域で報告されており、BRD医科大学だけ で小児639名が死亡した。Kushwaha医師はDeutsche Presse-Agentur dpaの電話 取材に応じて、「日本脳炎は蚊によって媒介されるウイルス感染症であるが、 ヒトコクサッキーウイルス感染症は汚染された水や食料によって伝播される。 ヒトコクサッキーウイルス脳炎は、熱がより長く持続して心不全や他の合併症 を併発する点で日本脳炎と異なる」と述べた。 ●10-24(1026-0050)#C#病原性大腸菌O157、レストラン - 米国 (オレゴン州)# 情報源: Bend.com。 Deschutes郡公衆衛生部、Deschutes郡環境衛生部, およびオレゴン州厚生局は、 BendにあるMcGrath's Fish Houseでの暴露が原因の病原性大腸菌O157:H7集団 感染事例について調査中である。これまでに下痢症患者18名が報告されている。 うち、2例が病原性大腸菌O157感染であると診断確定された。レストランは協 力的で、当局が感染源を同定し適切な処置をとるのに協力している。 これま でのところ、感染源の可能性が高い食品は明らかにされていない。以下略。 ●10-25(1026-0060)#Ea#ニューカッスル病, ニワトリ- デンマーク: OIE# 情報源: 国際獣疫事務局(OIE), 疾患警告 10月25日。 デンマークのニューカッスル病(デンマークにおけるニューカッスル病の報告 は2002年8月にさかのぼる) 南Jutland (Sonderjylland)のBroagerの養鶏場で、ニューカッスル病の流行が 報告された。緊急通知の理由: 指定された疫病や感染症が、流行は終了したと 宣言する報告がなされた国あるいは地域で再発したため。 以下、省略。 ●10-25(1026-0070)#Ea#ニューカッスル病, キジ - フランス: OIE# 情報源: 国際獣疫事務局(OIE), 疾患警告 フランスにおけるニューカッスル病(フランスにおけるニューカッスル病の報 告は2005年7月にさかのぼる). 報告日10月21日。 Pas-de-Calais県Siracourt郡のキジ飼育施設で、ニューカッスル病の流行が報 告された。緊急通知の理由: 指定された疫病や感染症が、流行は終了したと宣 言する報告がなされた国あるいは地域で再発したため。 以下、省略。 ●10-25(1026-0080)#C#Q熱, 汚染された羊毛 - ロシア (モスクワ)# 情報源: "Moskovskiy komsomolets"紙。 モスクワにあるロシア健康保護局(Rospotrebnadzor)地域管理局により報告さ れているように、稀な感染症Q熱は、2004年にはモスクワでの診断例がなかっ た。2005年には、すでに5名の患者がQ熱と診断された。患者全員がPeter Alekseev紡績工場の従業員である。最初の患者は2005年春に発症した。2人目 は夏に発症、そして今回新たに3人が、高熱と頭痛といった-Q熱様症状を呈し て、2005年秋に入院した。ヒト感染の理由は、汚染された羊毛によると考えら れている。けば立て職人(carders)も紡績工(spinners)も問題の羊毛を取り扱 っていた。 [Moderator注:上記記事中にはQ熱の診断方法が記載されていない。 以下、Q熱の解説(病因である_Coxiella burnetii_は1937年に発見された)。]
by sank100
| 2005-10-27 12:35
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